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広安市――鄧小平の故郷

ドキュメント内 四川省の基礎調査と震災復興への取組み (ページ 101-107)

第四章 東北経済区――天然ガスエネルギーと化学基地 6 都市

第六節 広安市――鄧小平の故郷

されることが期待されます。

表 4-5-3 巴中市のインフラ情況

道路キロ数(キロ) 192

道路面積(万平方メートル) 265

橋梁数(個所) 27

街灯(千個) 4

バス保有台数 101

タクシー保有台数(台) 324

公衆便所数(個所) 27

政府清掃道路面積(万平方メートル) 195

水道普及率(%) 83.67

都市ガス普及率(%) 61.67

一人当たり道路面積(平方メートル) 8.83

公園数(個所) 4

公園緑化面積(ヘクタール) 247

一人当たり公園緑地面積(平方メートル) 8.23

市街区域の緑化率(%) 28.25

下水排出量(万立方米) 1550

下水道の長さ(キロ) 176

下水処理率(%) 61.94

ごみ処理率(%) 71.91

(2009 年四川省統計年鑑、中国統計出版社 8 月)

第六節 広安市――鄧小平の故郷

にも清の時代にも高官を輩出しており、現地では高貴な家系です。

鄧小平は、生まれてすぐ鄧先聖と名づけられ、塾に入るときに、聖人に先んじるという意味がよく ないとして、先生に鄧希賢と改められました。20 年後に革命に参加した際、本人が鄧小平と改名しま した。

16 歳で重慶に出てフランス留 学予備校に入り、その後、フラン スに留学し、周恩来の紹介で中国 共産党に入りました。土地革命、

抗日戦争、解放戦争を経て、党中 央の指導者になりました。文化大 革命期間中、2 回「打倒」されま したが、復帰して、最終的に政治 の理想である改革開放を実現しま した。

鄧小平、故郷の発展に大きな関 心を寄せていました。フランス留

学後 70 年間、広安に帰ったことは無かったのですが、「広安の仕事をよくしよう」と、指示していま した。

図 4-6-1 広安市の四川省における位置

鄧小平の故居と鄧小平記念館は今や広安市の最も人を引きつける観光名所になっています。

2.基本情況

広安市は四川省の東部にあり、1998 年に広安市として設立され、重慶市に最も近い市として、重慶 市経済圏の玄関口となっています。四川盆地の縁に位置し、東部は丘陵地帯、西部は渓谷山地で、東 低西高の地形を成しています。北から南へ市の中部を渠江が貫き、北から南へ市の西部を嘉陵江が流 れています。

鄧小平関連の観光名所のほかに、カルスト地形の華蛍山も昔からの仏教文化とその神秘的な景観を 以って観光客を引き付けています。石林、湖、洞窟、瀑布、温泉、峡谷、竹林、森林など多彩な地形 が、広安市を、中国優秀観光都市、四川省園林都市、四川省衛生都市の名誉に輝かせています。

3.経済的実力

改革開放以来、特に広安が市として設立されて以来、広安市では鄧小平理論の旗印を高く掲げて、

経済発展、社会進歩、政治安定と人民生活の向上のために取り組み、経済的な実力が著しく増強しま

した。2008 年の GDP は 404.9 億元に達し、1996 年比で 5 倍にもなっています。

重慶へは 30 分で行ける有利な立地条件は、重慶への農産物と資源の輸出を便利にしています。重 慶からの観光客も内需拡大に大きく寄与しています。

表 4-6-1 広安市の基本情況 市(州)政府所在地 広安

URL http://www.guang-an.gov.cn/

招商局又は商務局 四川省招商引資局 公開電話 028-66469930

市街区域 広安市街区域

市街区域面積 1536 平方キロメートル

所轄県(市) 華エイ市、岳池県、武勝県、臨水県

面積 0.6 万平方キロメートル

自然条件 年間降雨量 1191.3mm、年間平均気温 17.3℃、年間日照時間 1362.4 時間。

人口 466.4 万人

民族 回族、チベット族、ミャオ族、イ族、チワン族、プイ族 など 43 民族が ある

主要資源 鉱物資源、森林資源

資源産業 エネルギー、建材、食品、観光

観光資源 沿口古鎮、鄧小平郷里、龍須溝観光地、宝箴塞、後臨峡、石林観光地、

岳池翠湖、岳池鳳山公園

環境評価 良

環境保護関連産業 ゴミ処理、汚水処理、排気処理 アウトソーシング産業 IT、人力資源

空路

水路 水運

高速道路 重慶へ行くのには四川省の中で最も近い。

交通

道路

鄧小平 100 年生誕記念の時に、全国からの寄付でインフラ整備が大きく 進歩した。

(2009 年四川省統計年鑑、中国統計出版社 8 月)

インフラの建設も大々的に推し進められました。道路建設の推進、3G の携帯電話ネットワークの開 通、通信の光ファイバー化が実現しました。広安市市街区域が 20 平方キロメートルに拡大され、都市

のインフラも日を追って完備されてきました。同時に各県の都市再開発と都市化も大きな成果を収め ています。

表 4-6-2 広安市の経済情況

総額 404.90 億元

第一次産業 100.59 億元 第二次産業 163.90 億元 第三次産業 140.41 億元 GDP

一人当たりの GDP 10862 元

国営 23465 元

平均給料

民営 20297 元

住民一人当たり可処分所得 12053 元

住民一人当たり消費支出 7800 元

農民一人当たり純収入 4290.5 元

農民一人当たり生活消費支出 2675.3 元

年金加入者数 24.83 万人

年金収入総額 11.42 億元

就職者数 201.18 万人

(2009 年四川省統計年鑑、中国統計出版社 8 月)

エネルギー、建材、食品加工工業が基幹産業として確立しました。中国華電グループが出資、建設 した 240 万 KW の広安石炭発電所は広西で最大の企業です。広安愛衆社は上場企業で水力発電を主な業 務にしています。渠江セメント工場と渓口セメント工場は 400 万トンの生産能力があり、四川省東部 で大きなシェアを持っています。岳池酒造工場も鄧府酒造工場も藍剣ビール工場も食品企業として有 名です。

広安市も成都同様に年間日照時間が 1,200 時間程度しかありません。降水量が多く、年間 1,200mm あります。4 月から 9 月までの間に日照と降雨が集中していますから、農業生産に適しています。

4.交通運輸

成都―南充―広安高速道路、重慶―広安―達州高速道路、隣水―墊江高速道路が開通し、広安市を 中心とする交通の骨格が形成されました。各県や郷鎮も道路ネットワークで網羅されています。市内 のどこからも 30 分で広安市外区域に入ることができます。

鉄道については、重慶―武漢線の電化が完了しました。駅は 6 つあり、四川省東部地方の物質と旅 客の集散センターになっています。毎日 12 本の旅客列車が通り、成都、重慶、北京、広州などへ到達 できます。

水運については、渠江と嘉陵江がともに長江に注いでいるため、重慶、南京、上海まで直通で行く ことができます。

空港こそありませんが、高速道路で 1 時間の重慶江北空港があります。

5.都市建設

2004 年は鄧小平氏の 100 年生誕記念でしたが、広州や深圳をはじめ、鄧小平氏の改革開放政策の恩 恵を受けた多くの都市と企業が、広安市に対し、道路、博物館、学校、病院の建設など都市再開発の 援助をしました。これによって、広安市の都市建設が 10 年早まったといわれます。道路が広くなり、

両側に美しい街路樹が植えられ、遊歩道には築山や花壇が作られ、町全体が公園になりました。新し い建物も多くなり、都市の景観が大きく変わりました。

表 4-6-3 広安市のインフラ情況

道路キロ数(キロ) 85

道路面積(万平方メートル) 200

橋梁数(個所) 12

街灯(千個) 10

バス保有台数 40

タクシー保有台数(台) 327

公衆便所数(個所) 28

政府清掃道路面積(万平方メートル) 200

水道普及率(%) 85.00

都市ガス普及率(%) 84.68

一人当たり道路面積(平方メートル) 7.98

公園数(個所) 6

公園緑化面積(ヘクタール) 368

一人当たり公園緑地面積(平方メートル) 14.68

市街区域の緑化率(%) 42.33

下水排出量(万立方米) 686

下水道の長さ(キロ) 217

下水処理率(%) 87.46

ごみ処理率(%) 88.28

(2009 年四川省統計年鑑、中国統計出版社 8 月)

鄧小平氏の故郷は広安市街から 7 キロメートル離れた協興鎮にありますが、援助資金が集中的に投 下された場所のひとつです。鄧小平氏への感謝の念を表すために、四川省政府の許可を得て、ここに 29.91 平方キロメートルの保護区を設立し、改修した故居、洗硯池、翰林庭など鄧小平氏が青少年時

代に生活した場所を中心に、陳列館、銅像広場が建設されました。現在、国家 AAAA 級観光名所に指定 されています。

2004 年 4 月に広安職業技術学院が設立され、高等教育学校の無かった広安市の歴史に終止符を打ち ました。現在は「科学技術で市を興す」戦略が実施され、基礎教育が強化され、高等教育の成果が顕 著になっています。

6.未来展望

2012 年までに、広安市街区域を人口 40 万人の中心都市にし、国家生態花園都市、国家文明都市、

国家衛生都市、国家最優秀観光都市を目指します。渠江両岸に特色のある景観ゾーンを作り、渠江の 西岸の開発を行います。産業規模、経済規模、人口規模の持続可能な成長を実現します。

重慶市が直轄市になって以来、中央政府の強力な支援があり、経済が急速に発展しています。重慶 から 30 分という近い立地条件の良さも広安市の経済発展の有利な条件となるでしょう。

ドキュメント内 四川省の基礎調査と震災復興への取組み (ページ 101-107)