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クラスター別による FSS と 3 尺度得点の関係

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第 1 章 量的研究(研究 1 )

第 8 節 クラスター別による FSS と 3 尺度得点の関係

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Table 29 クラスター2 群の 3 尺度得点平均値の結果

Figure 5 クラスター2 群の 3 尺度得点平均値の比較

1. 2 クラスター2群のFSSの比較

クラスター群と勧誘前と脱会後の時期を独立変数として,2 要因被験者混合分散分析を 行った。

その結果,交互作用は有意ではなく(F(1,60)=1.64, n. s.),時期の主効果は有意であり

(F(1,60)=71.05, p<.001),クラスター群の主効果は有意ではなかった(F(1,60)=.56, n.

s.)。クラスター2群でのFSSの有意な差はみられなかった(Table 30)。

1. 3 クラスター2群別の脱会後FSSと3尺度得点との相関

3尺度得点の内部相関および脱会後FSSとの相関をクラスター2群別に調べた。対象は,

家族距離維持群が37名,家族関係重視群が23名であった。

その結果,家族距離維持群では,「信者としての自己受容欲求」尺度得点とFSSとの間 信者としての

自己受容欲求

入信中の 家族親和希求

信者としての 被心理的拘束

家族距離維持群 -.49 -.23 .02

家族関係重視群 .88 .41 -.03

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に弱い正の相関が,「入信中の家族親和希求」尺度得点と「信者としての自己受容欲求」尺 度得点との間に中程度の負の相関が,「入信中の家族親和希求」尺度得点と「信者としての 被心理的拘束」尺度得点との間に弱い負の相関がみられた(Table 31-1)。家族関係重視群 では,有意な相関はみられなかった(Table 31-2)。

Table 30 クラスター2 群と時期による FSS 得点と分散分析の結果

Table 31-1 3 尺度得点間と脱会後 FSS との相関<クラスター2 群・家族距離維持群>

Table 31-2 3 尺度得点間と脱会後 FSS との相関<クラスター2 群・家族関係重視群>

勧誘前 脱会後 クラスタ 時期 交互作用

家族距離維持群 37.54±8.20 44.49±7.55 .56 71.05*** 1.64 家族関係重視群 37.74±9.38 47.17±8.05

N=62

FSS(M±SD) F

***p<.001

FSS脱会後 信者としての 自己受容欲求

入信中の 家族親和希求

信者としての 被心理的拘束

FSS脱会後 ― .33* -.04 .21

信者としての

自己受容欲求   ― -.41* .23

入信中の

家族親和希求     ― -.36*

信者としての

被心理的拘束       ―

p<.05, **p<.01, ***p<.001

 

FSS脱会後 信者としての 自己受容欲求

入信中の 家族親和希求

信者としての 被心理的拘束

FSS脱会後 ― .30 -.15 .17

信者としての

自己受容欲求   ― .20 .32

入信中の

家族親和希求     ― .41

信者としての

被心理的拘束       ―

p<.05, **p<.01, ***p<.001

175 2 クラスター3群

2. 1 クラスター3群と3尺度得点の関係

次に,「信者としての自己受容欲求」尺度得点,「入信中の家族親和希求」尺度得点およ び「信者としての被心理的拘束」尺度得点に基づいて,「1クラスター2群」と同様に,ユ ークリッド距離を用いたグループ内平均連結法によるクラスター分析を行い,3 つのクラ スターに分類することによる解釈を試みた。

その結果,第1クラスターには9名,第2クラスターには32名,第3クラスターには 23 名であった。クラスターの人数比較を行ったところ,χ2検定は有意であった(χ2= 12.59, df=2, p<.01)。期待度数と残差より,第1クラスターの人数が有意に少なく,また 第2クラスターの人数が有意に多かった。なお,第1と第2クラスターは,クラスター2 分類の場合の第1クラスターの下位分類であり,第3クラスターは,クラスター2分類の 場合の第2クラスターと同一である。

このクラスターを独立変数,尺度得点を従属変数として1要因分散分析を行った。その 結果,「信者としての自己受容欲求」尺度得点は有意であり(F (2,61)=41.62, p<.001),「入 信中の家族親和希求」尺度得点は有意であり(F (2,61)=12.65, p<.001),「信者としての 被心理的拘束」尺度得点も有意であった(F (2,61)=11.91, p<.001)。TukeyのHSD法に よる多重比較を行ったところ,「信者としての自己受容欲求」尺度得点については第 1 ク ラスター<第2クラスター<第3クラスター,「入信中の家族親和希求」尺度得点につい ては第2クラスター<第1クラスター・第2クラスター,「信者としての被心理的拘束」

尺度得点については第1クラスター<第2クラスター・第3クラスターという結果が得ら れた。

第1クラスターは,「信者としての自己受容欲求」尺度得点が最も低く,「入信中の家族 親和希求」尺度得点が高く,「信者としての被心理的拘束」尺度得点も低いことより,信者 としての関係性よりも家族への親和希求が強い傾向にあると考えられるため,「家族への親 和希求群」と命名した。第 2 クラスターは,「信者としての自己受容欲求」尺度得点は中 間であり,「入信中の家族親和希求」尺度得点は最も低く,「信者としての被心理的拘束」

尺度得点は高いことより,家族関係よりも教団関係に熱心な傾向にあると考えられるため,

「家族関係軽視群」と命名した。第 3 クラスターは,「信者としての自己受容欲求」尺度 得点が最も高く,「信者としての被心理的拘束」尺度得点と「入信中の家族親和希求」尺度 得点も高いことより,家族関係や教団関係ともに重視する傾向にあると考えられるため,

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「家族関係重視群」とした。3群の3尺度得点の平均をTable 32とFigure 6に示す。

Table 32 クラスター3 群における 3 尺度得点平均値結果

Figure 6 クラスター3 群の 3 尺度得点平均値の比較

2. 2 クラスター3群のFSSの比較

クラスター群と勧誘前と脱会後の時期を独立変数として,2 要因被験者混合分散分析を 行った。

その結果,交互作用は有意ではなく(F(2,59)=1.22, n. s.),時期の主効果は有意であ

(F(1,59)=46.84, p<.001),クラスター群の主効果は有意ではなかった(F(2,59)=.29, n.

s.。クラスター3群でのFSSの有意な差はみられなかった(Table 33)。

2. 3 クラスター3群別の3尺度得点と脱会後FSSとの相関

信者としての 自己受容欲求

入信中の 家族親和希求

信者としての 被心理的拘束

家族への親和希求群 -.93 .76 -1.15

家族関係軽視群 -.37 -.50 .35

家族関係重視群 .88 .41 -.03

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3尺度得点の内部相関および脱会後FSSとの相関をクラスター2群別に調べた。対象は,

調査協力者60名のうち家族への親和希求群が9名,家族関係軽視群が28名,家族関係重 視群が23名であった。なお,家族関係重視群は,クラスター2群の場合と同様である。

その結果,家族への親和希求群では,有意な相関はみられなかった(Table 34-1)。家族 関係軽視群でも,有意な相関はみられなかった(Table 34-2)。

Table 33 クラスター3 群における FSS の勧誘前と脱会後得点差の結果

Table 34-1 3 尺度得点と脱会後 FSS との相関<3 クラスター別・家族への親和希求群>

Table 34-2 3 尺度得点と脱会後 FSS との相関<3 クラスター別・家族関係軽視群>

F

勧誘前 脱会後 クラスタ 時期 交互作用

家族への親和希求群 38.89±6.17 43.89±8.15 .29 46.84*** 1.22 家族関係軽視群 37.13±8.77 44.67±7.50

家族関係重視群 37.74±9.38 47.17±8.05 N=62

FSS(M±SD)

***p<.001

 

FSS脱会後 信者としての 自己受容欲求

入信中の 家族親和希求

信者としての被 心理的拘束

FSS脱会後 ― .59 .35 .13

信者としての

自己受容欲求   ― .47 .14

入信中の

家族親和希求     ― -.20

信者としての

被心理的拘束       ―

p<.05, **p<.01, ***p<.001

 

FSS脱会後 信者としての 自己受容欲求

入信中の 家族親和希求

信者としての 被心理的拘束

FSS脱会後 ― .35 .35 .31

信者としての

自己受容欲求   ― .47 -.03

入信中の

家族親和希求     ― -.20

信者としての

被心理的拘束       ―

p<.05, **p<.01, ***p<.001

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ドキュメント内 №該当箇所誤正 (ページ 179-185)