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6年

ドキュメント内 小学生の言語能力の発達 (ページ 83-97)

12り0 23

−弓∂

12弓0

1

23

50 60 110 100 100

00

︻﹂5

000660   1

読み100 書き 36 読みIOO 書き 50   881

み  %

正i準正誤無

60.o 1 1 s.6 1 34.4

71.6 70.5 63.9 73.9 83.6 81.7 93.0 83.0 87.0 87.6 83.7

94.4 91.5

2.3 1.2

O.8 1.7

O.8 0.2 0.4 3.1

0.5 1.2

6.2 9.3 10.1

8.1 7.9 8.6 3.0 6.8 5.4 7.5 8.7

3.2 5.1

22.2 20.2

2. 6.0

15.7

Z3

8.9 2.3 9 3 7.4 4.5 4.5

2.0

22

き  %

正慶{測無

,6.s 1 1 s.g 1 47.3

42.7 40.0 41.8 40.6 49.6 40.9 42.0 41.7 30.2 38.7 67.3 65.0 65.5

O.3

 0

OA︶∩︶0∩U

o  o

O.1 13.2 15.8 11.3 18.7 22.4 29.7 24.2 19.3 19.4 22.7

18A

22.3 20.7

44.1 44.2 46.9 40.4 28.0 29.7 33.8 38.9 50.4 38.7 14.3

12.7 13.7

問題とする漢字の提出の仕方が,多少異なっているので,出題の意図と勘案

 82 第3編 習語要素の習得

しながら,これらの数字をみなければならない。われわれ の漢字力テストで は,1・2学期は,多く漢字力の習得過程や実態上の問題点をさぐることができ るような意図のもとに問題を構成し,3学期末テストでは,なるべく,該当学 年相応の文字習得力についてみようとしたから,1〜6年閥の3学期末テスト 結果について,正答・誤答・無答の各反応を図示してみると,その発達傾向が 大体わかるはずである。

ユ0 9 80 70 60 50 40

30・

20

ユ0 Kx.

 NX.

 へ\.

.........一一・fi・一・N

?t,..,..... ..... t 一H

    、、噸一一ドー一一噂r硝

_正答コロ  はきぜ ニ

一一

 1 2  3  4  5  6

の   の   の   の   の   の

 3  3  3  3  3  3  図3−1反応別曲線(読み)

これによると,

工GO 90 se 70 60 50 40 30 20 1e

_胤答

    ミニじエ 

一…一

w

N

 x.  x.. 」一f …  X   \t・一層        、、

        x,

       ¶ 凹、3一■

        x         s

        小学校6年闇の過程では,

し,正答率が上昇するという発達現象にともない,

て,無答数が減少し,誤答数が増加しており,以後この傾向が続く。

 しかし,読みと書きとでは,その様相が相当異なっていることが,わかる。

 読みでは,誤答が1年では最も少なく6%足らずであるが,徐々に多くなっ て,3年3学期では7.9%となり,無答7.3%を越し,以後 6年末まで,無答 率より高くなっている。このことは,逆にいえば無答が次第に減少しているこ

とであり,学習して,あるいは,他の読書等で,目にふれ,前後の文脈等から 一度読んだことのある文字に対して,無答でいられずに何とか答えようとし,

誤って答えてしまうという現象であろうと思われる。このことは,2年終了時 のテストで,テスト文字玉10字中,未学習文字48字というように,児童にとっ て未知の文字が一挙に数多く提出された場合は,再び1年の初期のテスト時の

ように誤答数が減り,無答数がふえるという現象がみられること,また,5年

ああ ああ 易 8

3  3   3  3   3   3

図3−2反応別曲線(書き)

総1体的にいって,正答数が増加

   低学年から中学年にかけ

       1 文字の習得 83

の1・2学期に,教科書で学習したというよりも,新聞,雑誌等に出ている文 字がどの程度読めるかを見た場合には,再び無答が高くなっていることによっ ても証され,る。

 読みに紺して,書きの方は,中学年で,誤啓と無答の差がかなり狭められて くるが,中学年後期ごろには,学習した文字がすべて習得されないままに,新 しく学習される。未習得未消化の書けない漢字書宇力の実情・実態を反映し て,正答率が低下しだす,再び無答率が上昇しだすという環象があって,それ に伴い誤答も活発ではあるが,やはり,無答の方が優勢である。これは,文字 の認知・弁別・想起よりも再生することが最:も困難であったように,書字力の 本質に根ざす結果であろう。(6年終末時テストで無答が下位になっているの は,881字のうち,大半は4年ごろまでに提出された文字で,それらは比較的 習得が定着しているからであろう。)

 読みと書きとでは,多少の相違を示してはいるが,全般的に見て,入学当初 よりも誤答反応が増加するということは,それだけ,児童の文字環境一漢字 範囲が拡大され,文字意識も強くなってきた結果であろう。

 漢字能力の発達というとき,正答数が増加し,正答率が上昇するのは当然だ が,それに伴って無答数が減少し誤答反応が増加するQこの誤答反応の増加現 i象も,消極的な意昧で一種の発達現象であると解さオしる。しかもこの誤答の傾 向を見ると,児童の文字意識の増大,文字習得の過程,文字能力などを反映し ていて,文字力の発達をみる一つの要困と考えられる。しかも,誤答反応を注 意してみると,学習する漢宇とそれを受け入れる習得能力,文字環境の影響な どから誤答現象に学年酌な傾向すら認められるのである。具体的にとりあげて みよう。

84 第3編言語要素の習得 2)具 体例  く読み〉

表3−20誤答例(読み)

イ鷺

1

(1の3) 誤  答    ()内はその人数

(△人 しと(12))

入ひと(8)はち(2)

右いし(9)

先 せ(5) せんせ(1)

生 せ(3) ん(2) せと   (1)

八 ひと(4)

上つち(3)した(2)

N め(3) にちようび(1)

4、さい ちい・さい(3)

  (2)

(△七 ひち(3))

(△前 まい(3))

(△東  しがし(3))

白 ひ(し)(3))

字かく(2)

立つ たつ(2)

2 礁.

(2の1) 誤  答    ( )内はその入目 右 いし(6) ひだり(3)

土 どじょう(2) どよ(2)

  どう(王) もく(1)

  した(1)

考えた こ(3) おぼ(2)

  こき(1)

石みぎ(3)ひだり(1)

空 あお(2) はる(1)

毎 うみ(3)

光る み(1)はる(1)

   きん(1)

音 だっ(2)

火かよう(1)かよ(1)

  すい(1) きん(1)

用 たらえ(2)

作る い(2)

青い お・も(1) とお・(1)

・名 うしろ(1) うら(1)

 おとこ(2)

(2の2) 誤答

  ( )内はその人数

右左力文天 分林作石

面心穂並

ひだり(8)いし(6)

みぎ(11)

か(11)

さく(5)

おて(2) て,お,

おてん()

じ(5)

もり(5)

こう(3) ぶん(王)

みぎ(4)ひだり(ユ)

どよう(2) どよう び(1)

せい(2) うまれる

(1)せんせい(2)

かよう(2)

ようじん(2)

なま(2)

ふん(2)

(*) 低学年(1・2年)は,誤答が比較的分散しているので,2名以上の者が誤    つた文字をあげた。中学年以降は3名以上にしぼった。△は準正答

(2の3) 誤  答    ()内はその人数 玉 おう(8) おお(11)

  お(2)

今 きょう(8) ぶん(2)

  ぶん(1)ふん(1)

字 力£つ(10) カミく(3)

  そら(1)

知らない所 じょ(5) じ   よう(2) しょ(1)

夕 ゆ(11)

来る き(10)

中学年 3隼

(3の2) 誤  答    ()内はその人数 三度すう(王4)せい(3)

者 と(5) き(3) おと   (2) かんがえる(2)

急ぐ およ(7) す(2)

発車 でん(3) は(3)

  れ(3)

進む す(5) よ(2)

受ける あ(4) わ(3)

晴 あお(4) あおい(3)

高学年 6年

(6の3) 誤答

  ()内はその人数

魚つウ さカ》な(41)

私わたし(28)

欠ける っ(23)つづ(3)

包む つつむ(21)

勧める つと(20)みと   (2)

気象通報 ぞう(18) し   ゆう(2)

列れい(18)へい(1)

光る ひかる(3)ひかり   (4)

近く きん(6)

鳥  しま(5) うま(1)

考えた こえた(3)おぼ

  えた(2) きこえた(1)

入れる いれる(5)

書く  カhく(5)

1寸 はやし(5)

足むし(4)

両 あめ(2) にし(2)

土 どう(2) ど(2)

作文  つくる(3)

閏 たんぼ(2) たうえ(1)

歩く いく(1)うご(2)

火 かあ(3)

凹みぎ(2) ひだり(1)

米 ひかり(1) ひかる(1)

月 め(2)

戸 えど(2)

近 じょ(2)

天気 んき(2)

谷つや(2)

干 ひ(し)やく(2)

高い あお(1) そら(1)

考えた お・ぼえた(1) お   ぼ(1)

父 はは(2)

島 とり(6)

平気 へ(6)

ヨ三 おう(5) おお(1)

絵 えはがき(3) はがき   (3)

お客 みや(3)みせ(3)

雲 ゆき(5)

         象向く とう(5)

運ぶ と(5)

還い はや(5)

フ{くい お・も(4)

拾う あ(4)

妹あね(4)

遊ぶ よ(3)

世界  せカ、(3)

世界 い(3)

工場 さく(2) しょう(1)

聞く き(2)せき(1)

動物 ちから(2) とう(1)

地藩 ん(2) とう(1)

1 文字の習得 85

干せいき こう(17)

脅弼  才しつ(16)

謁せん ちょう(14) み   き(2) ちょ(2)

決して け(14)

派みゃく(13)

似る い(11)にてる(3)

不必要 しん(10) しつ   (7)

待つ もつ(10)たも(1)

  も(1)

ヨ篭…つ ま(10) もつつ(1)

いち里 さと(9)

比べる ひら(9) しら   (2)

否 した(8) ふ(4)

折る いの(8) おる(2)

高学年二6年つづき 誤答( )内はその入数 疑ll!i しつ(8) せん(2)

せん挙 しゅ(8)

・1拾い カ》い(7) )b・・(6)

  よ(3)

じゅう居 い(7) ソを二く(5)

災難 ひ(7) か(6)

倉こ くら(7)

付ける う(7)ふ(1)

}誤答( )内はその人数 預ける いただ(4) とど   (5) よ(4) つ(2)

授業  じ(5) じゅう(3)

妻 どく(5) ふ(1)

報齋 こう(5) でん(1)

加える か(5) かぞ(2)

単 す(5) じゅん(1)

  にん(1) つね(1)

状態 のう(5)てい(1)

誤答( )内はその人数 未かいちまつ(4)す

  え(8)

努りよくせい(4)ぜ

  ん(1) と(1) き   よう(1)

委員 いい(4) か(1)

政策  力=く(3)  やく(3)

蚕 ばん(3) くわ(1)

宗きょうしゅ(3)そ

  う(3) げ三つ(2)

86 第3編 言語要素の習得 つう訳 しゃく(7)

はん省 しょう(7) だん  (2)

型 かたち(7) せい(1)

 おおぎ(1)

肥える た(6) ひ(3)

  くわ(2)

統領 そう(6) りょう(4)

基ち ぼ(6)

どう情 せい(6)

履き し(6)むさ(1)

固める こ(6)

規そく かん(6)

災難  さい(6)

い味 あじ(6)

停き補  さ(6) ゆう(1)

  ど(1)

輪ゆ(5)しゃ(1)う  ん(1) ろ(1)

滉ざつ ふく(5)

遺さん は(5) き(2)

患いな え.(5) とくい(1)

圧りよく てい(4) し(3)

去ねん さく(4) きょう   (1)

寄る き(4)

貨もつ  に二(4) しつ(1)

採しゅう しょう(4)

欲ほfう  よう(4) よ(4)

拝めい  しょ(4) しゅう   (1)ぜ(1)

宿屋  しゃく(4)

ほ存 ご(4) そん(1)

  ざい(1)

      匹じゅん序 てい(3)

従う した(3) じゅ(1)

推ていする かく(3)

  し(2)せん(1)

討論 ぎ(3)

忠こく しん(3)

ちゅう央えい(3)い  (2)

延びる あ(3) わ(2)

  てい(1)

低・中・高学年の誤答例をみると,次のような傾向のあることがわかる。

 1.低学年では,集中的な誤答例が,高学年に比べると,比較的少ない。こ

れは,

① まだ無記数が多いこと,および,文字領域が狭く,文字意識も低いからで  ある。しかし,読み誤りのいろいろな型は競われている。

②でたらめな読みや無意味な誤り方(〔例]耳だっています・しろ,下ち  いさい,人み,字あ,口し,女ぶん,火も,白ひる,など)を

 している例が多いからである。でたらめの読み誤りは下位者に多く,あてず  っぽな読みであるから,同じ回答者がいない。したがって,低学年には,國  種の反応をせずに:1人ずつ誤っているという例が多い。

 2.低・中・高学年によって誤り方にある種の傾向がみられる。

①類似字形が弁別できないために,誤って読む例は全学年を通じて多い。こ  とに自分の知っている文字が多くなると,それにひきつけて読むから,誤っ  て読まれる方も数が多くなる。

  たとえば,「k−」は1年のころには,既習文字のいしとしか誤らなかった

1 文字の習得 87

 が,2年になると,ひだり1とも誤るようになり,それも1学期では3人,2  学期では6人というようにふえ,2学期では,右,石,左がいりまじって混  乱誤読されており,3学期には一洛落ちついているというような経過をみせ  ている。

  なお,中・高学年になると,へん,つくり,かんむり等の違いで,幾種も  の文字が出てくるから,誤答反応も活発1(:なる。

  また,勧める つとめる(20人),創れ.い(18),例れっ(16),幹線  ちょう(ちょ)(16)というように,多くの児童が同じ誤りを重ねているの  が,一つの特徴といえる。

② 字の形態で一部認知による誤りでは,低学年1年のころは,文字の構成分  子に:分解してみることになれていないから少なかったが,中・高学年になる  とこれが徐々にふえており,しかも多くのものが同〜の誤り方をする傾向が  出てくる。中学年の者と(5人),拾う あ(4人)は,都(東京都の都)

 の字のへん者の読み,拾うのつくり合の読みであろうし,高学年の拡せいき  こう(17入),災難 ひ(7人)か(6人),どう情 せい(6人)なども,

 それぞれ溝成分子の広・こう,火・ひ,青・せいなどに:よったものであろう。

③ 熟語とその構成文字との未分化による誤りには,

  (イ) 二一として覚えていて,文字としては識別できないもの

   【{列二】 ソく カ、よう

  (ロ)熟語を構成する傭の文字との読み誤り    【例ユ 作 こう(工作の工)ぶん(作文の文)

  (ノ、)熟語としてわかっていても,それを構成する単位としての文字の読みがわか    らないために生ずる誤り (例} 世 せか 界 い

 があるが,この誤り方は,低学年に圧倒的に多い。

1年一・…(イ)

   (ハ)

2年… 〈イ)

四 よんくみ

火かよう

正 お・っし 火 力tSよう・カ、よ 車 きしゃ

艮 にちようび 川 かわかみ

諭せんせ

生せと(せいと)

土 どよう・どよ  田 たうえ

正おしょうがつ 先せんせい

ドキュメント内 小学生の言語能力の発達 (ページ 83-97)