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II. 夏期行動

3. 夏期設営作業

3.3 建築・土木

3.3.1 新汚水施設仕上げ工事(SCS-56-01) 佐藤 利明・泉 博貴・伊藤 太市

【概要】

作業工作棟からの放流管埋設工事。防火区画Cから中継槽小屋までの温水配管埋設工事。汚水中継槽小屋建設 工事。

【経過】

本工事は計 8 日、作業人員 27.5 人日で施工した。

最初に配管位置を決定するため、汚水中継槽を組立てた。クローラクレーンを使用しデッキを組立て、足場を 使用しパネルを設置した。

その後、機械設備部門担当者と打合せを行い、放流管埋設を行った。掘削溝に融雪水が流れ込むので、水中ポ ンプを使用しながら掘削を行った。温水配管は既存のU字側溝の東側横を掘削し、当日に埋設を完了した。

【問題点・課題】

53 次からのプロジェクトの為、前年同様中継槽小屋の扉鉄骨下時材が見つからず、現地で製作した。持ち込ん だ物資の確実な引継ぎが必要。

3.3.2 風力発電機装置建設工事(SCS-56-02) 佐藤 利明・浅野 智一・泉 博貴 中村 英明・伊藤 太市・阿部 夕香

【概要】

53 次から 55 次までに風力発電物資総てを昭和基地へ輸送することができた。53 次で施工した基礎より上部の 構造体を建設する。今季夏期間の運用までを行う。

2 号機は設置場所が決定していないため、20fFRのまま予定地近くで嵩上げを行った。

【経過】

本工事は、計 29 日、作業人員 124.5 人日で施工した。

16tラフタークレーンを使用し、下記の手順で施工を行った。

12 月 29 日 :下段フレーム建方、制御室設置

12 月 30 日 :建入れ直し、足場組立(梁ボルト締付用)

1 月 2 日 :足場組立、中段フレーム・ブレース取付 1 月 3 日 :中段フレーム・ブレース取付

1 月 4 日 :足場組立(上段フレーム・シャフト・アーム取付用)

1 月 5 日 :足場組立、シャフト取付 1 月 6 日 :上段フレーム建方

1 月 7 日 :歪み直し、本締め、制御室2F パネル建て込み 1 月 8・9 日 :本締め、アーム取付、制御室廻り収め

1 月 11 日 :ブレーキ設置、測風計設置、中央足場解体(制御室上部)

1 月 12 日 :ブレード取付、歪み直し用ワイヤー撤去 1 月 13 日 :内部配線

1 月 14 日 :制御室パネルシーリング 1 月 15 日 :ブリザード対策

1 月 16 日 :測風計調整

1 月 18 日 :制御室パネルシーリング 1 月 19 日 :外周部足場解体

1 月 22~2 月 7 日:内部機器・サーバー設定、調整 2 月 10・11 日:2 号機搬入

【問題点・課題】

2号機設置時は基礎工事から実施するため、今期以上の作業期間を確保する必要あり。

可能であれば前次に建設位置を決定し、レベル測量を行った方が建設時にすぐに取り掛かる事ができる。仮設 計画が重要。不足している仮設材は調達が必要。上段フレームと中段フレームのジョイント施工部の仮設ステー ジは 2 箇所分変更するべき(大きさ・手すり)

3.3.3 第2車庫兼ヘリ格納庫建設工事(SCS-56-03) 佐藤 利明・浅野 智一・泉 博貴 中村 英明・伊藤 太市・阿部 夕香

【概要】

旧第1廃棄物保管庫のコンクリート土間を転用し、新たな車庫を建設する。建物と干渉する夏宿焼却炉は撤去 する。基礎の鉄筋・型枠は 55 次で持込み済み。それ以外は 56 次で持ち込む。

【経過】

本工事は、計 30 日、作業人員 282 人日で施工した。

1 月 8 日 :位置出し、焼却炉廻り片付け

1 月 12~15 日:既存土間一部解体、掘削・床付、焼却炉解体 1 月 16 日 :均しコンクリート枠取付

1 月 18 日 :ボルト段取り

1 月 19 日 :床付、均しコンクリート枠取付

1 月 20~21 日:均しコンクリート打設・一部基礎コンクリート打設

1 月 22 日 :墨出し、基礎鉄筋配筋 1 月 23~24 日:基礎型枠組立

1 月 25・27 日:基礎コンクリート打設、材料段取り 1 月 29・30 日:型枠解体、墨出し、材料段取り

1 月 31 日 :アンカー打設、妻鉄骨建方(X2)、組立架台組立 2 月 2 日 :ベース鉄骨、デッキプレート地組

2 月 3 日 :デッキプレート取付

2 月 4 日 :デッキプレート取付、妻面足場組立(X2)

2 月 5 日 :デッキプレート取付、妻柱・妻パネル取付(X2)

2 月 6 日 :デッキプレート取付、妻パネル取付(X2)

2 月7日 :妻パネル取合いシーリング(X2)、妻面足場解体(X2)、妻面足場組立(X1)

2 月 8 日 :妻鉄骨建方・妻パネル取付(X1)、

2 月 9 日 :妻パネル取付(X1)、上棟式

2 月 11 日 :オーバースライダー・三方枠取付、土間鉄筋配筋

2 月 12 日 :妻パネル取付、足場解体(X1)、オーバースライダー取付 2 月 13 日 :土間鉄筋配筋、土間コンクリート打設

2 月 14 日 :土間コンクリート打設、作業完了

【問題点・課題】

建物の立地条件が、蜂の巣山側からの融雪水の水道となっており、状況によって第2廃棄物保管庫のように内 部土間に水が溜まり凍る可能性がある。車庫の北東側に側溝を掘ったが、冬季に有効かどうか確認が必要。南側 の出入り口は外開きとなっているため、除雪をしなければ通行不可。

3.3.4 自然エネルギー棟オーバースライダー改修工事(SCS-56-04) 佐藤 利明・浅野 智一・泉 博貴 中村 英明・伊藤 太市・阿部 夕香

【概要】

自然エネルギー棟オーバースライダーの破損した最下段のパネルを交換、パネル屋内側凹み部分に断熱材を取 付け、霜落とし用の仕上げ板を取付ける。

【経過】

夏期作業ではボトムパネルの交換のみを行った。

3.3.5 水汲み沢コンクリートプラント運用(SCS-56-05) 佐藤 利明・浅野 智一・泉 博貴 中村 英明・伊藤 太市・阿部 夕香

【概要】

水汲み沢コンクリートミキサー運用

(地業工事:第2車庫均しコン、基本観測棟均しコン) (基礎工事:第2車庫基礎・土間)

既存ミキサー容積 1バッチ=0.25m56次夏期実績 計165.5バッチ 41.375㎥

【経過】

昨年同様、水汲み沢のコンクリートプラントを使用した。

骨材の量を正確にするため、骨材の投入方法としてベルトコンベアを使用せず、バケツ管理とした。

56次隊の夏期運用実績を下記に示す。

1/20 第2車庫均しコン 30 バッチ 7.5m3 1/21 第2車庫均しコン・基礎コン 12 バッチ 3.0m3 1/25 第2車庫基礎コン 36 バッチ 9.0m3 1/27 第2車庫基礎コン 17 バッチ 4.25m3 2/12 基本観測棟均しコン 12 バッチ 3.0m3 2/13 第2車庫土間コン 30 バッチ 7.5m3

2/14 第2車庫土間コン 28.5 バッチ 7.125m3

合 計 165.5 バッチ 41.375m3 (1バッチ=0.25㎤)

上記はホッパーとラフターを使用しての打設結果。

人員配置、配合のバケツ管理は昨年同様とした。

砂バケツ(9分目) セメント 水 レベルコン配合 躯体配合と同じ

躯体配合(骨材 50mm 以下のみ) 27杯 4缶 45~55L 人員配置 プラント側 配合を見る人(生コンかき出し) 1人

水を入れる人 1人

セメント、骨材を入れる人 1~2人 ローテーション セメント缶開ける人 1~2人 ローテーション 骨材をバケツに入れる人 4人以上 ローテーション ダンプ運転手(ホッパー運搬)玉掛 2人 ローテーション ラフター・バックホー 各1人

現場打設側 打設工 2人~4人適宜 ラフターオペレーター 1人

上記が基本的なプラント、現場共ラフター、ホッパーを使用した時の人員配置となる。

練り始めから6分以上はミキサーを回す必要がある。

ミキサー本体の洗いを時間の空く休憩毎、昼休み、終了時のサイクルで行うと効率よくプラントの運用が出来 る。(1日最大30バッチ程度の管理として・・)

配合・水入れ・重機以外の作業についてはローテーションとし、作業種による負担の偏りを軽減することにし た。

ミキサー洗い水の処理は、ドラム缶を沈澱層として使用し、上水の透視度を確認した。

【問題点・課題】

今次はメッシュバケットを持込んだが、もう1台あると砂利取り場・プラントの砂利を運搬するときに効率が 良い。昭和基地にある 0.4m3 バックホー2台のうち1台は修理不能(現在は稼働しているが、エンジン不安定)

のため、エンジンの交換もしくは車両の入替えが必要。近年は見晴らしコンクリートプラントを使用していない ため、水汲み沢コンクリートプラントのミキサーが故障した場合、設営作業全体に影響すると思われる。その場 合の対応を計画しておくことが必要。現状は特に油圧レバー(ミキサーの傾動用)の凍結により作動不良を起こ すことがあるため、早急にオーバーホール等の処置が必要。また投入ホッパーの下に漏れたセメントが固まって いるので、斫り取ることが必要。

3.3.6 建築物の補修工事(SCS-56-06) 佐藤 利明・浅野 智一・中村 英明・阿部 夕香

【概要】

① 光学観測棟・情報処理棟屋根

ウレタン塗膜防水(吹付け工法):屋根平面 57+92=149 ㎡ 立上り 3.3+8=11.3 ㎡

② 観測棟天窓設置 屋根既存開口部 1 箇所

③ 旧水素ガス発生機室扉交換

既存木製扉から新規冷凍庫用扉へ交換する

④ 見晴らしポンプ小屋窓交換

既存サッシのガラスが破損していて、アクリルパネルで仮塞ぎをしてある物を、サッシごと交換する

【経過】

① 本工事は、計 29 日、作業人員 138 人日で施工した。

漏水していた原因として考えられるのは、屋根パネル目地・開口部廻り板金に施工してあるシーリングの劣化 及びブチルテープが屋根パネルの凹凸部分で隙間ができていることが考えられる。

性があるため吹付け直後に硬化をしていたが、1 日間以上の養生期間を置きローラーを使用してトップコート の塗布を行った。歩行用デッキ復旧時は留め付けビス部分にシーリング処理を行った。

12 月 25・26 日 :東部地区道路除雪・砕氷 12 月 27~30 日 :足場検収・組立

12 月 30~1 月 3 日 :光学観測棟歩行デッキ・既存板金撤去、下地処理 1 月 4 日 :プライマー塗布

1 月 5 日 :シーリング 1 月 6~7日 :主材吹付

1 月 8 日 :トップコート塗布

1 月 9 日 :情報処理棟歩行デッキ・既存板金撤去 1 月 12~13 日 :下地処理

1 月 13 日 :プライマー塗布 1 月 14 日 :シーリング 1 月 15・20 日 :主材吹付

1 月 21 日 :トップコート塗布 1 月 22・23 日 :歩行デッキ復旧 1 月 27 日 :足場解体

② 本工事は、計 2 日、作業人員2人日で施工した。

③ ④夏期未施工

【問題点・課題】

① 日本でのプライマーの接着試験結果が規定値を十分に超えている値ではないため、今季越冬中に接着状況の 確認をするべき。今後屋根面に新規開口を設置する場合、木製デッキ・防水取合いの納まりを十分検討すること が重要。

3.3.7 コンテナヤード補修工事(SCS-56-07) 佐藤 利明

【概要】

泥状化したコンテナヤードを補修する。山側(第 2HF アンテナ側)融雪水がコンテナヤードに極力流出しない ように側溝を作り、水道の整備をする。

クレーンマット(木板)を泥状化したコンテナヤード中央道路に一部敷設する。

【経過】

施工日数は 1 日、作業人員は 4 人日。1 月下旬には山側の雪がほぼなくなっており、融雪水のない状況だった ことから、側溝の掘削は行わなかった。コンテナヤードは木製マットを敷設する範囲の泥状化した土を撤去し、