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Q 1  エ 2 エ 0 2 0 1

78 6.継続調査の結果 (1>

は〉で有意差のあることを示し,・で差のないことを示す。〉の左の方が丁寧 である。左から順に平均点からみて丁寧である。

 語形の方では,前回同様rいただく」が一番丁寧で他とは圧倒的に有意で,

その他の語形でも大体は前回と同様である。ただ,「いただく」の48.8%が否 定形であった前圃に比べて,今回は34.O%が否定形であって,「いただく」と いう語を選択して使った人が前回20.!%,今鳳23.7%と少し増加したのに比べ れば使い方の違いが大きかった。「ください」は前回58.3%であったのに対し て,今回は42ユ%と大幅に減っているといっていい。表6−31:よると,否定形 と結びつくのは「いただく」が圧倒的であって,これに次ぐのが「貰う」であ るが,前國は「貰う」では肯定形より否定形が多かったのとbkべれば,今回は

「貰う」はそれほど否定形に結びつかない。

 なお,文末部に野鼠してその文末形を選択した者の率だけを今園の調査につ いてみると次のようになる。「電報用紙を」のように文を完結しないで申止し たもの6.50/o,命令形1.0%,質問形32.0%,本動詞の「ください」41.3%,

H本語の命令形の少なさはここにもあらわれている。

 5段階方式による結果を表6−4にあげておく。rください」などの語形の丁 寧さの順は表6−3のものと大いに違っているが,rいただく」が有意差をもっ て丁寧であることは共通している。

      表6−6 「電翻紙1×「嶺勿預けuの敬語形式相関表

 「荷物預け」の場面につい

て,表6−3と同様にして表

6−5を作ってみる。ここでは 語形は表6−3とは少々違って

いる。

 この方が同じ頼む場面でも より低姿勢が要求される場颪 であり,したがって否定形も また多く,「いただく」を選 択した者も多くなっているこ

とがわかる。

「荷物預 け」

いち く焚お願くそナたよ だ  願え亭のだう さ う いる く他シくだ い     れ い      る

電報日宇 いただく

ソょうだい

ュださい 瘁@う ィ願い サの他 i シ

55 0   ユ1 ユ1  5 4   3  2  3

P 0  1 0 ユ O  O 1 1

       6,1.揚面と敬語段踏  79  ここで以上の「電報用紙」と「荷物預け」の二つの場面についてrくださ い」にあたる語で何を選択したかの表を表G遍として作ってみた。ここでは,

被調査者区部について表示した。答えなかった人の分を分離できなかったから である。荷場面で岡じ語を選択した人の率を一貫率とすると,両方「ナシ」を 除いて,400入のうちの156入で一貫率は39.0%であった。

 前回では数えていないが,「荷物預け」の場衝について「ちょっと」の類に ついて今回は表を作ってみた(蓑6−7)。

表6一ア 「荷物預け」の「ちょっと」の類と3段階方式の段階点

す お す 治

ち す ち おち

ち そ

み十そ

よ十み

よやそ

よ温み十そ

よ十の

れ ま れ 他

つ ま つ れつ

れ つ 他

せ い

と せ と いと せ

計 んが 2ま

ん り ェ ま

んが 2ま んが 蟄三

す す す

9

が が が が

1 9 工5

7

3

22 58

ユ7

5

ユ38

2

21 23

0

4 79 72 4

1 ユ2

217

3 6 Q Q

o 4 25 4

0 Q 5

44

階 計 37 38 8

11

玉26 工34

21

2

22 399

平均

ヱ,9ヱ7

1,605

ヱ,ヱ25

2,09ヱ

2,024

ヱ,597 ヱ.ヱ9ヱ

2.0α)

:分散

0.4098 0.2389

0.ヱ094

0.628ヱ

o.3z24

0,30α3 0.ヱ54ヱ

一 0.4505

 この表によると,「ちょっと」のあるなしは丁寧さにあまり影響はないよう に思われる。「すみませんが」と「おそれいります」とでは「おそれいります」

の方が有意差をもって丁寧である。なお「ちょっと」については「おつり」の 場面でも取り上げることにする。

 r傘忘れ」の揚面について,前回の報告書の第135表に対当する表6−8を作 ってみた。「お……になる」は主として「お忘れになる」であるが,これが最 も丁寧な形で,「お……だ,です,ございます」が次にきて,「……られる」が 平均段階点2.000でそれに次ぎ,「ナシ」は当然ながら一番乱暴な言い方であ

る,というのは前圓と全く同様である。

 ここで敬語形式の選択についての20年間の移り変わりをみてみよう。「お…

…になる」という表現は,前回は被調査者の28.4%が選択していたが,今園は

裏6−8 「傘忘れ」の敬語形武と3段階方式の段階点 お   i   お   お   お   そ   ナ 1   ら   i   i   i   の 段 階 点

に   れ   に   だ    も   他    シ な   る   な     の る       ら   で

れ   する

1  2  3 平均  分散

なし33      11      0      30       8       0      181

52 ユ79 32 263 1,924 0.3136 疋 形

あり21       7       1      18       2       3       83

42  86  7

玉35エ.74エ 0,2958

52       0       1      30       2       0        9

94 段

22       ユ8       0       18       8       3      216

265

30        0       0        0        0       0        39

39 階 計

54      18       1      48      io       3      264

398

平均

1.037  2.0α)   一   エ.375  1,86り   一   2.1.Z4 お……になる〉お……だ,です〉……られる〉ナシ

分散

0。0357 0.欄   一   〇.2344 0.1600   −   0.σ462否定形あり〉なし

蓑6−9 「先生」の自称代名詞と3段階方式の段階点

わたくし=ナシanわたし=うちrm{Xく

わあ

う・

1鍵 1

たた

た た

称+

くく

し し

代 の

しし

名 澗

11188000007

25

2

31 160

8

35

11

40 11

11

1

56 364

3110221004

0 11

計 40 169 8 37 13 42 12 11

5

63 400

点 平均

1,825エ,9692.αη

2,054

2,エ542,0り0

1,917

2.αη

2,800

ユ,認9

分散

0.エ9440.05エ60。0αフ00.05エ20.エ30エ0。04πジ0.0764

0.0000

0.エ66り

0.09認

◎。 n 9 ︵じ

      6.!.場面と敬語段階  81 13.6%に激滅していることは注目される。「……られる」というものは,前回 はわずか2、5%であり今回も4.5%であり,増えてはいるが,これは起こ1得 べき誤差の申に入っているとみるべきで,それほどの変化ではない。「お……

だ,です,ございます」の形は,前回の7.4%から今回の12.1%へ増加した が,「忘れました」を含む「ナシ」が前回の61.7%から今回の66.8%へ増加した のが著しい。この点ではこの揚颪で敬語形式は簡単化したといってもよかろう が,これはもちろん全体の敬語形式が簡単化したことを意味しない。

 この揚薦では,否定形が前回の44.6%から33. 9%に減っていることも,多く の呈露で否定形が20年間に増加しているのとは逆の傾向を示している。これ が,後で述べるように,この揚癒が丁寧さの順位で,2位から4位へと下がっ た理由であろう。

 「先生」の揚藤では「わたしの子どもです」というように自称代名詞が出る ことが期待されている。これについて,前園報告書の第137表に対当する表 6−9を作ってみた。ここでも前回と同様,自称代名詞はごくわずかの常識的効 果を丁寧さに及ぼしているに過ぎず,語形間の差は表の平均段階点で見るよう

にあまり開いていない。

 自称代名詞の使用率は,次のように変わってきた。「わたくし・あたくし」

は9.1%から10.0%,「わたし」は43.3%から42.30/oへ「あたし」は1.4%から

2.0%へとここまではほとんど変わってはいない。しかし「ぼく」は13.7%か

ら9.3%へ,「自分」は8.8%から3. 3%へ,と減っている。rぼく」「自分」は使

用者は男性がほとんどで,特に「ぼく」はすべてが男で,今回は男の22、2%が 選択している。これは今回では年齢と関係があって,10代の21,7%,20代前半 の14.3%,後半の13。2%,30代前半の10.40/oというように,上に行くに従って 減っている。艮上にはrぼく」は使えないということの教育の結果というより は,以上の年齢別の使用率からするならば,社会生活の中で獲得したことであ ろう。学歴別では,「ぼく」の使能率は大きく変わってはいないのである。「う ち」は7.40/oから10.5%に増えた。ただし,この「うち」には女の自称代名詞 のほかに「うち(家)」の意味がある。これを用いている男が12.0%(女は9.4

%)もいることからみてむしろ後者の用法が多いといえる。

82 6.継続調査の結果 (1)

表6−10 「電灯料」の否定形と3毅階方式の段階点 段  階  点 ユ 2 3

平均 分散

否定形

なし