た。
これらの報告のうち 30 歳女性では、頻脈、動脈血圧の低下、血液酸素飽和度低下に加えて、
6. 市販後データ
表 2.7.4.5.9-6 症例報告の有害事象(その他の投与経路) (続き)
No. 年齢・性別
(その他) 投与量
MetHb 血症の 原因物質
投与
経路 安全性 添付資料
番号
26 62歳男性 不明
亜硝酸 アミル
(RUSH)
不明
入院3時間後より洞調律欠落の後 心停止となり、CPRにて回復した。
その後もRR間隔不整、上室性期 外収縮、心室性期外収縮、心室性 頻拍を間欠的に認めた。
5.3.5.2-333
27 68歳男性 不明
無水 クロム酸
(六価ク ロム)
不明
MB投与後MetHb濃度が上昇し た。重篤なショックから脱却しえ ず、搬入約12時間後に死亡した。
5.3.5.2-344
28 73歳女性 計5 mg/kg 分割投与
ジ二トロ アニリン 系除草剤
(ゴーゴ ーサン)
不明
第3病日以降、交換輸血によって SaO2と意識レベルは改善したが、
敗血症を併発し第9病日に呼吸不 全により死亡した。
5.3.5.2-326
c :体重60 kgと想定した換算
Proveblue の投与との関連の可能性があると評価された症例は 4 名であり、また SSRI 服用患 者において、薬物相互作用に起因する可能性が否定できない「激越、錯乱状態、意識レベルの 低下、発熱、反射亢進、ミオクローヌス、セロトニン症候群、頻脈、肺炎、呼吸窮迫」が発現 した。Proveblue で不活性化した新鮮凍結血漿(Fresh frozen plasma: FFP)の輸血時に「循環虚 脱、全身性皮疹、酸素飽和度低下、アナフィラキシー反応」、 「蕁麻疹、ショック、アナフィラ キシー反応」、及び「血管浮腫、低血圧、酸素飽和度異常、蕁麻疹、頻脈、アナフィラキシー 反応」が各 1 名に発現したが、これらの報告は、MB を用いた FFP の輸血時にも少数例発現す ることが報告されている(添付資料番号: 5.3.5.2-232、5.3.5.2-233)。また、入手可能な情報か らは評価できなかったとする「紅斑」が 3 名に発現した。
表 2.7.4.6.2-2 Provepharm 社の PSUR における安全性情報
PSUR
No. 事象名 年齢
性別
投与量 投与方法など
投与経過
(有効性、有害事象) Medical comment
2 ・マロリー・ワイ ス症候群
44歳 男性
Proveblue 臨床試験薬:
200 mg、1回、
経口投与
既往歴: 裂孔ヘルニア。投 与2日後、胃不快感を訴え 受診。吐血、タール状便、
起立性低血圧、中程度のへ モグロビン値低下が認めら れた。
診断: 貧血を伴う縦走粘膜 裂傷続発性胃腸出血(重 篤)。投与3日後に入院。鉄 剤投与及び内視鏡的止血術 実施後、投与8日後に回復 した。
治験責任医師判断:
・Proveblueが胃腸出血自体に 関連があることは知られてお らず、粘膜裂傷が胃腸出血の 原因である可能性が高い。裂 孔ヘルニア既往歴も重要であ る。
・Proveblueと胃腸出血と因果 関係なし。
3
・マロリー・ワイ ス症候群(PSUR No.2)のフォロー アップ
同上 同上 同上 同上
3 ・紅斑 44歳
女性
5 mg/kg 静脈内投与
左下極副甲状腺腫切除術の 補助にMBを使用。手術後、
頚部前表面に境界が明確な 集密的(サンバーン様」紅 斑、及び左示指近位爪郭に 紅斑が認められた。プロピ オン酸クロベタゾールを塗 布し改善したが、左示指爪 に永久的な縦走形成異常が 残った。
治験責任医師判断:
・紅斑はSmPCに記載されて いない有害事象である。本事 象は非重篤と考えられる。
・入手可能な情報によって評 価できない。
3 ・紅斑 52歳
女性
5 mg/kg 静脈内投与
副甲状腺摘出術の補助に MBを使用。出術開始約2 時間後に創傷周囲紅斑、同 日に前頚部の紅斑性発疹が 認められた。フランカルボ ン酸モメタゾン及び皮膚軟 化薬を塗布し1週間後に改 善したが、退院が遅延した ため重篤とみなす。
治験責任医師判断:
・紅斑はSmPCに記載されて いない有害事象である。
・入手可能な情報によって評 価できない。
表 2.7.4.6.2-2 Provepharm 社の PSUR における安全性情報 (続き)
PSUR
No. 事象名 年齢
性別
投与量 投与方法など
投与経過
(有効性、有害事象) Medical comment
3 ・紅斑 73歳
女性
5 mg/kg 静脈内投与
副甲状腺摘出術の補助に MBを使用。出術同日に前 頚部に境界が明確な紅斑を 発現した。フランカルボン 酸を塗布し1週間後に改善 した。
治験責任医師判断:
・紅斑はSmPCに記載されて いない有害事象である。
・入手可能な情報によって評 価できない。
3
・激越
・錯乱状態
・意識レベルの低 下
・発熱
・反射亢進
・ミオクローヌス
・セロトニン症候 群
・頻脈
・肺炎
・呼吸窮迫
75歳 女性
MB: 5.5 mg/kg
(0.9%食塩水 300 mlで希縮し 静脈内投与)
選択的セロトニン再取り込 み剤(SSRIs)(シタロプラ ム、トラマドール)服用患 者に、副甲状腺摘出術前に MBを併用投与。出術後、
本事象を発現した。腎代替 療法、気管切開術、コトリ モキサゾールによる治療 後、症状が回復し退院した。
治験責任医師判断:
・セロトニン症候群、呼吸窮 迫、人工呼吸器関連肺炎、反 射亢進、ミオクローヌスは SmPCに記載されていない有 害事象である。薬物相互作用、
錯乱、激越、頻脈、意識レベ ルの低下、発熱は記載されて いる。SSRIs等セロトニン系 伝達亢進剤を服用中の患者に MB投与は避けるべきである とSmPCに言及されている。
使用が避けられない場合は最 低用量を投与し、中枢神経系 効果を4時間観察する必要が ある。
・MBとの薬物相互作用は否 定できない。
3
・循環虚脱、
・全身性皮疹
・酸素飽和度低下
・アナフィラキシ ー反応
64歳
女性 輸血処理
甲殻類及びハチ類にアレル ギー既往歴有。スルファン ブルー (SB)投与歴有。
冠動脈バイパス手術後、MB で不活性化した新鮮凍結血 漿(FFP-MB)2単位目の輸 血時に有害事象を発現。
エピネフリン投与後、状態 が改善した。
皮膚テストの結果、MBと SBの交差アレルギーが確 認され、フローサイトメト リーにより裏付けされた。
治験責任医師判断:
・循環虚脱、全身性発疹、酸 素飽和度低下、アナフィラキ シー反応はSmPCに記載され ている有害事象である。本事 象の発現時にFFP-MB以外の 薬剤は投与されておらず、ラ テックスのプリック試験は陰 性であった。ヒスタミン及び トリプターゼ値上昇によりア ナフィラキシーが確認され た。患者はいずれの染料に対 しても既知のアレルギーはな かった。パテントブルー(PB)
の投与歴があった。
・MB投与との関連の可能性 あり。
表 2.7.4.6.2-2 Provepharm 社の PSUR における安全性情報 (続き)
PSUR
No. 事象名 年齢
性別
投与量 投与方法など
投与経過
(有効性、有害事象) Medical comment
3
・蕁麻疹
・ショック、
・アナフィラキシ ー反応
75歳
男性 輸血処理
手術歴、アレルギー既往歴 なし。冠動脈バイパス手術 6時間後、FFP-MB輸血時に 有害事象が発現、直ちに輸 血中止。エピネフリン投与 後、状態が改善した。
後遺症なく退院した。
皮膚テストの結果、MBと SBの交差アレルギーが確 認された。
治験責任医師判断:
・MB起因のアナフィラキシ ー及び頻脈はSmPCに記載さ れているが、血行動態ショッ クは記載されていない有害事 象である。本事象の発現時に
FFP-MB以外の薬剤は投与さ
れておらず、ラテックスのプ リック試験は陰性であった。
皮膚試験陽性の結果からMB、
PBの交差アレルギーが確認 され、フローサイトメトリー により裏付けされた。患者は いずれの染料に対しても既知 のアレルギーはなかった。
・MB投与との関連の可能性 あり。
3
・血管浮腫
・低血圧
・酸素飽和度異常
・蕁麻疹
・頻脈
・アナフィラキシ ー反応
22歳
男性 輸血処理
非ステロイド系抗炎症薬服 用後、重度の吐血のため入 院。重度の貧血及び凝血障 害を確認。FFP-MBの輸血 開始数分後、有害事象を発 現、直ちに輸血中止。
クリスタロイド(晶質液)
及びコロイド(膠質液)の 輸液治療とクロルフェナミ ン投与後、状態が改善した。
事象発現のタイミング、臨 床症状、生物学的所見、皮 膚テストの結果からIgE媒 介MB起因アナフィラキシ ーが確認された。
治験責任医師判断:
末梢動脈の酸素飽和濃度低 下、顔面血管浮腫、全身性蕁 麻疹、動脈低血圧、頻脈を特 徴とするMB起因アナフィラ キシーはSmPCに記載されて いる有害事象である。
・MB投与との関連の可能性 あり。
4 ・MBへの
偶発的曝露
年齢 不明 男性
不明 不明 MBの有害事象ではない。
6 ・血管外漏出 61歳 女性
11.6 mg/kg 静脈内投与
イホスファミド誘発性脳症の治療に使用。MetHb血症治療で の成人の最大推奨投与量を超えており、過量投与となる。
左手に腫脹と青色の変色を引き起こした血管外漏出が発現 したが回復した。血管外漏出は、欧州の添付文書等ではMB の有害事象として記載されていないが、MBは局所的な組織 障害により血管外漏出を引き起こすことが報告されており、
これが腫脹及び青色変色につながったと考えられる。皮膚の 青色変色は、これまでにもMBの有害事象として報告されて いる。
これらより、本患者に発現した血管外漏出は、MBとの関連 性が否定できないと判断された。また、本事象は、通常用量 でも発現していることから、過量投与による可能性は低いと 考える。