種 類 年 長 児 年 中 児 年 少 児
○ミンナ キタイ ヒトハ ○オウチニネ カエリタイカ ○ハヤク カエリタイナ。
キテ イインダケド(自一q ラネ『
翌U−1)
寃¥レデ イキタカッタカラ
(赤一k女5−3)
@ オツトメシタイン
(赤一n男3−7)
寃Tッキン トコ イキタイ
○ダッテ
̲モン 一 ㎜ 一塔̲モン。(小一福男4−2)
自動詞
レ動動詞
孟 (二一〇女6−1)
寃Aタシネ オラナイ ワケ Wャ ナインダケドネ オリ
(赤一i女5−3)
寃̀ムハ フナノリニ ナル iリタクテ ショウガナイデ
○ゼンゼン アソビタク ナ
C ヨ。 (ノj、一{左男 4 − 3 )
対象語な
主
○オハナハンハネ ンガ ミタイッテ
(自一A女6−5)
○タベタク ナッタラ マタ タベンノ。(神一高男4−4)
○ガッコウノ ヒトガ ヨミ タイッテ ユッテ ヨンデ
(十一k女6−2)
オカアサ イウカラ
○ボク vクオンキデ ハヤ ク キキタイナ。(小一川男
4 一10)
○デモネ ミタク ナイ モ ノハ ミナイ。(小一箆女4
−7)
○コッカラ ヨミタイナ。
(小一竹男4一一1)
f2.22 「よみたい」の悶題例
幼児の使用例のなかに,「よめたらいい」の意味を,「よみたい!のかたちであらわすものがあ
った。
種 類 年 長 児
年 中 児 年 少 児
あやまり ○オトウサンガ キテネー
iンニモ デキナクテネ ウ 塔gネ ナンカ デキタイ コトガ ナイカナート オモ E コト。(神一増女4−11)
12.3 「よみそうだ」の用法
「よみそうだ」には,その動作が実現寸前の状態にあることをあらわすアスペクト的な絹法と,
いかにもそのようにおもえるという推量された属性をあらわすムード・形容詞的な用法があって,
この両者が連続的につながっている。
幼児の例では,アスペクト的な用法が大部分であった。
種 類 年 長 児 年 中 児 年 少 児
寸前の
○アブラガ ヌケソウデス。ようす
○ソイデネ ショウチャンガ Cッスンボウシニ ナリソウ
○トラックガ キタラ アン Vュ モウ スコシデ シカ ダッタンダヨネ。(自一g女
『
激¥ウダッタノ。(二一s男(神一寺男4−4)
寃Tカヲ ノボッテ オッコ チソウ ナッタノ。(赤一b 5−11>
寃]ウサンノ オハナニ ク 泣}レッチャッテネ ィキガ cマリソウデネ(自一Q女6
4−10)
寃Rンナ オッキカッタノ nレツシソウデネ(鷺一u
男4−0)
寃̲ンダン コウ ナッテテ Iレソウデネ オレ ォレナ 一1)
寃Eサギガネ アノ ゴール }デ ツキソウナ .トキ(赤
女5−5)
寃Rドモタチガ アメニ オ ー
{レソウニ ナッタノヲネ
カッタノ。(神一高男4−4)
一u男6−5)
寃cルツルデ スベリソウ iッタケド アノ アノネ Eントネ ガマンシテネ(自 黷X女5−11)
寃Jイジュウガ シニソウ
サリーハ トメヨウト シタ 塔̲ケドネ(小一山中女5−
O)
寃Nマガネ ジド バスドオ 潟j キテ ダンプカーニ qカレソウニ ナッタノ。
(赤一w男5−3)
一146一
みかけの
ようす
ナッテモ タタカッテネ(赤 一n男6一一2)
○キクガ カレンウニ ナッ テ(赤一A女6−1)
○ソレネ テキニ トラエソ ウン ナッタカラ(赤一u男
6−5)
○オオキナ ヤマガ アッテ シタカラ ミルトネ ノボレ ソウナ カンジデ ノボVウ ト スルト ノボレナイノ。
(赤一u男6−5)
○ネズミガ イッ タックサ ン イソウナ キガ シテ
(赤〜m女6−3)
○チット コレ ナキソウナ カオ。(自一r女4−8)
一147 一
第13章 くみたて動詞
くみたて動詞とは,二つの動詞が,直接に,あるいは,形式名詞または形式名詞稠当のものを 介してくみあわさり,その二つの動詞が共同して一つの文法的な意味を実現している連語である。
この連語を構成する二動詞のあいだのむすびつきがつよければ,この連語は,動詞の形式として,
動詞のパラダイムのなかにはいってくる。現在のところ,そのむすびつきのつよさの度合に関し て研究がすすんでいないので,どのように位置づけるのが妥当であるかは明確でないが,ここで
は,いちおう,一定のまとまりあるものとしてあげておく。
13.1幼児の使用したくみたて動詞
幼児の使用したくみたて動詞は,つぎのとおりである。
年年年 長申少 よむことができる ○○
よむことがある ○○○
よまないことがある ○○○
よむときがある ○○○
よまないときがある
0
よんだことがある ○○○
よんだときがある ○○○
よまなくなる ○○○
よみたくなる ○○○
ほみそうになる ○○○
よむようになる ○○
よんだみたいになる ○○
、 、 、
アついっふつになる ○ よむことになる ○○
よまなくする ○ よむようにする ○○
よむことにする ○
よむとする ○○
よんだとする ○ よもうとする ○○○
13.2 「よむことができる」
「よむことができる」は可能をあらわす。なお,幼児の例には「よむのができる」のかたちもあ
った。
種 類 年 長 児 年 中 児 年 少 児
可 能 ○アンスサマ ヒゲガ ボシ ○マイティーゴウハネ ソラ ヤーント ハエテンノ,シロ
C ヒゲ。ソイデネー ジュ Eゴヤサンヲネ ケス コト
ヲ トンダリ ウカンダリ Eカンデネー ウント ウゴ Cタリネ ミズノ ナカヘネ モ デキルンダカラ。(赤一F モグル コトモ デキルノ。
男5−9)
寃Iバケダカラ ヌケダシテ Bッチャウノ。ケエル コト
(神一規男4−6)
寃L・リュウトビッテ イウ 純泣cmガ イタノヨネ。ソ モ デキルノ。[注〉ケエルは レヲネ パピー ヤッツケル
「溝える」1(赤一k女5−8) コト デキナイデネ(赤一f よむのも
女4ヨ0)
寃Lュウタロウハ ソラヲ
できる トベルシネ キエルノモ デ
キルシネ(赤一r女4−10>
一1屡8一
\
13.3 「よむことがある」「よむときがある」
これは「連体現在形+こと(とき)が+ある」というくみあわせである。 「ある」は「あった」
にしてもよいが,最初の動詞を過去形にすると これに属する。
よむ ことが ある よむ ことが あった よむ ことが ない よむ ことが なかった よまない ことが ある よまない ことが あった よまない ことが ない よまない ことが なかった これらは,ときどきおこること,
ソシャルな用法としてあらわれる。
べつのくみあわせになる。つぎのようなものが,
よむ ときが ある よむ ときが あった よむ ときが ない よむ ときが なかった よまない ときが ある よまない ときが あった よまない ときが ない よまない ときが なかった
または,おこらないことをあらわす。動詞のテンスは,ポテ
採集時の質問の性格もあって,幼児は,このくみたて動詞をよくつかっていた。なお, 「よむ ことある?」という質問のこたえとして,「アル」やfナイ」が独立につかわれる例もあった。
種 類 年 長 児 年 中 児 年 少 児
よむこと
ェある
ンとめ
○オテツダイ スル コトモ ○ツレテ イッテ モラAルケドサ。 ソウィウ ト Lニモ ホメラエル コトガ
傍スご一面一舘ン
コ g ア コト アルヨ アル。(赤一F男5−9)
(赤一m男4−10)
寃?ソニ スンデテ ソコノ Eチニモ クル コトガ ア
○ハヤオキスル コトモ ア ルシネ クジニ オキル コ ルノ。(小一久女4−7)一
トモ アルヨ。(盗一y男6 ○ママニ キク コトモ ア ルケド キカナイ コトモ
一〇)
寃fモ トキドキ ウチデ iク コト アル。(自一
アル。(小一二女4−8)
寃Gイガハネ ミル コト アルケド。(赤一q女5−2)
(神一一男3−8)
寃Rウチャン ツレテッ
○チカラレル コト アルヨ。
うちけし
(小一下男5−0)
宸オかられることある? ン H ナイ。 アンマリ ナイ。
よむとき
ェある
ンとめ
h女5−7)
宸オかられることある? ±
C(赤一F男5−9他)一〇ボク? クジニ ネル ト
(小一志男4−2)
寃Kッコウノ オベンキョウ Tボッテ アソンデル トキ 現;在形
キ アル。ソレカラ ボク クレル トキモ アル。
一
Wュウイチジニ ネル トキ アル。(赤一t男6−0)アル。(小一窪目4−8)}
寃pパモ オコル トキ ア
(三一a男4−0)
寃Iトウサンモネ オシ 一〇シカラレル トキモ アル ルケド キライ。(ノ」・一山女
…
Xル トキモ アンノ。i
オシゴト
過去形
うちけし
(赤一N女5−7)
○ニュースなんかみる? i ル トキダッチ アルヨ,
ヨノレ。 (自一p男5−6)
○ほめられる時は? アル。
(赤一D男5−11>
○ソウイウ トキニネ ハイ ラナイ トキガ アンノ。
アノネ マガ ギュットネ マガッチャウカラ。(赤一a 男5−!1)
○コマル トキモ アッタ。
(自一一d女5−11)
○しかられるときある? ア ンマリ ナイ。(赤一E女5
−8)
4−5)
○ミル トキモ アルシ 主 ナイ トキモ アル(小一由 中女5−0)
○シカラレル トキモ アン ノ。(神一宮男5−Q>
○ほめられるときは? アル
Lo
(小一野女4−9)
一古男4−5)
○チャンネルマワスト シ ロクロ ネッタリネ デタリ ネ オカシイ トキ・ダッテ アンノ センガ イッパイ リデチャウ トキダッチ アン
ノ。(神一三男4−0)
f3.4 rよんだことがある」「よんだときがある」
これは「連体過去形+こと(とき)が+ある」というくみあわせである。 「ある」は「あった」
にしてもよいが,最初の動詞を現在形にすると これに属する。
た た
つ
るついか たああなな た
つ
ヘ ム こ
ご ご ごるつレカカカカカ ああななとととと ここここ
ご ご ウを ごカカ・カカ ととととたたたた ここごこつつつつ ユ
ミ エ ミカカ・刀・刀 だだだだなななな んんんんまままま よよよよよよよよ
べつのくみあわせになる。つぎのようなものカ㍉
よんだ ときが ある よんだ ときが あった よんだ ときが ない よんだ ときが なかった よまなかった ときが ある よまなかった ときが あった よまなかった ときが ない よまなかった ときが なかった
これらは,経験をあらわす。動詞のテンスは,アクチュアルな用法としてあらわれる。
「よんだこと(とき)がある」は,「よむこと(とき〉がある」とちがって,「ある」と「あった」,
「ない」と「なかった」のばあいの意味がそれぞれおなじである。つまり,「よんだことがある」と
「よんだことがあった」とは,おなじことをあらわす。
また,「よまないことがなかった」は,「よまなかったことがない」とおなじ意味になる。つま り,つぎの六つは,おなじことをあらわす。
よまない ことが なかった よまない ときが なかった よまなかった ことが ない よまなかった ときが ない よまなかった ことが なかった よまなかった ときが なかった
「よんだことがある」「よんだときがある」は,どちらも幼児につかわれているが,「よんだこと がある」の「こと」を「とこ」という例がいくつかあった。
一150 一