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0g 㾸 分 朝夕食前、あるいは分 食前

ドキュメント内 Q.c i.p.ai (ページ 33-41)

10.柴胡桂枝湯 (さいこけいしとう)

ツムラ桂枝加芍薬湯 5. 0g 㾸 分 朝夕食前、あるいは分 食前

.上記の桂枝加芍薬湯の代わりに芍薬甘草湯を用いる場合には、甘草量 が過剰となる危険性があるので、芍薬甘草湯は頓用として定時服薬としな いことが大切である

 本方で先人は何を治療したか?

   

龍野一雄著『新撰類聚方』増補改訂版より

1 )感冒・流感・マラリヤ・肺炎等で発熱表証があり或は咳食欲不振心下 圧重感、直腹筋緊張等の裏証を帯るもの。

2 )肺結核・肋膜炎で発熱汗出で、軽咳或は胸痛し、脇下直腹筋緊張する もの。

3 )胃痛・胃酸過多症・減酸症・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・急性虫垂炎・急 性大腸炎・膵臓炎・胆石症・肝炎・黄痘・肝機能障害等で疼痛、心下 部緊張し或は嘔、呑酸嘈雑等するもの。

4 )急性腎炎・ネフローゼ・腎孟炎等で発熱心下支結するもの。

5 )肋間神経痛・頭痛・関節痛等で或は発熱或は無熱・心下緊張するもの。

6 )ノイローゼ・神経衰弱・血の道症・ヒステリー・てんかん・癎・脳症 等で神経質となり、不眠、いらいら怒りつぼい、頭痛など。

7 )盗汗・夜尿症などに使つた例がある。

8 )結膜炎・フリクテン・緑内障などで胃部が緊張するもの。

9 )皮膚瘙痒症で、神経がたかぶつたものなどを治した例がある。

11.柴胡桂枝乾姜湯

(さいこけいしかんきょうとう)

 出典 『傷寒論』、『金匱要略』

   

1 )傷寒、すでに発汗し、またこれを下し、胸脇満微結し、小便不利、渇 して嘔せず、ただ頭に汗多く、往来寒熱し、心煩する証。(『傷寒論』太 陽病下篇)

2 )瘧、寒多くして微しく熱あり、あるいは、ただ寒して熱せざる証。(『金 匱要略』瘧病篇附方)

 腹候

   

腹力中等度よりやや軟(1‑3/5)。軽度の心 下痞䌤、胸脇苦満、臍上悸を認める(腹候図)。

 気血水

    気水主体の気血水。

 六病位

    少陽病。

 脈・舌

   

脈、弦細。舌質は乾燥、舌苔は少し。

 口訣

   

婦人積聚水飲を兼ね時々衝逆、肩背強急 するものに験あり。(浅田宗伯)

極く軽度の胸脇苦満を胸脇満微結とみなす。(藤平健)

本方は伝統的に呼吸器疾患に適用され、補中益気湯と略同病位にある。

(道聴子)

 本剤が適応となる病名・病態

    a  保険適応病名・病態

効能または効果

体力が弱く、冷え症、貧血気味で、動悸、息切れがあり、神経過敏のもの の次の諸症:更年期障害、血の道症、神経症、不眠症。

b  漢方的適応病態

1 )津液不足、裏寒の症候を伴う半表半裏証、舌質は乾燥、舌苔は少。脈 は弦細。

2 )肝鬱化火・胃寒・津虚。舌質は乾燥、舌苔は少。脈は沈弦細。

 構成生薬

   

柴胡6、黄䊫3、括楼根3、桂皮3、牡蛎3、甘草2、乾姜2。(単位g)

 TCM(Traditional Chinese Medicine)的解説

   

和解散結・温裏祛寒(和解半表半裏・温裏祛寒・生津止汗、疏肝解欝・安神・

潤燥・温裏)。

腹候=腹力中等度よりや や 軟(1‑3/5)。 軽 度 の 心 下痞䌤、胸脇苦満、臍上 悸を認める。

 効果増強の工夫

   

気管支炎や気管支喘息に、本方の作用を補うものとして半夏厚朴湯の合方 がある。

処方例)  ツムラ柴胡桂枝乾姜湯 5.0g  ツムラ半夏厚朴湯   5.0g分 食前

 本方で先人は何を治療したか?

   

龍野一雄著『新撰類聚方』増補改訂版より

1 )感冒・流感・マラリア・抗生物質使用後などで或は熱高く、或は往来 寒熱、口渇食欲減退、脇下微結するもの。

2 )肺炎・肺結核・肋膜炎等で発熱、羸痩、皮膚乾燥気味、盗汗咳痰或は 喀血、口渇、腹動脇下微結、或は胸痛するもの。

3 )気管支喘息・気管支拡張症等で胸苦しく、咳痰或は口渇、頭汗腹動す るもの。

4 )胃酸過多症・胃潰瘍・胃下垂・胃液分泌過多症・胆石症・肝炎・胆嚢炎・

黄疸・肝機能障碍・横隔膜下膿瘍・結核性腹膜炎等で、心下部疼痛ま た苦しい感がし、口渇、唇乾、腹動、或は嘈雑、或は胃部振水音、或 は神経症状、或は小便不利等を伴うもの。

5 )腎炎・ネフローゼ・腎孟炎などで、或は弛張熱、或は無熱で、口渇、

小便不利、脇下圧重感、或は腹動、或は浮腫のもの、尿閉・夜尿症に 使つた例もある。

6 )糠尿病・脚気・バセドゥ氏病等で口渇動悸神経症状などがあるもの。

7 )ノイローゼ・神経衰弱・血の道症・精神分裂症・自律神経不安定症・

四十肩・頭痛・肩こり・眩暈・盗汗・どもり等でいらいらし神経がと がり、不安煩驚不眠等があり、のぼせ頭重頭痛、こめかみに青筋が立ち、

口渇口乾、動悸食欲不振、腹動足冷等があるもの。

8 )るいれき・りんば腺炎・耳下腺炎・中耳炎・蓄膿症等で或は発熱或は 無熱、或は腫痛し、口渇食欲不振、或は腹動脇下微結するもの。

9 )じん麻疹・頭部湿疹・紫斑病・皮膚炎・帯状疱疹など。

10)眼病・齒槽膿漏に使つた例がある。

11)月経不順・産褥熱に使つた例がある。

12)農夫症。

12.柴胡加竜骨牡蛎湯

(さいこかりゅうこつぼれいとう)

 出典 『傷寒論』

   

傷寒、之を下し、胸満、煩驚し、小便利せず、䋫語し、一身ことごとく 重く、転側すべからざる証。(『傷寒論』太陽病中篇)

 腹候

   

腹力は中等度かそれ以上(3‑5/5)。胸脇苦 満、臍上悸を認め、心下痞䌤を伴う(腹候図)。

 気血水

    気水中心の気血水。

 六病位

   

少陽病。(ツムラの製剤は大黄が入らない のが特徴で、清熱安神の性格はやや穏やか で用いやすい)

 脈・舌

   

脈、実、弦やや緊。舌、乾燥白苔。有熱時は、

脈は弦数。舌質は紅、苔は黄やや膩の傾向。

 口訣

   

この方は肝胆の鬱熱を鎮墜するの主薬。(浅田宗伯)

雑病においては柴胡桂枝乾姜湯と間違いやすい。それはともに動悸を手 がかりとするからであるが、姜桂は虚候にとり、この方は実候にとりて施 すべし。(浅田宗伯)

うつ状態の例には、第一選択として本方を用いることが多い。(道聴子)

 本剤が適応となる病名・病態

    a  保険適応病名・病態

効能または効果

比較的体力があり、心悸亢進、不眠、いらだち等の精神症状のあるものの 次の諸症:高血圧症、動脈硬化症、慢性腎臓病、てんかん、ヒステリー、

小児夜啼症、陰萎。

b  漢方的適応病態

1 )心肝火旺・脾気虚・痰湿。すなわち、いらいら、不眠、多夢、驚きや すい、動悸、のぼせ、落ち着かない、胸脇部が脹って苦しい、筋肉が びくびく引きつるなどの心肝火旺の症候に、疲れやすい、食欲不振、

より深い理解のために 本方は、生活習慣病の時代に再び脚光を浴びるよう になった。高血圧症や動脈硬化症に対して適応を有する漢方製剤は珍しい存 在である。一方、それを支持する基礎および臨床の研究結果が出ている。

より深い理解のために 本方は、生活習慣病の時代に再び脚光を浴びるよう になった。高血圧症や動脈硬化症に対して適応を有する漢方製剤は珍しい存 在である。一方、それを支持する基礎および臨床の研究結果が出ている。

腹候=腹力は中等度かそ れ 以 上(3‑5/5)。 胸 脇 苦 満、臍上悸を認め、心下 痞䌤を伴う。

悪心、腹部膨満感などの脾気虚、痰湿の症候を伴うもの。腹部で動悸 を触れることが多い。

2 )少陽病(半表半裏証)に、動悸、驚きやすい、不眠、胸苦しいなどの心 肝火旺の症候を伴うもの。

 構成生薬

   

柴胡5、半夏4、桂皮3、茯苓3、黄䊫2.5、大棗2.5、人参2.5、牡蛎2.5、竜骨 2.5、生姜1。(単位g)

原方には安神の鉛丹が入るが毒性のために現在は用いられない。中国では 代わりに代赭石を用いるが、これも長期間ではヒ素中毒などの問題も起こ りうるとされる。

 TCM(Traditional Chinese Medicine)的解説

    清熱安神・補気健脾・化痰止嘔。

 効果増強の工夫

   

大黄を加味して、攻下とともに清熱安神作用を強化することができる。

処方例)  ツムラ柴胡加竜骨牡蛎湯 7.5g  局方大黄末       1.0g分 食間

 本方で先人は何を治療したか?

   

龍野一雄著『新撰類聚方』増補改訂版より

1 )神経衰弱・ノイローゼ・ヒステリー・更年期障害・血の道症・精神分 裂症・てんかん・脳症・譫妄・夜泣き・四十肩・陰萎・不眠症・耳鳴・

眩暈・日射病・施灸後火傷による煩躁などで、煩驚、不眠、動悸、興 奮など各種の刺激性神経症状を呈し腹動、便秘、胸脇苦満、寒熱など があるもの。

2 )バセドゥ氏病・脚気等で実証で動悸腹動便秘するもの。

3 )心臓弁膜症・心悸亢進症・心臓喘息・狭心症・心筋障害等の実証で胸 苦しく動悸腹動便秘或は浮腫小便不利するもの。

4 )動脈硬化症・高血圧症・脳出血等の実証で、動悸、肩こり、めまい、

不眠腹動、便秘、浮瞳、麻痺等があるもの。

5 )慢性リウマチ・半身不随・麻痺等の実証で、運動障害小便不利、或は 腹動神経症状を伴うもの。

6 )腎炎・ネフローゼ・萎縮腎・尿毒症等で浮腫動悸、腹動、小便不利、

便秘神経症状のある実証のもの。

7 )肝硬変症で心下部苦しく、或は腹水浮腫、便秘小便不利するもの。

8 )眼病で胸腹動、頭眩するものに使つた例がある。

9 )禿頭病に使つた例がある。

14.半夏瀉心湯

(はんげしゃしんとう)

 出典 『傷寒論』、『金匱要略』

   

1 )心下満ちて痛まざる証。(『傷寒論』太陽病下篇)

2 )嘔して腸鳴り、心下痞する証。(『金匱要略』嘔吐噦下利病篇)

 腹候

   

腹力中等度よりやや軟(2‑3/5)。軽度の心 下痞䌤を認める(腹候図)。

 気血水

    気水中心の気血水。

 六病位

    少陽病。

 脈・舌

   

舌苔は白から微黄。脈は滑。

 口訣

   

これは熱邪が水邪を挟んで心下に結ぼれ、痞䌤を起こして升降の気を阻 み、あるいは水邪が上下に動いて時に嘔吐、腹中雷鳴、下痢を発する等の 証に対する薬方である。(奥田謙藏)

心下部の痞塞感が第一で、悪心、嘔吐、食欲不振を訴え、他覚的には心 下部に抵抗をみとめ、しばしば胃内停水、腹中雷鳴、下痢を伴い、舌白苔 を生じることが多い。(矢数道明)

 本剤が適応となる病名・病態

    a  保険適応病名・病態

効能または効果

みぞおちがつかえ、ときに悪心、嘔吐があり、食欲不振で腹が鳴って軟便 または下痢の傾向のあるものの次の諸症:急・慢性胃腸カタル、発酵性下 痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔い、げっぷ、胸やけ、

口内炎、神経症。

b   漢方的適応病態

脾胃不和。すなわち悪心、嘔吐、吃逆、上腹部の膨満感とつかえなどの胃 気上逆の症候に、腹鳴、下痢などを伴うもの。

 構成生薬

   

半夏5、黄䊫2.5、人参2.5、甘草2.5、大棗2.5、乾姜2.5、黄連1.0。(単位g)

 TCM(Traditional Chinese Medicine)的解説

    和胃降逆・消痞・止瀉・清熱・調和腸胃。

腹候=腹力中等度よりや や 軟(2‑3/5)。 軽 度 の 心 下痞䌤を認める。

ドキュメント内 Q.c i.p.ai (ページ 33-41)