モンタージュ では、VST エフェクト プラグイ ンをクリップ毎、トラッ ク毎に適用できます。クリップとトラックの場合における主な違いは。
• クリップに対するエフェクトは、クリップごとに適用されます。
• トラックに対するエフェクトは、トラック上 のすべてのクリップに 適用されます。
WaveLab Studio 標準のプラグイン、および DirectX プラグインは、モ ンタ ージュのクリッ プ / トラック エフ ェクトとして 使用できません。
ただし、WaveLab Studio 標準の VST バージョンは、Cubase 標準の VST プ ラグイン と同様 に使用で きます。モン タージ ュの各オ ーディ オ ト ラック、あるいは各クリップにつき、最大 2 の VST エフェクト プラグ インを 適用できます。エフェク トは、インサートとして、完 全なサウ ンドとして処理する場合と、センド エフェクトとして、「ドライ音」と
「エフェクト音」のバランスをとって処理する場合(" スプリット モー ド(Split mode)")があります。後者 の場合、エフェクト エ ンベロー プ カープを利用してエフェクト センド レベルを調整、あるいはコント ロールできます(クリップ エフェクトの場合のみ)。
クリップに対するエフェクトは、現時点の再生ポジションにおい てのみ CPU パワーを消費します。トラック エフ ェクトの場合は 異 なり、トラッ ク上の クリップ の有無 に関わら ず、再生時 には CPU パワーを消費とします。
Waves 社の DirectX プラグインは、Waveshell VST を使用するこ とでモンタージュで利用できます。
モンタージュを最初に開く場合や、複製処理してから初めてモン タージュを再生する場合は、すべてのエフェクトをメモリー内に 読み込みます。たくさんのエフェクトを使 用していると、再生が 開始する前に、短い無音時間ができる場合があります。
クリップ エフェクト スロットの追加
クリップにエフェクトを追加するには、次の手順に従ってください。
1. クリップ上で右クリックして、クリップのコンテキスト メニューを 開きます。
2. メニューで " エフェクト スロットの追加(Add effect slot)" を選択 します。
スロットが作成され、スロットに関するいろいろな 設定を行えるダ イアログが開きます。
トラック エフェクト スロットの追加
トラックにエフェクトを追加するには、次の手順に従ってください。
1. トラック コントロール領域において、" エフェクト スロットの追加
(Add effect slot)" ボタンをクリックします。
現在エフェクトが読み込まれていない場合は、ボタンには "FX なし
(no fx)" と示されます。
2. メニューから " エフェクト スロットの追加(Add effect slot)" を選 択します。
スロットが追加され、スロットに関係する設定項目 を含んだダイア ログが開きます。ここでは、ダイアログを開いたままにします。
エフェクトの選択
以下の事項は、クリップ / トラック エフェクトの両方に適用されます。
1. " エフェクト(Effects)" ボタンをクリックします。
プルダウン メニューにイ ンストール されている すべての VST プラ グインが表示されます。
2. メニューから使用するエフェクトを選択します。
選択したエフェクトのパラメータが、ダイアログの 左側に表示され ます。
3. 設定が完了したら " 閉じる(Close)" をクリックしてダイアログを閉 じます。
エフェクト ダイアログを開いたままほかの作業を続けられます。ま た、複数のエフェクト ダイアログを開くこともできます。
クリッ プ エフェクトを追加する と、クリップ名の前に [1] と表示され ます。これは、そのクリップに対して、エフェクト スロットを 1 つ使 用していること(もしくは 使用している数)を示します。トラック エ フェクトの場合は、" エフェクト スロットの追加(Add effect slot)" ボ タンに、使用しているエフェクト スロットの数を示します。
再生中にもエフェクトを追加できます。遅延時間(レイテンシー)
が長いエフェクトを追加する場合は、一度再生を停止してから再 び再生してください。遅延時間はエフェクト ダイアログの右上に 表示されます(188 ページの『" 遅延(Latency)"』参照)。また、
VST プラグインの中には、パラメータ設定によって遅延時間が変 更されるもの もあります。このような場合、遅 延時間が変更され た後で、必ず再生を停止してからまた開始してください。
スロットからのエフェクトの削除
スロット内のエフェクトは 削除できますが、エフェクト スロットは削 除できません。以下の手順により、エフェクトをスロットから削除しま す。
1. クリップのコンテキスト メニューを開き、スロットから削除したい クリップ エフェクトを選択します。
トラック エフェクトからスロットを除去するには、" エフェクト ス ロットの追加(Add effect slot)"(トラック コントロール領域内)を クリックして、現れるメニューで、スロットか ら除去したいエフェ クトを選択します。
エフェクトのウィンドウが開きます。
2. " エフェクト(Effects)" ボタンをクリックして、プルダウン メニュー から " 削除(Remove)" を選択します。
エフェク トがスロ ットから削 除されま す。そ のスロット に対して、
新規のエフェクトを選択することも、使用し ないでそのままにして おくこともできます。
• " プラグイン(Plug-ins)" ビューにおいてスロットからエフェクトを 除去することも可能です。190 ページの『" プラグイン(Plug-ins)"
ビューにおけるエフェクトの管理』をご参照ください。
次にモンタージュを開いた際に使用されないスロットは、自動的 に削除されます。また、使用していないエフェクトは CPU パワー を消費しないので、空白のままにしておいて問題ありません。
エフェクトの種類(インサート / センド)
クリップとトラックのエフェクトは、インサ ート エフェクトまたはセ ンド エフェ クトのどちらかとして設定で きます。これは、エ フェクト ダイアログの " スプリット モード(Split mode)" で 設定します(188 ページの『エフェクト ダイアログ』の図を参照)。
• " スプリットモード(Split mode)" が無効の場合、インサート エフェ クトとして扱われます。
つまり、クリップのオーディオ信号すべてがエフェ クトを通過しま す。コンプ レッサー、オートパン、デ ィストーションな どは、通常 インサート エフェクトとして使用されます。
• スプリット モードが有効の場合は、センド エフェクトとして扱われ ます。
このモー ドでは、エフェ クトに対 するセン ド レベル を調整で きま す。スプリット モードは、従来型のセンド エフェクト システムとは 異なり、エフェク ト シグナルは オーディオ パス に直接ミック スさ れ、エフェクト リターンには出力されません。スプリット モードが 有効な場合、センド レベルは、エフェクト エンベロープ ライン(ク リップ エフェクトのみ)を使用して自動化できます。
リバーブ、コーラス、ディレイなどは、通常センド エフェクトとし て使用します。
エフェクトによっては、つねにインサートまたはセンド エフェク トとし て使用する ものがありま す。この ようなエフ ェクトでは、
スプリット モード設定はグレー アウトされ、変更できません。
プラグ イン オプションのリセット
" 編集(Edit): オプ ション(Options)" メニュ ーには、プ ラグイン エ フェクトに関するオプションが 2 つあります。
• " 再生開始時にプラグインをリセット(Reset plugins when starting playback)"
このオプションを有効にして再生を開始すると、プラグイン メモリ 内のサンプルを開放 してから、再生が行われま す。リバーブ やディ レイなどを使用している際に、クリップの開始地点 でノイズなどが 発生する場合は、このオ プションを有効にして ください。こ のオプ ションを有効にしておくと、数多くのプラグインが 使用されている 際に、再生を開始するときの反応が鈍くなること があるので、必要 ない場合は無効にしておいてください
• " レン ダリ ン グ実 行前 にプ ラ グイ ンを リセ ット( Re se t plu g in s before rendering)"
前述のオプションを有効にした際に作成される、VST リセット コマ ンドに 反応し ないも のもあ ります。そ れらの、プ ラグイ ンはモ ン タージュを開いたときや、エフェクト スロットに追加されたときの み、正しく初期化されています。" 再生開始時にプラグインをリセッ ト(Reset plugins when starting playback)" オプ ションを有効 にし ても、まだ再生中にノイズなどが発生してしまう 場合は、レンダリ
ング前にこ のオプショ ンを有効にし てください。詳 細については、
203 ペー ジの『ミックスダウン - レンダリング機能 について』をご 参照ください。
このオプションを有効にすると、すべてのプ ラグインがレンダリン グの実行前にすべ て再ロードされます。この機能を 使用すると、モ ンタージュが実際には 2 回開くので、2 倍のメモリが消費されます。
エフェクト ダイアログ
エフェクト ダイアログ
エフェクトを選択すると、エ フェクト ダイアログの左側には、エフェ クトのパラメーターが表示されます。ダイアログの右側には、共通のオ プショ ンや機能がいくつか表 示されます。この際、エフェク トの種類 によっては、使用できない設定がいくつかある場合もあります。
ダイアログには次のような共通要素があります。
ダイアログの項目 説明
"センド レベル
(Send level)"
選択し たエフェク ト用のセン ド レベルを 制御 する スライダ ーです。スプ リット モードを 有 効にすると使用できます。
"遅延(Latency)" オー ディオ を処理す る前に 分析を 行う必要 が あるいくつかのエフェクトでは、遅延時間が生 じます。WaveLab Studio では、ほかのトラック に合わせて、自動的にこの遅延時間を補正しま す。ただし、エフェクト ノブなどのリアルタイ ム操作は、検出された中で最も長い遅延時間を 持つ クリッ プの遅延 時間に 応じて 遅れて再 生 されます。遅延のあるプラグインは、スプリッ ト モードでは使用できません。
"クリップ後の 許容幅(Tail)"
リバーブや ディレイといった エフェクトでは、
クリップ サウンドが終了した後でも、エフェク トサウンドが鳴り続けます(反響音、残響音)。 たとえば、"クリップ後の許容幅(Tail)" の値を 指定しないでディレイを追加した場合、クリッ プが 終了す ると即座 に反響 音をミ ュートし て しまいます。この項目により、エフェクトが自 然に小さくなって消えるように、クリップ後に エフェクト 音が持続する長さ を指定できます。
空間系のエフェクトを 2 つ使用する場合は注意 が必要です。2 つ目のエフェクトが持つ反響音
(残 響音)の持続時間 が、最初のエフェク トで 設定した"クリップ後の許容幅(Tail)" の時間よ りも長い場合は、2 つ目のエフェクトの"クリッ プ後の許容幅(Tail)" を長めに設定してくださ い。"クリップ後の許容幅(Tail)" の設定の最長 値は30秒です。
"スプリットモード
(Split mode)"
" スプリッ トモード(Split mode)" が 有効な場 合、エフェクトのセンド レベルをスライダーを 使って調整できます。プラグインの中にはこの 設定を変更できないものもあります。
"バイパス(Bypass)" このオプションを有効にすると、エフェクトは バイパスされます。