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現場作業の合図

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第 2 章   現場作業の災害防止対策

2.2  現場作業の合図

  現場作業を行う場合、合図は非常に大切な動作である。声が届く範囲は声を掛け合って安全を 確かめながら作業を行うことが出来るが、声が届かない状態で作業をする場合は、次のような合 図の方法がある。 

・手合図       ・笛、ベル、ブザー合図 

・電話合図      ・電灯合図 

・手旗合図 

  上記の合図を使用する場合は、合図を送る側と受ける側とで合図の方法を熟知して、運転中は 勿論緊急時にも適確な安全行動が取れるようにすることである。 

  したがって、合図は大きな動作で簡単明りょうに節度をつけて行う必要がある。 

  また、クレーンやウインチの運転と合図について心得て丘泣けラバならないことを次に示す。 

クレーン運転における合図の心得 

①  運転士に対する合図は定められた一人の合図者による。 

②  合図者は、合図のみではなく玉掛け作業に習熟するとともに、クレーンの定格荷重、行 動範囲、運転性能を承知しておく。 

③  運転士から見安く、作業状態がよくわかりしかも安全な場所に位置する。 

④  常に、所定の合図で明りょうに運転士に合図する。 

⑤  クレーンおよびつり具の荷重を承知しておくとともに、つり上げる荷の重量の目測を誤 らないようにする。 

⑥  品物は常に垂直につり上げ、斜めにつり上げない。フックは品物の重心の直上に誘導す る。 

⑦  玉掛けが完全に終わったことを確かめてから、巻き上げの合図をする。 

⑧  巻き上げるときには、ワイヤロープが十分に張ったときに一度とめて、ワイヤロープの 掛け方が安全であることを確かめてから、再び巻き上げさせる。衝動的な巻き上げは行 わない。 

⑨  巻き下げるときは床面近くで低速にして、いったん停止させ、安全に着床できることを 確かめてから、再び巻き下げさせる。 

ウインチ運転における合図者の心得 

①  一つの荷を 2 人以上の信号者で移動するときは、受持 ち区域を定めて合図をする。 

②  手合図で行う場合は、安全な場所でかつ運転者と荷が よく見とおせる位置で合図する。 

③  ウインチの運転の合図をする前には、次の点をよく確かめる。 

イ  立入禁止区域内に作業者などがいないことを確認する。 

ロ  搬器・つり荷・ひさ荷に作業者が乗っていないかどうか確認する。 

ハ  滑車・巻上げ用ワイヤロープなどに作業者が手をふれていないかどうかを確認する。 

ニ  シーブやガイドローラーなどからロープが外れていないか、またはキンクしていな いかを確認する。 

④  信号者は、荷を巻上げる場合は、チョイ巻け又はチョイ上げの合図をし、地切れしたと き荷くずれのないことを確認する。 

⑤  信号者は、荷を引っ張る場合は、巻上げ用ワイヤロープが最も張ったとき運転を一旦止 め、連結が確実にしてあるかどうか確認する。 

⑥  荷がふれたり引っかかった場合は、運転を止め、荷ぶれ引っかかりを直したことを確認 してから運転の信号・合図を送る。 

⑦  荷をおろす場合は、荷が適当な高さになったとき運転を一旦止め、チョイ下げの合図を する前に荷をおろす箇所の安全性を確認する。 

(1) 手合図 

  手合図の方法は、全日本産業安全連合会が作成した合図と建設業者災害防止規定に定めた合図 がある。 

  次にその統合したものを紹介する。(図 2.2.1) 

                                                   

図 2.2.1  手による合図 

(2) 笛、ベル、ブザー合図 

  作業者がお互いに声では合図し得ない状況の時、笛、ベル、ブザーを使って合図をする場合が あるが、ボーリング作業現場で最も多く使用される合図方法は、笛による合図である。 

  次に建設用クレーンの標準合図法を紹介する。 

笛による  補助合図 

呼出し    停止   

巻上げ    巻下げ  

図 2.2.2  笛、ベル、ブザーによる合図  (3) 電話合図 

  遠く離れた 2 つの現場間で、同時に連携作業を行う場合や、2 つの立坑を連結するため、同時 に連携作業を行う必要がある場合等には電話合図が使用される。 

  次に参考として建設用クレーンの標準合図法を紹介する。 

表 2.2.1  建設用クレーンの標準合図法 

種類  用語  摘要 

1  呼出し  ○○何号  相手を呼ぶ、ベルまたはブザー併用  2  作業指示  種類・名称・場所  作業内容を指示、打合わせる 

3  巻上げ  巻け  〔普通の場合〕巻け巻けのくり返し 

1 速巻け  速度指示  2 速巻け  3 速巻け 

〔速度を提示して〕巻け巻けのくり返し 

チョイ巻け  わずかに巻上げる 

4  巻下げ  下げ下げ  〔普通の場合〕下げ下げのくり返し  1 速下げ 

速度指示  2 速下げ  3 速下げ 

〔速度を提示して〕下げ下げのくり返し 

チョイ下げ  わずかに巻下げる 

5  ブーム上げ  親巻け  〔普通の場合〕親巻けのくり返し  1 速親巻け 

速度指示  2 速親巻け  3 速親巻け 

〔速度を提示して〕親巻けのくり返し 

親チョイ巻け  わずかに巻上げる 

6  ブーム下げ  親下げ  〔普通の場合〕親下げのくり返し  1 速親巻け 

速度指示  2 速親巻け  3 速親巻け 

〔速度を提示して〕親下げのくり返し 

親チョイ巻け  わずかに巻下げる  7  旋回  左(右)センカイ  普通  左(右)旋回 

チョイ左(右)センカイ  わずかに  左(右)旋回  8  前(後)進  前(後)進  普通  前(後)進 

チョイ前(後)進  わずかに  前(後)進 

9  停止  ストップ   

10  作業完了  作業おわり   

 (4) 電灯合図 

  夜間作業では電灯合図が使用される。 

  次に参考として建設用ケーブルクレーンの標準合図法を示す。(表 2.2.2) 

表 2.2.2  建設用ケーブルクレーンの標準合図法  種    数  合    図  摘      要 

1  呼出し    大きく輪をえがく 

2  巻上げ    電灯を水平から上方に振る 

3  巻下げ    電灯を水平から下方に振る 

4  前進    電灯 2 個(1 個の場合には片方は手)を水平から上方に振る 

5  後進    電灯 2 個(1 個の場合には片方は手)を水平から下方に振る 

6  上流走行    電灯 2 個を上流側に水平に振る 

7  下流走行    電灯 2 個を下流側に水平に振る 

8  停止    電灯を斜め上下に振る 

9  作業完了    電灯 2 個を左右斜めに振る 

(5) 手旗合図 

  手合図では確認し難しい距離になると手旗合図が用いられる。 

手旗合図には、1 本旗による合図法と 赤白 2 本旗による合図法があり、又手旗 合図には笛による補助合図を併用する。 

  次に全日本産業安全連合会が作成し た合図方法を示す。 

             

図 2.2.3  赤白 2 本旗による合図(建設業関係) 

                       

図 2.2.4  1 本旗による合図   

         

図 2.2.5  笛による補助合図 

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