表1 開口障害の原因 1.関節性 2.炎症性 3.外傷性 4.腫瘍性 5.筋 性 6.神経性 7.瘢痕性
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② 炎症性開口障害:
う歯や歯周病、智歯周囲炎に継発して起こる顎炎や蜂窩織炎に起因する開口障害
③ 外傷性開口障害:
下顎骨骨折や頬骨弓の陥没骨折による開口障害
④ 腫瘍性開口障害:
顎関節およびその周辺に発生した腫瘍による開口障害
⑤ 筋性開口障害:
筋肉の疼痛による開口障害
⑥ 神経性開口障害(けいれん性):
脳血管障害、破傷風、脳性麻痺、ヒステリー、てんかんなどによる開口障害
⑦ 瘢痕性開口障害:
外傷や術後の瘢痕治療後に生じる開口障害
対 応
できるだけ原因を究明し、それぞれの原因にし たがって治療を行うが、対症療法としては開口器 やバイトブロックなどを用いて開口訓練を行う。
2)口をあけない(開口に応じない)原因
① コミュニケーションが取れない場合 意識障害などで意思の疎通が困難な場合に は、開口指示に対して従命不可能または不十
分であることが多い。また、脳卒中後遺症や脳性麻痺患者などでは口腔内に歯ブラシ や開口器を入れると反射的に食いしばりや咬みこんでしまうことがある。
② 意識的な開口拒否
認知症患者や知的障害患者では、痰の吸引や口腔清拭などの日常の処置に対して苦 痛や違和感を持っていると、嫌悪感をあらわにする場合がある。口腔内への手指や器 具の挿入をきらい、結果的に開口拒否としてあらわれることがある。口腔ケアだけで なく他のケアでも苦痛を与えない工夫が必要である。
対 応
ケア前の口唇周囲のストレッチ、愛護的なケア、Kポイント刺激法、催眠導入剤などに よる鎮静、開口器具の使用(図1、図2、図3)。
3章−2◆開口に応じない
口腔の廃用症候群
長期臥床患者や長期にわたって経口 摂取されていない患者では、口腔機能 が使われないため咀嚼筋や顎関節など の器官が萎縮や機能低下(廃用性変 化)をきたしていることがあり、十分 な開口が得られない場合がある。
ワンポイント
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図1 ゴム製バイトブロックによる開口(先の尖った方を上下の歯の隙間に差し込ん で回す)
図2 開口器(デンハルト開口器)で開口させ、ゴム製バイトブロック(左写真)、
歯科用バイトブロック(右写真)で開口状態を保持する
図3 開口保持器(自作:アクリリックレジン製)
上下歯列の間隙に保持器の先端を挿入し、ハンドル部分を後方に回転させると 保持器の幅の分だけ開口する。この状態を保持しながらケアを行う
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