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た。

性別不明 1 名)の死亡が報告されたが、MB 投与との関連性は不明であった。

5. 特別な患者集団及び状況下における安全性

5.1 内因性要因

5.1.1 小児(新生児、乳児、及び幼児を含む)

海外及び国内の教科書には、新生児への投与は用量に注意を払う必要があると記載されてい るが、新生児や小児に発現する特有の有害事象の記載はなかったことから、成人と類似した有 害事象が発現することが推察されている。

小児ダプソン中毒患者(38~61 ヵ月齢)に 2 mg/kg の MB を間欠静脈内投与又は持続静脈

内投与した無作為化比較試験では、持続静脈内投与した 2 名にスルホヘモグロビン血症が起こ

り、チアノーゼの消失に時間を要した(2.1.1.2.1.1) 。

プロスペクティブ試験では、新生児に 1~1.6 mg/kg の MB を静脈内投与すると、併用治療 として輸血頻度が増加することが報告された(2.1.1.2.2.3)。

レビュー文献では、1.0 mg/kg の MB を静脈内投与された 1 日齢の新生児に、MB 投与に起 因する溶血が観察された(2.1.1.2.4.2)。

海外及び国内の症例報告では、 MB の静脈内投与により小児に発現した有害事象が記載され た文献は海外 17 報 17 名及び国内 1 報 1 名あった(表 2.7.4.5.1-1、表 2.7.4.5.1-2)。

MB の静脈内投与により新生児(0~27 日齢)に発現した有害事象が記載された症例報告は 1 報 1 名であり、溶血性貧血、皮膚変色、着色尿、痙攣、食欲減退が発現した。乳児(28 日齢

~3 ヵ月齢)では 2 報 2 名あり、溶血性貧血、チアノーゼ、下痢、黄疸、嗜眠の有害事象が発

現した。また、幼児(4~23 ヵ月齢)及び小児(2~11 歳)では 13 報 13 名(国内症例報告 1

報 1 名含む)あり、MetHb 濃度上昇、チアノーゼ、皮膚変色等が報告された。

表 2.7.4.5.1-1 海外小児 有害事象発現例(静脈内投与)

No. 年齢・性別

(その他) 投与量

MetHb 血症の 原因物質

投与

経路 安全性 添付資料

番号

1

2週齢男 児(重度 の小頭

症)

初回: 0.75 mL(5%)

数分かけて投与 2回目: 0.75 mL(5%)

- 静注

実験的にMBを投与した例。

MB投与後、皮膚色が著明に 青みを帯びた。1時間後、皮 膚色は徐々に改善し、2.5時 間後には少し灰青色がかっ た程度になった。ここで2回 目の投与を行うとすぐに皮 膚色がひどく灰青色になっ た。30分後、若干の改善が見 られたが、1時間後、耳を除 く全身がひどい灰青色にな った。初回投与15分後の尿 は透明であったが、その後4 日間にわたって尿は青色で あった。投与日の夜間に時折 痙攣を起こし、数日間にわた って食欲がなかった。

4日後に皮膚色がほぼ正常と なった。投与の約1週間後に 急性溶血性貧血を発症した。

5.3.5.2-251

2 1ヵ月齢

男児

初回: 1 mL(5%)

2回目: 0.75 mL(5%)

井戸水

(硝酸 塩)

静注

MB投与5日後に軽度の黄疸 が認められた。MB投与8日 後に溶血性貧血を発症した。

輸血を実施し、輸血を実施し た日の14日後に回復した。

下痢はMB投与15日後まで 続いた。

5.3.5.2-251

3 1ヵ月齢

男児 2 mg/kg

(腎尿細 管アシド ーシス)

静注

5日後に進行性のチアノーゼ 及び嗜眠のため再入院し、

MetHb濃度は21%であった。

炭酸水素ナトリウム、クエン 酸ナトリウム、及びクエン酸 を投与で回復した。

5.3.5.2-293

4

4ヵ月齢 男児

(双生 児)

10 mg 亜硝酸

エチル 静注 MB投与12時間後に低酸素血

症で死亡した。 5.3.5.2-281

5 8.5ヵ月齢 女児

初回: 1 mg/kg 5分かけて投与 その後1 mg/kg × 2回

フェナゾ ピリジン の過剰摂 取及びア ニリンの

生成

静注

MB投与後MetHb濃度が再上 昇した。MB 2回目投与後、

オムツが青色に色づいたこ とが確認された。

5.3.5.2-286

6 13ヵ月齢

女児

初回: 1 mg/kg 2回目: ほぼ同量

フェナゾ ピリジン 塩酸塩

静注

MB投与前に指の幅1つ半の 肝腫大が触知された。入院4 日目に溶血性貧血を発症し た。

5.3.5.2-258

表 2.7.4.5.1-1 海外小児 有害事象発現例(静脈内投与) (続き)

No. 年齢・性別

(その他) 投与量

MetHb 血症の 原因物質

投与

経路 安全性 添付資料

番号

7 14ヵ月齢

女児

初回: 2 mg/kg 2~6回目: 0.5~

1 mg/kg

以降1 mg/hを持続投 与

ダプソン 静注 MB投与後MetHb濃度が上昇

した。 5.3.5.2-260

8 15ヵ月齢

女児 30 mg

フェニル アゾピリ

ジン

静注

入院2日目に右肋骨縁下方 8 cmで肝臓が触知された。

(入院時には触知されなか った)肥大は次第に消失し、

入院18日目の退院時には肝 臓の端がわずかに触知でき るにとどまった。

5.3.5.2-282

9 16ヵ月齢

男児

初回: 2 mg/kg 2~4回目: 1.5 mg/kg

フェナゾ

ピリジン 静注

MB投与後MetHb濃度が上昇 した。MB初回投与後、頻脈 及び小赤血球症が認められ た。

5.3.5.2-257

10 16ヵ月齢

女児

初回: 18 mg 4分かけて投与 2回目: 15 mg

ダプソン 静注 MB投与後MetHb濃度が上昇

した。 5.3.5.2-152

11

26ヵ月齢 男児

(G6PD 欠損症)

2 mg/kg × 2回 ニトロ

エタン 静注

MB投与後MetHb濃度は上昇 し、無気力と運動失調が進行 し、酸素飽和度は70%であっ た。全血交換によりMetHb 濃度は11.7%になるが、7時

間以内に31.7%に上昇した。

11時間後のMetHb濃度は 31.8%であったが赤血球交換

により7%になり、チアノー

ゼが消失、心機能は改善し、

酸素飽和度も100%に回復し た。退院時のMetHb濃度は 0.4%であった。

5.3.5.2-267

12 3歳男児

初回: 2 mg/kg

(30 mL、0.1%)

12分かけて投与 2回目: 20 mL(0.1%)

ダプソン 静注

4~5時間にわたって心臓障 害を引き起こす程重篤なチ アノーゼを発症した。入院後 3週間にわたりHb値と白血 球数の変動が見られた。

5.3.5.2-265

13 3歳男児 1 g、10 mL - 静注

尿管皮膚瘻の手術時にMBを 投与した。投与後急激に心拍 数が増加し(120/min)、強い チアノーゼがみられた。血圧 は80/50torrで、X線写真から 両肺の拡大が観察された。患 者の皮膚は6日間青色に強く 染まり、4日間暗青色の排便 があった。投与7日後に回復 し、わずかに青みがかった肌 ではあったが退院した。

5.3.5.2-300

表 2.7.4.5.1-1 海外小児 有害事象発現例(静脈内投与) (続き)

No. 年齢・性別

(その他) 投与量

MetHb 血症の 原因物質

投与

経路 安全性 添付資料

番号

14 3.5歳女児

初回: 1 mg/kg 5分かけて投与 2回目: 1 mg/kg

ダプソン 静注 MB投与後MetHb濃度が上昇

した。 5.3.5.2-264

15 4.5歳女児

初回: 1.5 mg/kg 2回目: 1.5 mg/kg 3回目: 2 mg/kg

アニリン 静注 MB投与後MetHb濃度が上昇

した。 5.3.5.2-254

16 14歳女児

初回: 90 mg

その後48時間の間に 計約8 mg/kgを7回に 分けて投与

ダプソン 静注

MB投与後MetHb濃度が上昇 した。入院4~5日目に血漿 ビリルビン及び乳酸脱水素 酵素(LDH)が上昇したため、

輸血を実施した。黄疸及び溶 血は入院12日目まで続いた。

5.3.5.2-261

17 15歳女児

初回: 150 mg 3回に分けて投与 以降0.1 mg/kg/hで 持続投与

ダプソン 静注

MB投与後MetHb濃度が再上 昇した。入院4日目に貧血及 び網状赤血球増加症を発症 し、濃厚赤血球の輸血を受け た。

5.3.5.2-259

表 2.7.4.5.1-2 国内小児 有害事象発現例(静脈内投与)

No. 性別・年齢

(その他) 投与量

MetHb 血症の 原因物質

投与

経路 安全性 添付資料

番号

1 41週齢

女児

1 mg/kg 8分かけて投与

一酸化

窒素 静注

患者の尿は3日間青く染ま り、皮膚は1ヵ月間濃褐色で あった。

5.3.5.2-354

5.1.2 高齢者(65 歳以上)

海外及び国内の教科書には、高齢者特有の有害事象は記載されていなかったことから、65 歳以下の成人と類似した有害事象が発現することが推察されている。

レトロスペクティブ研究では、ダプソン中毒で MetHb 血症を発症した患者の臨床的特性を 分析し、死亡率に関連したリスク因子を特定するために MB が静脈内投与された患者を 55 歳 以下の若年者群と 56 歳以上の高齢者群のデータを 2 群に分けて統計学的に比較した報告があ った。その結果、死亡率は若年者群より高齢者群(56 歳以上)でより高く(P = 0.009)、ショ ックの発現(「収縮期血圧が 90 mmHg 未満」と定義)も高齢者群(56 歳以上)で顕著であっ た(2.1.1.2.3.1)。

海外の症例報告では、MB 静脈内投与時に 65 歳以上の高齢者に発現した有害事象が記載さ れた文献は 15 報 15 名であり(表 2.7.4.5.1-3)、国内の症例報告ではなかった。

高齢者に MB を静脈内投与した時の主な有害事象は、MetHb 濃度上昇(4 名)、MetHb 血症

(2 名)、アシドーシス(2 名)であった。

表 2.7.4.5.1-3 海外高齢者 有害事象発現例(静脈内投与)

No. 年齢・性別

(その他) 投与量

MetHb 血症の 原因物質

投与

経路 安全性 添付資料

番号

1

66歳女性

(クロミ プラミン 併用)

6.2 mg/kg c

(370 mg、500 mL)

継続投与

- 静注

副甲状腺摘出術時にMBを投 与した。錯乱、激越、四肢に 痙攣様の動きが発生したが、4 日後には回復した。

5.3.5.2-224

2

66歳女性

(SSRI併 用)

0.7 mg/kg(50 mg)

× 2回

5時間空けて投与

- 静注

イホスファミド脳症に対して MBを投与し、初回投与直後 に方向感覚喪失、激越、失語、

散瞳、反射亢進などの症状が 発生した。5時間後のMBの2 回目投与で無反応、頻呼吸、

頻脈、アシドーシスが認めら れたため、SSRI及びMBの投 与を中止した。63日後に症状 は回復した。

5.3.5.2-225

3

67歳男性

(SNRI併 用)

7.5 mg/kg(1000 mg)

1時間かけて投与 - 静注

セロトニン症候群例。副甲状 腺摘出時にMBを投与し、振 戦、発汗、眼振が発現した。

リバビリを実施し3日後に退 院した。

5.3.5.2-222

4 68歳女性 1 mg/kg

3分かけて投与 ダプソン 静注 副腎卒中が認められた。 5.3.5.2-139

5 69歳男性 1 mg/kg × 3回 ベンゾカ

イン 静注

当初62%だった酸素飽和度

は、初回投与40分後に52%

となった。3回目投与1時間 後に80%、翌日には97%に回 復した。

5.3.5.2-058

6

69歳女性

(腎機能 低下)

1 mg/kg c(60 mg)

× 2回 ダプソン 静注 MB投与後MetHb濃度が上昇

した。 5.3.5.2-148

7 71歳女性

初回: 0.8 mg/kg c

(5 mL、1%)

その後0.8 mg/kg c

(5 mL、1%)

ずつ × 4回

ダプソン 静注

MB投与後、二波長指数の急 激な減少及び血圧上昇が認め られた。

5.3.5.2-143

8 71歳女性 1 mg/kg インドキ

サカルブ 静注

MetHb血症発症時に糖尿病及

び高血圧を併発していた。MB 投与後に乏尿症が進行して無 尿となった。アニオンギャッ プ増加性代謝性アシドーシス の悪化及び急性腎不全がみら れた。

5.3.5.2-166

9 72歳男性

1.5 mg/kg(1%)

5分かけて投与

× 2回(静注)

+ 100 mg(1.7 mg/kgc) 3回/日(経口)

セレコキ シブ

静注 + 経口

MB投与後MetHb濃度が上昇

した。 5.3.5.2-181

c : 体重60 kgと想定した換算値

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