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運営・維持管理状況 (1) 入居状況

ドキュメント内 ‚Sٶflà1 (Page 1) (ページ 118-122)

(2) 生活排水用の集中的な二次処理施設への支援においては、当該国の同セクターの全体 的な状況を把握したうえで、プライオリティに応じて実施していく(首都圏や既存地方

1.  事業概要と主要計画/実績比較 1.1 事業地

2.2  運営・維持管理にかかる評価

2.2.2  運営・維持管理状況 (1) 入居状況

1999

8

月時点でのレムチャバン工業団地の入居企業数は、表

2.3

のとおりである。

IEAT

によれば、一般工業区はすべて入居契約済み、輸出加工区もほぼ入居契約済みである。こ れら企業の進出の結果、レムチャバン工業団地では、1997 年末時点で

30,402

人(一般工業 区

15,981

人、輸出加工区

11,933

人、標準工場

2,488

人)の雇用が創出されている。

タイ工業団地公社 (Deputy Governor for Operations)

レムチャバン工業団地 (マネジャー1名)

輸出加工区管理 (1名)

工業団地保守 (3名)

BJT (14名) 一般サービス

(3)

会  計 (3名)

2.3 レムチャバン工業団地入居企業数

      区分

現状 一般工業区 輸出加工区 標準工場 合計

操業中 43 35 16 94

建設中 1 2 0 3

未着工 3 1 0 4

合計 47 38 16 101

出所:IEAT

(2) 浄水処理および下水処理施設

レムチャバン工業団地の浄水処理および下水処理施設の利用状況については表

2.4

のと おりである。

2.4 レムチャバン工業団地における浄水処理および下水処理施設の利用実績

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 19981)

浄水供給(1,000m3) 200 700 2,000 3,300 3,355 4,379 4,274 3,467 利用率(%) 2.0 7.1 20.3 33.5 34.0 44.4 43.4 46.9 下水処理(1,000m3) 70 300 900 1,500 1,533 2,275 2,488 2,234 利用率(%) 0.9 4.0 12.0 20.0 20.5 30.4 33.3 39.8 出所:IEATBJT

注 :1) 1998年の数字は1月から9月迄の実績値。

2) 1991-1994年まではIEATの推定値。1995年以降はBJTの実績値。

入居企業の増加を受けて上水供給量および下水処理量は増加してきており、1997 年には 年間

4,274

m

3

(平均 11,710m

3/日)の上水が供給され、年間

2,488

m

3

(平均 6,816m

3/日) の下水が処理された。円借款対象としては、浄水処理施設は

27,000m

3/日の能力、下水処

理施設は

20,500m

3/日の能力のものが建設されており、1997年時点で両施設は、施設能力

43%(浄水処理)、33%(下水処理)の処理実績となっている。

これは、レムチャバン工業団地への進出企業が、結果的に、水を多く利用する業種(食品 加工業、繊維工業等)ではなく、水を余り使わない、もしくは水のリサイクル率の高い業種

(電気製品、自動車関連工業等)

が多かったことによるものであると思われる。また、入居

企業の中には、将来の工場拡張を念頭に入居面積の一部を未利用のままとしている企業も あり、その分上水使用量が施設能力に比べて低くなっているためもあると思われる。

2.5

は、レムチャバン工業団地の単位あたりの上水供給能力4を、東部臨海地域に位置 する、民間企業と

IEAT

の共同開発による

3

工業団地と比較したものである。これら他の 工業団地と比較して、レムチャバン工業団地の上水供給能力が高すぎることはなく、浄水 場の施設能力自体は、妥当な範囲のものであったと言えよう。

      

4 浄水処理施設の能力27,000m3/日を一般工業区と輸出加工区の合計面積(約420ha)で除したもの。

2.5 工業団地の浄水施設の能力比較

レムチャバンIE チョンブリIE イースタンIE イースタン・シーボードIE 上水供給能力 64m3/ha/日 50m3/ha/日 63m3/ha/日 44m3/ha/日 出所:民間企業とIEATの共同開発による3工業団地についてはヘマラート土地開発社

注 :IE(Industrial Estate)は工業団地を意味する。

軽工業あるいは輸出志向のどんな業種の企業が進出しても満足のいく施設を提供すべき であったレムチャバン工業団地の性格を鑑みた場合、妥当な規模の施設能力で建設された 浄水処理施設が、結果として能力比

4

割の運用状況にあることは、施設が適切に運営・維 持管理され、入居企業に十分な上水供給がなされているかぎり、特段問題ではない。上水 処理施設の運営・維持管理は

BJT

社により適切に行われており、また、入居企業はバンコ クの工業用水と比較して同程度の料金水準で上水供給を受けており5、レムチャバン工業団 地の浄水処理施設は、入居企業の上水需要に十分対応し、これら企業の生産活動を支えて いると評価されよう。

また、下水処理施設が能力比

3

割程度で運用されていることは、浄水施設の利用状況に 伴うものであり、浄水施設同様に評価されるべきものである。下水処理施設も、

BJT

社に より適切に維持管理されており、入居企業の下水処理需要に十分対応していることから、

レムチャバン工業団地の生産活動を支えるべく役立っていると評価される。

なお、これら浄水処理および下水処理施設は、現在の入居企業が、将来拡張用に確保し ている未利用地で工場を拡張した場合の上水利用および下水増加分に対応することが可能 である。また、レムチャバン工業団地の浄水処理施設は、隣接するレムチャバン港に対し ても上水の供給をしているが、将来的にレムチャバン港が拡張された後の上水需要増加分 に対しても、本浄水処理施設が対応する予定である6

(3) 焼却炉

焼却炉は

1998

年の現地調査時点では利用されていない。焼却炉未使用の理由は、処理 費用の関係で、同現地調査時点までのところシラチャ市による埋立て処分に経済性がある ためである。すなわち、一般固形廃棄物はシラチャ市が

1kg

当り

0.5

バーツで引き取り、

同市が保有する

30

ライ(4.8ha)の処分場で埋立て処分されているが、工業団地内の焼却炉で 処理すると

1kg

当り

3.5

バーツのコストが掛かるためである。

しかし、同現地調査時点で、IEAT はシラチャ市の埋立地の能力の限界も考慮し、焼却 炉による中間処分を行う方向で、入居企業への打診を開始した。その際、焼却処理の利用 を促進する観点から、処理費用を一部

IEAT

が負担する形(入居企業には

1kg

当り

1

バーツ を課すなど)で焼却処理する方向で検討している。

埋め立て処分が一般的なタイ国にあって、焼却炉の建設は先行投資であったと思われる が、埋立て処分場の延命のためには、工業団地から排出される廃棄物を焼却炉を利用して 減量化することは望ましいことであると思われる。IEAT は、将来の利用を念頭に、焼却 炉の維持管理は行っており、今後、焼却炉からの排ガス等による新たな環境問題の発生に       

5 上水道料金は1998年時点で、一律14バーツ/m3に設定されているが、バンコクへの給水を行っている 首都圏給水公社の工業用上水価格は201〜2,000m314.18バーツ/m3、2,001〜4,000m313.92バーツ/

m3、以降逓減価格方式となって10,001〜20,000m312.10バーツ/m3、20,001〜30,000m311.45バーツ

/m3 となっている。

6 レムチャバン工業団地でも500ライ(80ha)の拡張計画はあるが、実施時期は1998年現在未定である。

は留意しつつ、焼却炉を活用した減量化を行うべき時期とその量についてシラチャ市と協 議を始めることが望まれる。

(4) 工業団地賃貸料・上下水道料金等

レムチャバン工業団地の入居企業の支払う土地リース料などの諸料金は表

2.6

のとおり である。

このうち、土地リース料は

10

年間一定で、10 年後の改定でも

10%以内の変動とするこ

とがタイ政府より義務付けられおり、他の工業団地に比較して有利な条件になっている。

前述の、東部臨海地域に位置する、民間企業と

IEAT

の共同開発による

3

工業団地の

1998

11

月現在の用地販売条件を表

2.7

に示した7。単純計算で、レムチャバン工業団地のリ ース料

34

年分が、3 工業団地の中で最も安価なチョンブリ工業団地

(一般工業区)の販売金

額と同額である。また、レムチャバン工業団地の将来

30

年間(同工業団地のリース期間)に 渡るリース料支払いを現在価値に引き直すと、年率

5%の割引率で 1,068,101

バーツ、10%

の割引率で

639,630

バーツであり、表

2.7

中のどの工業団地よりもレムチャバン工業団地 の条件は有利といえる。土地リース料のほかにも、レムチャバン工業団地は、東部臨海地 域の主要工業拠点として、BOI より企業の投資を促進するため優遇的な措置を与えられて おり8、これらの優遇的な施策もあって、レムチャバン工業団地への投資が促進されたもの と思われる。

2.6 レムチャバン工業団地諸費用

一般工業区 輸出加工区 標準工場

土地リース料金 (1ライ当 り)

64,900バーツ/年 150,000バーツ/年(1期) 165,000バーツ/年(2期)

127,000バーツ/工場/月 (平屋標準工場)

上水道代金(1m3当り) 14バーツ 同左 同左 下水道代金(1m3当り)(注) 10バーツ 同左 同左 一般管理費(1ライ当り) 900バーツ/月 1,100バーツ/月出所:IEAT、BJTよりのヒアリング(199811月現在)

注 :下水道量は上水量の 80%と計算されている。基準単価は6.02バーツ/m3だが汚水の水質により処 理費用が上乗せされ、平均的な最終単価は約10バーツ/m3となる。

2.7 民間工業団地の販売条件

所在地 販売条件

(バーツ/1ライ) 備考

一般工業区(453ha) 2,200,000 チョンブリ工業団地

輸出加工区(74ha) 2,300,000

バンコクから 110km、レムチ ャバン港から20km離れた、国 331号線に沿い。

イースタン・

シーボード工業団地 一般工業区(640ha) 2,400,000 チョンブリ市より東に 10km、

レムチャバン港から27km。

イースタン工業団地 一般工業区(230ha) 4,950,000 マプタプット工業港、工業団 地に隣接(2km)。

出所:ヘマラート土地開発会社       

7 これら工業団地は1995年から入居が開始し、現在も開発が進められているものである。

8 BOIはタイ国全土を3つのゾーンに分けて法人税の減免措置などの投資優遇策をそれぞれのゾーン毎に 設定している(バンコク首都圏を中心に地方へ向けて、ゾーン1、ゾーン2、ゾーン3と分けられており、

地方へ行くに従いより優遇される。)。レムチャバン工業団地が位置するチョンブリ県はゾーン2に区分 されているが、レムチャバン工業団地は特別により優遇度の高いゾーン3に分類されている。

(5) 管理組合

レムチャバン工業団地では①一般工業区組合、②輸出加工区組合、③従業員安全組合、

④団地交流組合の

4

団体と

IEAT

が毎月会合を持ち、維持管理の問題点などにつき協議を 行なっている。これら組合は、入居企業と工業団地管理主体である

IEAT

とのコミュニケ ーション手段として一定の役割を果たしている。これら管理組合を通じ、維持管理面の課 題として、上下水道の配管が

HDPE(高密度ポリエチレン)パイプでなされているため、地

盤沈下、大型トラック通過による振動等で結合部分が破損しやすいことや、重量物貨物の 通過により道路面の痛みが予想以上に早いことなどが、入居企業から指摘されている。今 後、これらの課題に適切に対処していくことが、IEAT に求められよう。

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