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o i 2 S 4 5 6 7 g 9 1 o 1 i 1 2 1 3 1 4 1 s X161 7 学期のへだたり
図2一算 各言語能力男ilにみた学期のへだたりと相関係数
42 第2編言語諸能力および発達諸要露の相関
2)学期のへだたりが1学期間に関するかぎりにおいて,相関係数が高いの は,漢字の読字力,漢字の書字力,作文(A)カ,読書速度で,以下,文法 力,語い九読解力となっている。この順位は(1)に:述べた結果と対応する。
3) 学期がへだたるにつれて,相関係数が低下することの典型的な言語能力 としては,漢字の読宇力,漢字の書字力にみられる。しかしながら,小学校の 17学期間にわたり,直線的に下降するのでなく,漢字の読字九 書字力は10 学期間までは規則的に下降しているが,それ以後はあまり変化がみられない。
4)作文(A)力は14学期間はあまり変化があらわれない。変化があらわ
れないという点では読解力も同様である。ただし,作文(A)力は高い予測可 能性をもち,読解力は予測の可能性をもつことができない点で差違がある。5)語い力,文法力はかなり乱れた曲線を示しているが,10学期〜13学期 聞は学期がへだたるにつれ,相関係数は低くなっていく。
6) 以上のような結果からおして,入学当初のテスト結果から,卒業時の能 力の発達を推定すること〈また,逆の推定をすること〉はかなり危険であり,
困難であると考えられる。とくに,読解力,語い力,文法力の推定は困難であ る。しかしながら,漢字の読字力,漢字の書字力,読書速度,作文(A)力に 関する10学期間程度のへだたりある能力の推定は,.5以上の相関係数をえて,
その推定が比較的少ない危険をもって曹能であると考えられる。
第3編 言語要素の習得
44 第3編 轡語要素の習得
1 文 字 の 習 得
1研究の概観と成果
児童の文字力は,入学当初から1年2学期ごろまでは,ひらがなを中心に発 達し,2年から,3・4年にかけて,藩しく学習されるかたかなを並行的に習 得し,漢字は,1年から6年終了まで,学習と習得→忘却→定着の過程を絶え ずくり返して発達していく。これら文字力の発達状況とその様梢・問題点など
を調査研究したが,はじめに成果をまとめておく。
(1) ひらがな文字力の発達
D ひらがな1字ずつの読み書きの力は,読みは1年の2学期ごろまでにほ とんど完成するが,書きはやや遅れ2年の初めごろまでかかる。
2) ひらがな1字ずつの習得は,清音の読み,清音の書き,濁・半濁音の読 み・書きの順である。
3)ひらがなが,語(文)の形で読めるようになるには,1字ずつの読みよ りも時間がかかる。これは,語中(文中)に難文字が残存している,語として
(文として)読みなれないほかに,促音・拗音・長音を含む語の読みに抵抗が あるからである。しかし,1年の後期ごろまでに,読みの基礎的な力はつくよ
うである。
4)ひらがなを語として(文として)書くことは,ひらがな語(文)の読み よりは遅れる。書く場合も,促音・拗音・長音を含む語に抵抗があるが2年の 後期ごろまでには書けるようになる。なお,あわてて,それらの音が脱した
り,:大:字になったりする場合もあって,中・高学年まで誤りがもちこされるこ とがある。
亙 文字の習得 45 5)長音・拗音・促音の順で書き方が定着していく。
6)助詞や,それに関連のあるその他の文字を書く力は2年の前期ごろまで に一応つくが,これは表記力として,その後も問題となり,個人差がある。
(2)かたかな文字力の発達
D 競在の教育課程では,かたかな文字は,2年になり学校で計画的に学習 にはいる頃から力がつき始め,急速に:発達する。
2)教科書でかたかなの提出が〜応ずみ,学習された3年2学期ごろまでに
(書きは少し遅れて3学期ごろ)かたかな1字ずつの読み書きのカは一応完成
段階に:達する。
3) しかし,これはテストの結果であって,作文などでは,誤って書くもの もある。 (文字学習は,その後,漢字が中心となる。また,現実の生活では,
かたかな表認をそれほど必要としないので,忘却することがある。)
4)かたかなで書く場合抵抗のあるのは,字形のまぎらわしいもの(〈例】
ソ・ン・ツ・シ)のほか,促音・拗音・長音を含むかたかな語の表記に多く,
中・高学年ソ、後は,かたかな語表記の問題lc移行する。
(3) 漢字力の発達
1)漢字の読み書きのカは,1年2学期,教科書に漢字が提出されるころか
ら始まる。
2)読みは,学年が進むにつれて次第に発達する。ことに,ひらがな・かた かなの文字学習が終了する3年後期,4年前期ごろから上昇する。
3)読む力の順調な発達に比べると,書くカは学年が進むに:つれて,陶こ,
停滞現象がみられる。
4)一度学習した文字の読みは比較的順調に定着する。6年終末時の教育漢 字881字全数調査では,平均806字(9L5%)読める。
一方,書くほうは,一度学習した字でも,それがむずかしい,くり返し学習 されない,日常生活的でない文字の場合は,定着しにくい。6年終未踏の全数
46 第3編言語要素の習得
調査では,平均577字(65.5%)であった。
5) 中学年ごろから,漢字を読むカと書く力の間に開きが生じ,それは,児 童の実際の読み書く生活をそのまま反映してその後ますます大きくなる。
6)漢字を読む力は中学年から一段と発達するが,中学年ではまだ,教科書 での学習の有無が読みのカを大きく左右し,ポスター,新聞,他の読書等を通
しての習得は低い。しかし高学年になると,その後の読書力の拡充など,文字 環境からの習得が相当あるようになり,ごくふつうの新聞記事なら,かなり読
める程度になる。
ア) 6年終末隠の教育漢字全数調査の読みの結果を,文部省の学年配当漢字 によって配分すると,4年用漢字までは95%以上できる。5年用(91.2%),6 年用(71.7%),平均正答率50%以下の文字は,7字である。
8) 高学年では,救育漢字の他に,当用漢字も相当読めるようになっている ことが,標準読書力診断テスト結果(読字テスト中の鋼帯漢字)によって推定 される。
9) 漢字を書く力は読みに比べると発達が停滞し,習得が安定しに:くい。こ 丸は読みに比べて,書く生活が少なく,生活に密着してない文字は,反復練習
をする機会がないから正しく書くことを忘れる。来習得のままで次の学年に進 み,その学年でも同じことがくり返されて,未習得の漢字が累積され,習得す べき漢字の負担量が多くなるからであるQ
10)6年終末時の教育漢字全数調査の書きの結果を,文部省の学年配当案で 配分すると,3年嗣漢字まではかなり書ける(87.9%)が,4年用(72%),5 年春(55.3%),6年用(41.9%)で,平均正答率50%以下の文字は260字,
読みとの開きの大きいことを示している。
ll)6年2学期,学級日記の書き取りという形で書字カテストをした場合の 平均正答率は,高学年の他の書字カテスト結果より高く,児童の生活に即した 文字は比較的習得できていることが認められた。
32)文字習得(特に漢字)過程の現象であり,問題点でもある,習得と忘却 の関係が,同一児童を継続的に調査することによって確かめられた。
1 文字の習得 47 i3)漢字:力の発達という時,正答の増加のほかに,無答反応が誤答反応に変
る,誤答反応が活発になるという現象が,発達過程の上で認められる。誤答反 応も,消極的な意味での一種の発達現象とみられる。
14)誤答傾向を具体的にみると,文字意識の増大,文字習得の過程等が反朕 されていることがわかる。誤答硯象,誤り方に,ある種の発達段階傾向がみら れる。
15)継続テスト結果によって,児童の文字習得にそれぞれ型があること(例 確実に早く習得できる◎少しずつだが着実に習得する。習得状況に:むらがあ
る。習得がおそく,不安定である),それは,いくつかの類型にわけられるこ とが認められる。
16)ひらがなは,就学当初すでに個人差が相当あり,習得の到達目標も71 字に限られているので,入学前の家庭学習の有無や家庭教育の関心度(あるい は,身体的状況など)が,習得の型に相当影響を及ぼしているが,かたかな学 習に移り,漢字学習に進むうちに,むしろ,児童自身の学習意欲や学習態度の 積極性,課外の読書活動等が大きく左右するようになり,ひらがな文字習得の 型や様相に,修正・変化が加えられるということが,児童ひとりひとりの具体 例に徴してたしかめられたQ
2ひらがなの習得
(1) ひらがな文字を読み書きする力
現在の下着課程では,文字学習は小学校に入学してから開始することになっ ている。しかし,
f)実験学校の所在地が東京という都市にあり,生活的にも文宇にふれる機 会がすくなくなレ㌔
2)絵本やまんがなどを通していつのまにかおぼえていく(積木で文字をおぼ えた子もいた。墨時はテレビが現在ほど各家庭に普及していなかった。)