17.会社の書類や手紙をタイプする 18.蛇口の水漏れを修理する 19.簡単な化学式を理解する 20.人々の悩みをよく聞く 21.確かな決断をすばやく行う 22.切れた蛍光灯を交換する
23.人々に何か事を為すようしむける 24.チームのメンバーの仕事を監督する 25.規定通りにビジネスレターを書く 26.人々にやる気を起こさせる 27.困っている人々を手助けする
28.表やグラフに示されていることを説明(理解)する 29.会計記録を正確にチェックする
30.陶器の作品を作る
Interests・1の質問項目と比較すると、やや仕事の上での活動の色合いが強まり、ま た、仕事を進める上で必要な個人的資質にふれる質問も見られる。
さて、以上2種類のInterestsの質問への回答(入力)が終わると、 Fig.2.31左 のようにユーザーの興味や好みに見合う職業領域が3つ示される。この例では、適 する職業領域としてSOCIAL・ENTERPRISING・ADMINISTRATIVEという結果
が表されている。これら職業興味領域は、次ページのTable 2.12に示すように全6 領域の中から上位3領域をシステムが選んで表示するのである。そして次には、該
当する3つの職業興味領域の解説が順次、:Fig2.31右のようにイメージ映像と文字 と音声によって行われていく。イメージシートは各職業領域とも3枚ずつ表示され
Table 2.12 JOBS2の6職業領域
JOBS2職業興味 左のタイプの説明と〔職業例〕 ホランドの型 現実的
Practical
現実的・実用的あるいは戸外での活動及び道具,機器,機械 現実(R)型 を使う仕事を好む。〔エンジニアリング、工業、建設、測量、 Realistic 生産、技術サービス、輸送〕
研究的 InVeStigatiVe
ある現象がなぜ起きるか、事物がどのように作用するかを 研究(1)型 考え出すことを好む。〔科学や医学に関係する仕事〕 Investigative 社会的
Socia1
他人の援助・世話・教育など全般的に人の役に立つことを 社会(S)型 好む。この世を人々にとってよりよい場にしょうとする。 Social
〔教育や福祉関係の職業、地域奉仕の仕事〕
管理的
Administrative
社会のニーズと規則・法規との折り合いをつけようと、事実 確認や数字の計算を伴う活動を好む。〔ビジネス、行政サー
ビス、事務、コンピュータ〕
慣習(C)型
Conventional
企業的 Enterprising
人々を説得したり組織する活動を好む。多くの人は明確に 助言したりリーダーシップをとることに価値を見出す。〔
経営、ビジネス、法律、セールス、広報、マーケティング〕
企業(E)型
Enterprising
創造的 Creative
芸術や音楽、文学の世界を好む。 芸術(A)型
〔美術、デザイン、広告、娯楽・演芸、写真、理容、美容〕 Artistic
Table 2.12はInterestsで示される職業興味の領域を一覧にしたものである。既 述したように、JOBS2はホランドの理論を基礎に置いているので、職業を6分類し て、人の興味と職業の特性とのマソチングを検討する。ホランドが使用している用 語とは多少異なるものもあるが、基本的には同一と見なしてよい。なお、Table 2.13 は、Interestsの2種類の設問の質問項目がどの職業領域に対応しているかを検討・
推定したものである。これを見ると、30問ずつの質問のうちそれぞれ5問ずつが各 職業興味領域に対応しているようである。また、推定した分類が正しければ、各設
問(質問シート)において質問順をランダムに配列しているようである。
Table 2.131nterestsの質問項目と職業興味領域の対応の検討 JOBS2 職業興味領域 Interests・1質問番号 Interests−2 質問番:号 現実的(Practical) 01・14・18・21・26 02・06・ 16・ 18・22 研究的(lnvestigative) 03・06・10・13。29 09・10。12・19・28
社会的(Social) 04・08・20・22・23 01・05・ 11・20・27 管理的(Administrative> 12・16・19・28。30 08・14・17・25・29
企業的(Enterprising) 02・07・09・24・25 07・21・23・24・26
創造的(Creative) 05。 11・ 15・ 17・27 03・04・13・15・30
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その後コンピュータの画面にはFig.2.32左のようなシートが現れる。画面左から ユーザーの興味に「最も関連のある」職業、「とても関連のある」職業、「関連のあ
る」職業の数が示される。それぞれをクリックするとFig.2.32右のような職業リス トが現れる。もちろんこのリストはユーザーの興味の自己評定とコンピュータによ る判定結果がもとになっている。リストの中の職業を一つ選択してクリックすると、
Fig.226右のような職業情報が示される。すなわちOccupational Informationと共 通の職業情報データベースが利用されているのである。【Back】ボタンでリストの画 面に戻って同様のことを繰り返せば、リストにある全ての職業の情報を見ることが でき、ユーザーが必要な職業情報を何職種も印刷することができる。
Fig.2.32 興味に見合う職業の数(左)と「最も関連のある職業」のリスト(右)
以上がCareer ExplorationのInterestsのモジュールであるが、引き続いて
Fig.2.33左のシートが出て、次のAbilitiesのモジュールに移る。ここではFig.2.33 右のシートが現れ、職業に関する能力が20示される。この中からユーザーは「よ
くできると思うもの」を5つ選択する。マウスが各能力名にふれるとその説明が画 面下の細長い長方形の部分に表示される。クリックすると図のように黄色に変わる。
1■□
i朋
Fig.2.33 Abilities扉のシート(左)と「能力」選択シート(右)
ここでは能力を6っ以上選択することはできないし、4つ以下の選択で[Con七inue]
ボタンをクリックしても先へは進めないようになっている。ところで、20の能力名 とその説明をまとめたものがTable 2.14である。
Table 2.1420のAbilities
Language Usage Numerical Creative Manual
言語の使用 数的能力 創造力,創作力 手仕事の技能
文書でも口頭でも流 数学の問題を解いた デザイン,演劇,デッサ 手先が器用である。
暢に自己表現できる。 り計算することがで ン,音楽で創造的な仕
(例.修理)
きる。
事ができる。Managerial Spatial Interpersonal Sales
経営能力 空間的な知覚 対人関係スキル 販売能力
人や物を組織し結集 物を分解・組み立てた 人々とコミュニケー 何か物を買う人達に
することができる。 とき,または違う角度 ションをとったり,う 影響を及ぼすことが からは,どのように見 まく付き合うことが できる。
えるか想像できる。 できる。
Mechanical Cle■ical Scientific Computer Usage
機械を扱う能力 事務的能力 科学的才能 コンピュータの使用
機械的な物がどのよ 記録したり,比較した 科学の法則や原理を コンピュータを日常 うに動くか理解でき り,情報を素早く正確 理解することができ 的に操作することが
る。 に処理できる。 る。 できる。
Teaching Musical Organisation Abstract Reasoning
教授技能 音楽的才能 組織を動かす力 抽象的推論
物事を説明したり,は 楽譜を読んだり,楽器 組織的に,かっ正確,着 具体的な言葉や数字 つきりと指示を出す を演奏できる。 実に物事を進めるこ で表されていない観
ことができる。 とができる。 念を理解できる。
Leadership Sensitivity Artistic InVeStigatiOn リーダーシップ 細やかな神経 芸術(美術)的才能 研究的な能力 共通の目標を達成す 他人の考えを理解し, 何かを見てそれを視 情報を集め,系統立て
るためにチームを導 他人の気持ちを汲み 覚表現(絵や彫刻)す て考え,解釈して結論
くことができる。 取ることができる。 ることができる。 に導くことができる。
これらの能力についてたとえば教師を例にとって考えてみる。教師に必須と考えら れる能力は、教授技能・対人関係スキル・細やかな神経であり、関係の深い能力と して、言語の使用・リーダーシソプが考えられる。他には担当教科によって必要な 能力が付け加わってくる(たとえば、数学一数的能力、家庭科一手仕事の技能、技 術科・工業一機械を扱う能力・手仕事の技能・空間的な知覚、理科[科学]一科学的
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才能・事務的能力・数的能力、音楽一音楽的才能、美術一芸術(美術)的才能・創 造力,創作力など)。当然、校務分掌や地位(職)によっても要求される能力は変わ ってくる。Table 2.15では、 Table 2.12で示した6職業領域が必要な基礎的能力を 考えてみた。
Table 2.15 Abilitiesの職業領域への対応の検討
職業領域 必須と考えられる能力 必要と考えられる能力
現実的(Practical) 機械を扱う能力・手仕事の技能・空間的な知覚 コンピュータの使用など 研究的
(InVeStigatiVe)
研究的な能力・抽象的推論・科学的才能 言語の使用など
社会的(Social) 対人関係スキル・細やかな神経・教授技能 言語の使用など 管理的 事務的能力・コンピュータの使用・数的能力
(Administrative) 言語の使用
企業的 経営能力・リーダーシップ・組織を動かすカ・
(Enterprising) 販売能力・教授技能・対人関係スキル
言語の使用など
創造的
(Creative)
創造力,創作力・手仕事の技能・美術的または 抽象的推論 音楽的才能、細やかな神経 空間的な知覚
さて、5つの能力の入力が終わると、「とても関連のある」職業と「関連のある」
職業のリストが示される。ただし、ユーザーの入力内容によっては「とても関連の ある」職業は0で、「関連のある」職業のリストのみが示される場合もある。いず れにせよ、Interestsのモジュールのときと同様に、職業リストから各職業の情報に アクセスできるようになっている。
Abilitiesが終わると、Work Valuesのモジュールに移る。 Work Valuesとは Fig.2.34左のシートにあるように「仕事から得られると思う満足感」であり、日本 の中学校等の進路学習でも扱われる勤労観や職業観である。Fig.2.34右のシートに あるように、16の仕事に関連する価値の中からユーザーが最も重要だと考えるもの