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歯・ 口腔の健康

ドキュメント内 所沢市保健医療計画全体版 (ページ 63-71)

第1章  健康の保持・増進

第4 節  歯・ 口腔の健康

  歯・口腔の健康は、摂食と発音を良好に保つために重要であり、食事や会話を楽しむ等の 生活の質の向上にも大きく寄与します。 

  国は、平成 2 3 年 8 月に「歯科口腔保健の推進に関する法律」を制定し、平成 2 4 年 7 月 には「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」を定め、歯科口腔保健に関する施策を進め ています。 

  埼玉県では、「埼玉県歯科口腔保健の推進に関する条例」に基づき、平成 2 5 年 3 月に「埼 玉県歯科口腔保健推進計画」を策定し、「口腔の健康の保持・増進に関する健康格差の縮小」

を最終目標として取り組みを行っています。 

  本市においても、平成 2 6 年 3 月に制定された「所沢市歯科口腔保健の推進に関する条例」

に基づき、3つの基本理念

のもと、歯科口腔保健の推進を図っており、本節は歯科口腔保健 推進計画の性格を有しています。 

             

◇   小項目分類の考え方 

  成人歯科検診を受診するなど、日頃から口腔の健康状態に関心を持っている方は、口腔状 態が良好な傾向にある等、歯・口腔の健康に対する意識の差は口腔状態の良し悪しに大きく 関わってきます。予防に関する取り組みを日々行うためには、何より歯と口の健康に対する 意識を高め、口腔ケア

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の習慣を身につけることが重要です。また、口腔の健康については、

口腔内疾病等の予防とともに口腔機能の維持及び向上も重要な視点となります。 

  そのため、国や県、市の条例を踏まえつつ、小項目を(1)歯と口の健康意識の向上、(2)

口腔内疾病等の予防、(3)口腔機能の維持及び向上の3項目に設定し、歯・口腔の健康につ いて推進していきます。 

                   

1歳6か月健康診査「歯科相談(集団)」の様子

※ 所沢市歯科口腔保健の推進に関する条例  3つの基本理念      (同条例第2条  抜粋) 

①  市民が生涯にわたり日常生活において歯科疾患の予防に向けた取組を行うとともに、歯科疾患 の早期発見及び早期治療を促進すること。 

②  乳幼児期から高齢期までのそれぞれの時期における口腔とその機能の状態及び歯科疾患の特性 に応じて、適正かつ効果的に行われること。 

③  保健、医療、社会福祉、労働衛生、教育その他の関連施策の有機的な連携を図りつつ、その関 係者の協力を得て、総合的に行われること。 

第 4 節  歯・口腔の健康

 

   

   

〔現状〕 

 昼食後に歯みがきをしている子どもが少ない状況です。(市民健康生活調査)

 

 歯の喪失は 4 0 歳以降、年齢が上がるにつれて多くなる傾向にあります。

 

〔本市の主な取り組み〕 

 歯科保健については、妊娠期から始まり乳幼児期、学齢期、4 0 歳以降の年齢を対象と した歯科健康診査、健康教室、相談等を実施しています。

 

 保健センターでは、口腔の発達に合わせた離乳食教室や、2 歳児歯科健康教室、歯と口 の健康週間行事、成人歯科健康教室、元気歯つらつ教室など、ライフステージごとの歯 科保健事業を行っています。

 

       

 

 すべてのライフステージを通じて歯と口の健康の大切さを啓発することが必要です。

 

 乳幼児期及び児童期には、歯と口の健康に対する意識について親のサポートなどが重要 です。

 

 小中学生のむし歯保有率は全体的に減少傾向にありますが、個人差がみられます。むし 歯のない子を増やすだけではなく、むし歯保有数が多い子を減らすことが必要であり、

そのためには食後の歯みがき習慣、定期的に歯科検診を受ける事の重要性をさらに発信 することが必要です。

 

 4 0 歳 以 前の 若 い世 代 に対 し て は歯 科 健康 診 査、 歯 科 保健 指 導を 受 け る機 会 の提 供 、 口腔ケア

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及び歯科保健に関する情報の周知をしていくことが必要です。

 

 口腔と全身との相互関係について認知し、歯と口腔の機能を健康に保つことが重要であ ることを正しく理解してもらうために、普及啓発することが必要です。

 

 

(1)歯と口の健康意識の向上

1  現状・主な取り組み 

2  課    題 

   

【歯と口の健康の大切さについて啓発に努めます】 

 乳幼児期から、歯と口の健康を意識することの大切さについて啓発に努めます。 

 小学校低学年までは、保護者による仕上げみがきが必要であることの周知を図ります。 

 自分の口の状態に合った正しい歯のみがき方の重要性について周知していきます。

 

 生活習慣が、歯周病

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の原因になるということを広く理解してもらうための情報発信 に努めます。 

【ライフステージに応じた歯科口腔保健事業を進めます】 

 ライフステージに応じた歯科口腔保健事業を展開し、それぞれの世代で必要な口腔ケア についての正しい知識を身につけられる機会を提供します。 

         

【個人・家庭では… … 】 

 小学校低学年までは、仕上げみがきなどを保護者が行い、歯と口の健康の大切さを意識 することで、大人になってからも歯と口の健康に気を配る土台を作りましょう。 

 歯科の定期検診を受け、自分の口の状態に合った正しい歯のみがき方を身につけましょう。

 

 「歯は一生のパートナー」であることを日頃から意識し、8 0 歳になっても自分の歯を 2 0 本以上保つことができるよう、歯と口の健康に関する知識を身につけるとともに、

適切な口腔ケアを実践しましょう。 

 歯科保健事業等を通じて、歯と口の健康について正しい知識を身につけ、口腔内の健康 を保つことで身体の健康も保つことができるように努めましょう。 

3  今後の市の方向性 

4  期待される市民自らの取り組み 

第 4 節  歯・口腔の健康

 

   

   

〔現状〕 

 平成 2 6 年度 3 歳児健診におけるむし歯のない幼児の割合は 8 3 .8 % となっています。 

 平成 2 6 年度中学 1 年生の永久歯の一人当たり平均むし歯(う歯)数(本)は男子 0 .6 3 、 女子 0 .7 0 であり、平成 2 6 年度埼玉県内で文部科学大臣が指定した学校(4 5 校/ 4 5 1 校)での男子 0 .7 0 、女子 0 .9 0 と比較すると良い状況となっています。 

 平成 2 6 年度成人歯科検診では 4 0 歳の 8 0 .8 %、5 0 歳の 8 5 .6 %、6 0 歳の 9 0 .6 %、

7 0 歳の 9 1 .6 %が歯周病

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という結果となっています。 

〔本市の主な取り組み〕 

 口腔内疾病等の予防については、妊娠期から始まり乳幼児期、学齢期、4 0 歳以降の年 齢を対象とした歯科健康診査・検診、健康教室、相談等を実施しています。 

   

     

 乳幼児期では妊娠期からのむし歯予防の取り組みのさらなる充実が必要です。

 

 成人期では成人歯科検診をはじめとする事業への参加者数の増加と、あらゆる機会を捉 えた歯周病予防の取り組みが必要です。

 

 高校卒業後の年代から、成人歯科検診の対象となる 4 0 代までの間は、歯科健康診査・

検診を受ける機会が少ないため、かかりつけ歯科医

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を持ち定期的に歯科検診を受け ることを周知する必要があります。

 

 生涯を通じて歯と口腔の健康を維持するためには、日頃から適切な口腔ケア

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を行う ことが重要です。

 

(2)口腔内疾病等の予防

1  現状・主な取り組み 

2  課    題 

   

【切れ目のないむし歯予防・歯周病予防の取り組みを図ります】 

 乳幼児期から児童・生徒期、青年期、成人期、高齢期にかけての継続的で切れ目のない むし歯予防・歯周病予防の取り組みの充実を図ります。 

【むし歯・歯周病について周知を進めます】 

 むし歯や歯周病について知識の向上や周知を図ります。 

 むし歯や歯周病が歯の喪失原因となるだけでなく、生活の質や全身の健康に影響を及ぼ すことについて考える機会の提供に努めます。 

【定期的な歯科検診の必要性について周知を進めます】 

 むし歯、歯周病を予防するためには、定期的な歯科検診が重要です。かかりつけ歯科医 を持つだけにとどまらず、年1回以上の定期的な歯科検診を受けることの周知・学習の 機会の提供に努めます。 

           

【個人・家庭では… … 】 

 かかりつけ歯科医などで、定期的に歯科検診を受診し、むし歯や歯周病の早期発見・予 防に取り組みましょう。 

 生活習慣がむし歯や歯周病の原因になり得るということを正しく理解し、そうした習慣 の是非について考えるとともに、生活習慣に合った適切な口腔ケアを心掛けましょう。 

   

3  今後の市の方向性 

4  期待される市民自らの取り組み 

第 4 節  歯・口腔の健康   

 

   

〔現状〕 

 生涯を通じて健やかな日常生活を送る上で、咀嚼機能をはじめとする口腔機能は大きな 役割を果たしています。 

 「よく噛んで食べる」と回答した 5 歳児は 4 2 .9 % となっています。(市民健康生活調査) 

 咀嚼の状況について「何でも噛んで食べることができる」と回答した方は 2 0 歳〜5 9 歳で88 .5 %、6 0 代で 7 8 .1 %、7 0 代で 6 9 .4 %となっています。(市民健康生活調査) 

〔本市の主な取り組み〕 

 高齢期(6 5 歳以上)の方を対象として、高齢者歯科健康講座や元気歯つらつ教室など 口腔機能の維持及び向上を目的とした事業を実施しています。 

           

 幼児期からよく噛んで食べる習慣が、その後の ライフステージにおける口腔機能の維 持・向上において大切であることの周知が必要です。

 

 健全な口腔機能を維持していくためには、むし歯や歯周病

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等の重症化・慢性化を防 ぐため、速やかに適切な歯科治療を受けることの重要性について周知が必要です。

 

 高齢期(6 5 歳以上)になる前の年代から口腔機能についての意識の向上を図る必要が あります。

 

 

(3)口腔機能の維持及び向上

1  現状・主な取り組み 

2  課    題 

ドキュメント内 所沢市保健医療計画全体版 (ページ 63-71)