II. 夏期行動
Ⅲ. 昭和基地越冬経過
2.1 越冬隊の運営体制
2.1.1 越冬内規
2.運営
(1) 各部門責任者:各観測・設営部門を統括し、部門の代表としての責任を担う。
<観測系>
・気象部門:押木
・宙空圏部門:三津山
・気水圏部門:松下
・地圏部門:早河
・重点研究部門:濱野
<設営系>
・機械部門:加藤
・通信部門:戸田
・調理部門:後藤
・医療部門:及川
・環境保全部門:重松
・多目的アンテナ部門:藤澤
・LAN・インテルサット部門:田村
・建築・土木部門:浅野(智)
・野外観測支援部門:高橋
・庶務・情報発信部門:浅野(良)
(2) 各種運営組織
・全体会議(議長:押木総務、議事録:浅野(良)越冬庶務):越冬隊隊員の最高の意思表示機関であり、
観測部会、設営部会、生活部会の各報告、各種委員会、観測隊の運営や生活、行動方針全般にわたる必要 な議事を審議し、越冬隊長に諮問する。
・オペレーション会議(議長:三浦越冬隊長、議事録:浅野(良)越冬庶務):越冬隊長の要請によって観 測隊の運営や行動方針全般、基地の生活ルールに関する各種指針の策定・改定、施設・設備の維持管理対 策について審議し、越冬隊長に諮問する。また、全体会議のための議事を事前に取りまとめて整理し、そ の準備を行う。
・観測部会(議長・議事録:早河観測主任):観測系の観測設営調書に基づいた年間計画、月間計画をとり まとめるとともに、観測上、必要な設営系部門との調整を行う。また、終了した観測計画について報告を 取りまとめる。
・設営部会(議長・議事録:加藤設営主任):設営系の観測設営調書に基づいた年間計画、月間計画をとり まとめるとともに、設営上、必要な観測系部門との調整を行う。また、終了した設営計画について報告を 取りまとめる。
・生活部会(議長・議事録:大平生活主任):生活係の年間計画、月間計画をとりまとめるとともに、必要 な観測系・設営系部門との調整を行う。終了した計画についての報告を取りまとめる。
(3) 各種委員会
・安全対策・危機管理委員会(三浦委員長、加藤副委員長、浅野(智)副委員長補佐、議事録:浅野(良)越 冬庶務):昭和基地及び周辺における活動全般にわたる安全対策と危機管理、非常時の体制について専門 的に検討する。また、基地の安全管理に関する各種指針の策定・改定、施設・設備の安全管理点検、安全 に関する各種訓練・講習会等の安全対策について実施する。
・除雪対策委員会(三浦委員長、加藤副委員長、浅野(智)副委員長補佐、議事録:浅野(良)越冬庶務):
昭和基地周辺の除雪作業を効率的かつ安全に実施するための方策を専門的に検討する。
・南極教室・テレビ中継委員会(三浦委員長、浅野(良)副委員長、議事録:田村副委員長補佐):インテ ルサット衛星を利用した国内とのテレビ中継・南極教室等の実施にあたり、その運営方法や人員配置につ いて専門的に検討する。
・ハラスメント対策委員会(三浦委員長、大平副委員長、議事録:浅野(良)越冬庶務):ハラスメントの 防止等に関する企画を行うとともに、ハラスメントの苦情の申し出・相談への対応、事実関係の調査、改 善措置、被害者の救済、国内への連絡を行う。
・沿岸旅行準備委員会(三浦委員長、高橋副委員長、議事録:浅野(良)越冬庶務):沿岸旅行を効率的か つ安全に実施するための準備と方策を専門的に検討する。
・S16・内陸旅行準備委員会(三浦委員長、高橋副委員長、議事録:浅野(良)越冬庶務):S16 周辺の活動 および内陸旅行を効率的かつ安全に実施するための準備と方策を専門的に検討する。
・ミッドウインター祭実行委員会(後藤委員長、藤澤副委員長、議事録:浅野(良)越冬庶務):ミッドウ インター祭の行事の企画、運営、人員配置について検討して、ミッドウインター祭を推進・実行する。
・第 57 次夏期輸送・受け入れ準備委員会(三浦委員長、加藤副委員長、浅野(智)副委員長補佐、浅野(良) 副委員長補佐、高橋副委員長補佐、議事録:浅野(良)越冬庶務):第 57 次隊の夏期輸送期間における人 員や宿舎の整備、氷上輸送ルートの検討、荷受け・持ち帰り物資の準備や人員配置について専門的に検討 する。
(4) 生活係:越冬隊の生活に必要な生活係として、新聞係、イベント係、バー係、オングルシアター係、理髪係、
アルバム係、図書・教養係、ミシン係、農協係を置き、越冬生活が潤うための活動を行う。各係生活は係 長と補佐を置き、生活部会の構成メンバーとして活動する。
(5) 自主同好会:越冬隊に、隊員の趣味や娯楽を中心とした自主同好会の活動を認める。自主同好会は、越冬隊 内規・指針等に従い、他人に迷惑をかけず、怪我や事故、病気の防止に努めたうえで、自由に積極的に活 動することを奨励し、その活動の内容や予告を適当な方法で隊内に報告することが望まれる。
3 諸報告、記録等の手続き
越冬期間中の諸報告と記録等は、以下の責任者が、対応することとする。
(1) 公式記録(三浦越冬隊長)
(2) 記録・日誌(浅野(良)越冬庶務・当直者)
(3) 公用電報・FAX(浅野(良)越冬庶務)
(4) 公式写真(浅野(良)越冬庶務)
(5) 観測部会・設営部会・生活部会報告(早河観測主任・加藤設営主任・大平生活主任):観測・設営・生活部 会報告および議事録については、各主任が部会開催後に庶務に提出し、取りまとめたものを隊長がチェック し、全体会議の審議結果も踏まえ、野外活動報告・計画と共に翌月 10 日までに極地研に送付する。送付資 料は極地研の南極観測隊支援連絡会の資料となる。
(6) 月例報告(浅野(良)越冬庶務):各部門責任者が観測・設営計画の実施状況を取りまとめて、庶務に提出 する。隊長がチェックした上で、同 10 日までに極地研に送付する。
(7) 報道(三浦越冬隊長)
(8) 旅行記録(各旅行隊リーダー)
(9) 観測隊報告(三浦越冬隊長・浅野(良)越冬庶務):観測隊報告は、帰路船上で原稿を取りまとめる。
4 安全対策および各種指針・規則等の策定
オペレーション会議および安全対策・危機管理委員会は、生活ルールや安全対策の細目事項を定めるために、
以下の指針・規則等を別途、策定することとする。
(1) 東オングル島での行動範囲 (2) 野外行動における届け出 (3) 越冬期オペレーション通信要領 (4) トラック・重機の運用指針 (5) 雪上車の運用指針
(6) 昭和基地における安全指針と非常時対応(非常用物品の配置)
(7) ブリザード対策指針
(8) 外出制限発令中の高層気象観測
(9) 防火指針・消火指針(消火活動の行動手順書と消火体制)
(10) 停電時対応指針
(11) 昭和基地油流出防災指針
(12) 昭和基地の医療指針(救急物品の配備)
(13) 基地周辺のボート等の管理・運用指針
(14) 基地周辺および沿岸域における野外安全行動指針 (15) 内陸域における野外安全行動指針
(16) レスキュー指針 (17) 廃棄物処理規則 (18) 当直業務細則
(19) 環境保全当番業務細則 (20) 居住棟当番業務細則
(21) 生活係・自主同好会活動細則 5 施設管理責任者
基地内の建物及び各施設に以下の管理責任者(廃棄物処理責任者を兼ねる)を置く。管理責任者は、火元責任 者として、担当する建物、施設または区画における防火・防災や物資の整理・整頓にも努める。また、非常食 を常備することが定められている建物にあっては、非常食の管理も行う。なお、普段無人の建物への立ち入り については、管理責任者の許可を得ることとする。
施設管理責任者(【数字】は計画停電棟番号)
● 管理棟【1】 ● 非常用物品庫【40】 高橋
管理棟全般 加藤 ● 東部地区分電盤小屋【25】 加藤 1階空調機械室・受水槽室 佐藤 ● 第1HFレーダー小屋【33】 仰木 1階エントランス・倉庫・
食糧倉庫
後藤 ● 新第1HFレーダー小屋【33】 仰木 2階医務室・医療施設 及川 ● 第2HFレーダー小屋【34】 仰木 2階娯楽室・バー 及川 ● MFレーダー小屋【35】 三津山 3階通信室・電話室・通信施設 戸田 ● RT棟【22】 浅野智
3階印刷室 浅野良 ● 非常発電棟【15】 高木
3階書庫・庶務室 浅野良 ● 第1夏期隊員宿舎【13】 加藤 3階サロン 後藤 ● Aヘリポート待機小屋【17】 森脇
3階厨房・食堂 後藤 ● 焼却炉 重松
3階隊長室 三浦 ● 焼却炉棟【19】 重松
プロパンボンベ庫 佐藤 ● 第2廃棄物保管庫 重松
● 居住棟 ● 廃棄物集積所 重松
第1居住棟【4】 浅野智 ● 旧予備食冷凍庫(機械部品庫) 森脇
第2居住棟【5】 加藤 ● 貯水槽 佐藤
● 倉庫棟【3】 ● 焼却炉棟北赤居カブ
(野外行動危険品保管) 高橋
1階倉庫 高橋 ● 10kw風力発電小屋 加藤
2階冷蔵庫・冷凍庫 後藤 ● 20kw風力発電装置【39】 加藤
設営事務室 加藤 ● 環境科学棟【26】 重松
● 通路棟 加藤 ● 観測棟【27】(含ボンベ庫) 松下
● 発電棟【38】 ● 情報処理棟【28】 三津山
発電棟全般 高木 ● 衛星受信棟【29】 藤澤
1階機械室 高木 ● インテルサット制御室【31】・レドーム 田村 第1冷凍庫・第2冷凍庫 濵谷内 ● 小型発電機小屋【37】 高木
2階理髪室 萩谷 ● 地震計室【30】 早河
2階風呂・洗面所・脱衣所・
便所・洗濯場・廊下
佐藤 ● 重力計室【30】 早河
1階発電機設備 高木 ● 地磁気変化計室 仰木
2階制御室 加藤 ● 検潮儀室 早河
2階グリーンルーム 高木 ● 自然エネルギー棟【24】 佐藤 2階女子便所・風呂・前室 浅野良 ● 旧水素ガス発生器室 押木
● 旧娯楽棟 高橋 ● 推薬庫 重松
● 汚水処理棟【2】 重松 ● 風力発電制御盤小屋 加藤
● 汚水処理中継槽小屋 重松 ● 第2夏期隊員宿舎【14】 森脇
● 作業工作棟【20】 重松 ● Cヘリポート管制待機小屋 大平
● 送信棟【12】 戸田 ● 大型大気レーダー・観測制御小屋【36】 濱野
● 西部地区分電盤小屋【6】 加藤 ● 燃料タンク 大平
● 機械建築倉庫【23】 浅野智 ● 基地ポンプ小屋 大平
● 電離層棟【9】 早河 ● 見晴らし岩ポンプ小屋 大平
● 電離層観測小屋【10】 早河 ● 車庫【18】 森脇
● 地学棟【11】 早河 ● 第2車庫兼ヘリ格納庫【16】
(予備食12ft冷凍コンテナ)
森脇
● 気象棟【7】および関連施設 (含放球棟【8】)
押木 ● 大型アンテナレドーム 藤澤
● 観測倉庫 早河 ● 光学観測棟 三津山
● 清浄大気観測室【32】 松下 6 ライフロープの設置
基地内の主要建物間にライフロープを設置するとともに、管理責任者及び維持担当者を選任する。管理責任者 及び維持担当者は、受け持ち区間のライフロープの維持管理に当たる。
なお、「基地主要部の建物」とは、居住区(管理棟、第1居住棟、第2居住棟、倉庫棟、汚水処理棟、発電棟 を含む通路棟でつながった一帯)、電離層棟、自然エネルギー棟、地学棟、気象棟、作業工作棟、環境科学棟、
観測棟、情報処理棟、衛星受信棟を指すものとし、別途ブリザード対策指針等で示す基地主要部の建物はこの 定めとする。
ライフロープ管理責任者
○ライフロープ管理責任者
○ライフロープ維持担当者
・第1居住棟~気象棟~放球棟(カードル含)
・第1居住棟(手前分岐)~作業工作棟
・気象棟〜西部配電盤小屋
・西部配電盤小屋~地学棟~電離層棟
・地学棟~自然エネルギー棟
・電離層棟~焼却炉棟
・発電棟~小型発電機小屋~環境科学棟
・環境科学棟~観測棟
・観測棟~情報処理棟〜東部配電盤小屋
・情報処理棟~衛星受信棟~大型アンテナ
・大型アンテナ~地震計室~重力計室
・情報処理棟~インテルサット制御室
・インテルサット制御室~清浄大気観測室
高橋
押木 重松 加藤 早河 大平 重松 高木 松下 三津山 藤澤 早河 田村 松下