た。
小児 14 名に発現した主な有害事象は、臨床検査(MetHb 濃度上昇、ビリルビン値増加等)
12 名、血液及びリンパ系障害(溶血性貧血、溶血等)6 名、心臓及び血管障害障害(チアノー ゼ等)5 名、神経系障害(痙攣等)3 名、皮膚及び皮下組織障害(変色)3 名等であった。
表 2.7.4.2.1-7 海外成人症例報告(静脈内投与)の有害事象
No. 年齢・性別
(その他) 投与量
MetHb 血症の 原因物質
投与
経路 安全性 添付資料
番号
1 16歳男性 2 mg/kg × 2回 ベンゾカ
イン 静注 MB投与後MetHb濃度が上昇
した。 5.3.5.2-054
2 17歳女性 0.8 mg/kg c(50 mg)
× 2回 アニリン 静注
MB投与後2回とも悪心、嘔 吐及び疝痛性腹痛が発現し た。
5.3.5.2-114
3 18歳女性 1.7 mg/kg c(100 mg) ダプソン 静注 MB投与後MetHb濃度が上昇
した。 5.3.5.2-152
4 18歳男性 1.3 mg/kg c(80 mg) 塩素酸ナ
トリウム 静注
MB投与後頸部硬直及び光恐 怖症が認められた。MB投与 翌日には黄疸、両腎側の圧痛、
及び不穏が発現し、心窩部痛 及び嘔吐は継続した。5日目 に肩甲帯不快感及び右視神経 乳頭辺縁不鮮明が認められた が、48時間で消失した。
5.3.5.2-163
c : 体重60 kgと想定した換算値
表 2.7.4.2.1-7 海外成人症例報告(静脈内投与)の有害事象 (続き)
No. 年齢・性別
(その他) 投与量
MetHb 血症の 原因物質
投与
経路 安全性 添付資料
番号
5 18歳男性 1 mg/kg(1%)× 4回
(24時間ごと) 溶剤 静注
MBの2回目投与後発作が起 き、チアノーゼが続いたため 3回目投与を行った。4回目の 投与時には重度の溶血が起こ り異常赤血球が多数観察され た。その後、Hbが低下し続け、
交換輸血を行ったが急性腎不 全と心不全により死亡した。
5.3.5.2-182
6 19歳男性
1.7 mg/kg c(100 mg、
2%、5 mL)bolus投与 4回/日 × 3日
ダプソン 静注
MB投与終了5日後及び8日 後にビリルビン値上昇及び LDH上昇が認められ、投与終 了15日後に正常値近くまで 回復した。
5.3.5.2-140
7 19歳男性
3.3 mg/kg c
(20 mL、1%)
10分かけて投与
ニトロベ ンゼン アリニン
静注 入院7日後(MB投与後)に
溶血性貧血が認められた。 5.3.5.2-200
8 20歳女性
初回: 1.7 mg/kg c
(100 mg、2%)
2回目: 1.7 mg/kg c
(100 mg)
亜硝酸ナ
トリウム 静注
MB投与前85%であったSpO2
は、投与5分後に72%に低下 した。
5.3.5.2-102
9 20歳男性 1.7 mg/kg c(100 mg)
× 2回
ラッカー シンナー
(溶剤)
静注
MBを投与したが、チアノー ゼの改善が認められず、30分 後に再投与した。2回目投与 後のMetHb濃度は78.6%であ った。来院3時間後に心停止 で死亡した。
5.3.5.2-175
10 21歳女性
初回: 0.4 mg/kg c
(22.5 mg)
2回目: 1.5 mg/kg c
(90 mg)
3回目: 3.3 mg/kg c
(200 mg)
アニリン 静注
アニリン摂取から 28 時間後 に皮膚の色はいったん正常と なったが、次の12時間で、溶 血を発現し、ハインツ小体が 認められたため、輸血が実施 された。
その翌週、溶血は徐々に消失 し、血液学的及び腎所見は正 常となった。
5.3.5.2-115
11
22歳女性
(妊娠36 週の妊婦)
1.5 mg/kg(1%) メトブロ
ムロン 静注 退院8日後に男児を普通分娩
で無事出産した。 5.3.5.2-184
12 22歳男性 2 mg/kg(150 mg)
× 2回 アニリン 静注
アニリン摂取72時間後に暗 赤色尿と黄疸のため再入院し た。その際のMetHb濃度は9%
であり、多数のハインツ小体 が認められた。溶血に対して 輸血が行われた。
5.3.5.2-112
c : 体重60 kgと想定した換算値
表 2.7.4.2.1-7 海外成人症例報告(静脈内投与)の有害事象 (続き)
No. 年齢・性別
(その他) 投与量
MetHb 血症の 原因物質
投与
経路 安全性 添付資料
番号
13 22歳男性
1.5 mg/kg (100 mg)
× 5回(1日目に3回、
2日目に1回、及び3 日目に1回)
ダプソン 静注
MB投与後MetHb濃度が上昇 した。頭痛と嘔気を伴うチア ノーゼが持続し、4~10日目 まで遅延性のスルホヘモグロ ビン血症が観察された。9日 目に網赤血球、LDH、及び血 清鉄増加に伴いHb低下、ハ プトグロビンの低下がみられ た(溶血性貧血)。
5.3.5.2-159
14
23歳女性
(G6PD欠 損症)
0.8 mg/kg c
(50 mg、1%)
10分かけて投与
アニリン 静注
MB投与後皮膚が薄鈍色に変 色し3日間続いた。アニリン 曝露及びMB投与後24時間以 内に溶血を示したため輸血を 行ったところ、72時間後に臨 床及び血液ガスパラメータに 改善がみられ、14日目までに チアノーゼは消失し、退院し た。
5.3.5.2-108
15 24歳男性
初回: 1.7 mg/kg c
(100 mg)
15分かけて投与 2回目: 1.7 mg/kg c
(100 mg)
その後7.5~10 mg/h で43時間持続注入
ダプソン 静注
初回投与後、幻覚、頭痛、及 び激越がみられた。ダプソン 服用の3日後に網状赤血球が 3.8%に増加した。これに関連 してハインツ小体溶血性貧血 と一致した血膜、ハプトグロ ビンの低下、トランスアミラ ーゼの軽度増加、ビリルビン 上昇(50 μmol/L)がみられた。
ダプソン服用8~9日後に溶 血の所見が最大となり、その 後溶血は6日続いた。MB投 与後MetHb濃度が上昇した。
5.3.5.2-156
16 24歳男性 1 mg/kg c(0.1 mL/kg、
1%、8 mL) 不明 静注
MB投与後にSpO2は一時的に 65%に低下し、短時間の不安 及び不穏と関連していた。
5.3.5.2-093
17 25歳女性
初回(1日目): 2 mg/kg
(100 mg)
15分かけて 投与 2回目(1日目):
1 mg/kg(50 mg)
追加投与
3回目(3日目):
1 mg/kg(50 mg)
ニトロベ
ンゼン 静注
MB初回投与3日後にチアノ ーゼ、めまい、全身性脱力が 観察され、溶血性貧血を伴い MetHb血症が再発した。5日 後にも溶血性貧血を伴い
MetHb血症が再発し、好中球
増加症、多染性赤血球症、溶 血、破砕赤血球が観察された 5日後の再発後30%交換輸血 に切り替え、11日後に退院し た。
5.3.5.2-133
c : 体重60 kgと想定した換算値
表 2.7.4.2.1-7 海外成人症例報告(静脈内投与)の有害事象 (続き)
No. 年齢・性別
(その他) 投与量
MetHb 血症の 原因物質
投与
経路 安全性 添付資料
番号
18 25歳男性
初回: 4.2 mg/kg c
(250 mg)
数回に分けて投与 以降5回追加投与
(用量不明)
亜塩素酸 ナトリウ
ム
静注
MB投与後ひどい溶血と播種 性血管内凝固症候群がみら れ、Hbは7.1 g/100 mLに低下 し血小板数は30,000/mm3と なった。続く数日間、肺水腫 と肺出血による重篤な呼吸不 全がみられ、心停止もしたが 蘇生した。その間大腸菌の敗 血症もみられた。その後の回 復期も急性腎不全と水分過負 荷が起こり、経皮的腎臓生検 の結果からリンパ球の急性尿 細管間質性変化浸潤、重篤な 間質性浮腫、出血及び壊死に よる細管の障害が観察され た。持続性の高窒素血症のた め血液透析を続け、入院して から2ヵ月後に回復し、退院 した。
5.3.5.2-188
19
25歳男性
(G6PD欠 損症)
0.7 mg/kg c(40 mg) アニリン 静注
アニリン曝露4日に進行性の 黄色がかった皮膚変色、茶色 尿、尿量減少に伴うめまいと 吐気を認め再入院した。理学 的検査により顕著な黄疸と結 膜蒼白が示された。網赤血球 とハインツ小体が多数観察さ れ(ハインツ小体性溶血性貧 血)、MetHb濃度は9.3%とな った。RBC輸血及びトコフェ ロールニコチン酸エステル投 与によりアニリン曝露7日に 溶血は消失し退院した。
5.3.5.2-109
20 26歳女性 不明 塩素酸ナ
トリウム 静注
MB投与後、尿は茶褐色にな り、その後濁った。播種性血 管内凝固を伴う溶血、鼻出血、
腹壁血腫、及び腎不全が観察 された。
5.3.5.2-161
21 26歳男性
1.7 mg/kg c(100 mg)
× 3回 2回目投与:
初回投与の1時間後 3回目投与:
初回投与の翌日
ラッカー シンナー
(溶剤)
静注
当初32.61%だったMetHb濃 度は2回目のMB投与6、8、
及び12時間後に各49.7%、
71.7%、及び74.9%に上昇し た。MB 2回目投与後徐脈及び 心停止が2回認められたが蘇 生に成功した。
5.3.5.2-175
22 28歳男性
初回: 1.3 mg/kg c
(80 mg、1%)
20分かけて投与 2回目: 1.3 mg/kg c
(80 mg、1%)
ベンゾカ
イン 静注 MB投与後MetHb濃度が上昇
した。 5.3.5.2-074
c : 体重60 kgと想定した換算値
表 2.7.4.2.1-7 海外成人症例報告(静脈内投与)の有害事象 (続き)
No. 年齢・性別
(その他) 投与量
MetHb 血症の 原因物質
投与
経路 安全性 添付資料
番号
23
28歳男性
(G6PD欠 損症)
1.3 mg/kgc(75 mg) アニリン 静注
入院2日目に黄疸が認められ た。その後数日間、ヘマトク リット低下、血清ビリルビン 値上昇、網赤血球数増加が、
入院4日目にハインツ小体形 成がみられたが、輸血は行わ なかった。
5.3.5.2-113
24 29歳女性
全用量は7.7 mg/kg c 初回: 1.1 mg/kg c
(65 mg)
2回目: 1.1 mg/kg c
(65 mg)
3回目: 2.2 mg/kg c
(130 mg)
4回目: 1.1 mg/kg c
(65 mg)
5回目: 1.1 mg/kg c
(65 mg)
6回目: 1.1 mg/kg c
(65 mg)
ダプソン 静注
MB 6回目投与後、入院3日目 に溶血性貧血が認められた。
MB投与後MetHb濃度が上昇 した。
5.3.5.2-155
25 29歳男性
初回: 4.2 mg/kg c
(250 mg)
2回に分けてbolus 投与
2回目: 2.5 mg/kg c
(150 mg)bolus投与 以降2回用量不明を bolus投与
その後7 mg/h、徐々に 3 mg/hに減らしてい き、計7日間持続投与 を行った。
ダプソン 静注
MB投与後MetHb濃度が上昇 した。MB 7日間持続投与中、
5日間でHb濃度が12.4 g/Lか ら6.4 g/Lに低下し、重篤な溶 血と溶血性貧血がみられた。
5.3.5.2-147
26 30歳男性 0.3 mg/kg c(20 mg) 亜硝酸イ
ソブチル 静注 死亡した。 5.3.5.2-094
27 32歳男性
初回: 3.3 mg/kg c
(200 mg)
2~5回目: 1.7 mg/kgc
(100 mg)
6回目: 3.3 mg/kg c
(200 mg)
7回目: 5 mg/kg c
(300 mg)
8回目: 3 mg/kg c
(180 mg)
アニリン 静注
MB投与後MetHb濃度が上昇 した。MB 投与後に悪心及び 嘔吐が発現した。アニリン摂 取18時間後に、ビリルビン及 びアミノトランスフェラーゼ が上昇し、MB投与2日後に 黄疸が発現した。またヘモグ ロビン及びヘマトクリットが 有意に低下したことからハイ ンツ小体性溶血性貧血と診断 された。
MB投与4日後に網赤血球数 増加が認められた。
5.3.5.2-111
c : 体重60 kgと想定した換算値
表 2.7.4.2.1-7 海外成人症例報告(静脈内投与)の有害事象 (続き)
No. 年齢・性別
(その他) 投与量
MetHb 血症の 原因物質
投与
経路 安全性 添付資料
番号
28 32歳男性 1 mg/kg パラ
コート 静注
MB投与の翌週中に、軽度の 腎障害及び膿性痰を伴う咳嗽 が発現したが、ともにすぐに 回復した。溶血を発現したが、
これも回復した。
5.3.5.2-190
29 33歳女性 2 mg/kg 硫酸銅
5水和物 静注
MB投与24~48時間後にメレ ナ及び吐血を伴う重度の出血 性胃腸結腸炎、重度の血管内 溶血、重度の貧血、急性肝実 質損傷、AST及びALT増加、
アルブミン低下、プロトロン ビン時間延長、総ビリルビン 及び抱合型ビリルビン増加が みられ、数日後急性腎不全、
急性肝不全、副腎機能不全を 起こした。
5.3.5.2-177
30 33歳男性 1 mg/kg × 5回 アニリン 静注
入院5日目に疲労を訴え、ヘ モグロビンは5.7 g/dLに低 下、SpO2は70~80%であっ た。検査の結果、急性酸化ス トレス誘発性溶血と診断さ れ、輸血、血漿交換及び全血 交換輸血が実施された。
5.3.5.2-118
31 34歳男性 1 mg/kg × 4回 アニリン 静注
アニリン摂取6日目の観察で 疲労及び呼吸困難を訴え、ヘ モグロビンは10 g/dLに低下 した。
5.3.5.2-118
32 34歳男性 1 mg/kg(60 mg) ダプソン 静注 溶血性貧血が認められた。 5.3.5.2-149
33 34歳男性
1 mg/kgを6時間ごと に3回、以降 0.1 mg/kg/hを持続投 与
ダプソン 静注
MB投与後MetHb濃度が上昇 した。溶血性貧血が認められ た。
5.3.5.2-149
34 34歳男性 1.7 mg/kgc(100 mg)
10分かけて投与
塩素酸ナ
トリウム 静注 MB投与後に一過性の低血圧
が認められた。 5.3.5.2-164 35 36歳男性 1.7 mg/kg c(100 mg)
× 2回
ベンゾカ
イン 静注 MB投与後MetHb濃度が再上
昇した。 5.3.5.2-063
36 39歳男性
初回: 1.7 mg/kg c
(100 mg)
10分かけて投与 2回目: 1.7 mg/kg c
(100 mg)
3回目: 1.3 mg/kg c
(80 mg)
ベンゾカ
イン 静注 MB投与後MetHb濃度が再上
昇した。 5.3.5.2-047
37 40歳男性 2 mg/kg(84 mg)
10分かけて投与
ベンゾカ
イン 静注
MB投与後患者は人工呼吸器 からの離脱が困難で気管切開 を施され、入院57日目で退院 した。
5.3.5.2-039
c : 体重60 kgと想定した換算値