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予防接種

ドキュメント内 所沢市保健医療計画全体版 (ページ 71-77)

第1章  健康の保持・増進

第5 節  予防接種

  予防接種は、感染症が流行するのを防いだり、病気にかからないように、あるいは、かか っても重くならないようにするためのものです。母子免疫は、成長とともにほとんどが自然 に失われていきます。また、子どもは発育とともに外出の機会が多くなり、感染症にかかる 可能性も高くなります。そのため、子ども自身で免疫を獲得して病気を予防する必要があり、

その助けとなるのが予防接種です。 

また、高齢者についてもインフルエンザや肺炎球菌感染症

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の予防接種を受けることで重 症化を防ぐことが期待されます。 

予防接種はこれまで、痘そう

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の根絶をはじめ、ポリオ

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の流行制圧等、多くの疾病の 流行の防止に大きな成果をあげ、感染症による患者の発生や死亡者の大幅な減少をもたらす など、国の感染症対策上極めて大きな役割を果たしてきました。予防接種により国民全体の 免疫水準を維持するためには、予防接種の接種機会を安定的に確保し、社会全体として一定 の接種率を確保することが重要です。 

  また、まれに生じる重い副反応の可能性についても、適切な情報を提供することが重要です。 

 

◇   小項目分類の考え方 

  予防接種は、感染症の流行を阻止するとともに、市民一人ひとりの健康を守るための極めて 重要な要素です。予防接種法に基づく定期予防接種の実施主体である市は、感染症の発生状況 に応じて市民への周知に努めるとともに、埼玉県や所沢市医師会等と連携しながら、予防接種 が迅速かつ適切に行われるよう、予防接種の対象者や予防接種実施場所等の情報を保護者等に 周知することなどにより、個別接種の推進及び接種率の向上に努める必要があります。 

そこで、小項目を(1 )予防接種に関する知識の普及啓発と(2 )予防接種接種率の向上の 2項目とし、適切に予防接種を推進していきます。 

                           

定期の予防接種と任意の予防接種 

    定期の予防接種  任意の予防接種 

概要 

予防接種法によりA 類疾病」B 類疾病」に分けられます。 

A 類疾病 

発病すると重症化し後遺症を残す病気の予防及び集団予防に重点 を置き、接種の努力義務が課せられているものです。 

※ 結核(BCG)・Hib 感染症・小児の肺炎球菌感染症・ジテリア・百日 せき・破傷風・ポリオ・麻しん(はしか)・風しん・水痘(みずぼうそう)  日本脳炎・ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん) 

B 型肝炎(平成 28 年度定期接種化予定) 

B 類疾病 

個人の発病または重症化の予防に重点を置き対象者本人が接種を 希望する場合に実施されるもので、努力義務は課せられていません。

高齢者インフルエンザ・高齢者の肺炎球菌感染症 

予防接種法に定められていな い予防接種や定期接種の年齢 枠からはずれて接種するもの。 

個 人 予 防 として自 らの 意 思 と 責 任 で接 種 を行 うもの をいい ます。 

※ ロタウイルス・流行性耳下腺 炎 ( おたふくかぜ )インフル エンザ ( 定 期 以 外 )A型 肝 炎・黄熱・狂犬病 

 

第 5 節  予防接種

 

   

   

〔現状〕 

 ワクチンギャップ

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の問題の解消、予防接種施策を総合的かつ継続的に評価・検討す る仕組みの構築等のため予防接種制度の見直しが必要になったことから、平成 2 5 年及 び 2 6 年に予防接種法が改正され、H ib 感染症

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、小児の肺炎球菌感染症

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、ヒトパ ピローマウイルス感染症

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、水痘、高齢者の肺炎球菌感染症が定期予防接種に追加され ました。 

〔本市の主な取り組み〕 

 予防接種については、社会全体として一定の接種率を確保する必要があることから、予 防接種法に基づき個別接種・集団接種を実施しています。

 

 子どもの定期予防接種及び成人用肺炎球菌予防接種について個別通知を行っています。

 

 麻しん(はしか)、風しん等の感染症が流行した時には、広報ところざわ、ホームペー ジ、ポスター等を通して、広く市民に対して予防接種を勧奨する広報を行っています。

 

 任意接種として、平成 2 5 年度に風しんワクチン等予防接種助成事業を実施し、平成 2 3 年度から平成 2 6 年 9 月まで高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種助成事業を実施しました。

 

 要綱により設置してきた予防接種健康被害調査委員会について、平成 2 6 年 3 月には、

予防接種による健康被害の適正かつ円滑な処理に資するため「所沢市予防接種健康被害 調査委員会条例」を制定し、位置づけを明確にしました。

 

〔保健・医療関係団体の主な取り組み〕 

 学術講演会(所沢市医師会)…予防接種の知識向上を目的とした学術講演会の開催   

   

 

 感染症の流行状況など、必要に応じて市民への注意喚起を行っていく必要があります。

 

 予防接種法が頻繁に改正されるため、的確な対応を図る必要があります。

 

 乳幼児の予防接種は、近年定期接種の種類の増加に伴い、接種間隔、同時接種の実施な ど複雑化しています。

 

 予防接種は、副反応が起きる可能性があり、ごくまれに健康被害が発生する事実につい て、市民が理解を得られるよう周知に努める必要があります。

 

(1)予防接種に関する知識の普及啓発

1  現状・主な取り組み 

2  課    題 

 

 

【感染症・予防接種に関する正確な情報提供を進めます】 

 感染症の流行状況を的確に把握し、広報ところざわ、ホームページ、幼稚園、保育園、

小・中学校を通して市民に正確な情報提供を図ります。

 

 予防接種については、国の動きを把握するとともに、予防接種法の改正等に適切に対応 していきます。

 

 市民が健康被害も含め予防接種に関する正しい 理解を得られるよう、ホームページや

「健康ガイドところざわ」、勧奨通知等を通じて、情報提供に努めます。

 

【医療機関との連携強化に努めます】 

 所沢市医師会等と連携強化を図り、医療機関に対し適正な予防接種の実施についての情 報提供を行います。 

 

           

【個人・家庭では… … 】 

 感染症の流行時には、市のホームページや広報等により、正確な情報の把握に努めましょう。 

 日頃から必要に応じて、マスク着用、咳エチケット、手洗い、うがいの実施など予防に 努め、感染症の流行期には、可能な限り人ごみを避けましょう。 

 所沢市が発行する「健康ガイドところざわ」や広報ところざわ、接種勧奨通知により、

疾病罹患予防の重要性、予防接種の有効性、副反応などについて、正しい知識を持つよ うに努めましょう。 

3  今後の市の方向性 

4  期待される市民自らの取り組み 

第 5 節  予防接種

 

   

   

〔現状〕 

 予防接種法は、伝染の恐れのある疾病の発生及びまん延を予防するために公衆衛生の見 地から予防接種の実施その他必要な措置を講ずることにより、国民の健康の保持に寄与 するとともに、予防接種による健康被害の迅速な救済を図ることを目的とした法律です。 

 予防接種法の規定により、市は定期接種の実施主体でありA類疾病

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の定期接種対象 者に対し、疾病罹患予防の重要性、当該予防接種の有効性、副反応および接種対象期間 を周知し、積極的な勧奨を行うこととされています。 

 主な予防接種の平成 2 6 年度の接種率は、四種混合

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が 9 4 .4 % 、麻しん風しん混合が 9 6 .9 % 、B C G が 9 9 .2 % となっています。 

〔本市の主な取り組み〕 

 「健康ガイドところざわ」や広報ところざわによる周知や、個別通知による積極的勧奨 を実施し、定期接種を実施しています。 

 B C G 接種については、専門的かつ高度な技術が必要であることから、結核予防専門の 病院に委託して、集団接種を実施しています。 

 新生児・妊産婦訪問、こんにちは赤ちゃん訪問における接種勧奨、乳幼児健康診査時に 予防接種記録により必要に応じて保健指導を実施しています。 

 県の予防接種相互乗り入れ制度

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により市民の接種機会を確保しています。 

 要綱により設置してきた予防接種健康被害調査委員会について、平成 2 6 年 3 月には、

予防接種による健康被害の適正かつ円滑な処理に資するため「所沢市予防接種健康被害 調査委員会条例」を制定し、位置づけを明確にしました。

 

     

 予防接種によって得られた免疫が感染症の流行を抑制していることなど、市民が正しい 知識を持てるようわかりやすい情報提供が必要です。 

 近年、予防接種法の改正が頻繁に行われ、定期予防接種の種類が増加したことにより、

接種間隔等が複雑化しています。 

(2)予防接種接種率の向上

1  現状・主な取り組み 

2  課    題 

   

【接種勧奨を継続し安定的に予防接種を実施します】 

 予防接種により国民全体の免疫水準を維持するためには、接種機会を安定的に確保する とともに、必要となる予防接種を積極的に勧奨し、社会全体として一定の接種率を確保 するよう努めます。 

 生後 2 か月前に、予防接種に関する説明文書、各種予診票、冊子「予防接種と子どもの 健康」を送付する等、積極的勧奨を継続していきます。 

 新生児・妊産婦訪問、乳幼児健康診査時の指導、各種講座や教室での説明を継続しなが ら、直接助言をすることで、予防接種の接種率の向上に努めます。 

 接種対象者が小・中学生である場合は、学校保健と連携した接種勧奨を行うとともに、

麻しん風しん混合(2 期)については、未接種者にはがきによる勧奨を実施して接種率 の向上に引き続き努めます。 

【医療機関へのきめ細かい情報提供を継続します】 

 適正な予防接種が実施できるよう所沢市医師会 及び市内協力医療機関に情報提供を行 います。 

         

【個人・家庭では… … 】 

 保護者は、母子健康手帳に予防接種の記録を記載しておき、将来、これを活用し健康の 保持に役立てましょう。 

 市からの通知等に目を通し、予防接種の必要性について理解をするとともに、定期接種 の期間内に接種ができるよう努めましょう。 

 予防接種は、かかりつけ医

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のもとで体調の良い時に受けましょう。 

 特に乳幼児の予防接種については、種類が多く複雑化しているため、かかりつけ医と相 談しながら接種スケジュールを立てて接種しましょう。 

 予防接種を受けた後は安静にして、経過を観察しましょう。 

 季節性インフルエンザのような流行が予測される疾患については、流行時期までに予防 接種を受けましょう。 

3  今後の市の方向性 

4  期待される市民自らの取り組み 

ドキュメント内 所沢市保健医療計画全体版 (ページ 71-77)