国立国語研究所学術情報リポジトリ
敬語と敬語意識 : 岡崎における20年前との比較
著者 国立国語研究所
発行年月日 1983‑03‑30
シリーズ 国立国語研究所報告 ; 77
URL http://doi.org/10.15084/00001267
国立国語研究所報告77
岡崎における20年前との比較
SOCEO一一PSYCHOLOGICAL SURVEY
ON
jAPANESE POLITE EXPRESSION
−After 20Years from the Preceding Survey in Okazaki City, Aichi Pref.一
三省堂
@ 1983 The Nationai Language Research Xnstitttte
Sanseldo Publishing Co., Ltd. Tokyo, Japan
printed in Japan刊行のことば
国立国語研究所は創立以来,その活動の重要な〜環として,国民の言語生活 の実態を知るための社会調査を全国各地で実施してきました。敬語についても 昭和27・28年度に,三重県上野市・愛知県岡崎市で市民の敬語使用の調査をし たのを最初として各種の調査を実施しました。この上物・岡崎両市を主体とし た調査は,国立国語研究所報皆11『敬語と敬語意識』(昭和32年)として報皆
しました。
この前回の上野・三門両甫の調査後,約20年後に岡崎市で同様な調査をして,
この20年の問に市民の敬語の使い方や敬語についての考え方の異同を明らかに しょうとしたのが今騒の報告書です。このような20年間隔の調査のために,昭 和46・47年度に,幸い文部省科学研究費試験研:究費を課題名「社会変化と言語 生活の変容」(代表者,岩淵悦太郎)として受けることができましたので,昭 和46年度には地域社会における方言の標準語化について鶴岡市で調査し,これ を国立国語研究所報告52『地域社会の言語生活』(昭和49年)として報告しま した。つづいて,昭稲47年度には敬語について調査しましたが,これがその調 査結果です。今やっとここに報告書ができたのですが,報皆52に比べると大変 長い時間がかかってしまいました。
この種の調査は,言うまでもなく,現地の方々,被調査者の方々の熱意ある ご協力のたまものです。また,前回と同じく,今回も岡崎市,同教育委員会の 関係者の方々には非常なご協力をいただきました。その他所外からこの調査に 参加された多くの方々にもお骨折りをお願いしました。これらの方々のご厚意 に対し,謹んでお礼を申し上げるとともに,報皆書の遅れたことをおわび申し
上げます。
なお,この報告書は,調査に参加した者のうち,野元菊雄・江川清・米田正 人の3人が執筆しました。
また,概要の芙文翻訳にはコーネル大学博士課程(言語学,筑波大学研究 生)のポリー・ザトラウスキー氏の協力を得ました。
昭称58年3月
国立国語研究所長
野元 菊雄
(3)
目 次
刊行のことば
1.調査の罠的・方法一…一…・……
1,1.目的と意義…・……・………・………
1..2.調査の構成・実施………・一一 1▼2.1.構成………・………・・…………
1.2.2.運営・組織・………◆…・…
1.2.3.社会生活調査………・『・
i.2.4.面接調査・………・…・……
1.3.被調査者の構成…・………・・…
1.3.1.継続調査の被調査者…………
1.3.2.パネル調査の被調査者………
2.前回調査の概要………一・・…
2.1. gtw ・一・・一+一一一一一・一・一一一一一一一一一一
2.2.調査の構成・実施……・…………・・
2. 2.1.構成…・………・・…………
2.2噛2噛実施・・一…………・・一………
2.3.結:果の概要…………・…・…・………
3.継続調査の概要………一…一・…
3.1. 目白勺と方法・………・・………
3.2.結果の概要…・………・……・………
3.2.1.場面の丁寧さ・………・・
3.2.2.特定の敬語形式………
3.2.3.敬語意識・………一・……
3,2.4.社会生活意識一…………一・
1一一一i一一一一一一一一一一一一一J一一一一一一一t一一一Ji+1 一1一一一一一一J一一1−ny−1一一一 1
・・…
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...........….......….......・.・・… @a・… 15
・……
@ …一…米田正人………23
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@ ・・野元菊雄・… 33
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R3
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R5
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R7
一一一JJi..一.一1一一a−lt一一一J−J.一一一4一一一一iJi一一一.一.一一一一一一一一i一..
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…… @ ・江州 清・… 43
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一一一一i一一一一J.J.一一一一一一J一一一iat一一一一一J一一一一r.ai一一一一一一一i一.一一一一
T2
(4) 舅 次
4.パネル調査の概要 ……一
4.1.パネル調査の意義…
4.2,結果の概要…………
4.2.1.揚面と敬語段階 4.2.2.敬語意識………
4.2.3.社会生活意識一…
・…
@一米賠正人・・
・・T3
一4一.i一一一一一一JJ一一一一a一一一一一..J一一」 t一一一一J一一
T3
一 ・・一・・・・・・・・… 一一… 54
, .,.......」Jai,i54
....J… 55 ,i56
5.敬語の段階づけとその結果
5.1.毅階づけの意義一…
5.2.段階づけの方法・
・・「チ元菊雄・・ ・・
T9
・・59
J・・ri…@ 62
6.継続調査の結果 (1) ・・
U5
6.1.揚面と敬語殺階………・………・ .,野元i菊雄.. __..65 6.1.1.場薗の丁寧さの順・………・……・…… 65 6.1.2.社会的要因別の揚面の丁寧さの順・…… … ・一・一70 6.1,3.丁寧さの段階と特定の敬語形式・…… ……・……・一75 6.1.4.反応文の長さと丁寧さ…………・…… ・・一 ・・99 6.2.敬語意識一………一…・・……一………・…・…一・・9X川 清・・ 103 6.2.1.敬語の知識一……・…一・・一一・一 ・・一・・ 一103
6.2.2.敬藷使用意識…………一…・……… 1096. 2.3.敬語に対する意見1…・+一…………・一 111 6. 2.4.敬語に対する意毘2…・……・………・一 ・…・・ 一 ・114 6.3.社会生活意識……・一一・一・・……一…… 一米賠正人・・ …… 122 6.3.1.マスコミ接触……一・……… 122
6. 3.2.行動範囲……一……・…………一 1246.393.交際一………・…… 一… ……・126 6.3.4.被会意識……・…一・一・…………一 …・…131 6.3.5.社会的態度・………・・一…一…… 139 6.3.6.階層帰属意識とその決定基準…・…一 ・…・・鴻ll清一… ・・142
6.4.スライド調査一一…・……・t………一… 哩予元菊雄…… 一1516.4.L刺激文…・………・……・………・……一・ 151 6.4.2.結果・………・………一・……一 …… 161
7.継続調査の結果 (2)
7.1.敬語指標と敬語意識・
・+・… @173
・・・・・…@σ・・・・・・・・… 江Jll ? 青・… レ・… i73
鼠 次 (5)
7.1.1.丁寧さの総:合段階…・・………・一…… 一 ……・173 7.1.2.適応点段階…………・……・一……… 一…ny一■176 7.1.3.知識点段階・………・・……・…・… _. 179 7.1.4.敬語意識と3抱標との関係…………・一 …・・181 7.2.旧識段階点と敬語指標…・………・・一… ……米田正人…一・…・…184 7.2.1.場颪ごとの敬語指標一一・一……・…… … 184
7.2.2.場iの総合的な分析………一……・… 一 ……1877.3.社会生活項目と敬語指標…・……・…・・……・…… ・・江川 清・… ……191 7.3.1.社会的態度と敬語指標との關係……一 ……・・191 7.3.2.交際範囲の広さと敬語指標との関係 …一一 197
8.パネル調査の結果・ 201
8.1.揚而と敬語段階…一・…………・・………一 ・・野元菊雄一… 201 8.1.1.揚面の丁寧さの1頃一…………・………一・… ………201 8.1.2.社会的要因別の両面の丁寧さの順一…・一・ …・一 一 ・一・…203
8.1.3.揚面ごとの前日と今日の比較一…… …一…・ ……2088.1.4.合計段階点・適応点による分析一・… ・・… ・t216 8.2.敬藷意識・………・・………一…一・一一 ・…・江川 清・・ 一・…223
8。2.1。敬語の知識……・………一・一一一 … 2238.2.2,敬語使用意識………・…一…・・一…… 一 ・一・一一229
8.2.3.敬語に対する意晃1……一……一・一 一一…2308.2.4,敬語に対する意見2……・………一・一 一■233 8.3.社会生活意識一………・・一・………・… 米田正入一 ・・238 8.3.1.マスコミ接触……・……・…・・………一 ・一238
8.3.2. 交際 ・… 一・・・・・… 一・・… 一・『・・・・・… 一・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・… 一・・239
8.3.3.社会意識…・・………・…・…………一 ・… ・… ・…241 8.3.4.階層帰属意識………・…・・…………一 …・… …243
9.まとめ・
9.1.調査の結論…■・■………・…・……・
9.2.反省一これからの調査のために
・・
?元菊雄・・
一…@一 245245 247
資料1 各調査の集計表・一
資料2 反応文一単一…一英文概要一…………・…
索引
253
......t・…
@… 256
370
J・一…@一… 377
(6)
CONTENTS
Foreword
1. Survey objectives and Methods」・・ii・…J・+・・・…J・・・…一・」・…+・・・・・・…i・・・・・… i
1. 1. Purpose and Justification ・・・…一・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 一+・・・・・・・・・・・・・・・… 1
1. 2. Survey Organization and ?rocedure・・・・…t+…一・・+・ta・・・・…+・一・・・…+一・・一・・一・+ 4 1. 3. Social Attributes of the Surveyees・+・・一・・・・…E…一・・…+・・・・・・・・・…tii・・・・… 23
一?」. Outiine of the Previous Survey (1953)・…E+・・・・…」・E・・・・・…」・Ei・・…J・・ 33
2. 1. Objectives・」・JJ一・・・… J・・・・・・・・… d… aiany… +… a・・一・・・・・・・・・・… 一・・一・・・… 一・・・・・… 一・一一・・ 33
2.2. Survey Organization and Procedure t・・・・・・・…t…一・・一・+・・・・… 一・・・・・・・・… i・ 35 2. 3. Summary of the Results・・・・・・・・・・… 一・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 38
3. Outline of the Longitudinal Survey (1972)・・・…E」・i一・・…+・i・・・…一…一 43
3. 1. Objectives and Methods ・・・・・・… 」E・・・・・・… 一・i・… 」t・・・・… J+・・+・any・」・・一一・・一・… 一・・ 43 3. 2. Surnmary of the Results・・・・・…+…一・・・…i・・・・・…一+・・・・・・・…i・・…J…一・・・…J・・ 45
4. Outline of the Panel Survey (1972)・・・・・・・・・…一一+・・・・・・…i・・・・・・・・・・・…一・+ s3
4.1. Just至負cation・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… ◆・・・・・… ◆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 一… 53
4. 2. Summary of the Results・一・・・・・・・・・・・・・・・・… 一E・・・・・… 」… 一・・・・・・・・・… J… 一… 一… 54
5. Politeness Level Assignment ny一・・…一t・・・…一・・・・・・・・・…一・・・・・・・・…i・・・・・…t一一a・ sg
5. 1. Justification ・・・・・・… 一・+・・・・… 一・一・+・・・… 一・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… +・ny ny… 59
5. 2. Procedure Used in Politeness Level Assignment ・・・・・・・・・…J・+・a・一一・… 62
6. Results of the Longitudinal Survey (1972) (1) ・・・・・・・・・・・・…i・・ 6s
6. 1. Context and Politeness Level ・・・・・・・・・・・・・・・・… i・・・・・・・・・・・…」・・・・・・・・・… 一一・・ 65 6. 2. Keigo Awareness ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…一・・・・…E…i・・・・…ii・…J・・・・…一一一+ 103 6. 3. Social Awareness一…一・…一・・…一一・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…一・・i・・・・・…i・・・・・・・… 122 6. 4. The Slide Survey・・・・・・… a・・一・・一・+… 一・・・・・… 一一・・・・… 一・・・・・・… i・・・… +・・・・・・… i・・ 151
7. Results of the Longitudinal Survey (1972) (2)・・・・…E・・・・…a・一 i73
7. 1. The Keigo lndex and Keigo Awareness …iiL・・・・・・…一一・…一一…ny…一・・… 173 7.2. Context Level Points and the 」〈eigo lndex ・・・・・…+・・・・・・・・・・・・・… 一・… 184 7. 3. Social Categories and the Keigo lndex ・・・… a一一a・・・… 一+・… 一・一一・一・… 一・・t 191CONTENTS (7)
8. Results of the Panel Survey (1972) ・一・J…一・・・・・…i・・・・…一t+t・i・・・・・…+ 20i
8. 1. Context and Politeness Level一・・一一・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… t・・・・・・・・・・… t・ 201 8. 2. 1〈eigo Awareness・:・一・+・・・・・…+・・・…一・・a・・…一・+…」・・」・・・・・・・…+・一・・・・・・・・・・・・・… 223 8. 3. Social Awareness・・・・・・・・・…一・・…一i・・・…+・・・・・・・・・・…a・・…E・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 238
9. Summary ・t・・・…+・・・・・・・…一・ny・・…」」・・・・・・・・・・・・…一・t+・・・・…一+・・・・・・・・…+…一一・+…i・…一・・ 24s
9曹1. Conclusio籠s… 一・・・・・・・・・… 一・・・… 一・4・・… 一・・一一・・一・・・・・・… 一・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 245 9.2. Recommendations for Future Surveys・・・・・・・・・… aa・… 一・+・・一a・・・・・・・・・・・… 247
Data ・・・・・…+・・・…J・・一i・・・・・…+・i・・・・・・・・・・・・・・・・…t・一・J」・・・・・・・・・・・・・・・・・・…+一・・・・・・・・・・・・・…+一・+… 2s1
English Summary・・・…J・+i・・…一・・・・・・・・…一・+a・・…」E・・一・一・・J・・ii・・…一+a・・J・・ii・・・・・・…+… 370
Index …」・・・…i・…一・+・…・・・・・・・・…J…一・一・・一・・J・一・+・・・…一・・・・・・・・…+・・・・・・・…一・・・・…一・・i・・・・… 377
(8)
1・一 }表の目次一一一1・一・一一・・一一一・一一・一・一一一1・一・1−II一…
1.調査の扇的・方法
図1−1
表1−1 表1−2 表1−3
表レ4
表1一 5 蓑1−6 表1−7 i表1−8 表1−9 表1−10
表1 一・ 11
表1一・12
岡崎市への編入時期 23 サンプル構成(性・年齢別)24 学歴の性・年齢別構成(継続調査)25 職業の性・年齢別講成(継続調査) 26 職業と学歴(継続調査)26
所属産業の性別構成(継続調査)26 職務内容の性別溝成(継続調査)27 撮生地の性別構成(継続調査)27 父の出身地と母の嵐身地(継続調査)28
性・年齢別構成(パネル調査一今回調査時の年齢)2g 学歴・職業の性別構成の新擬比較(パネル調査)30 出生地の性別構成(パネル調査)30
パネル・継続繭調査の性X年齢・学歴兄構成 31 6.継続調i査の結果(1)
図6一一1
表6−1 図6−2 表6−2 図6−3
図6一・4 國6一・5
図6−6 函6−7 図6−8 図6−9 図6−10 表6−3 表6−4 衷6一一5 表6−6
場面の丁寧さの比較(金体)65
揚面の丁寧さの順位(3段階方式の両調査毘較)66 それぞれの順位:による丁寧さの比較 67
5段階方式による場面の丁寧さの順位 68 丁寧さの順の相対位置:(1) 69
丁寧さの順の相対位置(R)69
場面の小糠さの毘較(性別)(3段曙方式)70 それぞれの順位による丁寧さの比較(性別)71 場面の了寧さの比較牲別)(5段階方式)7」
場面の了寧さの比較(年齢別) 72
揚面の了寧さの比較(学歴別)(3段賠方式)73 場面の丁寧さの比較(学歴別)(5段階方式)73
「電報罵紙」の敬語形式と3段隈方式の段階点 76
「電報用紙」の敬語形式と5段階方式の毅隈点 76
「荷物預け」の敬語形式と3段階方式の段階点 77
r電報用紙」×「祷物預け」の敬語形式相蘭表 78
0−234567890韮234567890123−452678901233789!1−111霊芝1−22222222223333133匪333344414
一 ︻ 一 一 一 ︸ ︸ 一 一 一 ︻ 一 一 一 ︸ 一 一 一 ︸ 一 ︻ 噌 一 一 一 一 一 ︸ 皿 ﹇ 榊 一 一 一 一 一 一 禰 ︸ 一 だり みり ほり なり にり なり バリ バリ だり なり ミ バリ り だり なり お ハり だリ ハリ ハむ なり
表表華表表表華墨華表華表図表華表表蓑華表華表楽楽楽楽楽楽華表図表華表薬事華華図表
図表の目次 (9)
「荷物預け」の「ちょっと」の類と3段階方式の段階点 7g r傘忘れ」の敬語形式と3段階方式の段驚点 80
「先生」の自称代名詞と3毅階方式の段階点 80
「電灯料」の否定形と3段階方式の毅階点 82
「議事堂」の否定形と3段階方式の毅睡点 82
「医者」の敬語形式と3段階方式の睡夢点(1>83
「医者」の敬語形式と3段階方式の段階点(2)84
「席ゆずられ」の「ありがとう」と3段階方式の段階点85
「席ゆずられ」の「結構jx「どうぞ」と3段階方式の鍛階点 85
「おつり」の文末形式と3段階方式の段階点 86 r傘貸し」の文末,敬語形式と3段階方式の段階点 87
「医者」×「傘忘れ」の否定形の楕関表88 漁つり」の口入称と3段階方式の段階点 8g
「魚つり」の質問の形と3段階方式の段階点 go
r市役所」の父の呼び方,父に対する尊敬語と5段階方式の段階点 91 各場面の否定形を選択した数 93
方言と3段階方式の段階点 g4
「電好料」の漢語と3段階方式の段階点 95
「医者」の漢語の延べ語数と3段階方式の段階点 g6 理磁をあらわす謙こついての集計 g7
理由を示す助詞と3段階方式の擾階点 g7 反難文の長さと3段階方式の段階 g8〜gg 場颪の反応文の長さの順と丁寧な順 JOI 方言形と反応文の長さ Io2
短文別「互解点」分霧(全体) Io3
「お持ち下さい」の分離型回答率(性,年齢,学歴別)fO4 短文別平均「正解」点(性,年齢,学歴別) JO5 学歴別平均「正解点」分布 iO6
「知謙点」の分布 ■07
「知識点」による2購の調査の比較 」07 同一年齢集団の「知識点」の20年間の変化 tO8
鼠上に対して敬語が使えるか(全体) xog
目上に対して敬語が使えるか(性,年齢,学歴別)uo 家族どうしで敬語を使うか(全体)■∬
家族どうしで敬語を使うか(性,年齢,学歴別)fXf 人称代名詞は使い分けた方がいいか U2
「お」をつけること ■13
敬語は昔と今とどちらがいいか r15
問一年齢集団の「今と昔の敬語」の支持率の20年間の変化u6
家の中でも敬語を使うべきかJX7
(10) 図表の目次
456789012345678490董23ヰ56ア890匪2356456ア788 444444555555555︷56666666666777アー17ア77ーアー
一 一 一 哨 ﹁ 一 一 ︸ 一 ︸ 一 ︸ 一 一 艀 ︸ 一 ﹁ 一 皿 ︻ 一 ﹁ 一 ︸ 一 一 ︻ 一 一 脚 ︸ 一 一 ︸ 一 一 ︸ 皿6666666666666666666666666666666666666666 表表表表衰楽楽図表蓬蓬表衰蓑衰図表表表華表華表芸表当薬表衰墨筆図図表楽楽蓬蓬塁塞 家族内での敬語使用の意識と意見との福関表 X17
「敬語を減らす坊向への誘導質問に対する意見 u8 r敬語を盛んに使う坊向への誘導質問に対する意見IJ9 誘導的設問聞の相関表 12f
薪開を読むか ■22 購読薪聞 x23 購読拳闘部数 」23 県外への旅行回数J24 名古屋への外鐵幽草 i25 旅行(県外へ)の用事■25 公式の会合 i26 宴会・旅行 le7 汽車の中で 127 交際範囲 ■28
ふつうのfilこどんな人と多く話すか(1位だけ)12g ふつうのflどんな人と多く話すか ■30
仕事滋の話し相手 x32
仕事上の話し相手(複数蹴答の内訳)133 凶悪犯入 t34
卒業式 135 お金 ■36 能力 」37 蛙軍の若い者 137 親孝行 J38 社会の混乱 」38
先盤(面接調査とアンケート調査の縮関表)エ39 先生(颪接調査) 140
メンツ ■4」
世問のしきたり 142 総理大臣 143
階厨帰属意識(全体,性別) ■≦μ
学歴別の平均階層点 144 年齢別の平均階層点 X44
本人または家族の階層瑚査員の判定〕エ46 社会的地位決定要困とその順位 ■46 社会的地位決定の順位の平均値(全体)■47
社会的地位決定の順位の平均値(性,年齢,学歴,職業別) エ47 年齢別の職業上地位点〔調査員覇定〕 f48
職業上の地位[調査員判定〕 148
年齢別の家族内地位点 r49
表6−79 表6−80 表6−81 表6−82 表6−83 表6−84 表6−85 表6−86 表6−87 表6−88 蓑6−89 表6−90 蓑6−91 表6−92 衰6−93 表6−94
家族内の地位 X4g
スライド調査の反応集計表 ■57〜t60
「道教え」の反応相関表(1)■61
「傘忘れ」と「電報用紙」の否定形・肯定形の相関表 J62
「先生」の反応根関表 」62
「議事霊」の反応根出表 ■63 F医者」の反応:根圧表 x64
「市役所」の反応根出表(1) 165
「傘面し」の反応相闘表 167
「客闘で」と「八四麗」との相関表 168
「席ゆずられ」の反応相関表r68 r社長と社員」とr先生と生徒」の相麗表 ■6g
「社長と社員」ど社長と女社員」との相関衰 x70
「先生と生徒」の反応相開創 r70
「道敦え」の反応相関表(2)17x
「布役所」の反応相関表(2) f72
図衰の目次 (11)
7.継続調査の結果(2)
図7−1 表7−1 図7−2 國7−3 衷7−2 表7−3 表7−4 表7−5 表7−6 表7−7 表7−8 表7−9 表7−10 表7−11 表7−12 表7−13 図7−4 囲7−5 図7−6 表7一 14 表7−15
「丁寧さ段階」の全体,惟搦分布 」74
「丁寧さ殺階」の性×年齢別分布 ■75
「丁寧さ段階」の学歴別分布(男)x75
「丁寧さ段闇の学歴別分布(女)x76
「丁寧さ段階」の属性別AIC値 176
「適応点段階」の分布 177
f丁寧さ段踏」と「適応点段階」の関係 J78
「知識点段階」の分布 J79
「知識点段階」の性×学歴別分布 180 r丁寧さ段階」と「知識点段階」の闘係 i80
「適応点段階」と「知識点段階」との関係 ■8t
家族どうしで敬語を使うか否かと3播標平均段階 f8x 幽静に敬語が使える程度と3指標平均段階 x82 敬語への意見別の3指標平均段階 x83 各場面段階点ごとの敬語指標 エ85
八面ごとの平均設階点と丁寧さ段階の平均の順位 186
各場面における丁寧さ段階の分布 186一・187
各説面と敬語指標のパターン分類(1軸・H軸)J8g
各揚面と敬語揃標のパターン分類(1軸・皿軸)■go
社会的態度項員別の数量化理論第班類の第王軸の数値 エg2
保守性点数の分布 193
(12) 図表の賢次 表7−16 表7−17 表7−18 表7−19 表7一 20
表7−21 表7−22 表7−23 表7−24 表7−25 表7−26
「社会的態度指標」の漁礁 ■93 社会的態度と敬語指標との関係 工g4 社会的態度と敬語が使える程度との関係 ■g4
社会的態度と家族どうしで敬語を使うか歪かとの閣係 lg5
社会的態度と家の中でも目上に敬語を使うべきか否かという意見との関係 ig6 社会的態度と昔・今の敬語の支持との関係 ■g6
交際範賄項臼別の数鐙化頂類の第王軸の数値 xg7 r交際範囲指標」の分布 J98
交際範囲の広さと敬語指標との関係 lgg 交際範囲の広さと敬語が使える程度との関係 Igg 交際範囲と社会的態度の相即表 」98
8.パネル調査の結果
表8−1 表8−2 図8−1 図8−2 表8−3 園8−3 國8−4 図8−5 図8−6 表8−4 表8−5 表8−6 図8−7 羅8−8 図8−9 図8−10 図8−ll 図8一 12
図8弓3
表8−7 表8−8 表8−9 表8−10 表8−ll
揚颪の丁寧さの順位:(3段賠方式) 20x 場面の丁寧さの順位(5段階方式)202 場面の丁寧さの比較(性別)(3殺鼠方式) 204 それぞれの順位による丁寧さの比較(性別)204 場面の丁寧さの順位(年齢別・学歴別)205 それぞれの順位による丁寧さの比較(年歯捌)206 揚面の丁寧さの比較(年齢別)(3段階方式)206 それぞれの順位による丁寧さの比較(学歴別)207 揚面の丁寧さの比較(学歴別)(3毅階方式)208 20年前との揚面の丁寧さの比較20g
瞬つの場面での前回と今回との段階点の相関表(3段階方式)eJO 各揚面の棺関係数およびZ2検定の数値表 2JO
20年前との場面の丁寧さの比較(性別)2」X
20年前との揚面の丁寧さの比較(年齢別)一30,40代 el■
20年前との場面の献眼さの比較(年齢別)一50代 2エ2 20年前との場面の丁寧さの比較(年齢別)絹0代以上 2x2 20年前との場颪の丁寧さの比較(学歴別)一低学歴2t3 20年前との場面の丁寧さの比較(学歴別)一一中学歴 2■3 20年前との場面の丁寧さの比較(学歴別)一高学歴 2r4
「席ゆずられ」の揚面での前闘と今圏との社会的要因別裳階点相関表(3殺階 方式)2i5
「席ゆずられ」の社会的要因別平均段階点および相開係数 2J6 r合計段階点」の分布(今回調査) 2J7
「適応点」の分布(今回調査)2x8
社会的要因別の平均合計段階点と平均適応点 21g
23456ア8459012345678901234567890壌23456 11−11一!1−1222222222233333333334444444
一 ︻ ︸ 一 ︸ ︸ 一 一 一 一 ﹇ 一 ︻ 一 一 一 皿 一 ︸ 一 一 ︻ 印 一 一 一 一 一 一 ︻ 一 一 ﹁ ︸ 一 一一
むり き お お ゆり なり ヨ お お さ お むり お ヨ お ゆり お ロリ お ゆり むり ロリ むり ロリ のり むり むり り お
蓑表表表中表甲唄図表衰表表表中表表下表下表表表衰下表表表表衰表表顕表表表表
図表の翼次 (13)
パネル調査の合計設階点の比較 220 パネル調査の適応点の比較 221
パネル・継続両調査の短文別の平均r正解彌の此較(全体)224 短文rお野菜」の2回の調査の園答分擶 224
短文「あBます」の2圏の調査の回答分窟 224 短文脳の平均「liE解点9(性,年齢,学歴別)225
2囲の調査の「知識点」の比較(全体,性,学歴男lj)336 2回の調査の「知識点」の比較(年齢別)226
2回の調査問の「知識点」の変動分布 227
N上に対して敬語がうまく使えるか(2囲の調査の相関表)228 E上に対して敬語がうまく使えるか(性,年齢,学歴別)228 家族どうしで敬語を使うか(2回の調査の相関表)22g 家族どうしで敬語を使うか(性,年齢,学歴兄の 230
人称代名詞は使い分けた方がいいか(2回の調査の縮蘭表)23x 人称代名詞は使い分けた方がいいか( tth,年齢,学歴別) 23r
「お」をつけること(2園の調査の相関表)23e rお」をつけること(性,年齢,学歴別) 232
敬語は昔と今とどちらがいいか(2園の調査の相関表)233 敬語は昔と今とどちらがいいか(性,年齢,学歴i刷) e34 階」と「今」の敬語の支持の2翻の調査の意見変動(年齢別)234 家の中でも敬語を使うべきか(2回の調査の相閣表)235 家の申でも敬語を使うべきか(性,年齢,学歴鯛)235
「敬語を使うと話が長:くなるが……」(2回の講査の相蘭表)236
「敬語を使うと話が=長くなるが……j(性,年齢,学歴甥) 236 r敬語を使うと上品に聞こえるが…・づ(2回の調査の相関表)236 r敬語を使うと上品に聞こえるが……!(・9S,年齢,学歴別)237 漸聞を読むか 238
購読部数 239 公式の会会 239 宴会・旅行 240 汽車の中で 240 交際範囲24■
先生24x
メンツ 242
世間のしきたり 242
総理大臣 e43
階層帰属意識 244
1。 調査の目的・方法
1.ユ. 目的と意i義
濤本語の著しい特徴である敬語について,その社会集団ごとの使用の実態に ついて,われわれは,昭和27・28の両年度にわたって,三重県上野市と愛知県 岡崎市において調査し,この結果を国立国語研究所報告11『敬語と敬語意識』
としてi報告した。
しかし,その後の社会の変化は著しいものがあり,敬諮についても,この使 用が簡素化されたのか,それとも複雑化されたのか,両説があるほどであり,
その聞の変異があるかどうか,もしあればその実態をわれわれとして知る必要
があろう。
われわれとしては,前に,言語生活,特に方言と標準語とのからみにおける これについて,昭和25年に山形累鶴岡市で調査した。そして,この結果を国立
国語研究所報告5『地域社会の言語生活一鶴岡における実態調査一』とし
て発表した。そのあとの変容について同じところで,昭秘6年度に調査し,そ の結果を国立国語研究所報告52『地域社会の言語生活一鶴岡における20年前 との比較一』として世に報告した。詳しくはこの2柵工の報告に譲るが,著 しい点としては,標準語の使用に関して,常識的と思われた法馴が20年後には 常識ではなくなったことをみてきた。敬語の調査についてもこのような時間を置いての問じような調査をすること が望ましいと考えて,前回の報告=書で主として扱った調査地点である岡崎市 で,昭称47年度に実施した。以下は国立国語研究所報告葺で報告した調査を
「前回調査」と称し,昭和47年度の調査を「継続調査」と呼び,必要に応じて は「今回調査」と呼ぶことにする。この二つの調査の比較をすることをこの調 査の目的とする。
2 1。調査の閏的・方法
この比較を,鶴岡の調査と同様,この岡崎の調査でも,住民からのサンプリ ングによって得た被調査者に対して行った調査の結果を比較するものと,前回 調査で被調査者となった者で現在も所在が岡崎市で追跡できる者に対して調査 し,前回調査でのその者の結果とを比較したもので「パネル調査」とここで称 するものとの2種類で行った。前者は先に述べた「継続調査」である。後者は 個入を主としたケース・スタディと見ることができる。
このような20年ほどの間隔を置いての調査は,言語および言語使用の変容を みるのには適切ではないかと思う。20年といえば前は一世代といわれたが,今 は平均寿命の伸長によって一世代より短いものであり,言語は世代間のコミュ ニケイションにも使われるものであるから,そのくらいの年齢差でそう大きな 違いがあってはならない。また,言語はコミ=ニケイトするためのものである
から,絶えず変化はするといっても保守的な性格があり,その速度は通常それ ほど早くない。20年ぐらいの間隔でないと変化は調査ではみえてこないことも 考えられる。一方,30年となると,変化のあるものは,その軌跡をたどること がむずかしくなるであろうし,パネル調査も成立が困難となって,比較のため の有力な手殺を一つ失うであろう。
なお,このように20年スパンで調i査ができるのは研究所のようなところだか らであると思われる。組織としての継続性はあっても,たとえば大学のような ところでは,最初に実施した教宮の専攻あるいは興味が,次の教官に伝わると は限らない。調査の持続性は,このような社会調査だけではなく,一般に研究 所の方が優れているといっていい。今回の揚合,前回調査に参加した者で今回 もまた実質的に参加した者は一人にすぎなかったが,一人もいなくても行われ るべきものであった。現に鶴岡市の調査では2回の調査とも参加した者は一人
もいなかった。
この調査は岡嬉市という地域社会を取り上げているものであり,その意味で ゲマインシャフトについての調査である。この点で,国立国語研究所報告73
『企業の中の敬語』がゲゼルシャフトについての調査であるのと対している。
ここでいうゲマインシャフトやゲゼルシャフトは社会学的な意味のものではな
1.1. 融勺と意義 3 い。というよりは,社会的な意味のものであっても,かのF・テンニエスの言 うものが,現実にこの世の中にあるとは思われない。テンニエスは副題に「純 粋社会学の基本概念」とあるので,自らこのことを承知していたと思われる。
ごく少数のものを除いてはそのようなものは存在しないし,その少数の例外 も,その純粋さの故に果たして社会として機能しているかは疑問である。
われわれの立揚からするならば社会として機能していないものは考慮の対象 たり得ない。現実の社会はこの両極の純粋なものを結んだ直線上のどこかに位 置するものであり,この間に明確な境界線は引きにくいものであろう。ただ,
国立国語研究所報告11およびこの報告書の扱っている社会と,国立国語研究所 報告73の扱っている社会との間には,境界線を引くことができよう。もし調査 の結果がこの差を反映しているとすれば,これは大変有意義であろう。われわ れの調査はあくまでも,社会書語学的なものである。
以上ごく簡単にこの調査の賃的と意義とについて述べた。以下,具体的な報
告に移る。
1.2.調査の構成・実施
1.2コ.構成
今回の調査は昭和47年度1こ愛知県岡崎市で行われた。この調査の醤的は,前 節で述べたように,約20年前に同地で実施されたr前回調査」の結果と比較す ることにより,敬語行動・敬語意識がこの20年間にどのように変化したかを明 らかにすることにある。
bkPtといっても種々の方式が考えられるが,ここでは前回調査のうちの継続 調査の結果と比べるために以下の2種目比較調査を行った。
一一つは,前屈調査と岡一地域で,同様の手法でサンプリングして選ばれた被 調査者を対象に,岡じ調査票を用いて調査を実施する方法である。つまり,2 回の調査結果をもとにその地域社会金体の言語の変化の状況をみようとするも のである。これを「継続調査」による匙較と呼ぶことにする。
もう一つは,「パネル調査」による比較である。これは,前園調査で対象と なった被調査者を追跡調査し,同一個人の20年間の比較を行うものである。
なお,継続・パネルの両調査とも,各誌調査者に対し,①郵送留置法により
『社会生活調査票』への記入を求め,②後H,調査員がこれを膨収するととも に,その場で面接(91v一一ヴェイ調査票』)する,という方法をとった(両調査
票については本節の1.2.3.および1.2.4.を参照されたい)。
このほか,「スライド調査(学校調査)」およびr対話調査」を行ったが,こ
こでは省略する(前者については6.4.1,を参照されたい)。
1.2,2. 運営●藩且織
今園調査は,昭称47年度文部省科学研究費補助金 試験研究(1)の研究課題
1。2.調査の構成・実施 5
「社会変化と言語生活の変容」(研究代表者 岩淵悦太郎。課題番号781028)
として,1!2万円の交付を受けて実施した。
この研究に,科学研究費申請当時から参加した者は下記の19名であり,それ ぞれが3班に分かれて各課題を分担し研究を進めてきた(所属は調査当時のも
の)。
◎総括(代表者)=岩淵悦太郎(国立国語研究所)
◎国語班:天野清,飯豊毅一,江州溝,佐藤亮一,高照誠,徳川宗賢,中村 明,野元菊雄,本堂寛,村木薪次郎(以上国立国語研究所),南不二男(東 京外国語大学)
◎祉思立:渡辺友左(国立国語研究所),倉沢進(東京都立大学),鈴木裕久 (東京大学薪聞研究所)
◎統計班:鈴木達三,西平重喜,林知己夫,林文(以上文部省統計数理研究
所)
そのほか,調査の企画・実施に際し,梶原滉太郎(国立国語研究所),井上 史雄(東京大学),小野米一(北海道教育大学),杉戸清樹(名古屋大学大学院 生),鈴木敏昭(東京大学大学院生)が参加した。
以下,現地(岡崎市)での調査の経過を簡単に示す。
1972年9月26ヨ〜28呂(2入一撮張者数。以下同じ)現地関係者への調
査協力依頼10月9H(1入) サンプリング作業の打ち合わせ
10月1姻 「サンプリング実施依頼」および「世帯調査簿閲覧依頼」文書の 発送
10月2娼〜26日(1人) 予備調査の実施
11月1H 『市政だよ! おかざき』にて市民への調査協力の呼びかけ 11月7H 「学校調査(スライド調査)協力依頼」および「固定資産税・市 民税調査協力依頼」文書の発送
11月10日 調査対象者へのr調査協力依頼」文書および『社会生活調査禦』
の発送
11月19臼〜30日(12人) 継続調査および学校調査の実施:
6 1.調査の罵的・方法
1973年2月20日〜23目(2人)現地関係者へのパネル調査・対話調査への
協力依頼およびその予備調査2月28日 「世帯調査簿閲覧依頼」および「対話調査協力依頼」文書の発送
3月10日 パネル調査対象者への「調査協力依頼」および『社会生活調査
票』の発送3月13呂〜23 H(7入)パネル調査および対話調査の実施
なお,11月の調査には,上記のメンバーのうち,江川,小野,梶原,佐藤,
杉戸,鈴木(敏),高田,徳廻,野元,本堂,南,村木の12名があたり,名古屋 大学学生の浅井美津江,奥閏真子,丹治久美子の3名が調査本部補助者として 参加した。また,翌年3月の調査には,江川,杉戸,鈴木(敏),高閏,中村,
Yr元,本堂の7名があたった。
調査資料の整理・集計の段階では,全般的には江川清・米田正人が,敬語の 段階づけには野元菊雄が,それぞれ分担し,これらを礒部(1日姓堀江)よし子 が助けた。このほか,臨時の手伝いとして田中ハル子,佐藤律子,野田羊子な
ど多くのアルバイターが整理に従事した。また,予報皆書の執筆には国立国語 研究所所長の野元菊雄,岡研究所言語行動研究部第二研究室の江川清・米田正 人の3名があたった。
1.2,3. 社会生活調査
これは,敬語行動や敬語意識などと関連が深いと思われる,欄々人の経歴や マスコミ接触度,経済状況・社会的地位などについて,被調査者自身に記入す るように求めたものである。その具体的な調査票は次のとおりである。なお,
前置の調査票との比較において,質問文または選択肢の一部が異なるものには
△,前回にはなく今回新たに加えたものには*印を,設問番号の左肩に付して おいた。また,設問番号18〜20と27の4項爲は,前回の調査では『サーヴェイ 調査票』に含まれていたものである。
1.2.調査の構成・実施 7
社会生活調査票
坐
1.お生まれは,いつですか。
右の欄に書き入れて下さ
い。例えば,大liE 8 op生ま
れの人ならば,明治・
1畑卜昭和(・)年の・う に記入して下さい。
2.お生まれの場所は,どちらで
すか。
右の欄のどれかに○印をつ けて下さい。2岡崎市以外
の場合には,ワクのなかに,生まれた揚所を記入し て下さい。
3.そこにお生まれになってか
ら,住まいの揚所をお変えに なったことはありませんか。
生まれてから,ずっと岡崎
市にいらっしゃる方は1に ○印を,1度でも変えたこ とのある方は2に○印をつ けて下さい。2に○印をつけた方は,さらに次の質問 に容えて下さい。
3−1 おいくつの時…から,おい くつの時まで,その忍所にお 住みになりましたか。お住み になった揚所と,その時の年 齢とを,右の欄に順順に記入 して下さい。ただし,1年以下 の揚合は記入に及びません。
明治・大正・
昭和( )年
1岡綺市
角かかい 四な書さ ののも下 右ス何で 番マはい 一のにな
2岡崎市
以外 県 市郡 時村
2
エずっとここ 2変えたことがある
3
考
備
場
らで かま 歳歳 何何
1
3一一18 1.調査の艮的・方法
右の欄に書き切れないとき は余白に書いて下さい。兵 役の場合は備考欄に兵役と 書いて下さい。
4。お父さんとお母さんはどこの 御出身ですか。
右の父・母の欄に,それぞ れ岡崎市の場合は1に○印 を,その他の±地の場合に は2に○即をつけ,ワクの なかに記入して下さい。
父・母とも実父・実母を記 志して下さい。
* 4−1 それでは御主入(奥さ
ん)はどこの出身ですか。
5.卒業なさったのはどこの学校 ですか。一番最後の学校はど
こですか。
右の欄のうちで,一番最後 に行った学校に○印をつけ て下さい。その学校を卒業
したか,中途退学か,在学
中かの区別にも,忘れない ように,○印をつけて下さ い。△ 6. あなたは役員をしたことがあ りますか。
例えば,町内役員・お宮や お寺の総代・P.T.A.委 員・婦人会役員・民生委 員・県会議員・公安委員な
ど。
7.あなたのいまのお仕事(職 業)は何ですか。
父工岡崎市Uその他
1 県市郡1
母ユ岡崎市aその他
4父
県劃
a岡崎市2その他
3なし
県市郡1
孝歴なしa小学校
3高等小学校 4薪制中 学校 5繭制中等学校
丁丁高校7旧制高校・専門学校8薪制大学
9旧制大学
・.その他[==]
1卒業2中途退学
s在学申
4−1配
1はい2いいえ 役名 1(
2(
3(
5
6役
また,おうちC肚帯主)のお仕 事は何ですか。
あなたが,おうちの御主人で ある場合は,世帯主のお仕事 については,あらためて書く には及びません。あなたのお
仕事に該当する項目が,1から までにない揚舎は,J「の
空欄に具体的に書いて下さ い。1のときは7−1に,2と8の ときは7−2に,aと5のと きは7−3にそれぞれ答えて
下さい。
7−1 お勤めばどちらですか。
そこでは,どんなお仕事をし ておいでですか。職名は何で すか。
例えば,○○会社 会計課 長 というように書いて下
さい。あなた御自身と世帯
主の話方について書いて下さい。
7−2 商売は何の商売ですか。
工業は何ですか。
あなたと世帯主の仕事の具 体的な名前と内容とを憂い て下さい。例えば,洋品店 店員・惣動車修理工場修理
工 など。
その商売や工業は御自分で やっていらっしゃるのです か。
御自分でない揚合は,経営
1.2.調査の構成・実施 g
1勤め(公務自 あなた由業)2商業
3工業濃業
5その他
7あ
」勤め(公務自
世帯主由業)噛業 3工業儂業5その他
[=ニコ
7世
あなた 勤務先( )
職名( )
7−1あ
世帯主 勤務先( )
職名( )あなた(
世帯主(
7−1世
︶ ︶
7−2あ
7−2世
7−2経
10 1.調査の呂的・方法
している人との続柄を疑い て下さい。例えば,父とか 親類とか主入(雇主)。
7−3 その他のお仕事の揚合
A
は,なるべく具体的に詳しく,
お仕事の名前と内容を書いて 下さい。
農業の場合は,田畑耕地面 積,山林面積を記入して下 さい。
△8.あなたの家族のかたのお名前
と,あなたとの続柄を右の欄 に記入して下さい。また,そ の方が現在あなたと同居して いれば,1同屠に○印を, も
し,別贋であれば,2別居に○印をつけて下さい.
右の欄に書ききれないとき は余白に書いて下さい。
△9.仮にβ:本中どこでも婦きな所
に住んでいいということにな ったら,あなたはどこに住ん でみたいと思われますか。
10. あなたは今年になってから,
愛知県から外へでかけたこと がありますか。どちらへ,何 度ぐらいいらっしゃいました
か。用事はどんな用事ですか。
用事は主な用:事だけを恐い て下さい。右の欄に書き切 れないときは裏に書いて下 さい。
1L あなたは今年,名古屋にはど
1はい 2いいえ
経営している人とあなたとの続柄
( )あなた(
世帯主(
︶ ︶
お名前i続柄1勢霞騎居
「瞬・胴 障・囎
7一一3
口囎裾
卜同居・男l」居H囎・別居
1・囎・別居 8
8
8
x岡崎布でよい 2その他
1県 単
9
10
のくらいいらっしゃいました か。
右のどれかに○印をつけて 下さい。 2に○印をつけた :方は園数を詑曝して下さ い。
12、 あなたは新開を読んでいらっ しゃいますか。読んでいる薪 聞の名を書いて下さい。
ただとっている新聞ではな く,読んでいる薪聞につい て書いて下さい。
△13. あなたはどの政党を支持しま すか。
支持政党がない二合は7な しに○印をつけて下さい。
14. 他人との:交際について,14−
1から14−4までの質問に答
えて下さい。それぞれ右の欄 のどれかに○印をつけて下さ い。
14−1 あなたは町内の行事や仕
事の関係で,公式の会合によ く出席するほうですか。
14一 2 あなたは近所の入や勤め 先の人などと宴会,旅行をい
っしょにするのが好きですか。
14−3 あなたがひとりで汽車に 乗っているとき,あなたは前 や隣りに腰掛けている見知ら ない入にあなたのほうから話 しかけますか。それとも黙っ ていますか。
1.2.調査の構成・実施 11 1ほとんど毎疑行った
11
2今までに( )幽ぐらい
3ほとんど行かない
新聞は
悔露読む2ときどき読む 3金然読まない
薪酬
1夢心党2社会党
3公明党4民;社党 5共産党
i
12新
12名
・その副 7なし
1よく娼歯するほう 2ふつう
8出席しないほう
1幽き2ふつう 3きらい
1話しかける 2黙っている
13
14
14一 1
14一 2
14一 3
12 1.調査の罠的・方法
14一 4 あなたは御自分が交際の 広いほうだと思いますか。そ れとも狭いほうだと思います か。
15.いま,かりに現在の潤崎市民
を,上流,中流,下流に分け るとすれば,あなたはどれに 属すると思いますか。
16. あなたは,ふつうの日には,
どんな入と多く話しますか。
右の欄の□のなかに,多
く話す順に,1,2,3,…10
と番号を書き入れて下さい。ほとんど関係がなけれ ば[=コのなかに×をつけて
下さい。17. 先生が何か悪いことをしたと
いうような話を,子供が聞いてきて,親にたずねたとき,
親はそれがほんとうであるこ
とを知っている場合,子供には,そんなことはないといっ
た方がよいと思いますか,そ れはほんとうだ,といった方がよいと思いますか。
18.小学校に行っているくらい
1広レ噛まう 2ふつう 3狭いほう
1上流2中流の上 3中流の中坤流の下
5下流
14一 4
親,主入,年の離
II
れた兄姉など
[臨駈鰹ろの
[麟;縦瞥 1
一仕事の上で鼠しの_入
[}讐鶴夫翠蓋チ
[k事吐で目下の
[鷹黛喜類嘉
とくい,取引先な ど)
[礫群馨翫知
(窓臼など)
]tterの人 コ友入
1そんなことはないと いう
2ほんとうだという 15
16
17
の子供をそだてるのに,小さ いときから,自分の顔とかメ
ンツとかをつぶされないよう
に注意しろと教えるのと,自 分の顔とかメンツをたてると いうことにこだわるなと教えるのと,どちらが大切だと思 いますか。
19.あなたは,自分が:正しいと思
えば世間のしきたりに反しても,それをおし通すべきだと
思いますか,それとも世間のしきたりに従った方がまちが いないと思いますか。
20。あたらしく総理大臣になった
とき,伊勢の皇大神宮にお参 りに行く人がありますが,あ
なたはこのことをどう思いますか。
*21.東京で捕った凶悪犯入が岡崎 市の出身だと聞いたら,いや
な感じがしますか。
右のどれかに○印をつけて
下さい。
*21一 1 それでは,その歳入が岡
崎市以外の三河地方の出身だったらどうですか。
*2王一2 それでは,その犯人が尾 張地方の出,身だったらどうで すか。
*22.小学校の卒業式などに,校長 先生はモーニングなどの礼服
を着てくるほうがよいでしょ うか。それとも,着てこなく
1.2.調査の構成・実施 13
i注意しろと教える方 が大切
2こだわるなと教える 方が大切
エおし逓すべきだ 2従った方がよい
1行かねばならぬ 2行った方がよい S本人の臨由だ
桁かないほうがよい5行くべきではない
18
1いやな気がする 2別にいやな気はしな い
19
ユいやな気がする 2劉にいやな気はしな い
1いやな気がする 2別にいやな気はしな い
三礼服を着てくるほう がよい
鯨し服はいらない
20
21
21一 i
[iiiFii一一一..wwrm
14 1.調査の目的・方法 ともよいでしょうか。
*23.小学校に行っているくらいの
子どもを育てるのに,次のよ うな意見があります。「小さ
い時から,お金は人にとつて,一番大切なものだと教え るのがよい」というのです。
あなたはこの意見に賛成です か。それとも反対ですか。
*24.F人間には生れつき能力のち
がいがあるのだから,能力の ある者が能力のない者の上に
立つのは,あたりまえである。」こういう意見がありま
すが,あなたはこれに賛成ですか,それとも反対ですか。
*25.「近頃の若い者はリクツばか
りいうが,もっとちみちに自
分の仕事に精を出さなければならない。」こういう意晃が ありますが,あなたはこれに
賛成ですか,それとも反対ですか。
*26. r昔やかましく言われた,親 孝行とか,目上の者を尊敬す
る習慣が,戦後はすたれてき
ましたが,こういうB本古来の良い:習慣を大いにもり立て てゆかねばならない。」こう いう意見がありますが,あな たはこれに賛成ですか,それ とも反対ですか。
△27. 「現代の社会の混乱を救うに は,強力な政輪家があらわれ
1賛成 2反対
1賛成
2反対1賛成 2反対
工賛成 2反:対
23
%
25
26
て国葬をひっぱってゆかなけ
ればダメだ。」 こういう意見
がありますが,あなたはこれ に賛成ですか,それとも反対ですか。
*28. 世間では一般に,ある人の地
位や身分が高いとか,低いと かいいますが,それは一体 侮によってきまるでしょうか。
右の欄のllのなかに,一番 重要だとお考えになるもの
からi頃に,1,2,3,…6と 番号を書き入れて下さい。
その他,重要だと思うもの があれば空欄に記入して下
さい。
1賛成 2反対
1.2,調査の構成・実施 王5
□職業
□学歴
[1収入 1コ家柄
[i有名(名声)
[}財産
その他( )
27
28
1.2.4.颪接調査
個々人の敬語行動および敬語に関する知識・意見・内省などについて,調査 員が各被調査者と個別に颪談して回答を得たものである。今園調査の調査票は 下に示すとおりである。なお,設問番暑の左肩の△印,率印は前項のf社会生 活調査票3の場合と同じである。
岡綺(72)