亙 表記法の習得 181
17 といいました。 83.3 行くんだ。」 28.3
といいました。84.9 *6年の被調査者は,4・5年の被調査者と異なっている。
これによると,こうしたテスト方法や形式にあまり恨:れていないせいか,問 題の指示があるにもかかわらず,4年から5年にかけて,著しい発達は認めら れず,時には下降傾向さえみられるところもある。6年生になると,調査児童
は違うが(乙学級),総体約には,多少の伸びを見せている。しかし,文末の 句点など,100%できなければいけないはずなのに,80%強で,むしろ4年よ り不振である。これは,どういう現象なのか,同一児童4・5年生の句読法の テスト結果を比較してみると,次のようである。
表3−63 同一人に見られる句読法のテス1・結果(4〜5隼)男児
12イ34 こ) ロ 6 i ノ、 ホ8
N l = 1 N [ S I L. I O [ N l ] 1 O l N 1 N i 1 1 0
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182 第3編 言語要素の習得
褻3−64th一一・人に見られる句読法のテス1・結果(4・5年)女児
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発達上,望ましい型は,同種の文で4年の時に,正しく打てなくても,5年 生では,正しく打つことができることであるが,必ずしもそうなっていない。
文末の句点のように,はっきりしたものでも,4年の時には打てるが,5年 になって,(1)抜けている,(2)読点になっているものがある。句点で,前表
豆 表記法の習得 183 の7の箇所では,5年生の方がややよいが,8の箇所では,4年の方がよい。
後者で,4年が優位なのは,4年では,問題文が短く,そこで終止しているの に対し,5年では,さらに,「しかし……」で受けて,次の文章が続いている からであろう。
句点「。」のかわりに読点「・」を打つものが,かなりいる。以上の点から みると,この段階では,句読法の正しい知識に墓ついた打ち方というよりもむ しろ,文章の形態・長短などに左右されがちであることがわかる。これは,能 力の上位者が,句読点の打ち方も安定しており,4年よりは,5年への進歩が 見えるのに対し,中下位者では,前に正しくて,後で誤る,後で脱する,など 不安定であることによっても首肯されよう。その時の気分で面当に打つものが 多いようである。
低学年の作文では,句読点の使用と,文章能力の上に,大きな関係が認めら れたが,学年が進むと,児堂は,内容や表現など書くこと自体に意欲をもつせ いか,両者の関係が低学年の時ほどではない。もちろん,原則としてその関係 は依然としてあり,上位者には,句読点もよく使用されているが,全体として みた場合,必ずしもそうでないものも出てくるのである。作文等で句読点使用 よりも,内容,書くことに主位を置くことの反映とみられる点もあるようであ る。このことは,作文などで,表記上の注意を特に指導するか否かによっても 影響されるところが大きかろう。
義3−65協力H校における句読法のテス1・結果
1亀.ミー1茸でlll曽即3号翠P曽望
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*文末最後の。を印刷してしまった。( )内は・の率。
上表は,協力学校H校の結果である。H校は,実験学級の児童を1年からそ のままの状態にして(学級編成がえをしないで),この研究に協力した学校でs 被調査者がすべて同一人である点で,実験学校の実験クラスと全く同一状況の
184 第3編 言語要素の習得
学校である。この学校は,実験学校に比べると,形式颪の措導がとどいてお り,総体的IC成績がよく,発達徴候も認められるが,4年と比べて5年が下降 している部分もあり,被調査者が違う6年では全般に非常に劣っていることが
わかる。
したがって,句読法のようなものは,本質的な能力そのものというよりは,
小学生の段階ではむしろ,教師の指導や,児童の態度,習慣に左右されるもの とみられる。
学年差よりも,学校差,学校差よりも学級差(調査をうけた学級)の方が出 るのも,以上の理由によるのではなかろうか。
表3−66 4年3学期の句読法テスト結果(実験・協力学校)
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70
000実験校1・8・7・2・5い8・953・・1・6・・i66・・i63・887・2 渤・幽い8・・1・…1・4・・184・7}66・・P3・474・2i
表3−67 5年3学期の句読法テスト結果(実験・協力学校)
網1ご1?1§1聖脚31ミ1ごP贈{IJ
実験}・2・gl・…133・・!・7・952・15…}・…IS3・・129・・1・8・3162 ・ r)12s・・141・・127 ・ ・i37・5{・8・783・・
tl.? iJfsiJz176.21s7 . 4k6 . slss . glss . 6i60 . 2174 . glsr) . ti・142 . g16g . 477 . il ・4一 i . 7iso . gi2s . 214−g . 433 . 21ss . 7
イ ロ ハ
) I N I N s
ホ ヘ ト チ
} i N t N [ N
t一隅校122・・129・・1…い・2112司22・92・・1レ2・9
協力・校い7・・}29・・111・・}・・2}1…141・・}・5・・i25・・
表3−68 6隼2学期の句読法テスト結果(実験・協力学校)
1 1 2 1 3 1 4 1 5 f 6 1 7 1 8 1 9 1 10 111 1 12 1 13 1 14 1 11t,
、 「 、 し o 、 o o 、 「 、 〇 一1 0 0
突三校183・・35・・}22・6139・・!・5・・i・禰・21S3・・1…7137・・1−13・235・828・38…
協力・校IS3 ・ ・IS8 ・ ・132 ・ ・i63 ・ ・1・・ i・41・…1・…186・・14S・9152中・71・・8152・・128・・193・9
イ
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ノ、
N i N
ホ︑ へ・ L﹁︑ チ・
実験校28・3122・・126・・i・・5
1.g 1 13.2 1 g.4 1 2s.3協力・校}32・・i31・・i…}27・4…17・・1
亙 表記法の習得 185 なお,句読法のうちで,最もできの悪いのは,会話の簡所に「 」印をつ け,「」の中の文末κ:・をつけることである◎句読法テストでもこれがよく できなかったが,表記能力テストで聴写させた際の会話の文に,正しく「」
印のつけられたものは,きわめて少ない。
表3−69 表記能カテストにおける会話の符号づけ(4〜6年)実験学校 4年3学期
囎こ)
「。」とも正しく書けたもの
「」と書いたもの 全然書かない
片方のみ書いたもの(「 )
t4.9 6.4 80.9
5年3学 期 6年2学 期
潔こ)1(返事).(難こ)腿事)
22.9 22.9 52.1
2.1
1e.4 43.7 43.7 2.1
15.1 18.9 62.3 1.9
9.4 58.5 32.1
協力学校では,同じ条件で(各協力学校計)