才能・事務的能力・数的能力、音楽一音楽的才能、美術一芸術(美術)的才能・創 造力,創作力など)。当然、校務分掌や地位(職)によっても要求される能力は変わ ってくる。Table 2.15では、 Table 2.12で示した6職業領域が必要な基礎的能力を 考えてみた。
Table 2.15 Abilitiesの職業領域への対応の検討
職業領域 必須と考えられる能力 必要と考えられる能力
現実的(Practical) 機械を扱う能力・手仕事の技能・空間的な知覚 コンピュータの使用など 研究的
(InVeStigatiVe)
研究的な能力・抽象的推論・科学的才能 言語の使用など
社会的(Social) 対人関係スキル・細やかな神経・教授技能 言語の使用など 管理的 事務的能力・コンピュータの使用・数的能力
(Administrative) 言語の使用
企業的 経営能力・リーダーシップ・組織を動かすカ・
(Enterprising) 販売能力・教授技能・対人関係スキル
言語の使用など
創造的
(Creative)
創造力,創作力・手仕事の技能・美術的または 抽象的推論 音楽的才能、細やかな神経 空間的な知覚
さて、5つの能力の入力が終わると、「とても関連のある」職業と「関連のある」
職業のリストが示される。ただし、ユーザーの入力内容によっては「とても関連の ある」職業は0で、「関連のある」職業のリストのみが示される場合もある。いず れにせよ、Interestsのモジュールのときと同様に、職業リストから各職業の情報に アクセスできるようになっている。
Abilitiesが終わると、Work Valuesのモジュールに移る。 Work Valuesとは Fig.2.34左のシートにあるように「仕事から得られると思う満足感」であり、日本 の中学校等の進路学習でも扱われる勤労観や職業観である。Fig.2.34右のシートに あるように、16の仕事に関連する価値の中からユーザーが最も重要だと考えるもの
を5つ選択する。Abilitiesのときと同様に、マウスで画面の各価値名に触れると、
下の長方形の部分にその説明が表示され、クリックすると黄色に変わる。ここでも また、6以上選択することはできないし、4以下の選択でIContinue]ボタンをクリ
ックしても先に進まない。16のWork Valuesの説明をTable 2.16にまとめた。
Table 2.16 16のWork Values
Relping Others Co・Workers Creativity Recognition
他者の援助 仕事仲間 創造性 評価
仕事の中で人々を手 仕事の中で仲間と仲 仕事において新しい 他人があなたの仕事 助けしたり,人々の幸 良くやっていったり, ことやアイディアを に注目してその価値 福に寄与することに 同僚に認められるこ 見つけ,創り出し,独創 を認め,評価されるこ 意義を感じる。 とに喜びを感じる。 的であることを重視。 とに喜びを見出す。
High IncOlne Variety Independence Aesthetics
高収入 変化に富む仕事 独立性 美の追求
不自由なく生活した 来る目も来る日も同 他人に煩わされずに, 仕事で美しいものを り,贅沢を楽しむのに じことを繰り返すの ひとりで,自分のべ一 つくったり,美しくす 十分な収入が得られ ではなく,違うっとめ スで,自由な時間の中 ることにねうちを感
る仕事を重視する。 を行える仕事を好む。 でできる仕事を好む。
じる。
Management Lifestyle Surroundings SelfDevelopment
経営 生活重視型 環境 自己の向上
他人が行うべき仕事 仕事のために自分の 快適な状態や環境の 仕事がマンネリ化せ
を計画・決定したり,な 時間がとれないこと 中で仕事を行えるこ ず,個人的な成長(例.
された仕事の良し悪 を好まず,仕事以外の とを重視する。 技能の習得やさらな
しに対し責任を負う。 生活や余暇を重視。 る訓練)が望める仕事
Prestige Security Achievement Fair Supervisor
名声 安定性 達成感 公平な上司
他人に尊敬されたり, 需要がなくならなか 仕事がうまくいった あなたがうまくやつ 一流と見られるよう つたり,人員削減がま ときに達成感が得ら ていくことができる な仕事を好む。 れで,不景気でも職に れる職業を重視する。 公平で思いやりのあ
就いていられる仕事 る責任者がいる職場
さて、5つの価値の入力が終わると、「関連のある」職業のリストが示される。
InterestsやAbilitiesのモジュールのときと同様に、職業リストから各職業の情報 にアクセスできる。ただし、ユーザーの入力内容によっては「あなたのWork Values に適合する職業がリストにありません」と表示される場合56もまれにある。また、
筆者がシミュレーションを行ったところ、「教職」に最も適合的なWork Valuesの 56例えば,Recognition・High Income・Management・Prestige・Securityの組み合わせの場合。
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組み合わせば、他者の援助・仕事仲間・自己の向上・達成感・公平な上司を選んだ ときであった。この他、独立性や生活重視型、評価、環境なども適合性が高いよう
である。
最後に、Interests・Abilities・Work Valuesで得られた情報をもとに、 Fig.2.35 左のように、総合的に「関連のある」職業のリストが提示される。3つの情報間に
関連がない場合には、職業名が示されずFig.2.35右のシートが現れる。この場合、
次のシートで「がっかりしないで下さい。この結果はあなたにふさわしい仕事が無 いということではありません。あなたの興味を基にした職業リストに戻って下さい。
あなたにアピールする職業がいくつか見つかるでしょう」と表示される。この場合 は、もう一度任意の入力画面に戻って入力をし直すことが可能であり、また、再起 動させて初めからやり直すことも可能である。
Fig.2.35 適職の総合判定(左)と適職がJOBS2のリストにない場合画面(右)
Career Explorationで初めに好みの職業を選択しなかった場合、つまりFig.2.27 右のシートで【NO】をクリックしていた場合は以上で終了となる。初めに【YES】をク
リックして興味のある職業を選択した場合は、システムは自動的にCareer
Explorationの3つの検査(Interests・Abilities・Work Values)結果と初めにユ ーザーが選択した好みの職業とを比較する。もし、両者が完壁にマッチしている場 合はその旨を示すFig.2.36の3枚のシートが連続して現れる。
:Fig.2.36 好みの職業と検査結果の適合判定例1
逆に、ミスマッチの場合はFig2.37のシートが現れて、システムがミスマッチと 判断した理由が示される。図の例では、初めにユーザーが好みの職業として人文科 学の教師(Teacher,Arts)を選択した。その後Interests・Abilities・Work Valuesの 検査を行った。Interestsの検査結果と人文科学の教師の興味(lnterests)面の属性を 比較したものが右上のシートであり、Abilitiesの検査結果と人文科学の教師の能力
(Abilities)面の属性を比較したのが左下のシートであり、Work Valuesの検査結果 と人文科学の教師の価値(Work Values)面の属性を比較したのが右下のシートであ る。このいずれのシートにおいても検査結果と好みの職業の属性に唯一つの共通項 もなく、完全なミスマッチ状況を示している。