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火災爆発災害の防止

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第 2 章   現場作業の災害防止対策

2.11  火災爆発災害の防止

表 2.11.2  発生性の物の性状   

                     

表 2.11.3  酸化性の物の性状   

                 

  アルカリ金属

金属リチウム 銀白色/結晶 

水と発熱反応して水素を発生 金属ナトリウム 銀灰色/柔らかい固体 

水と発熱反応して水素を発生 物  質  名 性    状

黄りん 淡黄色/固体 

空気中で発火 発火点50 りん/りん化合物

赤りん 赤褐色/粉末 

空気中で発火 発火点260℃

硫化りん 黄色/固体  発火点100℃

金属カリウム 銀白色/柔らかい固体  水と発熱反応して水素を発生

物  質  名 性    状 炭化カルシウム

金属粉

マグネシウム粉 銀白色/粉末 

酸,アルカリ,温水と反応し水素を 発生し燃焼しやすい 

アルミニウム粉 銀白色/粉末 

酸,アルカリ,温水と反応し水素 を発生し着火しやすい。

亜鉛粉 セルロイド 

灰黒色/固体 

水と反応してアセチレンを発生 りん化石灰 

銀白色/粉末 

酸,アルカリと反応し水素を発生 自然発火性 発火点約165℃

灰黒色/固体 

水と反応してアセチレンを発生

白黄色/結晶 黄白色/結晶

性    状

白色/結晶 無色/結晶

無色または白色/結晶 無色/液体

無機過酸化物 過酸化カリウム 過酸化ナトリウム

物  質  名

過酸化マグネシウム 硝酸塩類

硝酸ナトリウム 硝酸カリウム 過酸化水素 過酸化バリウム

硝酸アンモニウム

無色または白色/結晶 白色/結晶 

180℃で分解 無色の結晶 

または白色の粉末 無色/結晶

性    状

無色/固体

無色または微黄色/固体

無色/結晶 白色/結晶 塩素酸塩類

塩素酸カリウム 塩素酸ナトリウム

物  質  名

塩素酸バリウム 過塩素酸塩類

過塩素酸ナトリウム 過塩素酸カリウム 塩素酸アンモニウム 塩素酸カルシウム

過塩素酸アンモニウム

白色/結晶 白色/結晶

(2) 引火性の火災・爆発の防止 

①  常温において引火点が低いものほど、引火の危険は大きい。また液温が引火点以下であっ ても霧状の細粒となって空気中に浮遊する場合は極めて危険である。(表 2.11.4) 

表 2.11.4  引火性の物の性状  物      質      名 引火点

(℃)

爆発限界 (容量%)

発火点 (℃)

蒸気密度 (空気=1) アクリロニトリル

アセトアルデヒド アセトン

イソプチルアルコール イソプロピルアルコール エチルアルコール(エタノール) 工チルエーテル

エチルベンゼン ガソリン

キシレン( −0 クロルベンゼン 軽油

酢酸(氷酢酸)

酢酸(無水酢酸)

酢酸エチル 酢酸ビニール 酢酸ブチル 酢酸メチル 酸化エチレン 酸化プロピレン シアン化水素(青酸)

ジェチレンオキシド シクロヘキサノン シクロヘキサン 重油

シンナ スチレン 石油エーテル 石油ベンジン ソルベントナフサ テレビン油 灯油(白灯油)

トルエン

二酸化エチレン(ジクロルエタン) 二硫化炭素

n−ブチルアルコール n−プロピルアルコール n−キヘサン

ベンゼン

メチルアルコール(メタノール)

メチルエチルケトン

0

37.8

17.8 27.8 11.7 12.8

45 15

43〜−20 17.2 32.2

50 42.8 53.9

4.4 22.2 7.8

10

<−17.8

37.2

17.8 12.2 43.9

17.2

60

32.2

<−18

<−18 22〜27 30〜60 35 13.3 4.4

−30 28.9

−21.7 15

−11.1 11.1

−6.1

3.017 4.155 2.612.8 1.710.9 2.012 4.319 1.948 1.0 1.47.6

1.06.0 1.37.1 16 5.416.0 2.710 2.59.0 2.613.4 1.77.6 3.116 3.0100 2.121.5

641 2.022 1.1 1.38

1.1〜6.1 1.1〜5.9 1.1〜4.8 1.1〜6.0 0.8〜

1.1〜6.0 1.4〜6.7 6.2〜16 1.3〜44 1.4〜11.2 2.1〜13.5 1.2〜7.5 1.4〜7.1 7.3〜36 1.8〜10

481 185 538 426 399 423 180 432 300 464 638 257 427 316 426 426 421 502 429

537 180 420 260 254263

490 245 482〜510 246 240〜254 254 536 413 100 343 373 234 562 464 516

1.8 1.5 2.0 2.6 2.1 1.6 2.6 3.7 34 3.7 3.9

2.1 3.5 3.0 3.0 4.0 2.6 1.5 2.0 0.9 3.0 3.4 2.9

3.6 2.5 4.5 4.9 4.5 3.1 3.4 2.6 2.6 2.1 3.0 2.8 1.1 2.5

②  引火性の液体はほとんどが空気より重いので、床面、地盤面に沿って低迷し、思いがけな く遠くまで到達する。特に曇天で無風の場合、溝やピットにはいつまでも滞留するので注意 を要する。 

③  引火性の物は引火点以下の温度で保管することが望ましいが、通常の場合は液体や蒸気が 漏出しないようにし、且つ換気、通風を十分にして保管する。 

④  石油類のように導電性の悪い液体の取扱いや、輸送には、流動摩擦により静電気が発生し やすいので、アースなどにより静電荷の放電をはかる。 

⑤  万一可燃性蒸気の漏えいがあっても、付近に点火源がなければ爆発しないので、保管、取 扱いには点火源の管理を適切に行う。 

ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、 

酢酸化プチルなどの混合溶剤 

⑥  万一の事態を常に考え火災、爆発に備え適切な保安距離を保ち必要に応じ消火器などを設 備する。 

(3) 可燃性ガスの火災・爆発の防止 

①  空気中に可燃性ガスを漏えいまたは放出させない。万一漏えいしても危険がないように十 分な換気通風の措置を行う。 

②  可燃性ガスの付近に点火源を置かない。 

③  可燃性ガスは一般に常温常圧で気体となっているもので、これが空気等と混合して一定の 濃度範囲に混合しているときに、点火源があると爆発を起すものである。可燃性ガスの性状 を心得て取り扱う。(表 2.11.5) 

表 2.11.5  可燃性ガスの性状  物    質    名 爆発限界

(容量%)

発 火 点 (℃)

比  重 (空気=1)

沸  点 (℃) アセチレン

アンモニア 一酸化炭素 エタン エチレン

塩化ビニールモノマ 水素 ブタン

1−プテン(プチレン) プロパン

プロピレン ホルムアルデヒド メタン メチルエーテル 硫化水素 石炭ガス 都市ガス() 水性ガス 発生炉ガス

2.5〜100 16〜25 3.0〜21.5 〜74 3.1〜32 4.0〜22 4.0〜75 1.9〜8.5 1.6〜9.3 2.2〜9.5 2.4〜10.3 7.0〜73 5.3〜14.0 3.4〜18 4.3〜45 6.5〜36 5.3〜33 6〜35 6.0〜70 20.7〜74

299 651 609 515 450 472 585 405 384 466 410 430 537 350 260 560〜647

0.90.6 1.01.0 1.02.2 0.92.0 1.91.6 1.51.0 0.61.6 1.2 0.4〜0.6

0.50.7 0.80.9

−83.3

−33.3

−192.2

−89.0

−103.9

−13.9

−252.2

− 0.6

− 6.1

−42.2

−47.2

−21.1

−161.7

−23.9

−60.0

④  溶接等に用いるガスボンベの取扱いにあたっては特に次の事項をまもること。 

・運搬移動はバルブを確実に締め、キャップを確実にし、引きずったり、倒したりしない。 

・容器の保管は 40℃以下に保ち、立てて貯蔵する。この場合転倒しないようにし通風、換気、

火気には注意する。 

・空の容器と充填されている容器とは明白に区別できるようにしておく。 

⑤  ガソリンの入ったドラムかんなどを修理、改造する場合は、作業前に水を張った炭酸ガス などの不活性ガスで内部を置換してより行う。 

⑥  可燃性粉じんは一般にこまかく、よく乾燥した粉ほど危険である。そのような場所で作業 を行う時は、水をまいて湿らせ粉じんのたたないようにしてから作業を行う。(表 2.11.6) 

表 2.11.6  可燃性の粉じんの性状  物    質    名

爆発限界 g/空気

1m2

発火点

(℃) 物  質  名

爆発限界 g/空気

1m2

発火点 (℃) マグネシウム粉

アルミニウム粉 亜鉛粉

チタン粉

シリコン(金属珪素)

フェロシリコン(珪素鉄)

石炭粉(れきせい炭)

20以上 35 〃 500 〃 45 〃 160 〃 425 〃 35 〃

520 645 680 460 775 860 610

いおう粉 澱粉 小麦粉

ポリエチレン樹脂粉 ベークライト粉 粉石けん ナフタリン

35以上 45 〃 60 〃 15 〃 30 〃 45 〃 50 〃

190 470 470 490 460 430 559

⑦  可燃性ガス発生の危険がある場合は、ガス濃度を測定する者を指名し、作業開始前や作業 中随時ガス濃度を測定する。ガス濃度が爆発下限の 30%以上になったら安全な場所に待避さ せ、点火源の使用を停止して通風換気を行う。 

 

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