第1章 健康の保持・増進
第1 節 健康づく り
2 課 題
【乳幼児期における子育てのポイントを伝えていきます】
親子のふれあいの楽しさを知ってもらうために、乳幼児期からの語りかけやスキンシッ プの大切さを周知します。
健康的な生活リズムを獲得することで、健やかなからだとこころが育つことを伝えます。
電話での育児相談や地域での乳幼児健康相談を引き続き実施します。
離乳食教室やファミリー食育教室などを通じて、乳幼児期に必要な食習慣について周知 します。
生涯を通じて健康な歯や口を維持するために、乳幼児の頃からむし歯を作らないことの 重要性を伝えていきます。
【地域の子育て支援力を高めます】
子育て支援機関との連携を深め、ネットワークづくりを推進し、子どもたちを地域で育 んでいきます。
【健やかな心身を育む子育てを支援します】
乳児期からの上手なメディアとの付き合い方について、啓発ポスターやリーフレットなど を利用し、周知啓発を継続します。
子育て講座や保健センター乳幼児健康診査などの会場において、乳幼児の事故予防やた ばこ・アルコールによる健康被害についての啓発を継続します。
【個人・家庭では… … 】
規則正しい生活リズムを心掛けましょう。
メディアとの上手な付き合い方について家庭で話し合う機会を持ちましょう。
家族みんなでおいしく野菜を食べる習慣や歯をみがく習慣をつけ、育ちあいましょう。
小学校低学年までは、保護者が1日1回仕上げみがきをしましょう。
健康、病気に関する相談などを気軽にでき、症状など必要によって専門機関へつなげる 役割を担う「かかりつけ医療機関(医科、歯科、薬局)
(2 6
」を持ちましょう。
【地域では… … 】
地域全体で子育てを支援する視点を持ち、子育て世代に優しい地域づくりに取り組みま しょう。
あいさつや声かけのさかんな地域にしましょう。
積極的に地域の行事に参加して、地域の人達とふれあいましょう。3 今後の市の方向性
4 期待される市民自らの取り組み
第 1 節 健康づくり
〔現状〕
市民健康生活調査
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によると、睡眠不足、インターネットの長時間使用、家庭での野菜 摂取量の不足等、望ましい生活習慣・食習慣を身につけられていない姿がうかがえます。
市内中学 1 年生の永久歯の一人当たり平均むし歯(う歯)等本数は、男子 0 .6 3 女子 0 .7 0 (平成 2 6 年度)であり良い状況ですが、市民健康生活調査によると昼食後に歯み がきをする子どもが少ない状況です。
〔本市の主な取り組み〕
健康に関する子どもたちの自己管理意識を高めるとともに、健康づくりを支援する保健 センターの活動や、相談先を周知するために、小中学生に資料を配布しています。
地域保健(保健センター)と学校保健が連携し、相談、教育、講演会等を行い、子ども たちが健康を意識した生活を送ることの大切さが学べるように取り組んでいます。
子どもたちの健全な食習慣の確立や食事内容の改善を目指すため、食に関する教室を開 催しています。
成長期で口腔環境が悪化しやすい小学校高学年、中学生を対象に歯周病予防教室を開催 しています。
健康づくりにつながるスポーツの普及や機会の充実を図るため、年齢層を問わず気軽に楽 しめる、本市独自の健康体操「とこしゃん体操
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」などを通した普及啓発を行っています。
〔保健・医療関係団体の主な取り組み〕
スポーツ大会への救護役員派遣(所沢市柔道整復師会)、所沢市学校保健会事業参画(所 沢市医師会、所沢市歯科医師会、所沢市薬剤師会、所沢市柔道整復師会)、所沢シティ マラソン大会救護(所沢市医師会・所沢市柔道整復師会・所沢市鍼灸師会)、学校医業 務(所沢市医師会)、学校歯科医業務(所沢市歯科医師会)
学校薬剤師業務、お薬講演会、健康相談業務(所沢市薬剤師会)… 24 ページ参照
子ども自らが、心身の健康に関心を持ち、健康に過ごせるよう、健康の保持・増進に取 り組む必要があります。
生涯にわたって健康で過ごすために、望ましい生活習慣、食習慣、歯みがき習慣を身に 付けることや定期的に歯科検診を受けることの重要性をさらに発信していく必要があります。
S N S ( ソーシャル・ネットワーキング・サービス)
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等のコミュニケーション手段の多 様化やゲーム利用の増加等によりインターネットの使用時間が増加しています。それに より、生活リズムの乱れ、睡眠不足による健康障害やコミュニケーション能力の低下等 が懸念されており、地域保健(保健センター)と学校保健が連携した対応が必要です。
(2)児童・生徒・学生期(7 歳〜20歳頃)
1 現状・主な取り組み
2 課 題
子どもたちの健康に関する自己管理能力は十分と言えません。子どもたちが、自分の健 康を自分で守り作っていくための取り組みが必要です。
むし歯のある子を減らし、歯周病
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を予防するために食後の歯みがき習慣、定期的な 歯科検診の重要性について周知が必要です。
【学校保健・関係機関との連携を進めます】
子どもたちの身体的・精神的・社会的成長(変化)を家庭・学校・行政が協働して支え る仕組みづくりに努めます。
子ども自身が健康づくりを意識した生活が送れるように、また、成長する体の仕組みに ついて学べるよう、地域保健(保健センター)と学校保健が連携して、親や地域が学ぶ 機会を増やしていきます。
【子ども及び家庭に対する健康教育を進めます】
子どもたちのコミュニケーション能力を育てるために、家庭での会話の重要性やインター ネットとの上手な付き合い方を周知していきます。
家族が一緒に食事することの重要性を周知していきます。
家庭での食事に野菜を取り入れるための情報や方法を発信していきます。
歯科医師の定期検診を受けて、自分の口の状態に合った正しいみがき方で歯みがきを習 慣化することの重要性について周知をしていきます。
【個人・家庭では… … 】
ご自身やご家族の健康、病気に関する相談などを気軽にでき、症状など必要によって専門 機関へつなげる役割を担う「かかりつけ医療機関(医科、歯科、薬局)
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」を持ちましょう。
自分のからだやこころを大切にする意識を高めましょう。
生涯にわたって健康で過ごすために、望ましい生活習慣・食習慣を心掛けましょう。
インターネットの正しい活用方法を身につけ、使用時間を減らし、生活の中での体験や 人と交流することでコミュニケーション能力を高めましょう。
週に 3 日以上、家族で食事をする機会を持つよう心掛けましょう。
歯科医師の定期検診を受け、自分の口の状態に合った正しい歯みがき方法で毎食後の歯 みがきを習慣にしましょう。
【地域では… … 】
地域ボランティアや地域の行事に参加することで、地域の方たちと交流しましょう。
学校や市、地域の行事や講座に参加しましょう。
3 今後の市の方向性
4 期待される市民自らの取り組み
第 1 節 健康づくり
20 歳〜39 歳
〔現状〕
「健康が当たり前」と考え、仕事・子育て等で忙しく、心身のメンテナンスに目が向き にくい時期です。しかし、この時期の過ごし方がこの先の健康状態に大きく影響を及ぼ します。
学生生活から社会人へと環境が変化する時期は、メンタルの不調を招いてしまうことが あります。
2 0 代の 1 5 .5%が朝食を欠食しています。(市民健康生活調査)
〔本市の主な取り組み〕
子育て中であっても、自身の健康に目を向けてもらえるように、乳幼児健康相談、歯と 口の健康週間事業等、子育て世代が集まる事業において、「大人の健康相談コーナー」
を設けて、相談・健康チェック等を行っています。
所沢市国民健康保険では、若い世代の健診機会の確保と健診受診の習慣を付けられるよ う、3 0 代の加入者向けに「3 0 歳代健診」を実施し、受診者全員に健診結果に基づく 健康情報の提供を行っています。
40 歳〜59 歳
〔現状〕
仕事や子育てなど、社会的な役割や負担が大きくなり、生活習慣病
(1 0
やメンタルの不 調等の健康問題が現れやすい時期です。特に女性は、更年期を迎え、生活習慣病や骨粗 しょう症等の発症が増えてくる年代です。
所沢市国民健康保険特定健康診査受診率は低下傾向にあり、若い世代ほど低くなってい ます。(平成 2 6 年度受診率:全体 3 7 .7 %、4 0 代 1 5 .6 %、5 0 代 2 5 .5 %)
働き盛りの世代は、夜遅くに食事を摂りがちな傾向にあり、肥満につながっています。
4 0 代から歯の喪失が増加しています。(市民健康生活調査)
「健康だと感じている」人は、5 0 代は 5 3 .9 % と他の年代に比べて低くなっています。
(市民健康生活調査)
〔本市の主な取り組み〕
特定健康診査受診率が低調であるため、様々な機会をとらえて受診勧奨に努めています。
4 0 歳になる方全員にがん検診・骨粗しょう症検診・成人歯科検診のご案内を送付して います。
(3)青壮年期(2 0 歳〜5 9 歳)
1 現状・主な取り組み