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栄養・ 食生活

ドキュメント内 所沢市保健医療計画全体版 (ページ 53-63)

第1章  健康の保持・増進

第3 節  栄養・ 食生活

  「栄養・食生活」は、生命の維持や子どもの成長、また、健康な生活を送るために欠かす ことができないものであり、生活習慣病

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の予防のほか、生活の質の向上及び社会生活機能 の維持・向上の観点からも重要です。 

  国においては、「国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性をはぐくむ」( 食 育基本法第1条) ことを目的として、平成 1 7 年 6 月に食育基本法が制定されました。平成 1 8 年 3 月には「食育推進基本計画」を策定し、食育に関する施策を総合的かつ計画的に推 進しています。 

  埼玉県においては、平成 2 0 年 2 月に「埼玉県食育推進計画」を策定し、県全体で食育を 推進しています。 

  本市においても、平成 2 3 年度に「所沢市食育推進計画  所沢市食育プラン」を策定し、

「食を楽しく、食を大切に、食に関心を、食に感謝、食育どころ所沢」を基本理念として定 め、市民一人ひとりが、生涯にわたり健康でいきいきとした生活を送り、また子どもたちが 正しい食生活の知識を身につけ、食の大切さを認識できるよう地域全体での食育の推進を図 っています。 

  なお、本節は食育推進計画の性格を有しています。 

 

◇   小項目分類の考え方 

市民の生涯にわたる健全な食生活の実現を目指すため、小項目を(1 )適正体重を維持す るための知識の普及、(2 )朝食を意識したバランスのよい食生活の普及、(3 )次世代に伝え たい食文化、(4 )共食の推進の 4 つとしました。 

                     

食生活改善推進員育成講座

「食事バランスガイドの説明」の様子

第 3 節  栄養・食生活

 

       

〔現状〕 

( 平成 2 5 年「国民健康・栄養調査」から) 

 BMI

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が「ふつう」の範囲内に当てはまる者の割合は、男女とも6割を超えています。 

 「肥満」の範囲に当てはまる者の割合は、女性に比べ男性が高く、4 0 代男性がもっと も高くなっています。 

 低栄養傾向の高齢者の割合は、1 6 .8 %。8 5 歳以上が最も多くなっています。 

 「糖尿病が強く疑われる者」の割合は、男性 1 6 .2 %、女性 9 .2 %と前年に比べて男性 で 1 .0 ポイント、女性で 0 .5 ポイント増加しています。 

〔本市の主な取り組み〕 

 保健センターでは、ファミリー食育教室(母子)、優しい健康食教室(高齢者)、男性料 理教室等様々な世代を対象に栄養教育を行っています。 

 特定健康診査

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の結果に基づく特定保健指導による食生活・食習慣の改善指導を行って います。 

〔保健・医療関係団体の主な取り組み〕 

 講習会・調理実習(所沢市食生活改善推進員協議会)…生活習慣病予防講習会・調理実習、

骨粗しょう症予防調理実習 

       

 妊娠中や出産後の食生活及び適正な体重管理について、周知啓発が必要です。

 

 脂質の過剰摂取や野菜の摂取不足などの栄養の偏りや、朝食の欠食に代表される食習慣 の乱れは、肥満や過度の痩身、生活習慣病

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といった様々な問題を引き起こすため、

周知啓発が必要です。

 

 子どもの肥満、成人のメタボリックシンドローム

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、糖尿病などの生活習慣病等の増加 を防ぐために食生活改善の取り組みが必要です。

 

 3 食ともに、穀類、魚介類・肉類・卵・大豆(大豆製品)、野菜を組み合わせている人 の割合は、男女ともに若い世代ほど低くなっているため、バランスのよい食事について 周知していくことが必要です。

 

 肥満や思春期やせ症、不健康やせなどが及ぼす影響について周知していくことが必要です。

 

(1)適正体重を維持するための知識の普及

1  現状・主な取り組み 

2  課    題 

 

 

【ライフステージに応じた食に関する知識の普及啓発を進めます】 

 妊産婦に対する栄養バランスのとれた食生活の指導・助言に努めます。 

 妊娠期から育児期の母子の健康管理のための食育に関する知識の普及啓発に努めます。 

 乳幼児健診などを利用して、子どもの望ましい食習慣や適正体重について啓発活動に努 めます。 

 望ましい食習慣や知識の習得を図るため、栄養教育や栄養相談を通じて食に関する不安 の軽減に向けて食育を推進します。 

 自ら食を選択する力や健全な食生活を実践する力を育てるため、食育の学習を計画的に 進めます。 

 肥満やメタボリックシンドローム、生活習慣病予防を目的とした、食生活改善のための 栄養教育に努め、健全な食生活からの健康増進を目指します。 

【関係機関と連携して取り組みます】 

 職域保健

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と連携し、事業主や労働者向けに食育を行います。 

 食育関係団体と連携し栄養教育を進めます。 

       

【個人・家庭では・・・・・】 

 栄養バランスの良い食事を心掛けましょう。 

 生活習慣病・介護予防などの食事についての知識や基本料理を学び、食生活の改善に  向け、意識の向上を図りましょう。 

 適度な運動を心掛けましょう。 

3  今後の市の方向性 

4  期待される市民自らの取り組み 

第 3 節  栄養・食生活

 

       

〔現状〕 

 小学生・中学生・1 7 歳ともに約 9 割の子が朝食をとっていますが、朝食前に空腹を感 じていない子の割合は、小学 5 年生 3 4 .1 %、中学 2 年生 3 9 .7 %、1 7 歳 3 2 .3 %とな っています。(市民健康生活調査) 

 家庭での 1 日の野菜料理の摂取について、ほとんど食べない、1〜2 皿と答えた子が小 学生 5 7 .1 % 、中学生 6 6 .6 % 、1 7 歳 7 5 .8 % となっています。(市民健康生活調査) 

 野菜を摂取している場合でも、夕食に摂ることが多くなっています。(市民健康生活調査) 

 朝食を欠食している人の割合は、20代の欠食率が高く、その原因の一つに夕食の時間 が遅いことが挙げられています。 

〔本市の主な取り組み〕 

 小中学校・保健センターで食育パンフレットを継続して配布し、積極的に学習の機会を 設けています。 

 保健センターでは、食生活の改善・生活習慣病予防のためのファミリー食育教室、優し い健康食教室などを実施するとともに、栄養相談や食育パンフレット等による啓発を行 っています。 

〔保健・医療関係団体の主な取り組み〕 

 料理講習会(所沢市食生活改善推進員協議会)…市民が栄養・食生活に関する知識や技術を 習得し、栄養改善、食生活改善につなげる料理講習会の実施 

     

 

 子どもが朝食を欠食することは、親の影響を受けます。忙しくても朝食を欠かさない工 夫が必要です。

 

 1 日 3 食食べる子どもは、健康状態や食物・栄養摂取状況等が良いという結果もあり、

親世代への健康・栄養教育の取り組みが必要です。

 

 朝食の欠食は、過食につながりやすいこともあり、肥満や生活習慣病の発症を助長する など、健康に及ぼす影響について、周知する必要があります。

 

 食育に関わる保育園や幼稚園、学校等の協働による健康・栄養教育の推進が重要です。

 

(2)朝食を意識したバランスのよい食生活の普及

1  現状・主な取り組み 

2  課    題 

   

【正しい生活リズムを身につけるための取り組みを進めます】 

 乳幼児の成長過程に応じた生活リズムの基礎づ くりとバランスのとれた食生活を実現 するための栄養教育を推進します。 

 子どもの規則正しい生活リズムの定着のため、「早寝、早起き、朝ごはん」等の取り組 みを推進します。 

 家庭、地域、職域等を通じた、朝食や運動習慣、睡眠時間の確保など生活リズムの改善 と栄養バランスのとれた食生活についての知識の普及啓発に取り組みます。 

 食に関する知識を習得し、望ましい食習慣を身につけ実践できるよう食育を推進します。 

【野菜を食べる取り組みを進めます】 

 「1 食に 3 つのお皿(主食・主菜・副菜)をそろえよう」「1食に1皿は野菜を食べよ う」といった啓発活動に努めます。 

 野菜を取り入れた朝食を食べる習慣をつけられるように周知を進めます。

 

 野菜をたくさん食べられるメニューや手作りおやつなどの紹介に努めます。 

 家庭での食事に野菜を取り入れられるよう情報を発信していきます。 

【関係機関と連携して取り組みます】 

 食育関係団体との連携を図ります。 

 保健センターと学校が連携して、児童・生徒や保護者に対する食育を推進します。 

       

【個人・家庭では・・・・・】 

 食に関する正しい知識や調理技術を学び、栄養バランスの良い食習慣を身につけましょう。 

 生活リズムの乱れが朝食の欠食等の食習慣の乱れにつながることが多いため、できるだ け「早寝、早起き、朝ごはん」等規則正しい生活を送りましょう。 

3  今後の市の方向性 

4  期待される市民自らの取り組み 

第 3 節  栄養・食生活

 

       

〔現状〕 

 所沢産の野菜をできるだけ買うようにしている人の割合は、2 9 .1 %となっています。(市 民健康生活調査) 

 食に関して、地域でボランティア活動に参加してみたい人の割合が、2 8 .1 %、そのうち

「子どもたちへの食育の手伝い」は 1 5 .1 %となっています。(市民健康生活調査) 

〔本市の主な取り組み〕 

 保健センターでは、ファミリー食育教室、異世代料理教室(祖父母と孫)等様々な世代 を対象にした栄養教育を行っています。 

 給食や行事を通して、地域の食材や郷土料理、行事食などに触れる機会を提供しています。 

           

 地域のイベント等で異世代の交流、地域の食文化の紹介や体験を通じて地域の食文化を 伝えていく必要があります。 

 地域の気候風土等と結びついた伝統ある優れた食文化の継承の機会が少なくなり、郷土 料理や行事食を知らない人が増えているため、周知・継承していく必要があります。 

 所沢産の野菜を使った料理を周知し、郷土料理を継承していく必要があります。

 

(3)次世代に伝えたい食文化

1  現状・主な取り組み 

2  課    題 

ドキュメント内 所沢市保健医療計画全体版 (ページ 53-63)