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自動車組立・T→     「工場    lB↓

∵場の遠景(v}

2 工場におけ 髦J働条件

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ゥ動車工場iB↓

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←T:自動車生産(V):

@ 樋休2日(文)レ  12直交代制(文)1←T・工場の広さ(V渥

3 oブレス

lH→ F ←B:プレス機(写)lT→

ォTl        l

4

溶接

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ゥ動車工場1

↑Tl溶接(写)  1←B:ロボット使用(文) lT→

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平面図(図)l

@    iH一

↑Tl        l

ゥBi錆止め塗装(V)i↓Tl        :

       i       lH→       10内は活用メディアの種類。Tはテキストによるリンク,

↑Tiポデ仁塗装(写)1

囁#Qツト塑搬⊥㌃達       Bはボ

タンによるリンク,Hは隠しボタンによるリンク,→はリンクの方 向を表す。

 センターノードとは知識モジュールから導き出される教材を構成する 中心資料を意味する。ノードはセンターノードと関連する知識を含むフ

レームを意味するので,センターノードに比べより具体的になる。

 横軸には知識モジュールから分割するノードを位置づけ,縦軸には知 識モジュールとセンターノードを位置づけた。そして,ノードとノード をリンクする技法をB(ボタン),T(テキスト),H(隠しボタン)

で表し,リンクする方向を←で示した。知識モジュールを分割し,ノー ドとリンクの技法をシートにプロットしていくことで,教材に位置づけ

一 34 一一

る知識内容と活用メディアが明確になり,かっ,開発する教材の設計が 容易になる。

(8)教材の設計図の作成・教材開発

 知識モジュールに基づきノードとリンクが決定されれば,具体的な設 計図を作成する。詳細は第m章第3節〜5節における教材の構造図を参 照されたい。なお,ハイパーメディアの設計にはフローチャートのよう な統一した表記方法がないため,全体の構造,活用するメディア,リン

クの方法が分かりやすくなるように表記している。

 以上のように,社会科ハイパーメディア教材の設計は,教材研究から 知識ベースの作成へ,知識ベースから全体構造図の作成と知識モジュー ルの作成,そしてノードとリンクの決定というプロセスを経て行う。こ のプロセスは,教材における知識内容と活用メディアを,混沌とした状 態から段階を追って次第に明確化していく過程である。よって,この方 法にしたがって社会科ハイパーメディア教材の設計を行うことで,教材 の知識内容が広範囲に位置づき,質の高い教材の設計と開発が容易にな ってくるのである。

第2節 社会科ハイパーメディア教材の設計理論

 社会科ハイパーメディア教材の設計は,端的に言えば「どのような知 識を,どのようなメディアで,どのように構成するか。」ということに つきる。教材に位置づける知識を偏らないものにし,知識内容と知識の 媒体となるメディアの関係をより明確にしておくために,第1節では社

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会科ハイパーメディア教材の設計の方法について述べた。本節では,学 習者が自由に課題を設定し,主体的に学習を展開できる多様なリンクの 方法,すなわち教材の設計理論について述べる。

1.社会科ハイパーメディア教材の設計の視点

 社会科では,ビデオ,写真,グラフ,地図,図表,文字等の実に多様 なメディアを活用する教科である。よって,社会科ハイパーメディア教 材の設計理論について述べる前に,社会科の授業においてどのようなメ ディアの活用の傾向があるのか考察しておく必要がある。

 社会科における学習形態は一斉学習による教師主導型と個別学習・グ ループ学習による子ども主体型に大別できよう。実際の授業において,

教師は単元や1単位時間の指導でこれらの学習形態を,様々に組み合わ せて授業を構成していくのである。この2つのタイプの学習形態におけ るメディアの活用について考察してみる。

 教師主導型の授業において活用されるメディアは,その提示方法や構 成方法に,強い順序性が見られる。つまり,教師はより質の高い知識の 獲得をねらい,学習内容に沿って教師自身がメディアを選択し,提示順 序に意味を持たせた単線的・系統的な活用を行う。しかし同時に,子ど もの興味関心に応じた学習形態はとりづらくなるという問題点が生じる。

特に,時間軸のあるビデオなどの映像資料は,教授側から学習者側へと 常に一方向の活用に終始していた。

 子ども主体型の授業において活用されるメディアでは,その活用方法 に順序性がみられなくなってくる。つまり,学習課題に沿って子ども自 身がメディアを選択するが,各メディアを関連づけて思考することが少 ない並列的・独立的な活用に終始する。しかし同時に,子どもの興味関

      一36一

心に応じた学習形態はとれるが,種々の資料を関連づけて思考すること が困難になってくるという問題点が生じる。以上のように,教師主導型 の授業と子ども主体型の授業では,メディア活用の傾向には相反した要 素が存在する(図3)。

教師主導型

子ども主体型

単線的 系統的

並列的 独立的

         低       高