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2. 個々の試験結果の要約

2.4 試験1218.10(単回静脈内投与試験-健康被験者)

でのリナグリプチンの尿中排泄率(fe0-120)は,

0.5 mg

群の

2.72%から 2.5 mg, 5 mg

および

10 mg

群では

17.6%, 21.8%および 23.0%へと上昇した。時間ゼロから 120

時間までの腎クリアランス

(CLR,0-120)は

0.5 mg

群の

2.00 mL/min

から

10 mg

群の

77.7 mL/min

へと用量の上昇とともに増

加した。

終末相における半減期は全用量とも同程度であり,126~139時間であった。全体的に静脈内投 与後の薬物動態パラメータの個体間変動は小さく,その幾何変動係数は約

10~30%の範囲であ

った。モデルに基づく

10 mg

錠剤の絶対バイオアベイラビリティの推定値は,

30%であった(個

体間変動[幾何変動係数%]は

46.7%)。

0.5, 2.5, 5

および

10 mg

の静脈内投与後ならびに

10 mg

の単回経口投与後のリナグリプチンの 主な薬物動態パラメータを表

2.4: 1

に示す。

表2.4: 1 リナグリプチン0.5~10 mgの単回静脈内投与および単回経口投与後のリナ

グリプチンおよびCD 1790の主な薬物動態パラメータ 0.5 mg iv

(N=6) 2.5 mg iv

(N=6) 5 mg iv

(N=10) 10 mg iv

(N=6) 10 mg po (N=10) パラメータ [単位] gMean

gCV%

gMean

gCV%

gMean

gCV%

gMean

gCV%

gMean

gCV% リナグリプチン

Cmax [nM] 11.7 (18.7) 48.6 (24.1) 90.9 (14.7) 176 (23.0) 21.0 (73.1)

tmaxa) [h] 1.50

(1.50-1.53)

1.50 (1.50-1.53)

1.50 (1.50-1.53)

1.25 (1.00-1.53)

3.00 (0.500-4.00) AUC0-tz [nM·h] 302 (19.0) 581 (20.0) 944 (12.9) 1190 (7.91) 742 (28.5) AUC0-∞ [nM·h] 422 (24.9) 821 (26.2) 1250 (17.9) 1480 (6.99) 1010 (31.8) t1/2 [h] 126 (20.7) 139 (19.0) 127 (18.5) 127 (10.9) 116 (17.8) CLb) [mL/min] 41.8 (24.9) 107 (26.2) 141 (17.9) 239 (6.34) 349 (31.8) Vzc) [L] 456 (18.7) 1300 (18.2) 1550 (14.9) 2620 (10.5) 3520 (27.1) Vss [L] 380 (15.5) 1000 (14.2) 1110 (10.2) 1540 (13.5) --- CD 1790

Cmax [nM] 0.127 (46.9) 1.69 (18.0) 4.81 (36.5) 11.9 (28.3) 5.28 (88.0) AUC0-∞ [nM·h] 0.912 (22.0) 15.7 (20.9) 49.1 (25.8) 103 (22.7) 53.4 (60.5) ---:該当せず

a)中央値および範囲を示す。

b)経口投与の場合は見かけのクリアランス(CL/F

c)経口投与の場合は見かけの分布容積(Vz/F

引用元:CTD 5.3.1.1-2,試験1218.10,Table 11.5.2.1: 1-4より作成

静脈内投与および経口投与のいずれにおいても,薬理活性をもたないリナグリプチンの主な代 謝物

CD 1790

が検出された。試験した用量範囲において

CD 1790

AUC

および

C

maxは用量比 を上回る上昇を示した。いずれの投与量群とも

CD 1790

の終末相における半減期はリナグリプ チンと比べて短く,4.58~18.0時間であった。親化合物と代謝物とに認められた薬物動態的な 特徴の違いは,代謝物の

DPP-4

に対する結合親和性が低いことに起因すると考えられる[CTD

4.2.1.1-8, U -1453]。試験を行った全用量とも CD 1790

の尿中排泄率はごくわずかであった(リ ナグリプチンの投与量の

0.1%未満)。リナグリプチンおよび CD 1790

AUC

0-∞の合計に対する

CD 1790

AUC

0-∞の割合は用量の増加に伴って上昇し,0.5 mg群での

0.179%から 10 mg

群で

6.49%であった。10 mg

のリナグリプチン単回経口投与後のリナグリプチンおよび

CD 1790

の合計の約

5%が CD 1790

であると考えられた。

薬力学:

0.5~10 mg

のリナグリプチン静脈内投与後,用量依存的に血漿中

DPP-4

は阻害された。単回投

24

時間後の

DPP-4

阻害率の中央値は,0.5 mgの静脈内投与を除く全投与群で

80%以上であ

った。

結論:

0.5~10 mg

の静脈内投与後のリナグリプチンは非線形の薬物動態を示し,曝露量の増加は用量

比以下であった。クリアランスは用量の増加に伴って

41.8 mL/min

から

239 mL/min

へと増加し た。定常状態の分布容積は用量の増加に伴って

380 L

から

1540 L

へと増加し,尿中排泄率は用 量の増加に伴って

0.5 mg

静脈内投与群の

2.72%から 10 mg

静脈内投与群の

23.0%へと増加した。

リナグリプチンの一部(10%未満)が

CD 1790

へと速やかに代謝された。親化合物とは対照的

CD 1790

の曝露は,用量比を上回って増加した。CD 1790の終末相における半減期は親化合

物よりも短く,これは

CD 1790

DPP-4

に結合しないことによるものと考えられた。モデルを 用いて推定した

10 mg

錠剤投与時の絶対バイオアベイラビリティは,約

30%であった。