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た。

症状の改善度に応じて複数回の投与を行った 1 症例では 2.5 mg/kg が追加投与された。

3. 全試験を通しての結果の比較と解析

3.3 部分集団における結果の比較

3.3.2 高齢者

AAPCC の使用実態調査結果では、65 歳より上の高齢者へ MB を投与した場合の有効率は

85%であり、18~65 歳の患者の有効率と類似した。

症例報告(海外文献: 28 報 30 名、国内文献: 2 報 2 名)では MB の静脈内投与及び併用療法

(酸素吸入、気管挿管、人工呼吸、活性炭、アスコルビン酸及びビタミン C、輸血、胃洗浄、

及び炭酸水素ナトリウム)によって、蘇生の一環として投与された患者 1 名と投与により状態 が悪化した患者 1 名を除いた 30 名の MetHb 濃度及び症状が改善した。投与量は、体重 60 kg とした換算値例を含めて 1~2 mg/kg が多く、MB 投与前 MetHb 濃度は 6.5~82.6%の範囲であ った(表 2.7.3.3.3-6) 。

表 2.7.3.3.3-6 高齢者に発症した MetHb 血症に対する MB の治療効果

No. 年齢/性別 投与量及び併用治療* 有効性 添付資料番号

【海外症例】

1 65歳男性 • 1 mg/kg

• 併用治療: O2

• 当初MetHb濃度: 37%

• MB投与15分後: 酸素飽和度90%、チア ノーゼ消失

5.3.5.2-049

2 66歳男性

• 1 mg/kg

10分かけて投与 × 3回

• 併用治療: なし

• 当初MetHb濃度: 17.5%、安静時疼痛、

著明な呼吸困難、中心性チアノーゼ

• MB投与後MetHb濃度: <1.5%、症状改 善、チアノーゼ消失

5.3.5.2-144

3 67歳女性

• 1 mg/kg(56 mg)

• 併用治療: AA、

other

• 当初MetHb濃度: 40.1%

• MB投与翌日MetHb濃度: 正常化 5.3.5.2-129

4 68歳男性

• 2 mg/kg

(4時間空けて2回 投与)

• 併用治療: O2

• 当初MetHb濃度: 63.5%

• MB初回投与8時間後MetHb濃度: 3.5% 5.3.5.2-168

5 68歳男性

• 1.7 mg/kgc

(100 mg、1%)

5分かけて投与

• 併用治療: O2

• 当初MetHb濃度: 47.2%

• MB投与20分後MetHb濃度: 12.3%

4時間後MetHb濃度: 1.7%

5.3.5.2-065

6 68歳女性

• 1.7 mg/kg c

(100 mg)

5分かけて投与

• 併用治療: O2、AC、

GL

• 当初MetHb濃度: 36.4%

• MB投与3時間後MetHb濃度: 4.2%、チ アノーゼ消失

5.3.5.2-104

7 68歳女性

• 1 mg/kg 3分かけて投与

• 併用治療: VL、AA、

O2、TF、IB

• 当初MetHb濃度: 18.3%

• AA投与後MetHb濃度: 11.2%

• MB投与後MetHb濃度: 4.3%となり、最 終的に2.3%

5.3.5.2-139

8 69歳男性 • 1 mg/kg × 3回

• 併用治療: O2

• 当初MetHb濃度: 67.8%

• MB初回投与40分後MetHb濃度: 50.2%

3回目投与1時間後MetHb濃度: 11.1%

翌日のMetHb濃度: 1.0%

5.3.5.2-058

9 69歳女性 • 2 mg/kg

• 併用治療: なし

• 当初MetHb濃度: 33%

• MB投与1時間後: 4% 5.3.5.2-023

10 69歳女性

• 1.7 mg/kg c

(100 mg)

• 併用治療: O2

• 当初MetHb濃度: 14.8%

• MB投与後MetHb濃度: 徐々に低下 24時間後MetHb濃度: 0.5%、チアノーゼ 消失

5.3.5.2-053

c : 体重60 kgと想定した換算値

* : O2, 酸素吸入; AA, アスコルビン酸及びビタミンC; AC, 活性炭; IB, 気管挿管; TF, 輸血; GL, 胃洗浄; VL, 人工呼 吸; SB, 炭酸水素ナトリウム; other, その他

表 2.7.3.3.3-6 高齢者に発症した MetHb 血症に対する MB の治療効果 (続き)

No. 年齢/性別 投与量及び併用治療* 有効性 添付資料番号

11 69歳女性

• 1 mg/kg c(60 mg)× 2回

• 併用治療: O2、AC

• 当初MetHb濃度: 15.9%、呼吸困難及び 酸素脱飽和、チアノーゼなし

• MB投与20分後MetHb濃度: 2%

その後4.8%に上昇

6時間後の2回目投与後MetHb濃度:

2.4%

2回目投与7.5時間後に4.2%、続く3日

間は2%~4%の範囲、4日目に正常値に

回復

5.3.5.2-148

12 71歳女性 • 1 mg/kg

• 併用治療: O2、other

• 当初MetHb濃度: 44.2%

• MB投与4時間後MetHb濃度: 0.8% 5.3.5.2-076

13 71歳男性

• 1 mg/kg 5分かけて投与

• 併用治療: なし

• 当初MetHb濃度: 17%、胸痛あり

• MB投与4時間後MetHb濃度: 1.3%、胸 痛改善

5.3.5.2-030

14 71歳女性

• 初回: 0.8 mg/kg c

(5 mL、1%)

以降: 0.8 mg/kg c

(5 mL、1%)× 4 回

• 併用治療: TF

• 当初MetHb濃度: 6.5%

• MB初回投与後MetHb濃度: 4.3%

投与終了後: 1.9%

5.3.5.2-143

15 71歳女性

• 1 mg/kg

• 併用治療: IB、VL、

SB

• 当初MetHb濃度: 29.2%

• MB投与後MetHb濃度: 4.5% 5.3.5.2-166

16 72歳男性 • 2 mg/kg

• 併用治療: O2

• 当初MetHb濃度: 41.8%

• MB投与2時間後MetHb濃度: 2.8%、チ アノーゼ消失

5.3.5.2-049

17 72歳男性

• 1.7 mg/kg c

(100 mg)

5分かけて投与

• 併用治療: O2、AC、

GL

• 当初MetHb濃度: 48.3%

• MB投与3時間後MetHb濃度: 7.5%、チ アノーゼ消失

5.3.5.2-104

18 72歳男性

• 初回: 1.5 mg/kg

(1%)

5分かけて2回投与

(静注)

以降: 1.7 mg/kgc

(100 mg)

3回/日(経口)

• 併用治療: AA、

other

• 当初MetHb濃度: 9%、精神状態異常、重

度の頭痛、急性錯乱、激越、中心性チア ノーゼ、及び幻覚

• MB投与後MetHb濃度: 0.7%

MB初回投与5分以内にチアノーゼ改 善、意識回復、時間、空間、人物を認識 できるようになった。

4時間後に失見当識になりMetHb濃度は

再び7%に上昇したため、2回目投与を

行い、MetHb濃度は0.4%となった。無 症状のまま2日後の退院時にはMetHb 濃度: 0.1%

5.3.5.2-181

19 73歳女性

• 2 mg/kg

5分かけて2回投与

• 併用治療: O2、AA、

IB、VL

• 当初MetHb濃度: 43.7%、チアノーゼ、

頻脈、頻呼吸

• MB投与30分後MetHb濃度: 27.1%、2 回目投与後MetHb濃度: 5.1%、チアノー ゼ消失、心拍及び呼吸も適切に減少。

5.3.5.2-048

20 74歳男性

• 初回:

1 mg/kg(75 mg)

5分かけて投与 2回目(15分後):

1 mg/kg(75 mg)

• 併用治療: O2

• 当初MetHb濃度: 61.9%

• 初回投与後MetHb濃度: 低下なし 2回目投与30分後MetHb濃度: 低下 1時間以内のMetHb濃度: 30%

4時間後MetHb濃度: 正常値

5.3.5.2-036

c : 体重60 kgと想定した換算値

* : O2, 酸素吸入; AA, アスコルビン酸及びビタミンC; AC, 活性炭; IB, 気管挿管; TF, 輸血; GL, 胃洗浄; VL, 人工呼 吸; SB, 炭酸水素ナトリウム; other, その他

表 2.7.3.3.3-6 高齢者に発症した MetHb 血症に対する MB の治療効果 (続き)

No. 年齢/性別 投与量及び併用治療* 有効性 添付資料番号

21 74歳男性 • 2 mg/kg × 2回

• 併用治療: O2

• 当初MetHb濃度: 41%

• MB初回投与後MetHb濃度: 10%

2回目投与後: 6.4%、呼吸困難及びチア ノーゼ回復

5.3.5.2-056

22 75歳女性

• 1 mg/kg(1%)

5分かけて投与

• 併用治療: O2

• 当初MetHb濃度: 25%、貧血

• MB投与15分後MetHb濃度: 7%、症状 は改善、再発なし

5.3.5.2-122

23 76歳男性

• 0.8 mg/kgc(50 mg)

4分かけて5回投与 累積投与量:

4.2 mg/kgc

(250 mg)

• 併用治療: IB、VL、

O2、other

• 当初MetHb濃度: 82.6%

• 蘇生の一環としてMBを投与したが心 拍は戻らなかった。

5.3.5.2-097

24 76歳女性 • 1.3 mg/kg(80 mg)

• 併用治療: O2

• 当初MetHb濃度: 24%

• MB投与30分後MetHb濃度: 5.8%

4時間後: 3.6%、チアノーゼ消失

5.3.5.2-067

25 77歳女性

• 0.8 mg/kg c(50 mg、

1%)

5分かけて投与

• 併用治療: IB、VL

• 当初MetHb濃度: 39.2%

• MB投与1時間後MetHb濃度24%

• 2時間後: 5%

• 4時間後: 2%

5.3.5.2-059

26 78歳男性 • 1.3 mg/kg c(80 mg)

• 併用治療: なし

• 当初MetHb濃度: 80%、嘔吐、腹痛、下

痢、及び軽度の息切れ

• MB投与後MetHb血症: 急激に悪化、昏

睡状態。入院30分以内に死亡

5.3.5.2-163

27 78歳女性

• 1 mg/kg(50 mg)× 3 回

• 併用治療: VL、O2

• 当初MetHb濃度: 37.4%、中心性チアノ ーゼ

• MB投与後MetHb濃度: すぐには改善が

みられなかったが、3日目に改善

5.3.5.2-125

28 80歳女性

• 初回: 1 mg/kg

(60 mg)

10分かけて投与 2回目: 2 mg/kg

(120 mg)

10分かけて投与

• 併用治療: O2

• 当初MetHb濃度: 42%

• MB初回投与後MetHb濃度: 不変

• 2回目投与5時間後: 0.1%未満、チアノ ーゼ、呼吸困難消失

5.3.5.2-064

29 83歳男性

• 初回: 1.7 mg/kgc

(100 mg)

2回目: 1.1 mg/kg

(80 mg)

3回目: 1.1 mg/kg

(80 mg)

• 併用治療: O2、VL、

other

• 当初MetHb濃度: 54.1%

• MB初回投与3時間後の2回目投与:

35%、その後4.3%、ベンゾカイン曝露か

ら20時間後にMetHb濃度が30%に再上 昇したため3回目の投与を行い、4時間

以内に4.2%に低下。3回目投与48時間

にわたり2~3%の間を維持し、その翌日

までに1%未満まで低下。

5.3.5.2-068

30 88歳男性

• 1.7 mg/kg c

(100 mg)

3分かけて投与

• 併用治療: IB

• 当初MetHb濃度: 40.6%、錯乱、ベッド から転倒、不穏、失語症、右側脱力、チ アノーゼ

• MB投与4時間後MetHb濃度: 1.9%

24時間後: 正常値、回復した。

5.3.5.2-172

c : 体重60 kgと想定した換算値

* : O2, 酸素吸入; AA, アスコルビン酸及びビタミンC; AC, 活性炭; IB, 気管挿管; TF, 輸血; GL, 胃洗浄; VL, 人工呼 吸; SB, 炭酸水素ナトリウム; other, その他

表 2.7.3.3.3-6 高齢者に発症した MetHb 血症に対する MB の治療効果 (続き)

No. 年齢/性別 投与量及び併用治療* 有効性 添付資料番号

【国内症例】

1 68歳男性

• 初回: 8.3 mg/kg c

(500 mg)(胃管注 入)

2回目(60分後):

1.7 mg/kgc

(100 mg)

10分かけて静脈内 投与

• 併用治療: AA、O2

• 当初MetHb濃度: 62.3%

• MBの経口投与及びビタミンC静注投与

後症状: 変化なし

• MB静注後MetHb濃度は低下し、症状は

改善

5.3.5.2-337

2 70歳代女性

0.8 mg/kgc

(50 mg、1%)

• 併用治療: O2

• 当初MetHb濃度: 50.8%、意識レベルは JCS 3

• MB投与80分後MetHb濃度: 9.5%

翌朝: 4.6%に低下し、第5病日には0.5%、

意識はほぼ清明

5.3.5.2-346

c : 体重60 kgと想定した換算値

* : O2, 酸素吸入; AA, アスコルビン酸及びビタミンC; AC, 活性炭; IB, 気管挿管; TF, 輸血; GL, 胃洗浄; VL, 人工呼 吸; SB, 炭酸水素ナトリウム; other, その他

3.3.3 妊婦・授乳婦

妊婦に MB を投与した症例報告(海外症例報告; 2 報 2 名、国内文献; なし、 2 名とも MB 投 与前の MetHb 濃度の記載なし)を表 2.7.3.3.3-7 に示す。なお、授乳婦に対して MB を投与し た報告はなかった。

妊婦 2 名のうち 1 名は妊娠 36 週時の MetHb 患者であり、1.5 mg/kg の MB を静脈内投与さ れた。もう 1 名は分娩前に投与された例であり、 1.3 mg/kg の MB が静脈内投与された。また、

2 名とも酸素吸入等が併用され、いずれも MetHb 血症の症状が改善した。

一方、分娩時の硬膜外鎮静薬(プリロカイン)投与に起因して発症する MetHb 血症の治療 に関する文献(5.3.5.2-018)では、プリロカイン投与開始前後に MB(用量: 2 mg/kg)が投与 され、その有効性が報告された。

表 2.7.3.3.3-7 妊婦に対する MB の治療効果

No. 年齢/性別 投与量及び併用治療* 有効性 添付資料番号

【海外症例】

1

22歳女性

(妊娠36 週)

• 1.5 mg/kg(1%)

• 併用治療: O2

• 当初MetHb濃度: 不明

中心性チアノーゼ、及び胎児心拍数 の遅発、一過性徐脈

• MB投与後: 40分以内に患者の外見 回復、その後の数日間でチアノーゼ の再発は認められなかった。

50時間後MetHb濃度: 4.6%

68時間後臍帯血中MetHb濃度: 2.5%

5.3.5.2-184

2 年齢不明

分娩前妊婦

• 初回: 1.3 mg/kg c

(80 mg、1%)

5分かけて投与 2回目(20分後):

1.3 mg/kg c(80 mg)

• 併用治療: O2、other

• 当初MetHb濃度: 不明

• 初回投与20分後: 母親のチアノーゼ ほぼ消失

5.3.5.2-082

c : 体重60 kgと想定した換算値

* : O2, 酸素吸入; other, その他

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