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光産業市場の将来市場規模の算出方法  2.2.1  予測の方法

第 2 章  光製品と市場の展望

2.2  光産業市場の将来市場規模の算出方法  2.2.1  予測の方法

本章では,基本的には基準年を 2002 年とし,2010 年(8 年後),および 2015 年(13 年後)の市場規模を 各種のデータを基にトレンド外挿によって予測する。 

手順としては,図 2.2.1.1 に示すように,既存製品と新規製品とで全世界の市場(需要)規模を算出し,

その上で分野毎に地域別(日本・北米・欧州・その他地域)の市場普及の状態を加味しながら,分野毎に全 世界及び地域別市場規模を算出する。各地域に関しては,分野毎に地域別にマクロ的な数値(人口,GDP 等)

の条件,分野ごとの技術・製品の普及順序(後述)を加味した上で,地域別市場を算出する。 

   

 

      

【光産業の将来市場規模】

【光産業の将来市場規模】

2002 2010 2015 市場規模

CY 既存製品既存製品 新規製品新規製品

①既存製品における市場規模

(2010/2015年)

①既存製品における市場規模

(2010/2015年) ②新規製品の市場規模

(2010/2015年)

②新規製品の市場規模

(2010/2015年)

③各分野におけるWWの 将来市場規模

(2010/2015年)

③各分野におけるWWの 将来市場規模

(2010/2015年)

④各分野における地域別の 将来市場規模

(2010/2015年)

④各分野における地域別の 将来市場規模

(2010/2015年)

市場予測結果 の提示 市場予測の流れ

地域別の市場規模の特徴 地域別の市場規模の特徴 全世界で見たときの市場規模の特徴 全世界で見たときの市場規模の特徴 分野別・地域別の市場規模の特徴 分野別・地域別の市場規模の特徴

【光産業の将来市場規模】

【光産業の将来市場規模】

2002 2010 2015 市場規模

CY 既存製品既存製品 新規製品新規製品

【光産業の将来市場規模】

【光産業の将来市場規模】

2002 2010 2015 市場規模

CY 既存製品既存製品 新規製品新規製品

①既存製品における市場規模

(2010/2015年)

①既存製品における市場規模

(2010/2015年) ②新規製品の市場規模

(2010/2015年)

②新規製品の市場規模

(2010/2015年)

③各分野におけるWWの 将来市場規模

(2010/2015年)

③各分野におけるWWの 将来市場規模

(2010/2015年)

④各分野における地域別の 将来市場規模

(2010/2015年)

④各分野における地域別の 将来市場規模

(2010/2015年)

市場予測結果 の提示 市場予測の流れ

地域別の市場規模の特徴 地域別の市場規模の特徴 全世界で見たときの市場規模の特徴 全世界で見たときの市場規模の特徴 分野別・地域別の市場規模の特徴 分野別・地域別の市場規模の特徴

   図 2.2.1.1  市場予測全体の流れ 

なお,光産業市場は各国の政策をはじめとする様々な要因から影響を受けるため,2010 年及び 2015 年に おける市場規模の正確な予測は困難である。本調査では光産業の潜在市場規模を示すべく,各分野の市場拡 大シナリオのうち市場規模が最大となるものを採用し,予測を行っている。 

 

2.2.2 分野別予測の方法 

表 2.1.1.1 で示した各分野の主要製品を中心に予測を実施し,これらの値が分野別全製品の市場規模を概 ね(8 割程度)を捕捉しているものとする。 

これら予測値は,光産業技術振興協会の生産額統計,経済産業省の機械統計,財務省の貿易統計等,各種 の調査機関から発表されている数値をもとに推定する。また,これらのデータが存在しない等の理由で参考 にできない場合は,関連する光製品の需要等,マクロ的な指標を参考にして予測を行う。特に 2010 年,2015 年に生じている新規製品については,マクロ的な指標を主に参考にして市場規模の算出を行う。 

また,今回為替レートは現状のレートを 2015 年まで固定であると仮定して算出している(1$=105 円,

1EUR=130 円など:2004 年 2 月)。   

 

2.2.3 地域別市場予測の方法 

本章では,地域特性を考慮した市場規模の算出を行う。なお,光産業の地域別市場規模の格差は,概ね各 国の GDP に依存すると仮定する。これは,光関連技術が用いられる電子機器の世界需要と各国の名目 GDP と の相関関係が強く,今回対象とした 4 極(日本・北米・欧州・その他地域)の中で一番相関関係の小さい欧 州でも相関係数が 0.72 なので,世界の地域別市場規模算出に当り,各国の名目 GDP を用いた予測は妥当で あると言えよう。今回 4 極に関係ある地域については図 2.2.3.1 にて丸で囲んでいる。

 

尚,その他地域の GDP の多くは,中国やインド及びアジア諸国の GDP から構成されている。よって,光産 業の市場を算出する際,その他地域においてこれらの国々の影響が大きいことが推定される。こうした国々 の相関関係を見ても,相関係数は欧州以上であることから,名目 GDP を予測に用いることは妥当と言えよう。

0.99 0.99 0.99 0.99 0.98 0.98 0.97 0.96 0.96 0.96 0.95 0.95 0.93 0.84 0.78 0.72 0.59 0.55 0.45 0.10

0.00 0.20 0.40 0.60 0.80 1.00 香港

米国 その他 アジア 台湾 中国 韓国 ブラジル 世界平均 アセアン諸国 オーストラリア 英国 南アフリカ 日本 イタリア 欧州 フランス カナダ オランダ ドイツ

注)ドル換算ベース 

      出所)JEIDA  電子工業の長期展望  2000 

    図 2.2.3.1  国・地域別でみた名目 GDP と電子機器需要との相関係数(1990 年−1998 年) 

 

また GDP とは独立して,各分野固有の地域特性も存在すると考えられる。例えば,情報通信市場は米国市 場が先に立ち上がり,日本や欧州市場がやや遅れて立ち上がるといった傾向がある。こうした特性を反映す べく,本章では地域別の普及順位を図 2.2.3.2 のように設定し,市場規模予測に反映させる。この図にて,

同色にある分野は同じ時期に市場が拡大することを示している。そして,濃い色順に若干遅れて市場が拡大 すると考える。例えば,情報通信分野では,米国を中心に普及したものが各先進国に普及する。 

   

ただし,各分野において市場動向に関する特殊事情が上記以外に存在する場合は,それらを優先的に 適用している。 

               

       

 

普及の順序

4番

日本では技術が進んでおり,また国の支援もあって普及 が進展してきた。このトレンドは今後も続くと考えられる。

光エネルギー

光技術を用いた加工に関しては,米欧を中心に先進諸 国が先行する。

加工

FPDをはじめとする新規ディスプレイの取組は日本が先 行する。

ディスプレイ・照明

AV用途をはじめとする光ディスクの普及は日本が先行 する。

光メモリ

光技術を用いた情報通信は米国が先行する。

情報通信

3番 主な理由 2番

対象分野 1番

遠隔医療等の新規医療分野の取組は欧米が先行する。

医療・福祉

環境対策の取組は欧州での意識が高い。センシングで は,環境センシングは日本と欧州,ヒューマンインタ フェース関連は米国が先行する。

環境・センシング

DSCや事務機器を中心に市場は米国市場が牽引する。

入出力

普及の順序

4番

日本では技術が進んでおり,また国の支援もあって普及 が進展してきた。このトレンドは今後も続くと考えられる。

光エネルギー

光技術を用いた加工に関しては,米欧を中心に先進諸 国が先行する。

加工

FPDをはじめとする新規ディスプレイの取組は日本が先 行する。

ディスプレイ・照明

AV用途をはじめとする光ディスクの普及は日本が先行 する。

光メモリ

光技術を用いた情報通信は米国が先行する。

情報通信

3番 主な理由 2番

対象分野 1番

遠隔医療等の新規医療分野の取組は欧米が先行する。

医療・福祉

環境対策の取組は欧州での意識が高い。センシングで は,環境センシングは日本と欧州,ヒューマンインタ フェース関連は米国が先行する。

環境・センシング

DSCや事務機器を中心に市場は米国市場が牽引する。

入出力

図 2.2.3.2  分野毎に見た地域の普及の度合い 

 

2.3   光製品と技術の将来像