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2. 出資規制がある業種
個別に出資規制を設けている主な業種は図表 8-2のとおりである。なお、規制の詳細は、
商工省産業政策促進局(DIPP)及びインド準備銀行(RBI)のホームページを確認された い。
図表 8-2 出資規制がある業種
業種 規制概要
銀行業 自動認可によって、74%まで出資が可能。なお、2012年12月に銀行規制改正法案が可決さ れ、商業銀行の新規設立認可に向けた動きが見られている。
ノ ン バ ン ク
(NBFC)
指定された19業種に対して、直接投資が認められる。100%までの出資は可能だが、出資比 率に応じて最低資本金額が以下のとおり規定されている。51%までの出資については50万ド ル。51%から75%までの出資については、500万ドル。75%から100%までの出資については
5,000万ドル。100%外資の場合は、特定のNBFC活動のための子会社を設立可能。この場
合、子会社数に制限はなく、追加資本も必要ない。
ベンチャーキャピタルについては、インド証券取引委員会(SEBI:Security Exchange Board of India)の規定と分野ごとの外国直接投資上限に基づき、投資が可能。
保険業
2012年より10月より、26%から49%への出資引上げが閣議決定され、関連法案の整備が進 められている。保険規制開発庁(IRDA:Insurance Regulatory & Development Authority)
からのライセンス取得が出資の条件である。
民間航空業 2012年9月より、49%への出資上限の引上げが発表された。自動認可によって、定期便の場
合は49%まで、不定期便・チャーター便の場合は74%まで出資可能となる。
空港
空港地上業務の場合、外資は自動認可によって74%まで出資可能。但し、テクニカルサポー ト、研修に関する事業は100%まで出資可能。空港開発の場合、100%までの出資が可能だ が、74%超の出資は、政府の個別許可取得が必要。未開発の空港において、100%の出資が 認められる。
通 信 サ ー ビ ス業
固定電話、携帯電話、関連付加サービス、及び衛星通信については、自動認可によって74%
までの出資が可能。通信庁(DoT:Department of Telecommunication)からライセンスを取 得することが条件。
ISPなどインターネット関連サービス、ラジオについては、同ライセンス取得を条件に自動認可
によって49%までの出資が可能。(但し、政府の個別認可を得れば74%まで可。)
ゲートウエイ事業を伴わないISPサービス、光ファイバーケーブル、メール及びボイスメールサ ービスについては100%の出資が可能。
石油・石油精 製
自動認可によって、石油精製品の販売業、小規模・中規模の石油発掘業、石油パイプライン、
天然ガスおよびLNGパイプラインの分野に対して、100%までの出資が可能。但し、いずれの 分野でも業種ごとに別途定められている条件、ガイドラインに従う必要がある。国有石油公社 への出資は個別認可を条件に26%まで可能。
石油精製は国営企業への出資は個別認可を条件に49%、民間企業の場合は100%まで自動 認可で可能。
住宅・不動産 業
一定規模以上の土地開発・建物建設を伴う不動産業については、自動認可によって100%ま での出資が可能。但し、未開発の土地の販売、建物の転売などについては認められていない
(用地取得については第13章参照)。
タウンシップ、住居、商業施設、リゾート、娯楽施設に関する土地開発・建物建設プロジェクトに ついては、100%までの出資が可能。但し、完全所有の子会社は1,000万ドル、ジョイントベン チャーは500万ドルの最低投資総額を着工後6ヶ月以内に持込む必要がある。また、住宅地 開発の場合は区画10ヘクタール、建物開発の場合は占有面積5万平方メートルの最低規模 条件が課せられる。
63 商業
キャシュアンドキャリー(C&C20)形態では、自動認可によって100%まで出資が可能。但し、顧 客の営業ライセンスや納税証明の確認、取引日報の記録義務などが条件とされる他、同じグ ループ内の企業・業者への販売については、その再販を禁止し、またそれらが総取引高の 25%を超えてはならない。
電子商取引分野については、2000年7月より、企業間取引に限って100%まで出資可能とな った。
投資会社 インフラサービス業部門へ出資する場合は、個別認可取得を条件に49%を超えてはならない。
原 子 力 関 連 業
個別認可取得を条件として、一定の業務条件については74%までの出資が可能。74%超の 出資は原子力委員会の認可が必要。
防 衛 機 器 産 業
非居住者インド人(NRI)による投資を含む外国直接投資は、ライセンス取得と政府の承認によ り、26%までの出資が可能。
農 業 ( プ ラ ン テーション含 む)
原則として、直接投資は認められていない。但し、花卉、園芸、養蜂、野菜、種苗、家畜、養殖、
農林水産品の加工・倉庫業など関連サービス業については、自動認可によって100%までの 出資が可能。
2002年7月より紅茶の生産事業に対しては、個別認可取得を条件に100%までの出資が可能 となった。但し、5年以内にインド提携企業またはインド市場へ26%の持分を放出すること、及 び、土地利用の変更にあたっては州政府の事前許可を取得することが必要。
印刷出版業
印刷出版サービスの出資規制は以下のとおり。全て個別認可取得が条件。
外国ニュースと時事を扱う雑誌及び定期刊行物の出版業、科学関連の雑誌、専門雑誌 及び定期刊行物の出版業、外国新聞の復刻版出版:100%まで
ニュース・時事を扱わない専門雑誌の印刷出版業:74%まで
ニュース・時事を扱う新聞、定期刊行物の印刷出版業:26%まで
放送業
2011年11月より、地上波放送及びFMラジオの出資規制が、20%から26%に引上げられ た。また、2012年9月には、外資参入が禁止されていた衛星放送などの放送サービスが74%
に引上げられた。なお、その他の放送サービスの出資規制については、以下のとおり。全て個 別認可取得が条件。
TVソフトウエア・プロダクション:100%まで
アップリンク(地上から衛星への接続)ハブ、ケーブル・ネットワーク: ライセンス取得を条 件として49%まで
ニュース・時事を扱うインドのTVチャンネル: 26%まで
家庭向けサービス:20%まで
薬品・医薬品
ライセンス取得が義務付けられている一部の薬品・医薬品、遺伝子組み替え技術を使用する 場合、特定の細胞・組織形成の場合を除き、自動認可によって100%まで出資可能。
2011年11月より、工業団地内におけるバイオテクノロジー、医薬及び生命科学にかかわる基 礎・応用研究活動について、自動認可による100%までの出資が可能となった。
鉱業 ダイヤモンド・宝石を含む各種鉱石、金、銀の探鉱・採鉱、及び、ダイヤモンド・宝石以外の各種 鉱石、金、銀の治金・加工について、自動認可によって100%まで出資可能。
宅配便 手紙の配達を除き、個別認可取得を条件に100%まで出資可能。
衛星ビジネス 個別認可取得を条件に74%まで出資可能。
小売業
単一ブランドの小売業については、2012年1月より51%から100%への出資引上げが発表さ れた。但し、出資比率が51%を超える場合には、製品調達額の30%をインド国内から調達す る等の条件を満たす必要がある。
総合小売業(複数ブランド小売業)については、2012年9月より51%への引上げが発表され た。但し、製品調達額の30%をインド国内の小規模産業(工場、設備への投資額が100万ドル 以下)から調達する等の条件を満たす必要がある。
電力取引所 2012年9月より、49%への出資引上げが発表された。
20 現金問屋。卸売業者の一種で、店舗や倉庫に商品を展示して、小売業者・業務用需要者などの顧客に現 金で販売し、商品を持ち帰ってもらう仕組み。通常の卸業者のように、信用付与や配送は行わないが、商 品の価格を抑えて販売可能な点が特徴。
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