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作業者の適正配置

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第 3 章   安全管理推進のために

3.7  作業者の適正配置

によっては上司に具申して適正な作業に配置転換させるべきである。 つぎに部下の能力を活用す るためのポイントを列記する。 

・部下を教育し、自己啓発および相互啓発を促す。 

・個々の力を結集する。 

・部下の能力をよく判断する。 

・部下の経験の程度をよく考える。 

・部下の持っている資格を活用する。 

・部下との話し合いの機会を増し、当人の希望、悩み、不満、意見を積極的に聞き相互理解を 深める。 

・部下が労働能力を発揮できるように条件整備に努める。 

(3) 作業の割り当て 

作業の割り当ては、現状のみでなく将来の企業の姿も予測し、さらに部下の滞在能力を引き出 し、これを伸ばすことも考えて割り当てることが大切である。つぎに一般的な留意点を述べる。 

①  その仕事を行なううえで作業者にどういう資格要件と能力が必要であるかをよく調べ、誰 が適任であるかを決定する。 

②  職務分担との釣合をよく考える。ただし相互に関係ある作業はあまり細分しないことが大 切である。 

③  作業に適した人を選び、本人ともよく話し合い納得させて作業を割り当てる。この場合そ の人の能力にふさわしい仕事を割り当てることは、部下のやる気を誘起することになり、最 も望ましい配置である。 

④  同質の作業は早く熟練しやすく、適量の仕事はムリ、ムダが少なく能率もよく、安全作業 が行なわれる。過大な仕事量は災害に直結する。 

⑤  技能のある者を活用し、技術水準の低い者にはよき指導者をつける。これにより人間関係 がつくられチームワークづくりに役立つ。 

⑥  未経験者を配置する場合には、事前に作業の細分化、簡素化等につき十分に配慮する。そ うして一定期間マン・ツー・マンでよき指導者をつける。 

⑦  共同作業ではチームワークが悪いと能率は低下し、失敗は増加し、災害は多発する。職場 内の上下関係、横の関係、意志疎通、協力体制に配慮し、年齢、体力、技能、性格をよく考 えておく。 

⑧  作業の性質に応じて監督者は段取り、指示をきめ細かくし、必要に応じて巡視を多くし、

常に適当な助言、援助を与える。 

(4) 適正配置の留意点 

作業者の適正配置は簡単なようであるが、実状は難しい事項がたくさん潜在している。 例えば 労働力不足、問題の多い部下がいる、特定の作業をいやがる等多くの問題がある。つぎに災害防 止の上でとくに考慮すべき事項について、人的および物的両面から考察する。 

①  人的要因として作業者の能力が問題となる。またその反対に部下が持っている能力的欠陥 に対する配慮が必要である。これらの配慮は、作業手順の検討、教育指導、作業中の監督指 導、作業条件の改善、作業環境改善など密接に関係する。人的要因に起因する問題はつぎの 3 つであり、それぞれに対応した配置上の配慮が必要である。 

・作業に熟練していない、作業上の知識が不足している、技能が未熟である等の場合は、教 育訓練を計画的に行ない労働能力向上に努める。 

・視聴覚、知的能力等が一般より低い場合、気質・性格が不安定である、運動機能に障害が ある、体力が基準以下であるなどの場合は、これらの欠陥を配慮し配置しなければならな い。これらの欠陥に起因する災害が頻発する場合は、再教育するか再配置が必要である。 

しかし監督者としては作業環境や作業方法を改善し、安全化を高めそれらの人々の適応 性の拡大を図る努力をしなければならない。 

・部下の私的悩み、意欲の不足、関心の欠如、作業への不満・不安があることに気ずいたな らば、監督者は部下と十分に話し合い、適切に指導し、配置上よき指導者を通じ指導させ ることも必要である。 

②  物的要因としては、機械設備の欠陥などがある。これらは災害発生の要因となり、作業者 の配置上大きな問題となるので、速やかに改善しなければならない。具体的には作業状態に 対して機械の性能・能力が適合しているか、また安全装置、操作性、保守性、信頼性等にも 着目して改善を行なう。 

③  作業者の労働能力の不足、物的要因の欠陥は監督者の責任である。監督者はこれらの要因 をよく見極めて、それぞれに応じた配置上の措置を行なわねばならない。とくに配置にあた っては次ぎの事項を十分に配慮する。 

・危険または有害業務と有資格者 

・若年作業者 

・女子・年少作業者 

・季節作業者・パートタイマー・アルバイト 

・災害頻発者 

・健康異常者・疾病異常者・身体障害者  (5) 現場監督者の心得 

現場監督者が部下や作業者を適正に配置するには、つぎのような心構えが必要である。 

①  現場の作業の内容、作業環境、工期などを把握し、作業が要求する作業者の知識や技能、

さらに体力の程度に応じて所要人員を質的、量的の両面より掌握する。 

②  常に作業者の教育訓練に務め、必要があれば資格要件を身につけさせて、その適応性を拡 大するようにする。 

③  常に作業者と話し合いを行ない、その中から種々の情報を集め、部下の特性をつかみ適性 の把握と滞在能力の開発に努める。 

④  作業環境および作業条件の改善に努め、必要があれば上司に具申し、改善を行なうことに より災害を未然に防止する。 

 

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