2. 個々の試験結果の要約
2.3 試験1218.3(4週間反復-2型糖尿病患者)
表2.3: 1 リナグリプチン2.5~10 mg の反復経口投与後のリナグリプチンの主な薬物 動態パラメータ
リナグリプチン 2.5 mg (N=26) 5 mg (N=15) 10 mg (N=19)
パラメータ 単位 gMean(gCV%) gMean(gCV%) gMean(gCV%) AUC0-24 [nM·h] 93.1 (27.5) 124 (20.4) 188 (32.5)
Cmax [nM] 6.09 (42.0) 9.55 (39.3) 18.8 (64.5)
tmax a) [h] 1.50 (0.500-8.00) 2.00 (0.983-6.20) 1.50 (1.00-8.00) AUCτ,ss [nM·h] 116 (20.7) 148 (19.1) 207 (26.8)
Cmax,ss [nM] 7.41 (27.9) 12.3 (40.4) 18.6 (56.3)
tmax,ss a) [h] 1.00 (0.500-3.00) 1.00 (0.500-4.02) 1.00 (0.450-6.00)
t1/2,ss [h] 183 (20.9) 194 (15.1) 203 (16.4)
RA,Cmax 1.22 (34.1) 1.29 (40.5) 0.991 (87.3)
RA,AUC 1.25 (19.2) 1.20 (19.9) 1.10 (29.6)
a)tmaxおよびtmax,ssは中央値および範囲(最小値-最大値)を示す。
引用元:CTD 5.3.5.1-1,試験1218.3,Table 11.5.2: 1より作成
薬力学:
定常状態(投与
28
日目)におけるトラフ時のDPP
阻害率の中央値は,2.5 mg,5 mgおよび10 mg
投与群で,81,88および90%であった。
全投与量群で,既に投与
1
日目にMTT
の30
分後の血漿中GLP-1
濃度は投与1
日前に比べて2
倍以上に上昇していた。投与1
日前と比較して29
日目の上昇は,それぞれ2.5 mg,5 mg
およ び10 mg
群について3.6
倍,4.5倍および4.0
倍であった。プラセボ投与群のGLP-1
濃度には,変化が認められなかった。
4
週間投与後にMTT
の30
分後に測定した血漿中グルカゴン濃度の低下は,5 mg群が約24%
(−7.04 pg/mL),2.5 mg群が
17%(−4.97 pg/mL),10 mg
群が7%(−1.72 pg/mL)であり,プラ
セボ群に変化は認められなかった。なお,ランダム化割付け時にベースラインHbA1c
または糖 尿病の前治療薬の数により層別化していない点を考慮しなければならない。この点は,GLP-1,
グルカゴンおよび血漿中グルコース値の結果に明確な用量反応的性が認められなかったことの 原因ではないかと考えられる。29日目の
MTT
後の血漿中グルコースのAUEC
0-3に,ベースラ インと比較して,それぞれ2.5 mg, 5 mg
および10 mg
群において76.8, 104.8
および58.0 mg·h/dL
の低下が認められた。これらの低下はプラセボと比較して統計学的に有意であった。糖尿病前治療薬の数を考慮に入れた場合,リナグリプチン
2.5 mg,5 mg
および10 mg
群での29
日目のプラセボに対するHbA1c
の変化量の差は,それぞれ−0.31%,−0.37%および−0.28%で あった。これらの変化は統計学的に有意であった(p<0.025)。結論:
リナグリプチンの
C
maxおよびAUC
の増加は用量比以下であった。リナグリプチンは投与から1~2
時間後に最高血漿中濃度に達し(tmaxおよびt
max,ssの中央値),100時間を上回る長い終末 相における半減期が認められた。この長い終末相における半減期は薬物動態的な特徴を表す半 減期ではなく,全投与量群とも累積係数は1.3
倍を下回った。定常状態において2.5 mg,5 mg
および
10 mg
のリナグリプチン投与によって,投与間隔の全トラフ時においてDPP-4
活性がそれぞれ