• 検索結果がありません。

5 石炭輸送効率化と大型洋上貯炭出荷設備導入の検討に係る資料収集

5.2 浮体式石油備蓄基地システムに関する資料

図 5-8

Self Propeller Barge(KIMTRANS SPB 3208)

表 5-1

SPB

の主要目等(KIMTRANS SPB 3210)

表 5-2 日本国内の石油備蓄基地と貯蓄形式

(JOGMEC Webサイト)

図 5-9 石油備蓄基地の位置図

基地名 貯蓄形式 備蓄施設容量

苫小牧東部 地上・地中タンク方式 約640万kl

むつ小川原 地上・地中タンク方式 約570万kl

秋田 地上・地中タンク方式 約450万kl

久慈 地下岩盤タンク方式 約175万kl

福井 地上・地中タンク方式 約340万kl

菊間 地下岩盤タンク方式 約150万kl

白島 洋上タンク方式 約560万kl

上五島 洋上タンク方式 約440万kl

志布志 地上・地中タンク方式 約500万kl

串木野 地下岩盤タンク方式 約175万kl

(JOGMEC Webサイト)

図 5-10 白島国家石油備蓄基地の全景

5.2.1

沿革

白島石油備蓄基地の主な沿革を以下に示す。

1981

6

月: 白島石油備蓄株式会社設立

1984

10

月 備蓄基地建設工事着工

1996

8

月: 備蓄基地建設工事完了

1997

10

月: オイルイン完了

その後、定期的に検査を実施(詳細は

5.2.4

を参照)

5.2.2

主要設備

備蓄基地の主な施設を以下に示す。(図 5-11参照)

1) 貯蔵船

・容量:

70

kl

・サイズ: 長さ

397m × 幅 82m × 深さ 25.4m

・隻数:

8

・操油ポンプ:

2,500kl/h × 2

基/隻

・海水ポンプ:

2,000

㎥/h

× 2

基/隻

2) 港湾設備

・北防波堤:

570m(消波ブロック方式)

・東防波堤:

1,050m(ケーソン方式)

・南防波堤:

570m(ケーソン方式)

・荷役用係留ドルフィン:

4

・係留ドルフィン:

14

・防油堤: 一次防油堤(浮式)、二次防油堤(防波堤式)

3) 用役設備

・自家発電設備:

1,400kW × 5

・用水給水設備:

60

㎥/日

× 2

系列

・海水取水設備:

5,500

㎥/h

× 2

系列

・燃料タンク:

735kl × 2

4) 環境保全設備

・排水処理設備:

30

㎥/h

× 2

系列

・ガードベースン(工程排水系):

500

× 1

・ガードベースン(クリーン排水系):

500

× 1

・含油水タンク:

9,700kl × 2

・原油ガス処理設備:

11,000

㎥/h (グランドフレアスタック)

5) 防消火設備

・消火ポンプ(高圧系):

913

㎥/h

× 3

・消火ポンプ(低圧系):

1,515

㎥/h

× 3

・不燃性ガス供給設備:

6,250

㎥/h

・泡消火設備

・消防船

②:北防波堤、③東防波堤、④:南防波堤 図 5-11 白島国家石油備蓄基地施設

5.2.3

貯蔵船の概要

8

隻の貯蔵船の内部は隔壁により

7

つのブロックに分けられている(図 5-12参照)。隔壁 は原油流出防止および防火対策のため、二重殻構造になっており、その中は海水で満たされ た水封タンクとなっている。水封タンク内の海水には、タンク内の原油よりも高い圧力が掛 けられており、万が一タンクに亀裂等が生じた場合にも、原油が外部へ流出しない仕組みと なっている。

また、防火・爆発への対策として、タンク内の液面上の空間にはイナートガスで満たす対 策が講じられている。

(白島国家石油備蓄基地)

図 5-12 貯蔵船の内部構造

5.2.4

検査への対応

貯蔵船は自航しないため、推進機を有していないことおよび航行に耐え得る船体強度を有 していないことを除いては、一般的なタンカーと同様である。そのため法定検査については 船舶法、船舶安全法や船舶設備規定などが、また消防設備等に関しては消防法が適用される。

そのため、定期検査が

5

年に

1

度の間隔で実施されている。周囲を白島と防波堤に囲まれ た白島国家石油備蓄基地では、貯蔵船の出し入れが不可能なことから、入渠せず、基地の防 波堤内にて検査を実施している。検査は、貯蔵船タンク内の原油を払い出すことにより船体 を浮上させ、実施される。それでも海面上に露出しない船底部分については、

ROV

(Remotely

Operated Vehicle:遠隔操作無人探査機)を使用して検査される。通常、長期間海水に浸かっ

た状態では、船体に膨大な量の貝類などが付着する。しかし、当該基地のケーソン防波堤で 囲まれた水域については、外部からの海水の流入がほとんどないことから、長い年月を経て 塩分濃度が低下しており、船体の付着物は殆どない。また、定期検査以外に年次検査や中間 検査も同様に実施されている。