実験授業
B
「村長の決断」
(1)資料内容
(2)道徳学習ノート
(3)道徳判断カード
(4)逐語録
(5)道徳判断の根拠づけにみる 社会的視点の変容
(6)学習の振り返り
一144一
B一(1)資料の内容
村長の決断
イートン国は作物がよく実る豊かな国です。人々も親切で、助け合ってくらしてい ました。ところが、臼照りで、作物が実らない年が何年も続きました。あれほど親切 で、助け合っていた人々も、食べ物がなくなってくると、他人の食べ物をとる者が多 くあらわれました。そこで、イートン国の王様は、「他人の食べ物をぬすんだ者、奪 った者はどんな理由があっても死刑にする。また食べ物をぬすんだ者、奪った者を手 助けしたり、かばった者は10年間ろう屋に入れる。」という法律を定めました。この 法律ができてからは、他人の食べ物を盗む人はめっきり減り、人々は落ちついて生活 ができるようになりました。ただ、日照りで相変わらず食べ物が不足して困っていま
した。
さて、ここイートン国のキアラ村では、村人はかねてから日照りになってもよいよ うにと、村の倉に食べ物を少しずつたくわえていました。ある時、村長が倉の食べ物 を点検してみると、思っていたより少ないことに気がつきました。誰もいなくなる夜、
こっそりとぬすんでいく者がいるにちがいありません。そこで、その臼から村人には ないしょで夜回りをすることにしました。
しばらくしてからのことです。その臼も村長は夜回りをしていました。村境近くに 来た時です。目の前を突然黒い影が走り去っていきました。村長は、食べ物どろぼう
にちがいないと思い必死で追いかけました。つかまえてみると、12歳ほどの見知ら ぬ少女です。手には二人分ほどの食べ物をかかえています。やはり、食:べ物どろぼう
です。
「食べ物をぬすんでつかまれば死刑になることは知っているだろう。たとえ少女で あっても許してはもらえないそ。どうしてこんな事をしたのだ。」
と、村長はきつい調子で言いました,少女は、弱々しい声で答えました。
「はい、わかっています。でも、こうするより仕方がなかったのです。家では病気の 母と4歳になる弟がいます。母は食べ物もろくになくて、病気のためにみるみる体 が弱ってやせ細っていきます。弟も腹を空かせてよく泣きます,,最初は、近所の人 から食べ物をもらっていました。でも、最近はどこも食べ物が少なくなって、だれ もくれません。そこで山菜をとって食べていました。けど、冬になってそれもなく なってしまいました。悪いとは思ったのですが、食べ物をぬすんでしまいました。」
少女はそこまで言うと、目に涙をためて言いました。
「私はどうなってもかまいません。どうかこの食べ物を、家で待っている母や弟に与 えてやってください。」
村長は、少女の話を聞いて、少女を見のがしてやるべきか、やるべきでないか考え 込んでしまいました。そんな時です。遠くから村人たちの声がだんだん近づいてきま
した。
『モラルジレンマ資料と授業展開』 小学校編 荒木紀幸編著より
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B一(2)道徳学習ノート①
r村 長 の 決 駒
6年(
1.イートン国はどんな国だったのだろう。
)
2.王様はどうしてこんなきびしい法律を出したのだろう。
3.キアラ村の人々はなぜ、倉に食べ物をたくわえていたのだろう。
4.少女は、なぜぬすみをしたのだろう。
5.
6.
少女の話を聞き、村長はどんな気持ちになったのだろう。
村長はどう判断したのだろう。
・少女を見のがすべきだ
・少女を見のがすべきでない
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8一(2)道徳学習ノート②
5/20
6年3組()班( ) 村長はどう決断すべきだろう。
・少女を晃のがすべき ・少女を見のがすべきではない
学習しての理由(学習して思ったことも書こう)
《学習のふりかえり》
【班での話し合い】
①意見は言えましたか. はい いいえ(
②うまく話し合えましたか。はい いいえ(
【学級での話し合い】 わけ
①発言できましたか。 はい いいえ(
②しっかり聞けましたか。 はい いいえ(
③話し合いのルールは守れていたと思いますか。
はい いいえ(
④次の時、気をつけたいことはありますか。
(
麟むく嚢蕊もて①きまむよう
わけ