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統轄および管理運営 1 統轄

ドキュメント内 Standard: (ページ 193-200)

8. 統轄および管理運営

大型研究費の配分及び大型研究設備は学校法人の委員会である教育研究助成委員会

(委員長は学長が指名する)により決定される。教学委員会、教授会議、入試委員会、

教育研究助成委員会は政府機関、他の機関からの影響は受けず、それぞれの組織が自律 性を持って決定、遂行している。

教学委員会の下部組織としてカリキュラム委員会があり、具体的なカリキュラム作成 に携わっている。その役割は時代の要請によって変化できるような柔軟な組織体系とな っている。

B 基本的水準についての評価

教育は教学委員会、研究は大学院委員会(資料312)、研究設備・大型研究費は教育研 究助成委員会、診療は診療部長会議(資料313)が責任組織である。教育に関しては教学 委員会が担当しており、教学委員会の下部組織として、カリキュラム委員会、カリキュ ラム自己点検評価委員会、臨床実習教育委員会、学生担当委員会、学生保健指導委員会、

学生相談室委員会、教育施設委員会、試験委員会、があり、それぞれの委員長は教学委 員が当たることになっており、教学委員会が統括管理する体制が構築されている。

このように教学に関する組織及び委員会は整っているが、全ての委員会に規程が定め られていない。特にカリキュラム委員会規程が存在せず、その責任範囲が明確でないの は問題である。

C 改善に向けた提言

委員会規程の欠落を補う必要がある。教学委員会で検討を行う。

D 改善に向けた計画

教学上の委員会が医学部、附属病院での委員会や学校法人の委員会との整合性の検討 を行う。

質的向上のための水準: 医科大学・医学部は

 統括する構造として、委員会組織を設置し、下記の意見を反映させるべきである。

 教員(Q 8.1.1)

 学生(Q 8.1.2)

 その他教育に関わる関係者(Q 8.1.3)

 統轄業務とその決定事項の透明性を確保するべきである。(Q 8.1.4)

Q 8.1.1

医科大学・医学部は

 統括する構造として、委員会組織を設置し、下記の意見を反映させるべきである。

 教員(Q 8.1.1)

A 質的向上のための水準に関わる点検

教育に関する最高機関は教学委員会である。

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基礎教員連絡会、臨床実習教育委員会などから、教員一般の意見が教学委員会やカリキ ュラム委員会に反映されるシステムとなっている。

カリキュラム委員会は年に一度カリキュラム編成会議(資料244)を開催し、自由参加で 教員の意見をカリキュラムに反映できる仕組みとなっている。

B 質的向上のための水準についての評価

教学委員会の下部組織として、学生が参加するカリキュラム委員会や臨床実習教育委員 会などがあり、委員会参加教員からは意見を受け取ることができるが、全教員へのアンケ ートなどは行っていないため、全教員からの意見収集には弱点がある。全教員への意見聴 取の方法を検討しなければならない。

C 改善に向けた提言

全教員へのカリキュラムアンケートを2014年度に実施する。

D 改善に向けた計画

教員へのカリキュラムアンケートの結果を教育IR部門で解析し、教学委員会とカリキュ ラム委員会に報告する。

Q 8.1.2

医科大学・医学部は

 統括する構造として、委員会組織を設置し、下記の意見を反映させるべきである。

 学生(Q 8.1.2)

A 質的向上のための水準に関わる点検

本学では伝統的に「教学委員と学生会委員との懇談会」が年2回開催されて、教学委員 会は学生からの意見を受け取る体制が整っている。この懇談会がいつから始まったかのか 明確な記録がないが、1970年後半には定期的な懇談会として確立していた。現在もこの

「教学委員と学生会委員との懇談会」が定期的に行われている。

2001年に「学生による教員・教育評価ワーキンググループ」が結成され、学生が主体と なって1年次から4年次のカリキュラムアンケートを行っている。この活動を学事課が支 援し、大学予算としてアンケート印刷費や集計費を支援している。また学生が行った評価 データは学事課が電子データとして保存している(学生にデータ管理を任すと、データが 散逸するため)。「教学委員と学生会委員との懇談会」ではこのカリキュラムアンケート のデータが学生側から提示され、アンケートデータをもとにした教学上の議論が戦わされ る。

B 質的向上のための水準についての評価

学生の意見は一様ではなく、多様な意見が存在する。その多様性も教学委員会では審議 されている。

C 改善に向けた提言

現状で特に問題はない。

D 改善に向けた計画

学生が自由に多彩な意見を表現できる体制を堅持する。

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Q 8.1.3

医科大学・医学部は

 統括する構造として、委員会組織を設置し、下記の意見を反映させるべきである。

 その他教育に関わる関係者(Q 8.1.3)

A 質的向上のための水準に関わる点検

その他の教育に関わる関係者からの意見として、文部科学省、厚生労働省、日本医師会、

全国医学部長病院長会議などからの答申や報告は、教学委員会に報告され、本学の教学を 検討する際に議論される。しかしながら、一般市民からの意見については、必ずしも十分 な情報収集はできていない。

B 質的向上のための水準についての評価

関係省庁や医師会など関係団体からの答申や報告は本学の教学を考える上で検討されて いるが、一般市民からの意見については今後情報収集の方法などを検討しなければならな い。

C 改善に向けた提言

本学が認知すべき一般市民からの意見とはどのようなものかの検討を開始する。

D 改善に向けた計画

一般市民からの意見聴取や情報公開については、学校法人としての指針が必要である。

学校法人として検討をお願いする。

Q 8.1.4

医科大学・医学部は

 統轄業務とその決定事項の透明性を確保するべきである。(Q 8.1.4)

A 質的向上のための水準に関わる点検

統括業務とその決定事項の透明性については、教授会議や教学委員会などの議事録が公 開されておらず、現状では本基準には沿っていない。

B 質的向上のための水準についての評価

本学の教学に関する情報公開をどのように進めるか検討する必要がある。

C 改善に向けた提言

情報公開についての検討を開始する。

D 改善に向けた計画

情報公開について継続的に審議する。

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8.2 教学のリーダーシップ

基本的水準:

医科大学・医学部は

 医学教育プログラムの定義と運営に向けた教学のリーダーシップの責務を明確に示さなけれ ばならない。(B 8.2.1)

注釈:

 [教学のリーダーシップ]とは、授業、研究、サービスにおける教学に関する決定事項の責 任を担うポジションのある人を指し、学長、学部長、学部長代理、副学部長、講座の主 宰者、コース責任者、機構および研究センターの責任者のほか、常置委員会の委員長

(例:学生の選抜、カリキュラム計画、学生のカウンセリング)などが含まれる。

B 8.2.1

医科大学・医学部は

 医学教育プログラムの定義と運営に向けた教学のリーダーシップの責務を明確に示さなけれ ばならない。(B 8.2.1)

A 基本的水準に関わる点検

医学教育プログラムの運営についての最高責任者は教学委員長であり、教授会議、教学 委員会規程などで、教学上においての教学委員長の権限が明記されている。教育プログラ ムに関する方針はカリキュラム委員会が検討を行い、諮問結果を教学委員会で審議し、教 授会議で決定する。また、教育を実施するコース・ユニットについての規程も明確である。

現在、臨床実習GP(資料79)、総合診療GP(資料110)が実施されているが、各GP実 施もそれぞれの総括責任者が責任を持って実行している。

B 基本的水準についての評価

医学教育プログラムの定義と運営に向けた教学のリーダーシップについて、現状で大きな 問題点はない。

C 改善に向けた提言 特になし。

D 改善に向けた計画 特になし。

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質的向上のための水準:

医科大学・医学部は

 教学におけるリーダーシップの評価を、医科大学・医学部の使命と教育成果について定期的 に行うべきである。(B 8.2.1)

Q 8.2.1

医科大学・医学部は

・ 教学におけるリーダーシップの評価を、医科大学・医学部の使命と教育成果について定期的 に行うべきである。(B 8.2.1)

A 質的向上のための水準に関わる点検

学長選任等規則(資料314)、教学委員長及び教学委員選任等規程、コース・ユニット 責任者規程から、学長、教学委員長、コース責任者、ユニット責任者が評価を受けた上で 選任される体制となっている。

学長は学長選任等規則および候補者選挙に関する内規により選出される。任期は3年で ある。選考は選挙管理委員会を開催し、教授会にて候補者1名が推薦され、理事会にて決 定される。医学科長、教学委員長、教学委員についても諸規程により選出される。任期は 学長と同様3年である。コース責任者・ユニット責任者は1年任期で任命され、コース責 任者はコース内の複数のユニットの責任者を決定する。ユニット責任者は、学内外の適任 者を講義・実習・演習の担当者として選出し、各教員に教育業務を命じている。リーダー シップの評価は任期毎に評価される。

B 質的向上のための水準についての評価 現状で大きな課題はない。

C 改善に向けた提言 特になし。

D 改善に向けた計画 特になし。

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