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Fig.2.13 Sum皿ary of Test and Inventory Results(左)とCusto皿izable reports(右)
2)1)ISCOVER for Middle Schools
次はDISCOVER for Middle Schoolsを見てみる。その構成はFig.2.14に示すよ うに3部構成となっている。24
Fig.2.14 DISCOVER fbr Middle Schoolsの構成
上図のINVENTORIESは検査を行って自己理解を高めるモジュールである。
且IGH SCHOOL PLANNERは高校進学の計画準備やコース選択について考えるモ
240nline(2001)http:〃www.act.org/discover/intermed/index.htm1
ジュールである。両者の上(図の上方)にある部分は:Futuretown Parkと名づけら れている。ここにはパビリオンに模して6つの職業領域が示されており、全部で530 の職業を探索できる。なお、このヴァージョンは、生徒が学校、自宅等からシステ ムにログオンすることができ、カウンセラーや保護者もガイダンスプロセスに加わ ることも可能にするために、パソコンにソフトウェアをインストールする方式では なく、In七ernet deliveryという方式が採用されている。また、職業に関する月刊の ニューズレターを配信するサイトもある25。次からは、各モジュールについてもう 少し詳しく見ていくことにする。
(1)INVENTO:RIES
INvENToRIEsではFig.2。15に示す2つの質問紙に回答する。左図は興味検査 でDISCOVER StandardにもあるUNIACT Interest Inventoryの6・9年生版であ る。これはWorld・of・Work Mapを構成するDATA,PEOPLE,THINGS,IDEASの職 業志向性を測定するために、生徒は90の活動について[好き]、【嫌い】、【どちらで
もない】の3件法で回答する。右図は能力検査でInventory of Work−Relevant Abilitiesの8・9年生用である。これは職業に関連する15の能力について自己評定
し、職業志向性及び適する職業グループの判定を行う。また、DISCOVER Standard と同様に、他の検査を行うこともできる。検査結果はすぐに受け取ることができ、
Career Planという生徒用のデータボックスに保存し、いつでもそのデータをひき だすことができる。26
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Fig.2.15 興味検査(左)と能力検査(右)
この自己評定のモジュールでは、高校生以上対象のDISCOVER Standardで扱われ ている価値観(Job Values)の検査はない。アメリカのE. GinzbergやSuperは、中 等学校の年代は興味や能力の面から職業について考える段階であり、価値観から考
250nline(2001)http:〃www.act.org!discoverlintermed/overviewlnews上tm1 260111ille(2001)http://www.act.org/discover/intermed/overview/inventor.htm1
27
えるのは次の段階であるとしている27ので、発達段階を考慮して興味と能力の検査 のみにしたものと思われる。
(2)Futuretown Park
Futuretown ParkはFig.2.16左のようにWorId・of・Work Mapを使って職業志向 性や6つの職業群、26の職業分類について学んだり、(1)で自己評定した興味・能 力と職業がどう関連するのかを知ることができる。また、Fig.2.16右のように個別 の職業情報を検索することができる。職業情報は仕事内容、必要な能力・技能、関 連職業、必要な教育訓練、給料の水準、就業人口、成長(将来性)の予測、その他 である。これらはDISCOVER Standardで扱われている項目と似ているが、ユーザ ーが先々に就職していく生徒であることを配慮した情報も取り入れられている。な お、閲覧した職業情報はデータボックスに保存することができる。こうして作られ てゆく生徒個々の好みの職業リストは(3)の高校で履修する科目を計画する際の資 料として使われる。28
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Fig.2.16 職業理解の学習画面(左)と職業情報画面(右)
(3)HIGH SCHOOLI PLANNER
HIGH SCHOOI. PI.ANNERはDISCOVERだけが持つモジュールであり、生徒 は自分の居住する学区の高校のカリキュラムから適するコース名を見つけることが できる。また、高校のコースが自分のキャリアの目標と関連していることが理解で きるとしている。29
以上3つのモジュールは関連性のあることがわかる。(1)で自己評定した興味・能
27ギンズバークやスーパーの職業的発達理論は渡辺(1984),吉田(1988),野淵(1991)を参照。
280nline(2001)http:〃www.act.org!discoverlintermedloverviewlcareer.htlnl・
http:〃www.act.orgldiscover/intermedloverviewlexplore.htm1
290nline(2001)http://www.act.org/discover/intermed/overviewlplanhigh.htm1
カが(2)のデータとなる。(2)で選択した好みの職業は、(3)で高校のコース選択の資 料となる。この流れは自己理解と職業理解、目標の設定、高校のコース選択を結び つけている点で日本の中学校における進路指導のあり方にも示唆を与えるものであ り、われわれ日本人に、アメリカにおける教育システムと職業生活への接続及びキ ャリアガイダンスの合理性を教えるものである。日本の高校教育や選抜制度、職業 生活との接続の現状から考えると、このようなシステムをそのまま導入することは できないが、少なくともその現状に反省をせまるものと、一日本人としては受けと めるものである。
以上、DISCOVERについては、近年大きな改訂があって、先行研究で紹介され た内容と異なる状況になったので、細かい部分まで報告を行った。
2.1。4 CHOIC:ES
CHOICESは1970年代にカナダの旧・雇用移民省によって開発が行われた。当 初は、職業データベースから開発され、その後、教育訓練機関について調べるファ イル、教育訓練から職業を検索したり、逆に、特定の職業に就くために必要な教育 訓練を探すファイルが付け加えられていった。現在は、販売権を委譲された民間会 社のBridges.com社によって販売が行われている。 CHOICESについては柳井他
(1990)、松本・松本(1990)、松本(1992b,1995)、室山(1998)の文献を参照し、CHOICES のウェブページ30で最新情報を収集した。
1)CHOICESの種類
松本・松本(1990)は1990年に開発元を訪問調査し次の4種類を紹介した。それ は、(1)高校生対象のCHOICES、(2)成人の転職者対象のCHOICES for CAREER TRANSITIONS(CHOICES CT)、(3)中学校と中等学校の生徒対象のCHOICES Jr、
(4)職業探索はせず、大学など中等教育以降の教育機関について調べるCHOICES Educationである。室山(1998)は、小学生用のCHOICES Jrやヴァージョンアップ
したCHOICES97及びCHOICESの構成要素の一部として利用できるようなコン ピュータによるガイダンスシステムやペーパーテスト31も開発されていることを紹 介している。2001年現在の種類を次ページのTable 2.5に示す32。このうちインタ ーネットを介して提供されるものがCareer ExplorerとeChoicesである。これら は有料サイトであり、年間登録料を支払ってID番号を取得し、それを入力してア クセスする33。ソフトウェアは6種類ある。このうちPaws in Joblandは小学生用 のシステムである。ChoicesとChoices CT、 Career:Futuresは従来からある製品 名である。U。S. Undergraduate FileはCHOICES Educationの後継ソフトである。
Career Aptitude Surveyはコンピュータ版の進路適性検査である。なお、本稿では、
300nline(2001)http:〃www.careerware.com/index.htm
31コンピュータ版のCareer Future, Career Aptitude Survey,ペーパー版のCareer Maturity Inventory and Career Developerである。
320nline(2001)http:〃www.careerware.com/products/canada/prodcana.htm 330nline(2001)http:〃www.careerware.com/products/canada/eChoicesca.HTM
29
Table 2.5 CHOICESの種類
版
・ 対 象
機能(Career development solutions)
製 品 名
型
自己査探仕事意思計親の
理解 定 索 探し 決定 画 関与 Career Explorer 1 中等一高校 ○ ○ ○ ○ ○ ○ eChoices 1 高校一成人 0 0 0 0 ○ ○ ○
Paws in Jobland S 初等学校 ○ ○ ○
Career Futures S 中等学校 ○ ○ ○ O O
Choices S 高校一C.A. 0 0 0 0 ○ ○ Choices CT S 中等後・C.A. ○ ○ ○ ○ 0 0
U.S. U丑dergraduate File S 高校一C.A.
○
○ ○Career Clips S 中等後・C.A.
○
○ ○Career Aptitude Survey A 高校一C.A. ○ ○ ○
「版・型」1:Intemet, S:Software, AI Assessment 「対象」C.A.:Career Agency
先行研究からの引用やシステムの総称として使用する場合はCHOICESと記載する。
Table 2.5の中で、 U.S. Undergraduate FilesやCareer Clips、 Career Aptitude Surveyは、室山(1998)の言うCHOICESの構成要素の一部として利用できるよう なコンピュータによるガイダンスシステムにあたる。特に、U.S. Undergraduate FilesやCareer Clipsはデータベースから情報を検索するインフォメーションシス テムとしての機能だけでなく、意思決定や進路計画を指導するガイダンスシステム
としての機能も備えている。したがって、典型的なミニシステムに最も近いといえ るのはCareer Apti七ude Surveyということになるだろう。逆に、 eChoicesや Choices、 Choices CTは、検査による自己評定、適する職業や学校の検索、意思決 定や進路計画のガイダンスの機能を持っているので、マキシシステムといえよう。
システムの構成の検討は、代表的なシステムであるChoicesと1998年に登場し たeChoicesを対象に行うこととする34。まず、 Choicesは先行研究で紹介されてい る構成と大幅に変わっているので、改めてその構成を記述しておく必要がある。
eChoicesは、 Choicesのインターネット版であり、Choicesのプログラムの全機能 を有しているほか、eChoicesマガジンという職業情報等の記事も配信・掲載してい る。また、ChoicesからeChoicesへのアクセスも可能になっている。 Choicesと eChoicesシステム構成は、ウェブページのオンライン・デモを見る限り、よく似て いる。そこで、本稿では、両者の共通する部分を中心にシステムの構成を見ていき、
異なる部分についても明示する。
もう一つ注目すべきものとしてPaws in Joblandがあげられる。これは、
34Choicesは2001年現在,カナダとアメリカの約7000の学校で使用されている。 eChoicesは アメリカのフロリダ州にあるすべての中等学校で採用されている。