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高  学  年

ドキュメント内 小学生の言語能力の発達 (ページ 99-110)

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  (*) 高学年は調査字数も多く(881字), したがって誤りも多くかつ拡がって     いるので,嗣じ誤t)を5名以上のものがしている揚合までに限った。

 書きの低・中・高学年の誤答例をみると,次のような傾向のあることがわか

る。

 1)読みの場合にもそうであったが,低学年では,集中的な誤答例が,高学 年に比べると比較的少ない。これも,読みと同様で

① 低学年では無忌数が多い。文字領域が狭く,文字意識も低いからである。

 しかし,誤りのいろいろな型は現われている。

 2)低・中・高学年によって,誤りかたにある種の傾向がみられる。

① 逆  書

  文字の左右関係が識別できないために:生ずる誤り(【例】上一・th七→ナ)

 で,1・2年に:みられる。2年になってもまだ逆書する考がいるが,3年以降  はなくなっている。この誤りをするものは,言語能力のごく下位のもの,落  ちっきのないものに多く,同一人によっていくつか誤られ,その誤りがな蔚  らずにくり返される場合が多い。

② 字形が正しくとれないために,点画その他が多かったり,少なかったり  し,また,位置等の乱れるもの,([例】先→先 正→止 行→f干)これは,

 学翌漢字の数が増加するにつれて,ふえていく傾向にある。正しく習得でき  ない漢字が累積さ丸るために生ずる現象である。

③ ②の誤りのさらに不完全な形で,文字の〜部しか想起再生できないもの。

 (【例】 足→止 葉→業)このうち,2・3年ごろまでは,全く不完全な形  (たずねられた文字のごく一部)しか再生できない場合が多く,高学年に:進  むと,偏心やかんむり,にょうなどの脱落という形で多く現われている。ま  た,これら②,③の種類は未習漢字の場合は優習児,既習漢字の場合には下  位者が誤っている。なお高学年になると習得すべき文字数がふえるので,誤  りの現象としては,②,③の誤りが多いが,同じ文字に対する誤りかたとし

       1 文字の習得 103

 ては,学年を追うに従って,この種の誤りはへって,同音の文字や,意味内  容,類似字形に:よる誤りに移行する傾向があり,しかも,それが集中的にな  る傾向がみられる。

④類似字型の混剛(:よる誤り(【例】人→入右→石)で,読みの場合と岡  様,児童の文字領域が拡大するほど,その誤記の範囲も拡大されてくる。ま  た,日常あまり使いなれない文字で,しかも字形が近似している場合など,

 高学解になると集中的な誤りをおかし(【例】氷→永21人,複→復10人)

 やすい。なお,③とも関連があるが,高学年になると,偏募などのちがいに  よる類似の字形の文字がふえてくるから,ますますこの誤りは多くなってい  る。

⑤意味の如何を問わず,既知の岡音の宇をあてるもの。(【例】お正月→お  小月,会→嗣など)。習得している漢字を実に白由に奔放に駆使している現  象で,この誤りは,学年が進み,文字領域が拡大されると,ますます活発に:

 なり増大する。

 6年・・一一・・{央よい一述〉(22)

     管一官(20)  負露(3)  間(2) (Pt 1)

     益一液(12)(液1)易(3)(易1)駅(2)

     宛彗i−4本(15)  帯(3)  手寺(1)

     構  講(8)工(3)功(2)校(1)交(1)

     復一複(5)(  7) ネ謡(2) 笛畦(2)

  これは,漢字を指導する際に,表意文字としての性質を理解させることの  必要を示している。

  ⑤の誤りの類型にはいるが,さらに,これのくずれた形で,近い音や訓の  字にかえて書く場合もある。(【例】立つ→田,校→子)この一連の誤りは,

 下位の児童にみられ,なかなか根強い誤りである。しかし,総体的に低・中  学年に多く,高学年では減っている。

⑥ 意味内容を想起して,(イ)同種や近似の意味の字,(ロ)反対概念,(ハ)そ  の文字の連想などによって書くもので,【例】(イ)…耳→隈,池→川,雲→

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