「自動車のまち 豊田市」の構造
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産業別労働
者数（グ）rt．
市のにぎわ
い（V）
30年前の
中心部（写）〈｛ ．．市の中心部
（写）
豊田市航空 写真（写）
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市の人口増 加（ク）
70年前の
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繭問屋（写）
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シートカバ，．
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トヨタ記念 病院（写）
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工場〈写〉
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愛知県航空
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第2次関連
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豊田市地図（地）
明知工場 （写）
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貞門工場 〈写〉
三好工場
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関連工場の．．
分布（地〉
（写）
エンジン部品
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（写）
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第1次関連
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東名高速道
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高岡工場 （写）
堤工場 （写）
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元町工場 （写） 〈 一一
自動車積載 港（写）
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や、． 市近郊の工 場（地）
現在の工場 前（写）
実際に開発した「自動車産業のまち 2）o
豊田市」の画面例を示す（図1
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魍の中の文 字をクリノク して！ださい
この地図をセンタ ーノードとして，
豊田市を探索して
いく。
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ここは、自動車のシートを作っ
ている工場てす。700人の人
が朝8時から夕方5時まてのあいだに、1日およそ2200台
のノートを作フています。
作ったノートは1日2回にわけ
て、自動璽組み立て工場へ送ら れます。このように、自動車の部品を作 り、自動革会社におさめている
．，、 、朧朧． 工場を関連工場といいます。豊
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地図の第1次関連 工場をクリックす ると，この画面が
表れる。
図12：教材「自動車のまち 豊田市」の画面例
一 91 一一
以上のように，本教材はハイパーテキスト構造の基本型3に基づき，
地図から豊田市を仮想的に見学する構成にした。つまり，豊田市の地図 をセンターノードとして，市の各自動車工場，中心部，市役所，病院，
高速道路などの1次ノードとリンクしている。そして，関連工場や部品 工場から自動車組み立て工場，輸送路である高速道路など相互に関連の ある1次ノードについては，テキストによってリンクしている。さらに
1次ノードは，市の発展の歴史的背景，人口，工場の規模や数などの2 次ノードとリンクしている。よって学習者は自らの興味・関心に従って，
様々に配置された地図上のボタンをクリックしていくことで，豊田市に 関する知識を獲得していけるようになっている。
4．「自動車工場をたずねて」の開発
自動車組み立て工場は，トヨタ自動車の堤工場を例にとっても，面積
100ha，約6000人の人間が昼夜2交代制で働く巨大な工場である。
総延長10kmにも及ぶ生産ラインが効率よく配置され，すべての部品 が組み立ての現場に集中していく。その生産性は，ロボットの導入やジ ャストインタイムといわれる生産管理方法で極限まで高められている。
ひとつの組み立てラインに車種，色，内装の異なる自動車が並び，それ ぞれに違った部品が次々と取り付けられていく。その取り付けられる部 品の70％は関連工場が生産しているものである。例えばシートを生産 する第1次関連工場では，ボディーの色が決まる塗装の段階でシートの 注文を受ける。組み立て工場と関連工場はコンピュータで結ばれており，
関連工場にはリアルタイムで生産すべきシートの情報（種類や色など）
が連絡される。シート工場ではその情報にしたがい，組み立て工場の生 産ラインに乗っている車種の順番通りにシートを生産し，少なくとも注
一92一
文の8時問後には納入する。そのため，組み立て工場には余分な部品の 在庫は一切ない。シートに限らず他の部品も同様で，すべてが自動車の 組み立てラインに合わせて生産されているのである。自動車には3万点 の部品が使われているが，組み立て工場は自動車の生産という巨大な歯 車のまさに中心部なのである。よって，そこで働く人々の労働環境には，
生産性と人間性という相反した要素による問踵も内在する。工場で働く 人々は，ロボットと共存しながら，アイデアを出し合い労働環境を改善
し，生産効率を高めていったのである。
以上のように自動車工場については，広い範囲の知識を位置づける必 要がある。本教材では豊田市にある堤工場を題材にし，教材の開発を行
った。
4−1 「自動車工場をたずねて」の知識モジュール
「自動車工場をたずねて」の知識ベースは，工場の特色，組み立て，
生産技術，労働環境の4つの要素で構成されている。この知識ベースか ら，知識モジュールを「工場の労働条件」「工場立地の特色」 「プレス」
「溶接」 「塗装！ 「自動車部品生産」 「部品搬入」 「組み立て」 「製晶 ／
検査・完成・出荷」 「排水処理」の10に分割した。そして，この10 の知識モジュールに位置づける知識は，自動車生産，生産の努力や工夫，
工場，関連工場の4つの項目とした。これに取材した資料をメディアの 種別を明らかにして位置づけると「自動車工場をたずねて」の知識モジ ュールが完成する（表13）。
93
表13：教材「自動車工場をたずねて」の知識モジュール
教材「自動箪工場をたずねて」の知識モジー＝L一一一ル
＼
「 知識内容と活用メディ フノ知識モジュール 自 動 車 生 産 生産の努力や工夫 工 場
工場の遠景（V）
且 工場と立地の特色 工場内部（V）
工場正門（写）
工場の立地の特色（文｝
2 工場における 工場での自動車生産〔V） 週休2日（文｝
労働条件 2直交代制の生産（文｝
董日の生産台数（文）
冒
3 ブレス ブレス機（写） 製鉄所（写）
ブ．レスの様子（V｝ 材料を送る（文｝
4 澱 ボディー溶接（写） ロボット使用の利点（文）
ロボット溶接（Vl 手作業による溶接（写）
錆止め塗装（V） ロボット使用の利点（文） シート工場（写｝
5 塗装 ボディー塗装（V） 部品メーカーへ作るシート
ボディー塗装（写） の種類と色を連絡（文）
樹脂成形（写） 冷たい空気による労働条件の
6 自動重部品生産 アクスル部品〔写） 改善（文）
話し合いの様子〔写）
7 関連工場からの 工場への部品搬入（V） ジャストインタイムで工場に シートの組み立て（V）
部品搬入 部品倉庫がなくなる。（文） ジャストインタイムの苦労
組み立て（V）（写1 菅の工場での手作りの様子 エンジン組み立て工場（写）
エンジン組み付け（V｝ 組付けの方法の工夫（文） 〔V｝ メーター生産の様子（V｝
ダイヤガラス取り付け（V） 話し合いの様子（写） ジャストインタイム〔文｝
8 組み立て 内装取り付け（V）（写｝ 部品を取り付ける苦労（文） シートの納入〔V）
コンピュータの指示（V〕 部品取付の指示（文｝
シート取り付け（V）（写） ロボットの便利さ〔文）
流れ作業の順序（文｝
製品検査（写）（V） 最終的に入の目で確認（文｝
9 製品検査・完成 ラインオフ（写） 工場のラインの長さと生産の
出荷 自動車出荷場（写） 時間〔文）
自動車出荷（V）
排水処理場〔写）
10 排水処理 排水処理（V）
粉塵処理装置（写）
※（｝内は活用メディアを表す。（写）は写真、（V）はビデオ．（文〕は文字資料。
4−2 「自動車工．場をたずねて」のノードとリンク
「自動車工場をたずねて」では非常に広範囲に資料を位置づけなくて はならない。そして知識モジュールに含まれる資料，例えば自動車の生
1．
産に関する知識は組み立ての順序という観点で強い関連性があるものが 多い。よって，本教材は「自動車のまち 豊田市」と同様にハイパーテ キスト構造の基本型3の理論で構成する。具体的には，自動車工場の概 要について紹介した後，自動車工場の平面図をセンターノードとし，平 面図上に配置したボタンから各知識モジュールに位置つく資料ヘリンク する（表14）。
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表14：教材「自動車工場をたずねて」のノードとリンク
教材「臼動．ti．」．二場ttたずねて」のノードとリンク
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