• 検索結果がありません。

単純集計の結果

ドキュメント内 №該当箇所誤正 (ページ 143-154)

第 1 章 量的研究(研究 1 )

第 2 節 単純集計の結果

本節では,質問項目の基本属性,家族関係,入信中,勧誘前と脱会後でのFACES-Ⅲお よびFSSについて,それぞれ単純集計を行った。

1 分析対象者の基本属性

分析対象者の基本属性に関する回答について集計を行った。基本属性は,性別,年齢,

勧誘を初めて受けた年月,教団名を知った年月,教団を離れた年月,脱会を教団に伝えた 年月,心底脱会したと思った年月についてである。

1. 1 集計結果

分析対象者の基本属性に関する回答をまとめた。Table 1 に示す。なお,年月のうち,

月のみ未記入の回答については,中間値6ヶ月を該当させて計算した。

まず,全体の有効回答86名であり,男性は23名(26.7%),女性は63名(73.3%)で あった。平均年齢は43歳5.5ヶ月の43.46歳(SD 8.19)であった。①勧誘を最初に受け た年齢の平均は23歳3.6ヶ月の23.30歳(SD 6.04),②教団名を知った年齢の平均は23 歳11.0ヶ月の23.92歳(SD 6.15),③教団を離れた年齢の平均は28歳4.1ヶ月の28.34 歳(SD 7.84),④脱会を伝えた年齢の平均は28歳10.9ヶ月の28.91歳(SD 7.98),⑤心 底脱会したと思った年齢の平均は29歳6.6ヶ月の29.55歳(SD 8.20)であった。

また,教団名を知った時期から脱会を伝えた時期までの形式的な信仰期間である入信歴

(④-②)の平均は5.07年であった。さらに,勧誘を最初に受けた時期から心底脱会した と思った時期までの,教団の影響下にあったと思われる実質的な信仰期間である信仰歴(⑤

-①)の平均は6.17年であった。

Table 1 対象者基本属性の人数,平均年齢とSD

全体 M (SD)

人数 86名

性別人数 男23名 女63名

年齢(2011年8月時点) 43.46歳 (8.19)

①勧誘初めの年齢 23.30歳 (6.04)

②教団名を知った年齢 23.92歳 (6.15)

③教団を離れた年齢 28.34歳 (7.84)

④脱会を伝えた年齢 28.91歳 (7.98)

⑤心底脱会したと思えた年齢 29.55歳 (8.20)

入信期間(④-②) 5.07年 (4.44)

信仰期間(⑤-①) 6.17年 (4.96)

137 1. 2 結果のまとめ

これらより,勧誘を受けた時期から約7ヶ月後に教団名が判明していること,教団を離 れてから脱会を伝えるまで約7ヶ月を要していること,心底脱会したと思う状況に至るに は脱会表明後さらに約8ヶ月かけていることが判明した。教団を離れた後に心底脱会に至 るまで,約1年3ヶ月を要していた状況がうかがわれた。また,教団名を知った時期から 脱会を伝えた時期までの形式的な信仰期間である入信歴の平均は5.07年,勧誘を最初に受 けた時期から心底脱会したと思った時期までの,教団の影響下にあったと思われる実質的 な信仰期間である信仰歴の平均は6.17年であった。

2 家族関係に関する質問への回答

家族関係に関する質問回答について集計を行った。家族関係に関する質問の内容は,① 勧誘前と脱会後の家族との同居有無(質問1と2),②自分が教団に関わっていることを知 っている家族などの特定(質問 3),③勧誘前と脱会後での家族関係の変化度(質問 4),

④家族と語り合った時間(質問5)と語り合った家族の特定(質問5-2),家族と語り合う ことへの抵抗感の強度(質問5-3),語り合ったことへの満足度(質問5-4)である。

2. 1 集計結果

まず,質問1「勧誘前における家族との同居」については,「家族と同居」と「一人暮ら し」がそれぞれ39名,「家族以外と同居していた」が5名であり,質問2「脱会にあたっ ての家族との同居」は「家族と同居時間を十分持った」者が50名,「少し持った」者が27 名,「一人暮らし」5名,「家族以外と同居した」が1名であった(Table 2)。

また,質問 3「自分が教団に関わっていることを知っていた人」は,父親 69 名,母親 76名,兄弟姉妹62名,祖父8名,祖母19名,友人33名,恋人5名,その他40名,合 計312名であった。両親や兄弟姉妹,祖父母の身近な家族がのべ234名であり,その他に 親戚や友人があげられていた(Table 3)。

質問 4「家族との関係が勧誘前と脱会後で変化したと思うかどうか」については,平均

2.40(SD .81)であった。「非常に良く変化した」が 9名,「かなり良く変化した」が 37

名,「ほとんど変化していない」が31名,「やや悪く変化した」が2名,「非常に悪く変化 した」が2名であった(Table 4)。

138

Table 2 家族関係に関する回答<質問 1 と 2>

Table 3 家族関係に関する回答<質問 3>

Table 4 家族関係に関する回答<質問 4>

 1 家族と同居していた 39 47.0%

 2 一人暮らしをしていた 39 47.0%

 3 家族以外と同居していた 5 6.0%

計83 100.0%

 1 家族と同居する時間を十分持っ 50 60.2%

 2 家族と同居する時間を少し持った 27 32.5%

 3 一人暮らしをした 5 6.0%

 4 家族以外と同居した 1 1.3%

計83 100.0%

1. 勧誘された頃に家族と同居だったか

2. 脱会にあたり、または脱会から今までの間で家族と同居したか

 1 父 69 80.2%

 2 母 76 88.4%

 3 兄弟姉妹 62 72.1%

 4 祖父 8 9.3%

 5 祖母 19 22.1%

 6 友人 33 38.4%

 7 恋人 5 5.8%

 8 その他 40 46.5%

のべ計312

3. 脱会前、教団に関わっていることを知っていた人(複数可)

(%は対象者全体の86人に対する割合を示す)

4. 上記3の人たちとの関係は、勧誘前と脱会後で変化したか

 1 非常に良く変化した 9 11.1%

 2 かなり良く変化した 37 45.6%

 3 ほとんど変化していない 31 38.3%

 4 やや悪く変化した 2 2.5%

 5 非常に悪く変化した 2 2.5%

M 2.40 (SD .81)

 計81 100.0%

139

質問5「家族との語り合い時間の頻度」については,平均3.33(SD 1.17)であった。「全 く話し合わなかった」が6 名,「あまり話し合わなかった」が15名,「まあまあ話し合っ た」が22名,「かなり話し合った」が26名,「非常に頻繁に話し合った」が14名であっ た(Table 5)。また,5-2「脱会直後から語り合った家族の特定」については,父親48名,

母親57名,兄弟姉妹33名,祖父0名,祖母1名,友人19名,恋人1名,その他23名 であり,主に両親や兄弟姉妹といった身近な家族と語り合い(のべ 138 名),その他親戚 や友人とも語り合っていた(Table 5)。

さらに,5-3「家族との語り合いへの当初の抵抗感」については,平均2.07(SD 1.24)

であった。「非常に強くあった」が36 名,「かなり強くあった」が15名,「まあまああっ た」が13名,「あまりなかった」が8名,「全くなかった」が4名であった(Table 5)。 また,5-4「家族との語り合いへの満足感」の平均は2.25(SD 1.01)であり,「非常に満 足」が24名,「かなり満足」が20名,「まあまあ満足」が26名,「多少不満足」が9名,

「非常に不満足」が0名であった(Table 5)。

Table 5 家族関係に関する回答<質問 5>

 1 全く話し合わなかった 6 7.1%

 2 あまり話し合わなかった 16 19.0%

 3 まあまあ話し合った 22 26.2%

 4 かなり話し合った 26 31.0%

 5 非常に頻繁に話し合った 14 16.7%

M 3.67 (SD 1.16)

 計84 100.0%

5. 脱会時あるいは脱会から今までの間、家族や友人などと教団問題を含め語り合ったか

 1 父 48 55.8%

 2 母 57 66.3%

 3 兄弟姉妹 33 38.4%

 4 祖父 0 0.0%

 5 祖母 1 1.2%

 6 友人 19 22.1%

 7 恋人 1 1.2%

 8 その他 23 26.7%

のべ計182

(%は対象者全体の86人に対する割合を示す)

⇒ 2~5を選んだ方々による以下の質問回答 5-2  その話し合いは誰としたか(複数可)

140

Table 5 家族関係に関する回答<質問 5(続き)>

2. 2 結果のまとめ

勧誘前の同居有無では,家族と同居していた人数と一人暮らしをしていた人数が多く,

ともに半数近くであった。脱会後では,家族と同居する時間を十分持った人数が多く,全 体の6割であった。

家族関係の変化では,「非常に」と「かなり」良く変化したと認知している人数は 6 割 近くであった。一方,「ほとんど変化していない」と認知している人数も 4 割近くみられ た。家族と語り合う時間の頻度では,「非常に」と「かなり」語り合ったと認知している人 数は 5 割近くであった。また,家族と語り合うことへの当初の抵抗感では,「非常に強く あった」と認知している人数は約5割,語り合いに対して「非常に」と「かなり」満足し ていると認知している人数は5割以上であった。

3 入信中に関する質問への回答

入信中についての質問回答について集計を行った。入信中についての質問の内容は,① 教祖に関する教えについて(質問1と2),②教団内での人間関係について(質問3と4),

③実家や家族への連絡や帰還について(質問5から8),④実家や家族に対する教団からの 5-3  話し合いの時間の当初、抵抗感や反発心、聞きたくない思いはあったか

 1 非常に強くあった 36 47.4%

 2 かなり強くあった 15 19.7%

 3 まあまああった 13 17.1%

 4 あまりなかった 8 10.5%

 5 全くなかった 4 5.3%

M 2.07 (SD 1.24)

計76 100.0%

5-4  話し合いの時間について今現在はどう感じているか

 1 非常に満足 24 30.4%

 2 かなり満足 20 25.3%

 3 まあまあ満足 26 32.9%

 4 多少不満足 9 11.4%

 5 非常に不満足 0 0.0%

M 2.25 (SD 1.01)

 計79 100.0%

141

教え込みについて(質問9と10),⑤家族の反対度合と帰還理由(質問11と12)である。

3. 1 集計結果

まず,質問構成①の教祖を疑似家族とする教えの大切さ度については,質問 1「初めて 聞いた」ときは,「非常に大切」が19名,「かなり大切」が21名,「まあまあ大切」が19 名,「あまり大切でない」が15名,「全く大切でない」が7名であった。質問2「教団にい た最後の頃」には,「非常に大切」が44名,「かなり大切」が18名,「まあまあ大切」が 13名,「あまり大切でない」7名,「全く大切でない」が1名であった(Table 6)。また,

入信中にこの教えを強く信じるよう変化した理由のうち,信じるよう努力した人数は 40 名,夢を見た人数は12名,神秘体験をした人数は10名であった。

Table 6 入信中の質問回答の集計<質問 1 と 2>

次の②教団内での人間関係については,質問 3「教団仲間を疑似的家族・兄弟とする教 団の教え」に対して,「非常に大切」が31名,「かなり大切」が32 名,「まあまあ大切」

が12名,「あまり大切でない」が5名,「全く大切でない」が1名であった。また,質問4

「教団内部で率直に話せる他者」については,「いなかった」が24名,「いた」が59名で あった(Table 7)。話せる他者の人数は1人が17名,2人が18名,3人が6名,4人以 上が17名であった。

③実家や家族への連絡や帰還では,教義の教え込みを受けている期間での家族への連絡 について,質問5「教団監視が実際にあったかどうか」は平均2.68(SD 1.36)であり,「い つもあった」が20名,「たいていあった」が22名,「ときどきあった」が15名,「あまり なかった」が14名,「全くなかった」が11名であった(Table 8)。一方,質問6「監視の 必要度」は平均2.83(SD 1.13)であり,「全く必要と思っていた」が8名,「かなり必要 と思っていた」が28名,「どちらともいえない」が23名,「必要とはあまり思っていなか

教祖を疑似的家族とする教えについて

 1 非常に大切だと思った 19 23.5% 44 53.0%

 2 かなり大切だと思った 21 25.9% 18 21.7%

 3 まあまあ大切と思った 19 23.5% 13 15.7%

 4 あまり大切と思わなかった 15 18.5% 7 8.4%

 5 全く大切と思わなかった 7 8.6%   1 1.2%

M 2.63 (SD 1.26) M 1.83 (SD 1.05)

計81 100.0% 計83 100.0%

1.初めて聞いたとき 2.教団最後の頃

ドキュメント内 №該当箇所誤正 (ページ 143-154)