・r 居眠り防止
装置(文)
一→ボタンによるリンク・…・G〉テキストによるリンク
・一一…G〉隠しボタンによるリンク
図5:「自動車の開発」の構造
72 一
実際に開発した「自動車の開発」の画面の一部である(図6)。
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t=選璽
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「自動車の開発」
のサブメニュー
墨、ttti
「自動車の開発」
のデザイン会議
図6:教材「自動車の開発」の画面例 一73一
以上のように,「自動車の開発」の教材はチュートリアル構造によっ て,多様なメディアを線形的に構成した。具体的には,自動車のデザイ ンに始まり,クレイモデルの製作,設計,試作車のテスト,研究開発と いった知識内容を含む資料を順をおって提示する。さらに,試作車のテ ストや研究開発,設計の段階では,種々のテストの様子や昔の設計など 関連する資料をボタンやテキストでリンクさせている。そのことで,学 習者は順次提示される資料に沿って学習を展開しながらも,自らの興味
・関心に応じた資料を探索することが可能になっている。
第4節 ハイパーテキスト構造にi基づく
ハイパーメディア教材の開発事例
ハイパーテキスト構造は,データベース構造とチューートリアル構造の それぞれの特長を有する教材の設計理論である。その特長は,知識モジ ュールに基づいた資料を多様なメディアで,非線形的・非階層的に緩や かに構成している点にある。そのことで,学習者は自由に課題を設定し 探究を進めることが可能になり,しかも,複数の資料を比較・検討し思 考できるのである。本節では,そのハイパーテキスト構造による教材の 開発事例を示す。
1. 「自動車と私たちの生活」の開発
自動車産業はすそ野の広い産業であり,関連産業に従事する労働者数 は日本の就業人口の約10%にもなる。自動車は私たちの生活になくて はならないものであるが,それ以上に深く関わっているのである。これ
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は単に「自動車がないと不便だ。」というだけではない。就業者の10 入に1人は何らかの形で自動車に関係している事実は,自動車産業が私 たちの生活を支える重要な側面を持つ産業だということを示している。
よって「自動車と私たちの生活」においては,このことをふまえて教材 を設計していくことが重要である。
1−1 「自動車と私たちの生活」の知識モジュール
「自動車と私たちの生活」では,「自動車を私たちの生活はどのよう に関わっているのか。」を知識ベースとした。この知識ベースに関連す る知識モジュールを, 「すそ野の広い自動車関連産業」「自動車を利用
した産業」 「自動車の販売・整備」 「材料の生産」 「自動車に関係する 産業」「自動車製造」の6つに分割した。そして,この6つの知識モジ
ュールに位置づける知識は,それぞれの職業と従事者数とした。よって この6つの知識モジュールと知識内容に,取材した資料をメディアの種 類を明らかにして位置づけると,「自動車と私たちの生活」の知識モジ
ュールが完成する(表7)。
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表7:教材「自動車と私たちの生活」の知識モジュール
知識内容と活用メディア
一 モジュール と ∠
1
すそ野のムいヨ連産業
口における@ 自動車関連就業人口の割合(グ)ゥ動車関連産業の種類と割合(グ)
2 自動車を利用した