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学生の教育への参画

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4. 学生

4.4 学生の教育への参画

基本的水準:

医科大学・医学部および大学は

 カリキュラムの設計、運営、評価や、学生に関連するその他の事項への学生の教育への関与と適 切な参画を保証するための方針を策定して履行しなければならない(B 4.4.1)

注釈:

・ [学生の教育への参画の関与]には、社会的活動や健康管理プロジェクトのほか、カリキュラ ム委員会、その他の教育委員会、学術団体およびその他の関連団体の学生自治と代表が含ま れる(B 2.7.2 を参照)。

・ [学生の活動の奨励]には、学生組織への技術的および経済的支援の提供を検討することも含 まれる。

日本版注釈:

・ [学生の教育への参画]とは、例えばカリキュラム委員会や教育委員会と学生代表が話し合う 機会などを意味する。

B 4.4.1

医科大学・医学部および大学は

 カリキュラムの設計、運営、評価や、学生に関連するその他の事項への学生の教育への関与と適 切な参画を保証するための方針を策定して履行しなければならない(B 4.4.1)

A 基本的水準に関わる点検

本学では伝統的に、「教学委員と学生会委員との懇談会」が年2回、開催されてきた。

この懇談会は1970年後半には定期的な懇談会として確立していた。現在もこの「教学委員 と学生会委員との懇談会」が定期的に行われている。参考までに2013年度の懇談会の議題 を提示する(資料31)。

2001年に「学生による教員・教育評価ワーキンググループ(資料224)」が結成され、

学生が主体となって1年次から4年次のカリキュラムアンケートを行っている(資料

123,124)。この活動を学事課が支援し、大学予算としてアンケート印刷費や集計費を支援

している。学生が行った評価データは学事課が電子データとして保存している。またアン ケート結果はイントラネットで学内に公開されている。「教学委員と学生会委員との懇談 会」ではこのカリキュラムアンケートのデータが学生側から提示され、アンケートデータ をもとにした教学上の議論が戦わされる。

本学は2013年度からカリキュラム委員会に学生の正式委員を委嘱した(資料18)。こ の2013年度のカリキュラム委員会では、学生とともに卒業時アウトカムを決めることとな った。

1997年から当時の岡村学長は、4年生を対象に「Beer and Supper」という学生からの意 見聴取の場を毎月設けていた。2001年に栗原学長になってからは2年生から4年生との昼 食会という形式に変わり(ノンアルコール)、毎週、学長が学生と会って意見交換するよ うになった。2011年からは松藤教学委員長(現学長)が栗原学長の昼食会とは別に、「2 年生と教学委員長との昼食会」を始め、学習のストレスを最も受ける2年生全員に教学委 員長として会うシステムを作った。2013 年からは、松藤学長との昼食会(2 年から 4 年生)

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と、竹森学生部長と2年生(全員)との昼食会が通年で行われている(資料34,35)。この 場での学生の意見も学生部長を通じて教学委員会に報告されている。

B 基本的水準についての評価

学生の正式参加によるカリキュラム検討を始めることができた。

学生からは積極的な発言を受けているが、学生会委員のみの参加であり、学生全体の意 見をどれだけ反映できているかは不明である。

C 改善に向けた提言

学生にどこまで参加の域を拡げるか、学生とともに検討を行っていく。

学生会関係の学生だけが参加することで良いのかも検討する。

D 改善に向けた計画

学生との検討の結果、今後のアクションプランを作成する。

質的向上のための水準:

医科大学・医学部は

 学生の活動と学生組織を奨励するべきである(Q 4.4.1)

Q 4.4.1

医科大学・医学部は

 学生の活動と学生組織を奨励するべきである(Q 4.4.1)

A 質的向上のための水準に関わる点検

学生会活動の支援、クラブ活動の支援を行い(資料225,226,227)、適切かどうかの相談 も「教学委員と学生会委員との懇談会」で話し合っている。さらに学生グループが新たな 活動を求めた場合、同好会として活動を認め、大学教職員に部長や顧問を担当させている。

2013年度のクラブの部長と顧問の名簿を別添で示す(資料228)。

本学には、学生個人が正規のカリキュラム以外に学習を求めた場合、プライマリケア・

選択学外臨床実習という選択ユニットで単位化する制度がある。この制度を利用すると、

学生の活動が正規の授業と認定され、学研災や医学賠償の適応となる(資料229)。プラ イマリケア・選択学外臨床実習のユニット責任者が認定した場合、学生は保険によって守 られることとなるわけである。このように本学は、学びたい学生には可能な限りその学習 環境を整える用意がある。

衛藤元教授による学生・研修医のための先端医学セミナーでは、意欲のある学生に英語 でのプレゼンテーションとディスカッションの場を提供している(資料78)。セミナー終 了後は懇親会が催されて、医学研究で活躍している教員と学生との交流が促進されている。

学生会から大学への意見は慈大新聞にも掲載されて、同窓一同に周知される(資料 230)。

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B 質的向上のための水準についての評価

学生の自由な活動は奨励されている。ただし事前に大学が審査して、学生にとって安全 で、しかも本学の教育理念に合う場合に限って、大学は学生の活動を十分支援していると 考えている。

C 改善に向けた提言

特に現状を変更する計画はない。

D 改善に向けた計画

学生がどのような支援を大学に求めるのか、その支援を大学がどこまで行うか、今後学 生と「教学委員と学生会委員との懇談会」の場で話し合っていく。

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