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II. 夏期行動

Ⅲ. 昭和基地越冬経過

2.1 越冬隊の運営体制

2.1.3 各種委員会規定

2.1.3.4 ハラスメント対策委員会規程

(趣旨)

第1条 この規程は、第 56 次日本南極地域観測隊本隊の越冬期間におけるハラスメント(人格と尊厳を侵害す る言動)の防止及び排除のための措置並びにハラスメントに起因する問題が生じた場合に適切に対応するた めの措置に関し、必要な事項を定めるものである。

(定義)

第2条 この規程においてハラスメントとは、次に掲げるものとする。

一 セクシュアル・ハラスメント 越冬隊員が相手の意に反して、性的な性質の言動を繰り返し行い、それに 対する反応によって、観測隊の仕事を続ける上で一定の不利益を与えたり、観測隊の活動環境を著しく悪 化させるような行為

二 パワー・ハラスメント 越冬隊員がその職務上の地位や人間関係などの観測隊内の優位性を背景に、業務 の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は観測隊の活動環境を悪化させるような行為 三 モラル・ハラスメント 越冬隊員が言葉や態度、身振りや文書などによって、他の越冬隊員の人格や尊厳

を傷つけたり、肉体的、精神的に傷を負わせて、観測隊活動の雰囲気を悪くさせるような行為

四 アルコール・ハラスメント 越冬隊員による飲酒の強要、一気飲ませ、意図的な酔いつぶし、飲めない人 への配慮を欠く行為、および酔ったうえでの迷惑行為

五 前4号のほか、越冬隊員が、他の越冬隊員に不快感や脅威を感じさせる不適切な行為

(ハラスメント対策委員会)

第3条 観測隊内にハラスメント対策委員会(以下「委員会」という。)を置く。

2 委員会の任務は、次に掲げる事項とする。

一 ハラスメントの防止等に関する研修・啓発活動の企画及び実施に関すること

二 ハラスメントに関する苦情の申し出および相談(以下「苦情相談」という。)が、越冬隊員からなされた 場合に対応すること

三 委員長の指示で、ハラスメントに係る事実関係の調査を行うこと

四 委員長の指示で、事実確認がされた場合の改善の措置並びに被害者等の救済に関する内容を検討すること 五 悪質なハラスメント行為の事実確認がされた場合に、その内容を委員長から国立極地研究所・南極観測セ

ンター長へ報告すること

六 その他ハラスメントの防止及び対策等に関すること

(組織)

第4条 委員会は、次に掲げる委員をもって組織する。

一 越冬隊長

二 越冬隊員のうちから、越冬隊長が指名する者 2 委員会委員長は、越冬隊長とする。

3 委員長は、委員会の会務を総理する。

4 委員長に事故等があるときまたはオペレーションの状況で対応できない場合には、あらかじめ越冬隊長が指 名した副委員長が、委員長の職務を代理する。

5 委員長または委員が当該事案に関係する場合は、委員会から外れるものとする。

6 会議の議事録は、越冬庶務が担当する。

7 委員の任期は、当該事案に関する委員会の任務が終了するまでとする。

(委員長、委員および委員会の責務)

第5条 委員は、ハラスメントによる被害者等からの苦情・相談に応じ、苦情・相談の程度にかかわらず、相談 内容を速やかに委員長に報告しなければならない。

2 委員長は、被害者等からの直接の苦情・相談の申し出や委員からの報告があった場合には、事実関係の調査 を行わなければならない。ただし、調査の際は、相談者および行為に関係したとされる者の双方の立場と心 情に細心の注意を払い、相談者の意向を十分に考慮したうえで、事実関係の調査にあたる者を必要最小限に とどめる必要がある。

4 委員長は、調査の結果、双方が納得する事実関係が認められた場合には、当事者間の話し合いでの解決を試 みる。当事者間の話し合いでの解決が困難な場合や、双方が納得できない場合、および悪質なハラスメント 行為(明らかな違法行為あるいはそれに近い行為と委員長が判断したもの)が認められた場合には、委員長 の判断で、委員会で事実認定と対処方法に関する審議を行うことがある。

5 委員長は、調査や委員会審議・議事の結果を受けて、悪質なハラスメントの事実関係を確認した場合は、ハ

ラスメント行為者に対して、指導・改善命令を行わなければならない。また、そのような事実を確認した場 合は、国立極地研究所・南極観測センター長に事実を報告するとともに、南極観測センター長を通じて行為 者の国内所属機関の長と南極地域観測統合推進本部に報告することを要請しなければならない。

6 委員会は、悪質なハラスメントの事実関係が認められた場合、国内での対処方針の報告を、相談者およびハ ラスメント行為者に説明・報告しなければならない。

(議事)

第6条 委員会は、委員の過半数が出席しなければ、議事を開くことができない。

2 委員会の議事は、出席した委員の過半数をもって決し、可否同数のときは、委員長の決するところによる。

委員長はこの議事の結果を尊重して、当該事案の解決や処理を行う。

3 委員会は、審議に当たって、「ハラスメント対策委員会規定 別表」の国立極地研究所のハラスメント相談員 に助言を求めることができる。

(プライバシー等の保護)

第7条 委員は、当事者のプライバシーや名誉その他人権を尊重し、知り得た秘密を他に漏らしてはならない。

委員会委員の任期満了後も同様とする。

(不利益取扱の禁止)

第8条 越冬隊長及び越冬隊員は、ハラスメントに対する苦情の申し出、当該苦情に係る調査への協力その他ハ ラスメントに関して正当な対応をした隊員に対し、そのことをもって不利益な取扱をしてはならない。

(書類作成及び保管)

第9条 委員長が作成する相談受付記録及び調査報告書等は、相談者・加害者の実名を記録するものとする。た だし、プライバシーの保護並びに処分決定時の恣意性を排除するため、原則として、委員会で審査・審議す るために提出する書類は、相談者・加害者の実名は記載せず匿名で作成するものとする。

ハラスメント対策委員会規程 別表

国立極地研究所ハラスメント相談員名簿(平成 26 年 10 月 1 日〜28 年 9 月 30 日)

相談員 宮岡 宏(宙空圏グループ准教授)[email protected] 相談員 東 久美子(気水圏グループ准教授)[email protected] 相談員 土井 浩一郎(地圏グループ准教授)[email protected] 相談員 高橋 晃周(生物圏グループ准教授)[email protected] 相談員 本吉 洋一(極地工学グループ教授)[email protected] 相談員 大川由美子(共通事務センター専門職員)[email protected] 相談員 石崎 教夫(南極観測センター専門職員)[email protected] 相談員 中野 道明(企画グループ長)[email protected]

相談員 瀬戸 教仁(企画グループチームリーダー)[email protected] 相談員 米沢 朱美((株)シー・イー・アイ社会保険労務士)[email protected] 相談員 後藤 俊彦((株)シー・イー・アイ社会保険労務士)[email protected]