はじめに
WaveLab Studio では、レベル、パン、フェーズ、スペクトルなど、さ まざまな種類のメーターが提供されています。これらのメーターには、
再生時に使用するものが含まれます。ここでは、さまざまなメーターの 使用方法を説明します。
" 再生信号をモニター(Monitor playback)"
再生 中のオーディオ の内容がメータ ーに表示されま す。メータ ーには マスター セクションを 通した後の内容が表示されます。つまり、オー ディオにはマスター エフェクト、マスター フェード、およびディザリ ング処理が適用されています。
オー ディオ ウィ ンドウ、モンタ ージュ、オーデ ィオ CD プログラム、
ファイルダイアログでの試聴など、場面を問わず、あらゆる種類のオー ディオ再生の内容をモニターできます。
メーター
WaveLab Studio には、独立したウィンドウを持つ 7 つのメーターがあ ります。メーターを選択するには、" 検査(Analysis)" メニューから選 択するか、対応するボタンをメーター ツール バーでクリックします。
⇒ 開いているすべてのメーター ウィンドウを閉じるには、上の図の右 側にある " メーター(Meters)" ボタンをクリックします。
ほかのウィンドウと同様に、メ ーター ウィンドウのサイズを変更した り、折りたたんだりできます。
以下のリストで、各メーターの概要を示します。
ここでは、利用可能なメーターについて説明します。
レベル メーター(Level Meter)
レベル メーター
" レベル メーター(Level Meter)" の上の部分には、レベル メーター が表示されま す。ここでは、ピーク レベルおよび平均音量(RMS)が 表示されます。
• ピーク レベル メーターでは、各チャンネルのピーク レベルがグラ フィックと数値で表示されます。
デフォルトでは、低いレベルは緑色、-6dB から -2dB の 間のレベル は黄色、-2dB を超えるレベルは赤色で表示されます。必要に応じて、
色と範囲の境 界を変更できま す(72 ペ ージの『レベル / パン メー ターの設定』参照)。
• VU(ボリュームユニット)メーターでは、各チャンネルの平均音量
(RMS)が表示されます。
このメーターでは、ユーザーが定義する時間に基づ いて音量のばら つきが平坦にならされて表示されます。
再生またはオーディオ入力をモニターしている場合は、VU メーター に表示される RMS 値を 追いかける ように表示さ れる縦の線が グラ フ内に表示されます。これらの 線は、左側の線では、一定時 間内の 最小 RMS 値の平均が 示され、右側の線では最大 RMS の平均が示さ れます。最大値と最小値の差異が、左側の線の左に表示されます。こ れにより、取り扱っているオーディオのダイナミック レンジの概要 をつかめます。
• リアル タイムで オーデ ィオを モニタ ーして いる場 合、ピーク値 と RMS 値がメーター グラフの右側に数値で表示されます。
最大ピーク値の右横のカッコで囲まれた数字で は、発生したクリッ ピング の数が 示されま す。望まし いクリ ッピング の数は 1 か 2 で す。この数字が 2 より大きい場合、マスター レベルを下げて音が歪 んでしまうのを回避する必要があります。
VU メーター ピーク レベル メーター
メーター プリセット(73ページ参照)。 リセット ボタン
最小値 最大値
差異
パン メーター
ス テレオ フ ァイル をモニタ ーする 場合は、ウィ ンドウの 下側に パン メータ ーが表示されます。このメ ーターでは、左右チャンネ ル間のレ ベルの差異が表示されます。
• 上のパン メーターでは、チャンネル間のピーク レベルの差異がグラ フィックと数値で表示されます。
パン メーターは、左または右のより大きいチャンネルのほうへ中央 から延びます。このメーターで は、左右それぞれで異な る色が使用 されます。色の設定方法については、72 ページの『レベル / パン メー ターの設定』をご参照ください。
• 下のパン メーターでは、チャンネル間の RMS レベルの差異がグラ フィックと数値で表示されます。
これにより、トラックが適正なバランスでス テレオ録音されている か判断できます。
• リアルタイムでオーディオをモニターし ている場合、チャンネル間 のピーク値と RMS 値の差異がメ ーター グラフの左側と 右側に数値 で表示されます。
メーターのリセット
メーターの表示をリセット するには、ひし形のリセット アイコンをク リックす るか、"オプション(Options)" メニ ューから " 表 示をリセッ ト(Reset)" を選択します。これにより、最大ピーク値、最大 RMS 値、
およびシグナル クリップ の数を含む、すべてのメーターと数値が即時 にリセットされます。
リセット アイコン
レベル / パン メーターの設定
メーターの動きや、スケール、色などを自由に設定 できます。また、5 つまでのメーター セット をプリセットとして保存しておいて、後から 瞬時に呼び出すことも可能です。以下の手順により、この機能を使用し ます。
1. ウィンドウ内の " オプション(Options)" メニューで " 詳細設定
(Settings)" を選択するか、対応するアイコンをクリックします。
" レベル / パ ンメーターの設定(Level/Pan Meter Settings)" ダイア ログが表示されます。
2. 必要に応じて、設定を調整します。
" 適用(Apply)" ボタンをクリックすると、ダイアログを閉じること なく調整結果を確か められます。このダイアログでは、以下 の設定 を行えます。
設定 説明
"全体の表示色
(Global colors)"
ウィンド ウの背景 の色、メータ ーの目盛、
メーターのグリッド線の色を、対応する色 が付いた四角形の領域をクリックして変更 できます。
"対象レベル範囲
(Global range)"
ここで、表示される最大レベルと最低レベ ルを指定できます。たとえば、すべ てのレ ベルが表示されるプリセットと限られた範 囲で詳細なレベルが表示されるプリセット を用意して、切り替えて使用できます。
"ピークレベルメーター
(Peak meter)" - "動作
(Ballistics)"
ピーク レベル メーターのリリー ス タイム
(ピークに到達してから落ちるまでの時間)
とピーク ホールド タイム(ピーク後にピー クの値が表示されている時間)を設定でき ます。
"ピークレベルメーター
(Peak meter)" - "表示色 とレベル範囲(Zones)"
ピーク レベル メーターの低レベル域、中レ ベル域、高レ ベル域の 色を指定 できます。
中レベル域と高レベル域で " 下限(from)"
の値を変更して、それぞれの帯域に含まれ るレベルを定義できます。
"VU メーター(VU-Meter)" - "表示(Show)"
このチェックボックスにより、VU メーター の表示/非表示を切り替えられます。
3. 設定内容をプリセットとして保存するに は、ダイアログの一番下に あるプルダウン リストから、" 名前を付けて保存(Save as)" を選択 して、表示されるダイアログでプリセット名を付けて保存します。
4. " プリセット ボタンに割り当てる(Assign to preset button)" サブ メニューで任意の番号を割り当てると、メーター ウィンドウで対応 するボタンをクリックして、設定内容を素早 く呼び出せるようにな ります。
5. 完了したら "OK" ボタンをクリックしてウィンドウを閉じます。
" キャン セル(Cancel)" ボ タンを クリッ クする と、たとえ " 適用
(Apply)" ボタンを押 して変更をメーターに 適用している場合でも、
設定内容は破棄されます。
メーター プリセットの選択
" レベル / パン メーターの設定(Level/Pan meter Settings)" ダイアロ グで、プリセット ボタンに設定を割り当てている場合は、対応する 1〜
5 の番号が付いたアイコンをクリックするか、" オプション(Options)"
メニュ ーでプリセットを選択し て、表示設定を素早く切り 替えられま す。
位相スコープ(Phase Scope)
" 位相スコープ(Phase Scope)" は、ステレオのオーディオをモ ニターする場合のみ使用できます。
位相スコープは、次 の方法で 2 つのチャンネル間の位相と振 幅関係を 示します。
• 垂直線は、両チャンネルが同一の完全なモノラル シグナルを示しま す。
• 水平線は、左チャンネルと右チャンネルが逆の位相 で一致している ことを示します。
• 円形に近い形を描いている場合は、バランスのとれたステレオ シグ ナルであることを示 します。形が 左に偏っている場合、左チ ャンネ ルにエネルギーが偏っていることを示し、右はそ の逆です。この極 端な例は、一方がミュートされている場合で、この場合、位相スコー プはもう一方に 45 度傾いた直線になります。
• 2 つのまったく同じサイン波を左右のチャンネルに少しずらして配 置すると、位相は円形で表示されます。
• 一般的に、糸状のものがたくさんあるほど、シグナル には低音が多 く含まれ、表示がスプレー状になるほど、シグナルの 周波数は高く なります。
" 位相スコープ(Phase scope)" の一番下には、位相の相関関係を異な る方法で示すメーターが表示されます。
• 緑の線では位相の相関関係が示され、2 つの赤い線で最大値と最小値 がそれぞれ示されます。これらの線の色は変更できます。
• モノラルの信号の場合は、完全に位相が一致してい ることになるの で、緑の線は一番右側の +1 の位置に表示されます。
• 左右のチャンネルに同じ波形があり、片方の位相が 反転されている 場合、緑の線は -1 の位置の左へ消えていきます。
• 一般的なミックスでは、この値が 0 から +1 の間に収まっているほ うが良いでしょう。
位相スコープのメイン部分とは違い、この部分は " 選択範囲の平均値を 表示(Analyse Selection)" が選択されているときも使用可能です。
"VU メーター(VU meter)" - "動作
(Ballistics)"
ここのオプションにより、VU メーターの音 に対する反応方法を定義できます。
" 解像度(Resolution)" は、VU メーターで 表示される平均値を算出する際に使用され るサンプルの長さ です。この値 が小さくな るほど、VU メーターはピーク メーターの 動きに 近くなり ます。" 実行 値検出解 像度
(Range inertia)"は、最大RMS値と最小RMS 値の平均を示す線が VU メー ターの表示に 反応するまでの時間が決定されます。
"VU メーター(VU meter)"−Color
このボタ ンをクリッ クすると、VU レ ベル メー ターに 使用 する カラー を選 択でき ま す。
"パンニング メーター
(Panning Meter)"
ここでは、パン メーターの表示 / 非表示の 切り替え、パン メーター グラフで使用され る色の変更、パンのレベル範囲の調整を行 えます。
設定 説明