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3.6  サービス・ポートフォリオとのインタフェース

サービス・ポートフォリオはすべての顧客とターゲット市場に対してサービス・プロバイダが行う約束事項と 投資を表しますが、サービス・カタログはこのサービス・ポートフォリオの一部となります。顧客はこのカタロ グを見ることができます。カタログは2種類のサービスで構成されます。

現在運用段階で実行されているサービス

y

承認され、既存顧客または見込み顧客にすぐに提供できるサービス

y

もう一度サービス・パイプラインとサービス・カタログの図を見てみましょう。

サービス・ポートフォリオ

サービス・カタログ サービス・

パイプライン

継続的サービス改善

ターゲット市場

サービス の概念

顧客

サービス

デザイン サービス トラン

ジション サービス

オペレーション

サードパーティ・

カタログ

廃止 される サービス

使用される リソース

サービスオペレーション から得た資産利益率

解放された リソース

共通のリソース群

円の面積は、ライフサイクルの段階で現在使用されているリソースに比例する

(サービス・ポートフォリオおよび財務管理)

サービス・ポートフォリオ

サービス・カタログ サービス・

パイプライン

継続的サービス改善

ターゲット市場

サービス の概念

顧客

サービス

デザイン サービス トラン

ジション サービス

オペレーション

サードパーティ・

カタログ

廃止 される サービス

使用される リソース

サービスオペレーション から得た資産利益率

解放された リソース

共通のリソース群

円の面積は、ライフサイクルの段階で現在使用されているリソースに比例する

(サービス・ポートフォリオおよび財務管理)

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サービス・カタログの支援的な仕組みの設計

サービス・ポートフォリオは、サービス・プロバイダが従うすべてのプロセスをサポートするために利用され る最も重要な管理の仕組みです。サービス・ポートフォリオとは、次のようなものです。

事業上の価値の面から、サービス・プロバイダのサービスを説明する。

y

ビジネス・ニーズとそれらのニーズに対するサービス・プロバイダの対応を明確化する。

y

サービス・ポートフォリオは、包括的なサービス・ナレッジ管理システム(SKMS)の一部を成し、CMSに文書と して登録される必要があります。

事業部門A 事業部門B 事業部門C

ビジネス プロセス

ビジネス プロセス

ビジネス プロセス

事業

ITサービス

サービスA インフラストラクチャ

システム ハードウェア

システ ム

ソ フトウェア ネットワーク 環境

支援 サービス

チーム

サポート・チーム

サプライヤ

サプライヤ サプライヤ

支援 サービス

サービス・ポートフォリオ

サービス ステータス オーナ サービスA

サービスB サービスC

事業部門A 事業部門B 事業部門C

ビジネス プロセス

ビジネス プロセス

ビジネス プロセス

事業

ITサービス

サービスA インフラストラクチャ

システム ハードウェア

システ ム

ソ フトウェア ネットワーク 環境

支援 サービス

チーム

サポート・チーム

サプライヤ

サプライヤ サプライヤ

支援 サービス

サービス・ポートフォリオ

サービス ステータス オーナ サービスA

サービスB サービスC

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My N otes

サービス・ポートフォリオには、組織内のあらゆるサービスとそのステ ータスを記載する必要があります。サービス・ポートフォリオ内のステ ータスの選択肢には、次のものを含める必要があります。

要件:新規または変更されるサービスについて概略的な要件

y

一式が事業またはITから受領されている

定義済み:新規サービスの要件一式がアセスメント、定義、お

y

よび文書化され、SLRが作成されている

分析済み:新規サービスの要件一式が分析され優先度付け

y

されている

承認済み:新規サービスの要件一式が完成され許可されて

y

いる

制定済み:新しいサービス要件が伝達され、リソースと予算が

y

割り当てられている

設計済み:新規サービスとその構成コンポーネントが設計さ

y

れ、必要に応じて調達されている

開発済み:サービスとその構成コンポーネントが開発されて

y

いるか、場合によっては確保されている

構築済み:サービスとその構成コンポーネントが構築されて

y

いる

テスト:サービスとその構成コンポーネントがテストされてい

y

リリース済み:サービスとその構成コンポーネントがリリース

y

されている

運用中:サービスとその構成コンポーネントが稼働環境の中

y

で運用状態にある

廃止済み:サービスとその構成コンポーネントが廃止されて

y

いる

(出典:『サービスデザイン』)

図の四角い枠に示されているように、顧客とユーザはサービス・ポー トフォリオの中でも「制定済み」から「運用中」までのステータスにある

サービス、つまりサービス・カタログに含まれるサービスにのみアクセ スを許可される。

出典:『サービスデザイン』)

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63 高

低 高

保証

事業成果へのインパク トは低いが、確実性が 高い(バランスの取れ

ていない価値)

?

事業成果へのインパク トは高いが、確実性が 低い(バランスの取れて

いない価値)

有用性

保証 寄り

・ゾ 有用

性寄り

保証 寄り

低価値

低 高

保証

事業成果へのインパク トは低いが、確実性が 高い(バランスの取れ

ていない価値)

?

事業成果へのインパク トは高いが、確実性が 低い(バランスの取れて

いない価値)

有用性

保証 寄り

・ゾ 有用

性寄り

保証 寄り

低価値

データ/サービスの種類 アクセスの提供先

サービス・ポートフォリオ内で、「制定済み」から「運 用中」までにあるサービス

(これらはサービス・カタログ内のサービスであ る。)

顧客およびユーザ

サービス・ポートフォリオ内のすべてのレコード サービスストラテジとサービスデザインの要員 サービス・ポートフォリオ内のレコードの一部 サービス・プロバイダ組織の他のメンバ

SCMプロセスは、サービス・ポートフォリオ内のすべての詳細が正確かつ最新であるようにする必要があり ます。

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サービス指向アーキテクチャ

ビジネス・プロセスとソリューションはサービス指向アーキテクチャ

(SOA)アプローチによって設計し開発するべきです。SOAアプローチ は、「自己完結型」で再利用可能なサービスの開発を奨励することによ って、組織に価値と機敏性をもたらすため、ITサービスの供給におけ る有効性と効率性を改善するために広く利用されています。この種の アプローチは、事業のさまざまな領域で利用できる「シェアード・サー ビス」の開発を推進します。実際、ビジネス・プロセスを、事業の多くの 領域で利用し共有できる共通の「パッケージ・サービス」に変換する企 業が増加しつつあります。

このアプローチでは、ITは次のことを行う必要があります。

サービスとは何かの定義

y

サービス間のインタフェースと依存関係の決定

y

サービスを開発し定義するための標準の活用

y

共通した技術とツールセットの利用

y

「シェアード・サービス」への変更のインパクトの理解

y

IT要員が共通の用語を使用するように、SOAのトレーニング

y

を受けさせることの徹底。これによって、新規または変更され るサービスの導入とサポートが改善される。

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3.7 プロセスに関連する主要な測定基準、課題、CSF、リ