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ドキュメント内 中学年の読み書き能力 (ページ 53-56)

 わたしの うちにずっと まえにねこがいました。けれども,どくねずみを たべて しんで しまいました。このごろ また ねずみが あばれるので,おばあ さんは,よその 人が,くると すぐ,「どこかに かわいい ねこの 子は いな いかしら。ねずみが あばれて こまるんだが。」と いいます。

一一…一・て一 驕Aり

 ずっと まえの ことです。ぼくは ともだちの しんちゃんと としおちゃんと

   やま      ひ

3人で 山へ いきました。山は あおばが 日に かがやいて いました。山の なかへ はいると 木のはが りょうがわから いっぱい しげって いるので,み        いし

ちが うすぐらいほどでした。しんちゃんが,石につまずいて「いたい。」と い って ころんで しまいました。

・一一か oll瓢

3.結果の考察

読書速度に.は4段階あるQ

(1)急いで目を通す……ひろい読み,とばし読み,走り読みなどといわれる。

 新聞の二三こHを通す場合,本のページを繰って内容を概観する場合。

② 大急ぎで読んで行く……できるだけ速く読むのだが,読み落しをしない

 ように,全文に霞を通す。

       45

 (3)ふつうの速さで読む……小説などを読む場合。

 (4)気をつけて読む……むずかしいものを読む場合,味わいながら読む場合   意味を考え考え,問題を持ちながら読む場合。

 われわれがここで測定しているのは(2)の能力である。㈲の揚合の音読につい ては国立国語研究所報告9(「読みの実験的研究」)に,

    1年    2年     3年     4年     5年    

6年

    70字     !82字     197字     167字     194字     219 ?:

という結果が出ている。(ただし,この場合2年3年4年の数字は正常ではな

いと思われる。)

 こうした(2)の読みが3年生までは音読・黙読未分化で,大部分は自然の音読 であった。

 4年第1学期から厳重に音読。黙読を区回して実施した。4年第1学期では

読んだ分量にはわずかの差しか見られなかったが(音読36.8行,黙読36.5行㌧,

読み誤り(誤讐)の数には翼立った差があって,音読の方がずっと誤答がすく なかった。しかもこの傾向は4年第3学期においても同様であった。 (かっこ 内は第3学期)

      黙読     音読

     男子 21名(20名)    15(10)     5(!)、.

     女子 27名(27名)    21(!!)    1Q(5)

      詫野       39 (2!)         15 (6)

 これでみると,4年第1学期では読みの速さにおいても読み取りの正確さに おいてもまだ音読の方がまさり,4年第3学期では読みの速さでは黙読の方が

まさっているが,正確さではまだ音読の方がまさっているという段階であるQ

      C 音読技能の発達

 工. 申学年の音読技能の問題点

 音読技能については,2年第3学期末において「文として読む者」6g.6%,

「語として読む者」13.O%, 「一字ずつ読む者」1.◎%であった。中学年にな れば普通はもっとずっと流暢になるが,読み誤りはかえってふえるということ

      46

が報告されている。(注2ノ

 (注2) 闘立圏語研究所報告9「読みの実験的研究一背読にあらわれた読みあやまり   の分新」参照。

 この問題について,われわれは4年の第1学期と第2学期に.,実験学校で,

次のような問題と方法で,音読技能テストを試みた。

 2. 4年第1単期の音読テスト     検査の手引

  山人検査でまず「子ねこ」の文,1年の終りと2年生の終り・にやったものを,前と  同じ方法で読ませる。

 ○指示「:先生にぎこえるようIC,小さな声を出して,ふつうの速さで, どんなことが   需いてあるか考えながら読みなさいOj

 評緬観点

   1. すらすらと読めるか。

   2. わかって読んでいるか(読後にきく)。

   3. 読みあやまりが多いかどうか(用紙に記入する)。

   4。 会話のところと地の文と多少調子を変えて読むようになっているかどうか。

  この罎つの観点について,全体酌に上,中,下の三段階に分げ,また假人鯛人にっ  いて重立った将徴を記入しておく。

匿・せた郵

 (これを読まぜながら,もう一一枚の同じプリントに読み誤りを書き込み,流嚇さの度  舎いや,質問による理解度もそのプリントに書き込んでいく。)

 いけの まわりに,子どもが おおぜい あつまって いました。

「なんだろう。あんなに。」

 たろうさんは,いそいで かけて いぎました。

 いけの 中には,なわで しばられた 子ねこが,いまにも しずみそうに,木の きれはしに つかまって いました。

rどうしたの,この ねこ。」

 たろうさんは,そぼの 子に きいてみました。

「としちゃんの うちの おぜんの 上から さかなを とって いったんだって。

わるい のらねこなんだよQ」

 そうか,と,たろうさんは おもいました。でも かわいそうで しかたが あり ませんでした。

 ちょうど そこへ こうちょうせんせいが とおりかかりました。

       47

 結果の概観

 すらすら読めない者が男子に4名,女子に3名,計7名いた。それに,読み

ちがい,内容理解,それから会話の読みを加えて音読点数をとったところ,

       男21名 女28名  計

      優     10名     10名     20名

ドキュメント内 中学年の読み書き能力 (ページ 53-56)