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眉山市――蘇東坡の生まれ故郷

ドキュメント内 四川省の基礎調査と震災復興への取組み (ページ 64-69)

第二章 成都経済区――震災復興重点地域 5 都市

第五節 眉山市――蘇東坡の生まれ故郷

しています。近年、資陽市の市外局番は成都と同じ 028 に統一されるなど、成都との経済統合も確実 に進められています。

現代的な交通システムネットワークを打ちたて、投資環境のグレードアップに努め、工業開発団地 の整備を速め、地元の工業経済をさらに発展させ、成都と重慶からの工業移転を受けて成都重慶経済 圏に溶け込み、活力に富む資陽市を作ろうと、政府も市民も意気込んでいます。

第五節 眉山市――蘇東坡の生まれ故郷

西部は山地と丘陵になっており、豊かな森が広がり、生態環境に恵まれています。林業専用地が 20 万 712 ヘクタールで、711.9 万㎥の材木量があり、瓦屋山は有名な森林公園になっています。ここも 道教の発祥地の一つで、太上老君の昇天の地だと言われています。雲海や御来迎を目当てに、多くの 観光客が訪れています。

表 2-5-1 眉山市の基本状況

市(州)政府所在地 眉山

URL http://www.ms.gov.cn/

招商局又は商務局 四川省招商引資局

公開電話 028-66469930

市街区域 眉山市街区域

市街区域面積 1331 平方キロメートル

所轄県(市) 仁寿県、彭山県、丹梭県、青神県

面積 0.7 万平方キロメートル

自然条件(降水量、平均気温、日 照時数)

年間降雨量 1012.1mm、年間平均気温 17.5℃、年間日照時間 875.6 時間。

人口 346.6 万人

民族 漢民族を含めて 39 民族

主要資源 気候資源、水利資源、鉱物資源

資源産業 アルミニウム、シリコン、化学、芒硝、機械、材料、食品、木

竹建物

観光資源 三蘇博物館、洪雅瓦屋山、眉山老峨山

環境保護関連産業 廃水処理、排気処理、ゴミ処理、新型環境保護材料 アウトソーシング産業

水路

高速道路 高速道路あり、成都へ 1 時間で到達できる

道路 成都への野菜基地として県道、村道が整備される

交通

航空

(2009 年四川省統計年鑑、中国統計出版社 8 月)

成都市に隣接しており、成都へ農産物を卸したり、観光客を誘致したり、企業の移転を受け入れる にも、非常に有利な立地条件です。

近年の発展には著しいものがあります。成都経済区の中ではまだ実力は弱いものの、大きな発展の 潜在力があり、隣接する成都市はハイテク、観光、サービス業を主として発展し、製造業を近くに移

転する計画ですから、四川省の産業構造調整の中で、眉山市は最もその恩恵を受ける地区となるでし ょう。

3.経済的実力

眉山市には各種の水利施設が 27,887 ヶ所あり、農業の発展に大きく寄与している上、毎年豊作を 約束しています。15 本の川があるため魚の養殖が盛んで、養殖面積は 14.8 万ムーに達し、水揚げ量 は年間 31,050 万トンに上ります。

表 2-5-2 眉山市の経済状況

総額 412.71 億元

第一次産業 97.71 億元 第二次産業 212.38 億元 第三次産業 102.62 億元 GDP

一人当たりの GDP 13691 元

国営 19943 元

平均給料

民営 17985 元

住民一人当たり可処分所得 11431 元

住民一人当たり消費支出 8292 元

農民一人当たり純収入 4754.2 元

農民一人当たり生活消費支出 3354.5 元

年金加入者数 63.46 万人

年金収入総額 16.17 億元

就職者数 186.41 万人

(2009 年四川省統計年鑑、中国統計出版社 8 月)

成都市という巨大な消費市場に隣接していますから、四川省の農産物や水産物の生産基地として大 きな役割を果たしています。

林業もまた、豊かな資源に支えられて発達しています。それに伴う食品加工、建材、家具の製造業 も急速な発展を遂げました。

市内 144 ヶ所の水力発電所による年間発電量は 11 億 kW/時間に達し、眉山市の発展のために十分な エネルギーを提供しています。

長い間、15 の県を持つ楽山市の管轄下にあったため、「大木の下によい草は生えない」という諺ど おり、工業などへの投資が回ってきませんでした。独立して以来、企業誘致や資金導入の面で権限が 大きくなり、産業経済が急速に発展しています。

4.都市建設

眉山市は国連の開発計画組織の「21 世紀中国都市企画、管理及び発展」プロジェクトのモデル都市 であり、中国の都市交通デジタル化建設のモデル都市でもあります。新しい都市であることから、都 市計画の理念が応用され、広い道路の両側には立派な建築が立ち並び、庭園風の街路樹は手入れが行 き届いており、順調に育っています。

表 2-5-3 眉山市のインフラ状況

道路キロ数(キロ) 300

道路面積(万平方メートル) 412

橋梁数(個所) 15

街灯(千個) 13

バス保有台数 236

タクシー保有台数(台) 418

公衆便所数(個所) 34

政府清掃道路面積(万平方メートル) 384

水道普及率(%) 87.46

都市ガス普及率(%) 80.94 一人当たり道路面積(平方メートル) 12.92

公園数(個所) 3

公園緑化面積(ヘクタール) 366 一人当たり公園緑地面積(平方メー 11.47 市街区域の緑化率(%) 31.34 下水排出量(万立方米) 2238

下水道の長さ(キロ) 258

下水処理率(%) 64.16

ごみ処理率(%) 100.00

(2009 年四川省統計年鑑、中国統計出版社 8 月)

インターネットは都市のみならず農村にも普及しており、デジタル電話は 44.33 万件に達し、携帯 電話登録数は 61.63 万件で、通信分野では四川省のトップレベルになっています。

5.交通情況

ここ 5 年来、40 億の資金を投資して交通インフラの整備に取り組んでいるため、交通ネットワーク の建設は四川省でもかなり進んでいます。市内の自動車用道路は 3,641 キロに達し、国道 213 号、省

道 103 号および 106 号が幹線になっています。そのうちの 98 キロメートルは市内を通る 2 本の高速道 路(成都―楽山線と成都―雅安線)です。鉄道では、成都―昆明線が南北に走り、低コストの交通手 段を提供しています。

眉山市街区域から 5 つの県城までは 30 分の交通圏内にあり、省都の成都へは 1 時間の距離です。

6.未来展望

蘇東坡の故郷である眉山市の文化的伝統は古く、市民は、自分たちの文化的伝統に誇りを持って継 承しつつ、大きな自信を持って社会経済を発展させようと意気込んでいます。現に成都から工業の移 転を受け入れています。まもなく楽山―眉山―成都―徳陽―綿陽の都市間高速鉄道が着工するなど、

成都経済圏の建設が推し進められる中、眉山市は成都経済圏に溶け込み、成都に近い立地条件が経済 発展プラスの影響をもたらすことでしょう。

最近、眉山市電話の市外局番が成都と同じ 028 になるなど、成都市から多くの企業移転を受けただ けでなく、物理的、心理的にも成都経済圏への統合の効果が大きいと思います。成都から見れば、眉 山はもう遠い存在ではなくなったのです。

ドキュメント内 四川省の基礎調査と震災復興への取組み (ページ 64-69)