(53)カワイおとなの音楽教室
http://music.kawai.jp/po/campaign/?utm_source=Adw&utm_medium=cpc&gclid=Cj0KCQjw2
8_XBRDhARIsAEk21Fg3ScvPNKUuQPc_dKGPcxhKZk6U2p_1M8Yw5JobaBYjBIr-7KF6JVgaAsSpEALw_wcB(2018
年5月9日採取)(54)岡山県のカラオケ喫茶一覧
https://map.goo.ne.jp/search/address/33/genre/02013002/ (2018
年5月16
日採取)(55)うたごえ喫茶ともしび
HP http://www.tomoshibi.co.jp/sinjyuku/zenkoku.html(2018
年5
月16
日採取)(56)音無美紀子の歌声喫茶
HP http://otonashi-utagoe.jp/(2018
年5月16
日採取)(57)歌声喫茶サミーHP
http://utagoekissa.my-sammy.com/(2018
年5月16
日採取)第2節 高齢者の音楽学習
1.高齢者が学習すること
世界における
1960
年代以降の人権擁護及び保障の主な思想と行動には,公民権運動,女性解放 運動,自立生活運動,ノーマライゼーション1,インテグレーション2等がある。地域,社会,国家 間のマイノリティ3の権利性に関する発展の権利(国連決議1986
年)では,自由,平等,友愛につ いては第三世界4との関係で友愛を連帯に置き換え,第8条で教育,福祉,食糧,住居,雇用,収 入の公平な分配を享受できる機会の均等を掲げることによりすべての人々の基本的権利を主張し た。ソーシャル・インクリュージョン(社会的包摂)5の発想にも連なり,ユネスコの生涯教育論(1965年)や学習権宣言(1985年)では,「すべての人が学びの主体であり単なる経済発展の手 段ではない基本的な権利をもつこと」が提言されている(1)。
日本では,内閣府が高齢社会白書を作成し,文部科学省が平成
23(2011)年9月 26
日に超高 齢社会における生涯学習の在り方に関する検討会第1回を発足させて以後平成24
(2012)年2月 までに計6回の検討会が行われた。平成24
年3月の同検討会では「長寿社会における生涯学習の 在り方について-人生100
年,いくつになっても学ぶ幸せ『幸齢社会』-」(2)が発表された。こ れには,定年退職後に豊かな高齢期を迎えられるよう,高齢者の生きがいを創出するため,人生100
年時代という人生設計をもとに地域社会の担い手となって社会貢献を行うこと,健康維持や 介護予防に資する生涯学習を受けること,生涯学習を通して学習の成果を生かしたい高齢者とそ の活躍の場となる施設や機関等を円滑に繋げるコーディネーター人材の養成を行うこと等が示さ れている。今日の『中学校学習指導要領解説』や『高等学校学習指導要領芸術編』には,基本方針に「生涯
1 障害をもつ者ともたない者とが平等に生活する社会を実現させる考え方。
2 社会福祉サービスの利用客に対し,利用者が他の人と差別なく地域社会と密着したなかで生活 できるように援助や問題解決をすること。
3 社会的弱者に近い概念で,社会的少数派,社会的少数者のこと。
4 アジア,アフリカ,ラテンアメリカ等の発展途上国の総称。
5 社会から排除された人を社会が包み込むという意味で,障害者,貧困者,子ども,高齢者,女 性,移民等社会的弱者を含むすべての人が,健康で文化的な生活を実現できることを目的とす る。
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にわたり~」という文言が提示されている。生涯学習とは生涯にわたり学習するという意味であ る。高齢者が現在行っている「歌う」という学習は,大別すると生涯学習に属するのではないだろ うか。例えば,高齢者の生涯学習として目を向けられやすいのは,公民館講座,カルチャースクー ルでの学習であるが,他に,個人事業のスクール,ボランティア活動,NPO法人等も生涯学習の 枠組みに分類できる。少子高齢化にともなう諸問題を国際的,学術的な視点で調査研究し,広報,
啓発及び政策提言を行うために誕生した国際長寿センター(International Longevity Center/
ILC)の長寿社会グローバルインフォメーションでは,①高齢者のさまざまな暮らし,②世界の高
齢者のプロダクティブ・エイジング(Productive aging)1,③超高齢社会を企業の視点で考える,④リタイア後の暮らし,⑤高齢者が幸福に暮らす条件とは,⑥世界と日本のプロダクティブ・エイ ジングという6題目が述べられている(3)。つまり,プロダクティブ・エイジング活動(就労,家 事,育児,介護,ボランティア活動),別名,生き生きと老いることがテーマとされている。また,
京都府舞鶴市で実施された高齢者生活実態調査の結果によると,生活実態,生活意向と「幸せ感」
との関連構造のタイプから4つの高齢者像の「安心して趣味を謳歌する高齢者」「テレビ・ラジオ を楽しむ高齢者」「社会参加に関心を示す高齢者」「未だ現役の高齢者」が浮き彫りとなった(4)。
生涯学習が行われる場について,堀(2010)(5)は,生涯学習関連施設を表1-2-1のように区 分している。堀が挙げた表1-2-1の例のうち,一般に高齢者の音楽に関する生涯学習が行われて いる場について,筆者が下線を加筆している。
表1-2-1.『生涯学習が行われる場(生涯学習関連施設を中心に)』(堀作成,山下改編,2018)
生涯学習の場/施設のタイプ 例
1.教育委員会系列の生涯学習施設
2.一般行政関連の生涯学習関連施設
A.教育行政以外の系列の施設
B.首長部局管轄の施設や場
3.学校携帯の生涯学習施設
A.初等・中等学校の開放 B.高等教育の開放
C.新しいタイプの学校の創設 D.各種学校・専門学校など
4.民間の生涯学習の場 5.団体による学習の場 6.その他公民館,生涯学習センター,図書館,博物館,社会体 育施設,青少年教育施設,女性センター,児童文化セ ンター,視聴覚ライブラリー
文化センター,県民会館,コミュニティ・センター,
ユースホステル,老人福祉センター,児童館,勤労青 少年ホーム
首長部局の管轄する施設や場,生涯学習都市宣言にも とづくもの
生涯学習ルーム,学校開放
大学開放,社会人大学院,シニア大学部 放送大学,ネット大学
専門学校への社会人参加
企業の社会貢献事業,カルチャーセンター,企業博物 館
NPO
法人,青年団や老人クラブ,YMCA/YMCAな どが提供する学習の場個人の運営するサークル,喫茶店での学習サロン,イ ンターネット上のコミュニティ
※下線は筆者による
1 アメリカの老年学者ロバート・バトラー(Butler, R. N,1927-2010)が提唱してもの。高齢者 に自立を求め,生産的なものに寄与するために積極的な社会参加が必要とする考え方。
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今後増加を続ける高齢者が老いを前向きに捉えよりよく生きるために高齢者学習の重要性が高 まっている。堀は高齢者教育について以下のように述べている(6)。
「高齢者教育でいう『教育』には,一般的な教育概念の理解が通用しないのである。そこでいう 教育はあくまで,生活と人生に絡まった学習の諸部分を組織化していくという意味での教育であ ろう。」「高齢者の学習においては,その長い人生経験をふまえて人間と人生のあり方を噛みしめ,
意味づけるという学習が重要となる。」
高齢者の生活には家庭環境の変化,老化による病気,心身の衰退等とそれらにともなう複合的な 問題が潜む。しかし,学習活動に前向きに取り組むことにより,それらの複合的な問題の解決が期 待できる。高齢者教育は成人教育の延長線上にあるともいえる。では,成人教育の考え方とはどの ようなものなのであろうか。リンデマンは次のように述べている(7)。
「1.成人は,そのニーズや関心が学習によって満たされると実感したときに,学習へと動機づ けられる。それゆえ,これらは,成人の学習活動を組織化するうえでの適切な出発点となる。2.
成人の学習への方向づけは生活中心(Life-Centered)である。したがって,成人の学習を組織化 するのに適切な構成単位は生活状況であって教科ではない。3.経験は,成人の学習の最も豊かな 資源である。4.成人は自己決定的(Self-Directing)であろうとするつよいニーズをもっている。
5.年をとるにつれて個人差は増大する。それゆえ,成人教育は,その手法,時間,場所,学習の ペースのちがいを考慮した準備をしなければならない。」
つまり,成人の学習とは,個人差を考慮しながら自身で何を学ぶかを決め経験的に学んでいくと いうことである。高齢者がそれまでの人生で培ってきた経験から学習するものを主体的に選択し,
各自のペースで学んでいく必要がある。高齢者の学習は「学び直し」という言葉でも示されてい る。学び直しには地域の人々と交流しながらともに学ぶ「地域貢献型学び直し」や個人的な理由か ら学び直しを始める「自己貢献型学び直し」等がある(8)。「学び直し」をすることによって,高齢 者が地域貢献,自己貢献し,生き生きとした生活を送ることができるならば,社会人生活を終えて 個人と向き合う生活のなかに自己の価値を再び見出せるようになる。
2.音楽の生涯学習
歌うことには学習的要素が含まれる。例えば,日々の歌の練習でよくない部分や上手く行かない 部分を少しでも改善できるように,声の響きや身体の使い方,ロングトーン,声の処理の仕方等を 確認し,どうすれば上手く行きどうすれば上手く行かないか等を考えることで学習が成立する。ま た,歌っていくなかで自身の課題を見つけ,その課題を克服して新たな課題に挑戦していくことも 学習といえる。
内閣府の行った生涯学習に関する世論調査では,行ってみたい生涯学習の内容において,健康・
スポーツの次に,音楽,美術,華道,舞踊,書道等の芸術活動が挙がった(内閣府,