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運営状況

ドキュメント内 ‚Sٶflà1 (Page 1) (ページ 182-196)

(2) 生活排水用の集中的な二次処理施設への支援においては、当該国の同セクターの全体 的な状況を把握したうえで、プライオリティに応じて実施していく(首都圏や既存地方

④  ラッカバン ICD(Inland Container Depot)

2.2.3  運営状況

円借款対象の鉄道事業は、東部臨海開発計画による新鉄道網建設の一部を構成するもの 信号・通信局

土木局

信号・通信メンテナンスセンター

信号課 通信課

東部地域 信号検査官

テレホン センター チャチェンサオ地区事務所

軌道メンテナンス課 シラチャ地区事務所

軌道メンテナンス課

SRT

である。したがって、ここでは、本評価対象の

2

事業に、東部臨海地域の幹線であるチャ チェンサオ・サタヒップ鉄道(タイ国政府資金)、シラチャ・レムチャバン鉄道(円借款対象)、

およびラッカバン

ICD(

タイ国政府資金)を加え、東部臨海開発計画による新鉄道網全体の 運営状況を把握することとしたい。

(1) 東部臨海地域鉄道網路線毎の輸送実績

チャチェンサオ・サタヒップ鉄道

東部臨海地域の鉄道網は、SRT の東線に相当する。東部臨海開発計画以前の東線は、バ ンコク東部を東西に結ぶバンコク・アランヤプラテート線が存在するのみであった。東部 臨海開発計画により、まず、東部臨海地域をシャム湾沿岸に沿って南北に結ぶ幹線である チャチェンサオ・サタヒップ鉄道が、タイ国政府の自己資金により建設された。

チャチェンサオ・サタヒップ鉄道は、1989 年に開通した。同鉄道のこれまでの輸送実績 を表

2.2

に示す。開通当初からの主要貨物は、タイ石油公社(PTT)がマプタプットで生産す る

LPG

と、サタヒップ港およびレムチャバン港で輸出入されるコンテナ貨物であった。

1996

年度からは、クロン

19

・ケンコイ鉄道の開通を受け、東北部からレムチャバン港への砂 糖の輸送と、北部からレムチャバンへの原油の輸送が開始され、更に、1997 年度からは、

サタヒップ・マプタプット鉄道の開通を受け、マプタプット工業団地で精製される石油の タイ北部および東北部への輸送が開始された。

2.2 チャチェンサオ・サタヒップ鉄道の貨物輸送実績

単位:千トン 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998

LPG 231 119 141 208 274 346 454 556 484

コンテナ 36 389 474 439 467 609 1,092 2,427 2,664

砂糖 - - - 36 60 17

原油 - - - 609 622 602

石油 - - - 217 421

合計 267 508 615 647 741 955 2,191 3,882 4,188

注 :年はタイ会計年度(例:1998=1997101日〜98930日)

LPG

は、マプタプット工業団地に隣接する

PTT

の天然ガス分離プラント4で生産され、

陸上パイプラインを通じてレムチャバン近郊の輸送ターミナルに運ばれた後、列車、トラ ック、海上輸送により全国の

LPG

供給基地5へと配送される。この内、鉄道を通じて輸送 されるのは、北部および東北部の

LPG

供給基地(ランパーン、およびコンケンの

2

ヶ所)向 けのもので、レムチャバン近郊のバンラムーン駅から、チャチェンサオ・サタヒップ鉄道、

クロン

19

・ケンコイ鉄道を通じて輸送されている。

      

4 天然ガス分離プラント1号機、陸上パイプライン、および輸送ターミナルは、世銀融資、国際協力銀行 融資、本邦銀行団、および英連邦開発公社(CDC)の協調融資により建設されている。その後、2機の分離 プラントがマプタプットに増設されている。

5 LPG供給基地も、円借款(19839月借款契約調印)、世銀融資、OPECファンド等の支援を受けて建設 された。

コンテナは、チャチェンサオ・サタヒップ鉄道の輸送実績の

6

割以上(1998 年度)を占め る主要貨物である。当初はサタヒップ港で扱われるコンテナのバンコク首都圏との間の輸 送需要に対応し、レムチャバン港およびシラチャ・レムチャバン鉄道が運営を開始してか らは、レムチャバン港において取り扱われるコンテナのバンコク首都圏との間の輸送需要 に対応するものである。コンテナの鉄道輸送は、1996-1997 年度には年率約

120%と著しい

増加を見せている(同年のレムチャバン港のコンテナ取扱量の伸びは約

40%)。これは、 1996

年にラッカバン

ICD

の運用が開始され、コンテナを鉄道輸送することの利便性が高まった ためであると思われる。

砂糖は、全量東北タイからレムチャバン港に運ばれる輸出用の貨物で、北東線のブアヤ イ駅から、クロン

19

・ケンコイ鉄道、チャチェンサオ・サタヒップ鉄道、シラチャ・レ ムチャバン鉄道を経て運ばれる。荷主は、レムチャバン港で砂糖・糖蜜ターミナルを

1993

年より運営する民間業者(Aawthai Warehouses Co., Ltd.)で、クロン

19

・ケンコイ鉄道が開通 し東北部と東部臨海地域を結ぶ鉄道の利便性が高まったことを受け、鉄道輸送を開始した。

原油は、シェル石油

(Thai Shell Exploration and Production Company Ltd.)

が、タイ北部のチ ャイヤプン県の採掘場(シリキットサイト)で採掘した原油を、クロン

19

・ケンコイ鉄道の 開通後に、同鉄道、チャチェンサオ・サタヒップ鉄道、シラチャ・レムチャバン鉄道を経 由して、レムチャバンに位置するタイ・オイル

(Thai Oils Co., Ltd.)

の石油精製所に搬入して いるものである。

また、石油は、1997年から運転を開始したマプタプット工業団地の

Rayong Refinery Co.,

Ltd.(資本構成シェル 64%、PTT36%の合弁企業。以下、RRC

社)の石油精製所で精製したも

のを、シェル石油(Shell Company of Thailand Ltd.)が、東北部および北部へ輸送するもので、

サタヒップ・マプタプット鉄道、チャチェンサオ・サタヒップ鉄道、クロン

19

・ケンコ イ鉄道を経て、北東線および北線に輸送される。

シラチャ・レムチャバン鉄道

シラチャ・レムチャバン鉄道は、円借款の支援を受けて建設され、1992 年

10

月に開通 した。同鉄道は、同じく円借款の支援を受けて

1991

1

月に開港したレムチャバン港と 東部臨海地域の幹線鉄道であるチャチェンサオ・サタヒップ鉄道を結ぶ支線である。同鉄 道の貨物輸送実績を表

2.3

に示す。コンテナ、砂糖とも、前述のとおりレムチャバン港で 取扱われる貨物の輸送需要に対応するもので、原油はレムチャバンに立地するタイ・オイ ルの石油精製所に搬入されるものである。

2.3 シラチャ・レムチャバン鉄道の貨物輸送実績

単位:千トン 1993 1994 1995 1996 1997 1998

コンテナ 439 467 609 1,092 2,427 2,664

砂糖 - - - 36 60 17

原油 - - - 609 622 602

合計 439 467 609 1,737 3,109 3,283

注 :年はタイ会計年度(例:1998=1997101日〜98930日)

サタヒップ・マプタプット鉄道

サタヒップ・マプタプット鉄道は、1995 年に完成したものの、クロン

19

・ケンコイ鉄 道が開通し、マプタプットとタイ東北部および北部を結ぶ需要が喚起されるまでは、輸送 実績はなかった。クロン

19

・ケンコイ鉄道が開通した

1997

年からは、前述のとおり、マ プタプット工業団地に立地する

RRC

社の石油精製所からタイ東北部および北部向けに、

石油が輸送されている。

2.4 サタヒップ・マプタプット鉄道の輸送実績

単位:千トン

1997年 1998年

石油 217 421

合計 217 421

注:年はタイ会計年度(例:1998=1997101日〜98930日)

クロン

19

・ケンコイ鉄道

クロン

19

・ケンコイ鉄道は、信号・通信施設工事が完了する以前の

1995

11

月に開通 している。同鉄道の輸送実績は、表

2.5

のとおりである。これらの内、原油、石油、LPG、

砂糖は、前述のとおり、いずれも東部臨海地域と、タイ東北部および北部間の、輸送需要 に対応するものである。セメントは、TPI Polene Public Co., Ltdが、北東線からの専用の引 込線を有するサイアムセメント社およびサイアムシティセメント社の工場から購入したも のを、搬送しているものである。

2.5 クロン 19

・ケンコイ鉄道の輸送実績

単位:千トン

1996年 1997年 1998年

LPG 454 556 484

砂糖 36 60 17

原油 609 622 602

石油 0 217 421

セメント 0 22 236

合計 1,099 1,477 1,760

      出所:SRT資料

      注 :年はタイ会計年度(例:1998=1997101日〜98930日)

以上の、東部臨海地域の鉄道網の輸送実績を一覧にまとめると、図

2.2

の様になる。

2.2 東部臨海地域の鉄道網輸送実績

 バンコク駅 チャチェンサオ駅 クロン19  ケンコイ駅

シラチャ駅  レムチャバン駅

サタヒップ駅 マプタプット駅

 アランヤプラテート駅 クロン19・ケンコイ鉄道

サタヒップ・マプタプット鉄道 チャチェンサオ・サタヒップ鉄道

シラチャ・レムチャバン鉄道

  セメント   石油   原油   砂糖   コンテナ   LPG

表示

X軸:輸送貨物量(千㌧) Y軸:年度

円借款対象事業

0 1000 2000 3000 4000 5000

1998 1996 1994 1992 1990

0 1000 2000 1998

1996

0 1000 2000

1998 1997

0 1000 2000 3000 4000

1998 1997 1996 1995 1994 1993

ラッカバン

ICD

バンコク都心から東方約

30km、レムチャバン港から北方約 120km

の、国鉄東線上に位 置するラッカバン

ICD

は、1995年

10

月に完成した。1989年の

JICA

による

F/S

をもとに しており、約

29

億バーツの費用(タイ政府資金

67%、民間銀行借入 33%)が投入された。運

用が開始されたのは

1996

年である。

レムチャバン港で輸出入されるコンテナは、トラックによる道路輸送と鉄道輸送を通じ て同

ICD

に集積される。そこで通関手続きを終えたコンテナは、積み替えられ、輸出貨物 はレムチャバン港へ、輸入貨物は国内の最終仕向け地へ、再びトラックあるいは鉄道によ り搬送される。

ラッカバン

ICD

6

つのモジュールに分けられており、いずれのモジュールの運営も、

民間業者に委託されている。各モジュールは、コンテナヤード、

CFS(Container Freight Station)

等のコンテナ貨物の中継用の施設で構成されている。1996年に

4

つのモジュールの運営が 開始され、1998年には残りの

2

つのモジュールの運営も開始された。運営を委託された民 間企業は、レムチャバン港のコンテナターミナルの運営を委託されている企業と連携6を取 り、機動的・効率的な運営が可能となっている。各モジュールの委託契約先は表

2.6

のと おりである。

2.6 ラッカバン ICD

の運営委託企業

モジュール 委託企業 契約日 契約年数 敷地(m)

A Siam Shoreside Services Ltd. 1996.3 10 318 X 400

B Eastern Sea Leam Chabang Terminal Co.,Ltd. 1996.3 10 322 X 300 C Evergreen Container Terminal(Thailand) Co.,Ltd. 1996.3 10 326 X 400

D Tiffa ICD Co.,Ltd. 1997.12 10 232 X 400

E Thai Hanjin Logistics Co.,Ltd. 1997.12 10 232 X 400

F N.Y.K. Distribution Service (Thailand) Co.,Ltd. 1996.3 10 232 X 400 出所:SRT資料

運営開始後、ラッカバン

ICD

におけるコンテナ取扱量は、図

2.3

に見るとおり急増した。

ICD

の施設容量は、40 万

TEU

であるが、1998 年度の実績は、43.7万

TEU

と、既に施 設容量を上回っている。この様な急速な取扱量の増大は、レムチャバン港におけるコンテ ナ取扱量の増大に加え、ICD の各モジュール運営を民間委託することで、レムチャバン港 のターミナル運営業者と同じ業者がラッカバン

ICD

のモジュールで運営を行うことになっ たこと、およびその様な有利な取り引き条件を持った業者の存在が他の運営業者への競争 圧力となったことにより、効率的なコンテナ中継サービスが提供されたためであると考え られる。また、効率的なコンテナ中継サービスが可能となったことで、ラッカバン

ICD

に 乗り入れている国鉄東線の利便性が高まり、前述のとおり、コンテナ貨物の鉄道輸送の増 加につながっている。その結果、同

ICD

に搬入されるコンテナ取り扱いシェアは、鉄道輸 送がトラック輸送を上回る伸びを見せ、1998年度には、鉄道約

53%、トラック約 47%とな

っている。

      

6 例えば、Eastern Sea Leam Chabang Terminal Co.,Ltd.およびEvergreen Container Terminal (Thailand) Co.Ltd.

は、レムチャバン港でコンテナターミナルの運営を委託されている。

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