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7 大型洋上貯炭出荷設備整備による輸送効率化事業の検討

7.2 輸送に用いるプッシャー及びバージの数量算出

既往調査では、2007年におけるバージ

1

隻あたりの年間石炭輸送量は、約

20

t

である ことが報告されている。石炭輸送量については、石炭の積出桟橋の位置が直接的に関係する ため一概には断言できないものの、今回の調査でヒアリングを実施したバージ運航会社

2

社からもほぼ同等の数字が得られていることから、信頼できる数字と言える。

このことから、バージ

1

隻あたり年間約

20

t

を輸送すると仮定した場合、2010年比で

2025

年の石炭生産増加率が

1.5

倍になるものと仮定すると、単純に必要となるタグとバージ の隻数(TBSの場合)も

1.5

倍になるものと推測される。

TBS

のタグとバージの隻数については

INSA(Indonesia National Shipowners’ Association)

へのヒアリングから、東

Kalimantan

地域で石炭輸送に従事するバージは約

240

隻と推算さ れる(表

3.11

参照)。この数字は前出のバージ運航会社へのヒアリングから得られた数字と 一致する。

従って、240セットの

TBS

1.5

倍に増加するとすると、2025年に東

Kalimantan

地域で 活動する

TBS

360

セットに上るものと推算される。

なお、TBSと

PBS

の輸送効率については以下のような石炭輸送シミュレーションを実施 しており、その結果から、PBSでは

TBS

と比して

1.4

倍程度輸送効率が向上することが見 込まれている。この結果から、

2025

年までにすべての

TBS

PBS

に転換されたと仮定した 場合には、必要となる

PBS

は約

260

セット程度にまで増加を抑えることが可能となるもの と思料される。

7.2.1

石炭輸送シミュレーションの条件設定

石炭輸送シミュレーションの実施に際しては、以下とおり条件を設定した。また、これら 条件は、表 7-1のように一覧に取りまとめた。

各桟橋は

1

船に対してのみ荷役可能なものとして設定(同時並行での荷役は不可)

各オペレーションの冒頭には

1

時間の予備時間を設定

荒天等による不稼働日は設定せず(Muara Jawa海域の気象・海象を考慮)

 TBS

PBS

を組み合わせたケースの場合、PBSは河川内に

TBS

を追い越す

 TBS

PBS

を組み合わせたケースの場合、常に

PBS

を優先する

パイロット強制エリアの可航時間は以下のとおり設定(図 7-1参照)

現状:High Waterの前後

2

時間(可航時間は

1

8

時間)

PBS

導入後:High Waterの前後

4

時間(可航時間は

1

16

時間)

図 7-1 パイロット強制エリアの可航時間

(赤部分が可航可能な時間帯)

積み地は、Samarindaを中心に以下の

3

つのエリアを想定(図 7-2参照)

上流エリア:Samarindaから

20

マイル(約

36km)上流

(パイロット強制エリアを航過)

中流エリア:Samarindaから

8

マイル(約

15km)上流

(パイロット強制エリアを航過)

下流エリア:Samarindaから

7

マイル(約

14.5km)下流

(パイロット強制エリアを航過せず)

86

図 7-2 想定した積み地エリア

87

表 7-1 輸送シミュレーションの条件一覧

Jetty~Mahulu橋 Mahulu橋~Muara Jawa 最短航行時間

1 TBS 5時間 15時間 20時間 High Waterの

前後2時間 4ノット

2 PBS 3時間 9時間 12時間 High Waterの

前後4時間 6.5ノット

3 TBS/PBS ①

4 TBS/PBS ②

5 TBS 5時間 15時間 20時間 High Waterの

前後2時間 4ノット

6 PBS 3時間 9時間 12時間 High Waterの

前後4時間 6.5ノット

7 TBS/PBS TBS 5時間

PBS 3時間

TBS 15時間 PBS 9時間

TBS 20時間 PBS 12時間

TBS H/Wの前後2時間 PBS H/Wの前後4時間

TBS  4ノット PBS 6.5ノット

8 TBS 2時間 15時間 17時間 High Waterの

前後2時間 4ノット

9 PBS 1時間 9時間 10時間 High Waterの

前後4時間 6.5ノット

10 TBS/PBS TBS 5時間

PBS 3時間

TBS 15時間 PBS 9時間

TBS 20時間 PBS 12時間

TBS H/Wの前後2時間 PBS H/Wの前後4時間

TBS  4ノット PBS 6.5ノット

11 TBS 2時間 15時間 17時間 High Waterの

前後2時間 4ノット

12 PBS 1時間 9時間 10時間 High Waterの

前後4時間 6.5ノット

13 TBS 13時間 なし 4ノット

14 PBS 8時間 なし 6.5ノット

15 TBS/PBS TBS 13時間

PBS 8時間 なし TBS  4ノット

PBS 6.5ノット 16

17 18 19

下流 Jetty~Muara Jawa 8時間 8時間 6.5ノット

コンベヤ 2,500 t/h 4時間

Jetty~Muara Jawa  8時間

中流 1時間 9時間

2,500 t/h 4時間 コンベヤ

PBS

(Cyclic Operation)

TBS 5時間 PBS 3時間 ケース

番号 桟橋 位置

荷役方法

(桟橋)

バージ

運航形態 荷役効率 想定運用形態

Jetty~Muara Jawa 13時間

TBS Jetty~Muara Jawa 13時間 PBS Jetty~Muara Jawa  8時間 TBS 15時間 PBS 9時間 荷役

時間

上流

中流

下流

トラック

荷役 荷役効率 時間 荷役方法

(メガフロート)

航行 速力 強制水先区間

航行可能時間帯

バックホー 2,000 t/h 5時間

4ノット 10時間

High Waterの 前後4時間 TBS 20時間

PBS 12時間

TBS H/Wの前後2時間 PBS H/Wの前後4時間

TBS  4ノット PBS 6.5ノット

コンベヤ

トラック

コンベヤ

2,500 t/h 4時間 300 t/h

4時間 2,500 t/h

34時間 300 t/h

34時間