3 基礎調査および問題点の抽出
3.2 輸送システム・インフラの整備・航行状況及び計画
3.2.1
石炭バージ輸送会社の調査インドネシアのバージ数を調査するために船主協会を訪問した。その結果、次のことが判明 した。インドネシア全体のバージ数は、約
1,400
隻である。このうち石炭を運搬するバージ とその他(ニッケル鉱石など)を運搬するものがある。その比率は、8:2である。地域別には、東
Kalimantan300
隻、南Kalimantan300
隻、Sumatera100隻、Sulawesi100隻、その他
600
隻である。大きさとしては、70%が8,000
トンバージ、25%が 5,500
トン~6,000 トンバージ、5%が3,500
トン~4,000トンバージである。全1,400
隻のバージは鉱山会社ま たは船主協会に所属している。このうち鉱山会社に所属するバージは船主協会に所属する必 要はない。表 3-11にインドネシアのバージ数の調査結果を示す。表 3-11 インドネシアバージ数調査票
単位:隻
出典:船主協会より聴取
3.2.2
輸送システム・インフラの整備状況及び将来計画の調査Mahakam
川で操業するバージ会社は40
社程度である。このうち主たる2
社から詳細な情報を得ることができた。1社は保有バージ数で
102
隻、タグボートも106
隻保有している。も う1社は保有バージ数35
隻、タグボート35
隻である。両者を合計するとバージ数137
隻となり、東
Kalimantan
州で操業する石炭バージ総数240
隻の半分以上となる。各社のバージに関する情報を表 3-12にまとめる。
1,400 1,120 280
内訳 東カリマンタン 合計 240 内訳 東カリマンタン 合計 60
内訳 8,000t積載 168 内訳 8,000t積載 168
5,500-6,000積載 60 5,500-6,000積載 60
3,500-4,000積載 12 3,500-4,000積載 12
南カリマンタン 240 南カリマンタン 60
スマトラ 80 スマトラ 20
スラウェシ 80 スラウェシ 20
その他 480 その他 120
石炭合計 その他合計
総バージ数 石炭
輸送品目別
その他(ニッケルなど)
表 3-12 バージ運行会社概要
出典:運航会社より聴取
今後のバージの需給に関してこの
2
社から得られた情報は以下の通りである。2011
年4
月、バージの供給よりも需要が勝っている。ユーザー側からは、バージ数増強依頼を受けている。
従ってスポット契約は実現しにくい状況にある。今後、Mahakam川上流域における開発が 進むため、これに対応可能な小型バージの需要が増加すると見込んでいる。
3.2.3
バージ等の河川および海上での航行状況の調査Port Authlity
から上流へ向かい、Mahakam
川にかかっている橋の調査を行った。その後川を下り外洋に出て、洋上積替場所である
Muara Jawa
まで航海した。Muara Jawaでは、積替 状況の視察も実施できた。今回の調査航路を図 3-13に示す。 今回の調査での特記事項を 箇条書きにする。
バージ輸送方法は、TBS式が殆どであったが、1台の自走式バージも見受けられた。
観察した限りでは、バージに積載したものは石炭が約90%、その他木材、石油等であっ
た。
橋桁にバージが衝突した痕跡が見られた。
河川沿いには、タグボートおよびバージの造船所も見られた。 Mahakam
川はバージで混在していた。また、MuaraJavaでは、バージは近隣の石油掘削設備を避けて通る必要があるため、航路が限定されていた。さらにフローティングクレ ーン等の積替設備とバージが占める面積が大きく、混在した海域であった。
単
位 数量 補足事項 数量 補足事項
運 航 隻 数
馬力 HP 800~2,400 1,000~2,000
総トン数 GT 147~296 112~171
全長×幅×深さ m 27.8×9×4.5 2,400馬力タグの例 最大30×8×3
建造費用 RP 80億~90億 馬力に関係なく一定 70億~100億
維持管理費用 RP/年 約15億 建造費の10%程度
燃費 ℓ/h 125 3,000リットル/日 200 1馬力=0.1ℓ/h
バ 積載量 DWT 8,000 最大8,000トン 8,000 最大8,000トン
全長×幅×深さ m 94.08×25.3×6.1 8,000トンバージ320Ftの例 44×24.38×5.5 8,000トンバージ300Ftの例
ジ 最大喫水 m 5.5 5
仕 建造費用 RP 220億~250億 150億 300Ftバージ(シンガポール製)
様 維持管理費用 RP/年 竣工後5年はメインテなし
RP= ルピア BCT=バリクパパン コールターミナル
A Company B Company
35 所有(内26隻はBCT用)
タグボート バージ
隻
隻 102 所有(内12隻を用船) 35
106 所有(内12隻を用船)
タ グ の 仕 様
図 3-13 河川及び海上調査行程図
(出発地および帰着地、Samarinda港洋上、ムラウジャワ調査)
インドネシア国内の造船所に関する資料